旧版・とあるチートを持って!   作:黒百合

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因縁の最終決戦へ

「・・・響。」

 

シリアスな表情、もとい真剣な表情でリインは響の方を見た。

 

「何?」

「・・・すまないが。私は元とは言えど、はやてを助けに行かなければならない。」

「・・・ええと・・・うん。」

「いや、分かっている。響の性格は知っているつもりだ。

ならば助けは求めまい。私1人でもはやてを助けて見せる。」

「・・・はぁ。」

 

響としては正直、急展開過ぎて全くついていけてないのである。

そもそもはやてを助ける必要があるのだろうか?

なんか良く分からないが、このまま放っておけば管理局の膿はあの紫のイケメンさんが倒してくれると言う。

はやてが管理局に勤めているのは、人を不幸にしてきたという闇の書の力を持って、沢山の人を救いたいから。そうして闇の書にまつわる、引いては守護騎士達の汚名を返上するべく頑張っているのである。

 

その目標のためにも、純粋により多くの人を助けるためにもはやては自身が動かせる隊を、迅速に動かせる六課を作った。

そして隊を作ってはっきりとわかったこと。

管理局の腐敗。

大きな組織の腐敗というのは別に珍しい話じゃない。

それも自然と言える。

人をより多く助けるために自分が精進すればいいと思った矢先に、自分のいる場所の掃除がまず必要だと理解した。ゆえにヴィヴィオが培養された研究所を元に、管理局の病巣へと手を伸ばそうとしたのだ。

が、スカリエッティが殺そうとしているところを見るに、はやての作戦は上手く行っていなかったのだろう。

むしろ都合の良いことだ。

 

確かに殺すとか物騒なことを言っているが、老害と言っているし、きっと老いさばらえて尚、権力にしがみつく愚か者ドモなのだろう。ならば殺してしまうと言うのもアリかもしれない。

というよりも赤の他人の、それも不正を働いてる輩が死のうとさすがに同情は出来ないし、助けようとも思えない。せいぜい憐憫の情を向ける程度である。

 

それにもかかわらずのこの慌てよう。

リインも自分と同じ思いのようだ。

洗脳されてると言えど、はやてに管理局を破壊させるのは忍びない。

そういうことだろう。

 

 

「俺も行くさ。水臭いこと言うなよ、リイン。」

「ひ、響?だが、痛い思いを・・・」

「いや、そら痛いのは勘弁だが、はやてを助けるくらいは良いだろ・・・他の人はどうでもいいけど。」

 

 

なのはやフェイトも気の毒とは思うけど、もしもおっぱいチートを使おうとすれば彼女達に近づかなくては行けない。

はやてという高ランク魔導師を相手にした後でそれはちょっとキツい。というかかなりキツイ。

どうでもいいというよりはどうにも出来ないのである。

周りはほとんど敵だらけというのもあるし、響とてそれは辛い。決して天才と言うわけではないのだから。

まぁ、死ぬわけでもなし、人を殺してしまうと言うわけでもなし。

はやてならばきっと「迷惑かけてしもたけど・・・まぁ過ぎたことは言ってもしゃあない。むしろ一番手ごわいところをごっそり切り取ってもろたんやから、ラッキー程度に思っとこ。」てな感じに強かに受け止めるはず。

多分。

 

そういう軽い考えであった。

響のこの考えは後に多大な見当違いであることが分かるのだが。

 

 

☆ ☆ ☆

 

「はやて。はやて。」

「ぁんん?

ふああ。良く寝た。気がするけど、何抱きついてねん。セクハラで訴えるで。」

「人がかなり苦労しておっぱいを揉んだって言うのに酷い言い草だな。」

 

というわけで響は管理局本部上空にてはやてを助け出したところである。

色々と危うかったが、スカリエッティが優しい(?)こともあって響は擦り傷程度で済んでいる。

あわよくばフェイトやなのは、山田君といった彼らも洗脳を解きたかったのだが、一度洗脳を解かれたことでスカリエッティは興奮しつつも警戒して三人を常に一緒にいるようにした。

正直無理です。

あの三人を掻い潜っておっぱい揉むのは無理でした。

やってみなくちゃわからないという言葉があるが、世の中にはやはりそんな奇麗事では収められないほどに、やってみなくても明確に分かる事なんてのは腐るほどあるのだ。

夢も希望も無い言葉であるが、ここは荘園ジャンプの世界では無いので良しとする。

 

「お、おっぱいっ!?

ひ、響君っ!?

あんた、彼女持ちのくせして寝ている美少女のおっぱいを本能の赴くままに揉みしだいたっていうんかいっ!?

こ、このっ鬼畜っ!!悪魔っ!!魔王っ!!」

「ひ、人聞きの悪いことを言わないでくれるかなっ!?

俺が自分の意志で揉むのは何時だってアイシテルとリインの2人分だけだ!!」

「ちゅうことは何かっ!?

私のおっぱいには響君を滾らせるほどの魅力が内包されてないんかっ!?

こんな美少女捕まえてあんまりやっ!?」

「当然だな。俺は一途なやつ――」

「2人囲ってる輩が何言うてんねん。」

「・・・すいません。」

「ほら、はやてちゃんも悪ふざけはそれくらいにして。」

「あはは、悪いなぁ、アイちゃん。

片思いの相手にお姫様抱っこされて興奮してしもうた。」

「ぶっ!?」

「冗談やで?真に受けちゃって・・・可愛いな、相変わらず。」

「う、うるさいなっ!!」

「この歳になると、お姫様抱っこくらいで興奮できひんわ。正面から力いっぱい抱きしめるくらいでないと。」

「そっちっ!?」

「なにがや?」

「いや・・・その・・・それを聞かされて俺は・・・」

 

狼狽する響を見てはやてはにやりと笑いつつ

 

「ん?

あれ?もしかして勘違いしとる?

片思いて、部屋の片付けをそろそろしないとあかんなぁって思って・・・の略語やで?」

「紛らわしいわっ!!ていうか凄いこじつけだなっ!!」

「ま、なんにしても冗談や。おっぱいチートおおきに。響君。」

「あ、ああ。」

「おっぱいチートを知っとる私やからええけど、最初のおっぱいを揉んだって言うのに・・・発言は寝起きにはちと引く。」

「・・・そうかい。」

「うちやから良かったものの。響君を毛嫌いしてるフェイトちゃんや、思い込みの激しいなのはちゃんが相手やったら・・・」

「・・・想像するだに恐ろしいな。魔法で治癒できるからという安心で骨の一本二本は持っていかれそうだ。」

「せやなぁ。こういうとき漫画みたいに次の瞬間には血をぴゅーぴゅー出しながらピンピンする程度の能力があればええんけど。」

「そんな能力要らない。」

「元主。そして愛しの響。そろそろおしゃべりはやめるべきだと思うが・・・何よりもどうせお喋りするなら私として欲しいのに・・・そしてお姫様抱っこも交代するのだ、元主。」

「せやからその呼び方やめい。泣かされな分からんか?」

 

 

とりあえずはやてを降ろして、周りの戦況を見る。

阿鼻叫喚だ。それでも死者が1人も出て無いというのがまた凄い。

ちなみにシグナムたちははやての無事を確認した後に、周りの管理局員の援護へと向かった。

 

 

「で、はやて・・・どうするのさ。」

 

おっぱいチートはその肉体が過ごした時間を戻して治癒する。

そのため、記憶をいじったことによる洗脳も後遺症など無しで治せるのだが、時間を戻すという大雑把な方法のため、なぜ捕まったはずのスカリエッティに逆に捕まっていたのかの詳細ははやてに聞いても分からなかった。

 

「せやなぁ・・・このままでもええんやけど・・・やっぱりなのはちゃん達は自分達の属する場所を自分達で壊したことを多少成りとも気にするやろ・・・私としては本当に大切な物が守れればそれでええんやけど・・・てなわけで。響君。」

「・・・なんだ?一応聞こう。なんか嫌な予感しかしないけど。」

「手伝って。」

「嫌だ。痛いの嫌。ヴィヴィオのことをあの紫イケメンに聞いてヴィヴィオの迎えに行く。アイシテルによるとヴィヴィオっぽい魔力があの飛行船から出てるみたいだし。その後は帰る。」

「手伝って。ちゃんと報酬出すから。」

「もう十分。大きな仕事は当分必要ない。というか大きすぎる。」

「じゃあ私のファーストキスを・・・」

「いらん。」

「ノリ悪いな。せやな・・・ううむ。じゃあ処女を・・・」

「いらん。」

「じゃあシグナムの処女を・・・」

「なんでシグナムなんだよっ!!」

「なんや?幼いほうがええんか?ならヴィータの処女を・・・」

「だからいらないし、ロリコンじゃないっ!!なんで!?どうして幼いほうがいいって判断したのっ!?」

「ああ、せやな。今はアイちゃんとユニゾンしてるし、2人きりの時にえっちしよか?」

「下ネタから離れろッ!!」

「なら真面目にいこか。

・・・ほんまにこまっとるんや。助けて。私、親友を助けたい。だからもう1人の・・・親友の力が必要なんよ。」

 

この言葉に傍らにいたリインも響の方をみる。

響はため息を付き一言。

 

「分かったよ。とりあえずだ。

リベンジも兼ねて俺は山田君を受け持つ。

いつぞやの恨みは忘れてない・・・力を間違って使ったと言うことにして洗脳を解くがてらおっぱいをやつに生やしてくれる・・・くっくっくっ。」

「・・・すっごい子悪党っぽいで・・・恨みつらみをずっと覚えてたり、笑い方とか。」

「う、うるさいなっ!」

『響・・・とうとう落ちぶれて・・・』

 

先ほどから黙っていたように思えたアイシテルだが、実際ところは腹を抱えて笑っていた。

 

「アイシテルもうるさいっ!」

「・・・で、真面目な話、どう分断する?ていうか私としては山田君はどうでもええけど・・・三人一緒に固まっとるしなぁ。・・・まぁ足止めは必要か。」

『とりあえずおっきいの撃った後に爆風に紛れて山田君だけ思いっきり殴って飛ばす!これでいいじゃない?』

「んで、私とリインでフェイトちゃんとなのはちゃんを拘束。後で響君のおっぱいチートか。今回はアイちゃんのお許しは出たん?」

「・・・お許しと言うか・・・」

『もうね。こうもやむを得ないとはいえ、おっぱいを揉む機会が多いと嫉妬も通り越して呆れちゃうよ。ほんと。』

「お、俺は不本意だからなっ!!渋々だぞっ!?

色々なおっぱいを揉めて感触の違いを楽しんでるとか無いからなっ!?」

『・・・その言葉を聞いて一気に疑いを持ってしまった私はどうすればいいの?

帰ったら骨の一本は折っておくべき?』

「最低基準っぽいオシオキで骨一本だとっ!?」

「私としてもその言葉を聞いては黙っていられない。さぁ響っ!!私の胸をもめっ!!

そしてその感触を手に焼付け――あうっ!」

「リインはちょっと黙っといてな。余計話がこじれる。」

 

はやてがリインをチョップして黙らせる。

カオスだ。

 

 

なにはともあれ。

響は同じく転生してきた山田君との最終決戦を迎えるのであった。

 

 

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