オークロード討伐の翌日、戦後処理の会議が始まっていた、リムルが議長を務める中、俺はリムルを膝に抱えて会議の内容をただ聞いていく、シオンが羨ましそうな顔をするが絶対に譲らない、なんか負けた気がするからだ、
リムルがオーガを全て背負ったこと、リザードンマンから水と魚、ゴブリンから住む場所を、リルムの町からは加工品を、そしてオークから労働力を互いに提供し合うジュラの大森林の種族間同盟の草案を述べる、皆が協力することを宣言すると、トレイニーがリムルをジュラの大森林の盟主とすることを宣言する
(押し付けられたな…まぁ言い出しっぺの法則だよね)
(いや、トレイニーさんのつもりで言ったんだけど!?)
ジュラの森大同盟が結束した
オークロード討伐から3ヶ月、リムルの名付けによりハイオークに進化した多くの者たちがカイジンの指導の下、あっという間に技術を覚え、水道を完成させていた、なんと上下水道完備!温泉も建設中!服や体の汚れは俺のスキルで綺麗にできるが、やっぱり湯船に浸からないとね!楽しみだな〜♪ああ、それと街道の建設も進んでいるみたい、リムルのゼネコン時代の経験が役に立ったね、このまま安住の地を手に入れるのだ!
…そうならないのがこの世界、なんとこの街に100騎以上のペガサスの軍団が迫っていた、英雄王ガゼル=ドワルゴが直接やってきたのだ、
ペガサスの降り立った場所に向かうとカイジンが王の前に膝を着く
「王よ、お久しぶりでございます」
「久しいなカイジン」
近寄って行くリムルを一瞥しスライムかと呟く
「最初に名乗っておく、俺の名はリムルだ、スライムだがスライム呼ばわりはやめてもらおう、これでもジュラの森大同盟の盟主なんでね、」
リムルが人の姿に変わる
「これが本性って訳じゃないけど、こっちの方が話しやすいだろ?で、何の用だ?」
「単刀直入に言おう、リムル貴様を見極めに来たのだ」
剣に手をかけリムルを真っ直ぐ見つめる
「俺の剣で貴様の本性を見抜いてくれるわ!」
驚くリルムを無視し話し続ける
「この森の盟主となったなどとホラを吹く貴様には、分というものを教えてやらねばなるまい!その剣が飾でないと言うのなら俺の申し出を受けるがいい」
リルムが自身の下げた剣を掴む、ガゼル王の部下が諌めようとするがフンと鼻気をを吐き軽くあしらう
「本気で戦ってみるのが手っ取り早いであろう?」
「よし、その申し出を受けよう、ホラ吹き呼ばわりしたことを後悔させてやる!」
互いに剣を抜き構える、どこかで見た感じだ…どこだったかな?
「俺の一連の攻撃を防ぎきったら貴様の勝ちでいい、ただし、この俺、剣聖ガゼル=ドワルゴの剣を甘く見ないことだ」
突然風が吹く、トレイニーが現れ立ち会いを申し出た、森の管理者の出現に何かを察する
「貴様をホラ吹き呼ばわりしたことは謝罪しよう、それに事情も朧気ながら読めたわ、だが貴様の人となりを知るのは別の話だ」
再び剣を構える
「立会人も決まったのならあとは剣を交えるのみ!」
「ああ、そうだな!軽く勝利して今回の件をきっちりと説明してもらうとするわ!」
トレイニーの掛け声で戦いが始まる、リムルの1太刀を軽く防ぐ、居を取り速度を乗っけたリムルの突きを弾くと、空いた手で突き飛ばす
「貴様の力はそんなものなのか?リムルよ」
「うるさい!まだ本気を出していないだけたまし!慌てんな!」
ガゼルの鋭く重い剣がリムルを襲う、剣で受けたものの、後ろに押されてしまう、ガゼルが構え直す
やっぱり見た事のある感じだ…まさか…
「行くぞリムル!朧・地天轟雷!」
ガゼルが消える、下からの攻撃、そして上から、やっぱりな…
全ての攻撃を防ぎきったリムルを見るとガゼル王が笑い出す
「ハハハ!俺の剣を受け止めよったわ!」
トレイニーがそれまでと宣言する
「勝者、リムルテンペスト!」
ガゼルが剣を鞘に収める
「剣を交えてよくわかった、お前は邪悪な存在ではない」
皆が頷く、俺も頷く
「それにしても、よくぞ俺の朧・地天轟雷を見切ったものよ」
「いや、偶然だよ、その技師匠がよく使っていて訓練で打ちのめされてたから、それだけの話だ」
「なんだと?まさかその師匠というとは…」
嬉しそうに笑いながらハクロウが2人に近ずく
「ホホホ、お見事でしたな、リムル様」
「おお、剣鬼殿!」
「森で迷っていたあの時の小僧が、見違えましたぞいや、失礼ドワーフ王、わし以上の剣士に成長したようで重畳ですじゃ」
「剣鬼殿にそう言っていただけるとは…」
照れくさそうにいう
ハクロウが師匠だったのが、世界は広く世間は狭いねぇ
皆が新しく建設された旅館で宴を楽しむ中、リムルと俺はガゼル王からここまで来た理由を聞いていた、オークロードを倒した者に直接会い、敵となるか味方となるかを見極めに来たのだという
「リムルよ、聞きたいことがある」
「なんだ?」
「俺と盟約を結ぶつもりはあるか?」
リムルが不思議そうに首を傾ける
「お前がもしもこの広大な森を全て掌中にできたならば、我が国をも上回る富と力を得ることができよう、その時に後ろ盾となる国があれば便利だぞ」
「願ってもないことだが…いいのか?それは俺たち魔物の集団を国として認めると、そう言っているのと同じだぞ?」
「無論だ、こちらにとっても都合が良い、双方に利益がある話だ」
「フム…断る理由はないな、喜んで受けたいと思う!」
「で、お前たちの口の名は何もいうのだ?」
(国の名前だと?考えてなかった!!そうだな…)
「“ジュラテンペスト連邦国”だ!」
「では!国の名前はジュラテンペスト連邦国!この街の名は
“リムル”と致しましょう!中央都市リムルです!」
酒に酔って顔を赤くしたリグルドが宣言する
「おいおい、それならメルナの名前を…」
「中央都市リムル!さすがのネーミングセンスですねリグルドさん!これ以外に考えられない!」
「ありがとうございます!」
あっぶね〜こいつ俺の名前使おうとしたぞ…絶対ろくな事になんねぇからな、トップは2人もいらない…
「決まりのようだな」
「ああ」
この日、歴史にジュラテンペスト連邦国、そして中央都市リムルの名が初めて刻まれたのである
かなり短めですが許してくださいなんでもします…メルナが…