転生したらTSメイドさんだった件   作:砂入ばけつ

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洞窟から出るのも命懸けです

【封印の洞窟】

 

「で、どうする?」

 

「なにがさ?」

 

「勇者がかけた無限牢獄の封印、友達が300年も封印されたままなんて、可哀想だからな」

 

「お前…」

 

「そんなうるうると見つめられても…可愛い女の子ならともかく、ドラゴンに」

 

「優しいんだねスライムさん!」

 

ヴェルドラと共に潤んで目でスライムを見つめる

 

「やめろー!ドキドキしちゃうだろ!」

 

「恥ずかしがらなくてもいいのにね〜」

 

「しかし、脱出方法があるならありがたいが、じっ、実はな…あと…100年も待たずに、我の魔力は底を着くところだったのだ、魔素は燃え続けておるし…」

 

「だからこの洞窟は魔素が多くて、貴重な薬草や鉱石が出来たのかたのか」

 

「1匹で環境を帰るなんて、竜種ってすごいんだね」

 

「魔力が底を着くとどうなる?」

 

「大したことは無い、」

 

「ほんとに?なら良かった」

 

「フンッ、朽ち果てるだけのことよ」

 

「良くなかった、強がらないでヴェルドラ」

 

「そ…そうか、長い孤独の後に朽ち果てるだけか…ふむ、試してみるか」

 

「何するの?」

 

「大賢者、“捕食者”で無限牢獄を捕食者しろ」

 

失敗しました

 

「なに!?頭の中に声が!?」

 

告、マスターとの主従契約により、マスターの一部のスキルが利用できます

 

「はえ〜じゃあ俺も“捕食者”とか使えるの?」

 

否、ユニークスキルは利用できません

 

「そんなに便利じゃないかぁ、ん?大賢者はユニークスキルじゃないの、」

 

告、マスターと情報を共有してるだけです

 

「俺自身が使えてる訳じゃないんだ…」

 

「お前らだけで話すでない!で、やはり無理であろう?」

 

「うーん、どうにかならないか?」

 

「助けて大賢者さん!」

 

 

可能性を検討します、検討終了、可能性としましては…

 

「むふむふ、なるほど」

 

「頭の中がゾワゾワする〜!解除して、解除!おっ、消えた」

 

「あくまで可能性だが、無限牢獄の内側と外側から解析出来れば、解除できるかもってさ」

 

「ほう…いや、しかし、内側からといったも、我のスキルは我とともに封印されて使えぬぞ、」

 

「情報だけよこしてくれれば、解析はこっちでやるから」

 

「しかし、それには時間がかかろうお前だって、ずっとここにいてもいいのか?ま、まぁ我は別に構わぬが…」

 

「俺は嫌だ、外出たいしお腹減った」

 

「そうだな、俺もせっかくだから、他に同郷の物を探したいし、それで、提案だ」

 

「ハッ…提案とな?」

 

「俺の胃袋に入らないか」

 

「あら〜大胆、変わった告白だね」

 

「違うわい!…俺のスキル、“大賢者”と“捕食者”で無限牢獄の解析を行い、内部からは破壊を試みる、胃袋の中では隔離されるので消滅する恐れもない、どうだ?」

 

「初めての共同作業だね」

 

突然ヴェルドラが高らかに笑う

 

「それは面白い、ぜひやってくれ!!お前に、我の全てを委ねる!」

 

「そんなに簡単に信じていいのか?」

 

「悪い大人に騙させるよ?」

 

「無論だ!ここでお前達が帰ってくるのを待つよりも、ふたりで無限牢獄を破る方が面白そうだ」

 

「そうか、1人じゃなく、2人か…いいじゃないか!」

 

「おれは?」

 

「あ〜…」

「べ、別に仲間外れになんか、してないんだからね!」

 

寂しげな目で2人を見つめる

 

「じゃ…じゃあ、今から“捕食者”で…」

 

「ちょ、ちょっと待て」

 

「ん?」

 

「なーに?」

 

「その前に、お前達に名前を付けてやろう」

 

「お前も我に名をつけよ、同格ということを魂に刻むのだ、人間でいうファミリーネームみたいなものだが、我がお前たちに名付けるのは“加護”になる、お前達はまだ名無しだから名持ちの魔物の仲間入りができるぞ」

 

「むむ、名持ちの魔物か…いいな!」

 

「いいだろう、かっこいいのを頼むぞ」

 

「俺、センスないからスライムさんに任せるね」

 

「任せろ、かっこいい…そうだなあ、うーん、暴風竜…暴風か…嵐…ストーム?いやちょっとな…あっ!テンペスト!テンペストなんどうかな!」

 

「なにぃ!!テンペストだと〜!?」

 

「だ…ダメかぁ」

 

「素晴らしい響きだ!今日から我はヴェルドラ=テンペストだ〜!」

 

「かっこいい〜!俺も気に入った!」

 

「そしてお前には“リムル”の名を奉仕種族には“メルナ”の名を与えよう!」

 

「リムル…悪くないな」

 

「この体にあった可愛い名前だね」

 

「リムル=テンペストとメルナ=テンペストを名乗るが良い」

 

その瞬間、両者の体が光り、魂に名が刻まれ、力が溢れてるく

 

「俺は…リムル=テンペスト!」

 

「俺はメルナ=テンペスト!」

 

「我はヴェルドラ=テンペストだ!」

 

「じゃあ、今から食うけど、さっさと無限牢獄から脱出してこいよ!」

 

「なるはやでよろしく!」

 

「任せておけ!そんなに待たせずにお前たちと合間見えようぞ!」

 

リムルが捕食者を発動すると体積が何倍にも増えヴェルドラを包む

 

「でっか!?そんなに大きくなれるの?」

 

ヴェルドラの捕食は実に呆気なく、少しの間静寂に包まれる、少しの寂しさを覚えながら、メルナはリムルを怒らせるのは辞めようと心に違う

 

この日、世界に激震が走った、天災級モンスターであるヴェルドラの消滅が確認されたのだ、ヴェルドラが封印されていた封印の洞窟はジュラと呼ばれる大森林の中にあり、その周辺を取り囲む国々は蜂の巣をつついたように騒ぎ出すが、そのことをリムルとメルナはまだ知らない

 

ヴェルドラを捕食し、何日か経ったが未だ2人は洞窟をさまよっていた

 

「大賢者のおかげで、同じ道をぐるぐる回ることはないけどさぁ、いっ出口に着くんだろうね?俺お腹減ったよ」

 

「ん?あぁそうか、俺はスライムだから腹は減らないけどメルナは別か…」

 

「さっきからリムルばっかり草とか石とか食べてて羨ましい!俺もなんか食べたーい!」

 

洞窟を進んでいくと、道を塞ぐように池がありリムルを浮き輪代わりにして進む、

 

スキル、水流移動を獲得

 

「またなんか獲得してる!いいな〜俺なんか服が濡れただけだぜ?羨ましい」

 

スキル、水刃を獲得しました

 

スキル、水圧推進、水刃、水流移動を獲得したことにより、エクストラスキル、水操作へと統合進化しました、

 

「あ〜!また!くっそぉ羨ましい」

 

個体名メルナに水操作の使用を許可しますか?

 

「えっ?エクストラスキルもできるの?許可します!」

 

「やったー!かっこいいスキル貰っちゃた〜!ありがとうね!」

 

こうして色々なスキルを獲得していく中俺たちはついに出会った!赤い糸で結ばれた運命の人…ではなく巨大な大蛇、黒蛇に!

 

「怖え〜!!」

 

「デカすぎんだろ!!逃げようリムル!」

 

「だめだ、逃がしてくれそうもない!…待てよ?こんなやつヴェルドラに比べれば、大したことなくね?」

 

「それとこれとは、話が別だろ!早く逃げ…」

 

メルナが逃げようと後ろを向いた瞬間、水を切るような音ともに黒蛇の首がどさりと落ちる

 

「へ?」

 

「思ったより弱かったぞ!」

 

勝ち誇るようにぴょんぴょんと跳ねる

 

「水刃ってそんな強いの?じゃあ俺も強いのでは?」

 

突然リムルが蛇を包み捕食する

 

「なにしてんの!?」

 

「いやぁ、捕食したらこいつの能力奪えると思って…うん、上手くいった!」

 

「それはいいんだけどさぁ、俺の分は?」

 

「あ〜…」

 

残った蛇の頭を見つめる

 

「背に腹はかえられぬね…咬筋とかなら大丈夫かな?お肉に毒はないみたいだし…」

 

水刃で器用に肉をこそぎ落として生のまま食べる

 

「生で行くのかよ!?大丈夫なのか?」

 

解、奉仕種族は食中毒に罹りません

 

「それで生は不味いだろ!」

 

「鶏肉を生で食べてるみたいな味…美味しくない…」

 

「だろうな!お母さん腹壊しても知りませんよ!」

「だってお腹空いただもん…ここ数日水しか飲んでないし…」

 

「それで、得た能力が熱感知と毒霧吐息ね…捕食者まじ便利だね、リムルがいれば安全に洞窟を出れそうだよ」

 

2人は洞窟からの脱出を目指し魔物を倒し捕食しながらスキルと食料を確保していく、そして、洞窟をさまようこと数十日ついに出口を見つける

 

「洞窟だと蛇が1番美味しかったね、あっ、味がわかんないんだったね、外に美味しいものあるといいな〜」

 

「なんかムカつく〜!」

 

「んで、どうする?この扉だいぶ頑丈そうだけど蹴ってもビクともしないや、水刃で切る?」

 

突然扉が開く、メルナはリムルを抱え岩陰に急いで隠れる

「やっと開きましたね、錆び付いてるせいで鍵穴もボロボロでやす」

 

「しかたないさ、300年誰も中に入ったことがないんだろ?」

 

「いきなり襲われたりしないですよね?まぁ、いざと言う時はエスケープ使いますけど…」

 

洞窟に入ってきた男女3人組は慎重な足取りで洞窟に潜っていく

 

「冒険者かな?」

 

「てか言葉わかるんだね」

 

解、意思が込められた言葉は魔力感知の応用で理解できる言葉へと変換されます、逆に思念を乗せて発声すれば会話も可能です

 

「今はやめとこう、俺はともかくリムルさんはスライムだし、」

 

「洞窟の中にメイドさんがいるのもだいぶ怪しいぞ、とにかくここを出よう」

 

目の前で冒険者達が消える

 

「ん?消えた!?隠密アーツ?とか言ってたね、かっこいい〜!」

 

「覗き見し放題だ!けしからんヤツ!」

 

「でも欲しくない?」

 

「欲しい!後で友達になろう!」

 

「外に行ったみたいだし、出ようか 」

 

俺たちは洞窟を出た、お天道様の下を歩くのは何日ぶりだろうか、メルナは嬉しそうに伸びをすると辺りを見渡しながら森を進む、あれからヴェルドラの反応はない消えてしまったのようだがそうではないことを俺は知っている、そのことをメルナに話すとどこか嬉しそうな顔をする

 

「じゃあ次に会った時、笑って話せる土産話を用意しないとね!」

 

「ああ!それよりシャバだ!空気が美味しい!味覚ないけど」

 

「可哀想にね」

 

突然武装した緑色の集団、ゴブリンに囲まれる、なあヴェルドラ、面白おかしいエピソードが早速1つ用意できそうだよ

 

ゴブリンのリーダーが怯えた顔で話しかける

 

「強き者よ、この先になにか用事がおありですか?」

 

「強き者?」

 

「リムルのことじゃない?」

 

「俺?」

 

リーダーが頷く

 

「え〜と!初めまして!俺はスライムのリムルという…」

 

「うるせぇ!!」

 

あまりの声の大きさに、ついリムルを蹴り飛ばす

 

「イッテェ!なにすんだ!」

 

「声が大きいよ!ほら!ゴブリンさんたち怖がって土下座してるじゃん!」

 

「貴方様の力は十分にわかりました!どうか、声を沈めてください!」

 

「思念が強すぎるよ、もうちょっと抑えようね」

 

「ごめん…で、俺たちになんか用?」

 

「強力な魔物の気配がしたので警戒にきたしだいです、まさか従者まで引き連れと居られるとは…」

 

「そんなもの俺には感じられないけど?」

 

「ご冗談を!そのようなお姿をされていても我々は騙されませんぞ!」

 

「怖がられてるね〜こんなに可愛いスライムなのにね」

 

「ねっ!心外だ!」

 

「不快に思われたなら謝罪します、強き者よ、貴方を見込んでお願いがあるのですが」

 

俺たちはゴブリンの村に案内された、それにしても粗末な村だ、ヴェルドラどころかメルナが一息吹いただけで吹き飛びそう

 

「ようこそお客人、私はこの村の尊重をさせていただいております、」

 

今にも倒れそうなヨボヨボのおじいさん、村長が話を始まる

 

「はい、どうもよろしく、で、自分にお願いとはなんですか?」

 

「実は最近魔物の動きが活発になっているのはご存知でしょうか?」

 

「いや?」

 

「知らない」

 

「我らの神がひと月前にお姿をお隠しになられたのです、そのため近隣の魔物がこの地にちょっかいをかけ始めまして…」

 

(神って…ヴェルドラのことか?時期手には合うな…)

 

(俺たちのせいってこと?)

 

(多分な)

 

「我々も応戦したのですが戦力的に厳しく」

 

「そ…それであなた様に!」

 

「力を貸して欲しいと…しかし、自分スライムですので、期待されている動きはできないと思うのですが、」

 

「俺もしがないメイドさんですし」

 

「ハハハ、ご謙遜を、」

 

「ただのスライムにそこまでのオーラは出せませぬよ、相当に名を馳せる魔物なのでしょう、お付きの方も相当な力量のはず」

 

「オーラ?」

 

「リムルから出てるやつじゃないの?」

 

「大賢者、魔力感知の視点を切り替え、自分を客観的に見せてくれ」

 

視点が切り替わると禍々しいしいオーラがボロ小屋に充満していた

 

「うわ、オーラを出したままだったのか、大通りを社会の窓全開で歩いていた見たいだ、てか!メルナ、見えてるなら教えてくれよ!」

 

「ずっと全開だったからこれが普通かと…ごめん」

 

とにかく誤魔化そう!

 

「ふふふ…さすがは村長、わかるか?」

 

「もちろんでございますとも、漂う風格までは隠せておりませぬ、」

 

「そうか、わかってしまったか、お前達はなかなか見所があるようだな」

 

体に力を込めオーラを引っ込める

 

「おお…我々を試されていたのですね、そのオーラに怯える者も多かったもので、助かります」

 

「そ…そうだな、怯えずに話しかけてくるとは、見所があるぞ!」

 

(なんの見所だよ!ていうか、洞窟にいた人間達気がつかなっかたな、あいつら大丈夫か?)

 

(上手く誤魔化せれたね、洞窟の人大丈夫でしょ、透明になれてたし)

 

「はは…ありがとうございます、あっそれでお願いといいますのは…」

 

ゴブリンの話によると、東の地からオオカミの魔獣、牙狼族が押し寄せて戦いになり、ゴブリンの戦士が多数討ち死にしたのだという

 

本来牙狼族1匹対してゴブリン10匹でも勝てるかどうかの戦力差があるのだそうだ、その中に名持ちの守護者のような戦士がいたのだという、その戦士も討ち死にし、村は危機に瀕しているのだそう

 

「牙狼族100匹程度に対して、こちらは雌を合わせても60ぐらいです…」

 

(絶望的な戦力差だな、だいぶ無理ゲーっぽいけど)

 

「牙狼族の情報はその戦士が命懸けで入手したものなのです、戦士は私の息子でこれの兄でした、」

 

2匹のゴブリンは悔しそうに涙を流す

 

「そうか…悪いことを聞いた」

 

リムル覚悟を決めたようにはメルナの目を見つめる

 

「なぁメルナ、俺はこの村を助けたいと思ってる、強力してくれるか?」

 

「ん?いいよ、多分俺たちのせいでこうなってるんでしょ?じゃあ助けよう!」

 

「ありがとう、村長1つ確認したい」

「は…はい」

 

「俺がこの村を助けるなら、その見返りはなんだ?お前達は俺達に何を捧げる」

 

本当は見返りなんか求めてない、ただ体裁を整える必要があるだけだ

 

「わ…我々の忠誠を捧げます!我らに守護をお与えください、さすれば我らはリムル様に忠誠を誓いましょう!」

 

2匹のゴブリンが頭を下げる、なんのかんのいって、俺は頼まれ後に弱かった

 

遠くから牙狼族の遠吠えが響急村はパニックに陥る、村長は村人たちを落ち着かせようと声をかけるが混乱は収まらない

「ビビる必要は無い」

 

リムルが落ち着いた様子で声をあげる

 

「これから倒す相手だ!」

 

「でっ、では…」

「お前たちのその願い、暴風竜ヴェルドラに代わり、このリムル=テンペストが聞き届けよう!」

 

「ありがとうございます、我々さリムル様の忠実なる下僕でございます」

 

こうして俺は、ゴブリン達の主…守護者となったのだ

 

「…俺もいるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




個体名、メルナ=テンペスト

種族、奉仕種族

身長、150cm


銀髪ロングのTSメイド!クラシカルなメイド服を着ており、着慣れていないため洞窟内で何度か、スカートを自分で踏んずけ転けている

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