転生したらTSメイドさんだった件   作:砂入ばけつ

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二次創作を書くために原作を見返すので、原作への理解度がより高まる、溢れる


悲報、リムル=テンペストさん前科者になってしまう

村を離れドワルゴンへ向かうリムル達は川辺で野営をする外になる

 

「へぇ、じゃあリグルさんののお兄さんは、そのゲリロッドさんに名前をつけられたと?」

 

「ゲルミュッドです、メルナ様、その方は魔王軍の幹部で、兄には見所があるからと…」

 

「魔王までいるのかこの世界は…勇者もいるらしいし、大変そうだから関わらないようにしよう」

 

「さんせーい」

 

ふとリムルの視界に水を飲むランガの姿が映る

 

「なぁランガ、俺ってお前の親父さんの仇ってことになるよね?その辺気にしなくていいの?」

 

「…思うところはあります、しかし我が主は戦いに負けた我々を許し頼みならず、名前まで名付けてくれました!感謝こそすれど、恨むことはありません!我らの忠義は我らの主!ただおひとりにございます!」

 

次の日、ドワルゴンまであと少しのところで野営をしていたリルム達は日を囲いながら道中でとった魔物の肉が焼けるのを眺めていた

 

「なぁゴブタ、俺たちの向かっている街はどんなところなんだ?」

 

「正式には武装国家ドワルゴンという名称スッ!天然の大洞窟のかなにあり、ドワーフ以外にもエルフとか人間もも沢山いるっす!」

 

「「エルフ!」」

 

うとうとと、眠たそうにしていたメルナも反応する、

 

「ドワーフ王のガゼル、ドワルゴは英雄王と呼ばれる人物で国民にものすごく慕われているすっ」

 

「エルフかぁ〜ぜひ会いたいなぁ…」

 

「リムル様?」

 

怪訝そうな顔でリグルがリムルに問いかける

 

「あっ、え〜とそのドワルゴンって俺みたいな魔物も入っても大丈夫なのか?」

 

「心配ありません、ドワルゴンは中立の自由貿易都市、争いは王の名において禁止されているのです、それを可能とするのが武装国家ドワルゴンの強大な軍事力です!この1000年、ドワーフ軍は不敗を誇るのだとか」

 

「1000年!?それはすごいな!そんな無敵な王を的に回すようなやつは、居ないわな」

 

「前行った時は門の前で…「ぜったい!問題ありません!」

 

「なんかフラグが経ったか?」

 

ドワルゴンまで、ゴブリンの足で二月かかると言われているが、ランガ達の頑張りで、3日程で着くことができた、岩山の麓に巨大な門が作られており、そこまで入国のための列が並んでいた

 

「ここにエルフ…もとい!ドワーフ達が居るんだな」

 

「素敵なエルフ、ふふふ、楽しみだねリムル!」

 

「こらこらメルナくん?俺たちは腕利きのドワーフを探しに来たんだからね!」

 

「本当にリムル様とメルナ様、あとゴブタだけで行かれるのですか?」

 

「ああ、大勢で行って目立ちたくないからな、ゴブタは案内役だ」

 

リグルとランガ心配そうに見つめる

 

「心配いらないよ〜お土産持ってくるからね!じゃ!行ってくるから!」

 

「お気をつけて!」

 

門へと続く行列の最後尾にたつ

 

「すごい行列だな」

 

「中に入れば自由に行動できるんすけどね」

 

「楽しみ〜」

 

「おいおいおい!」

 

突然リムル達に柄の悪そうな男たちが声をかける

 

「魔物がこんなところにいるぜ、それに可愛い嬢ちゃんも」

 

「まだ中じゃねぇし、ここなら手ェ出しても問題無くねぇ?」

 

「おいおい2人とも、なにか聞こえないかね?」

 

「ああ、うるせぇ声が聞こえるよなぁ?」

 

「はぃ…聞こえますすっねぇ、前来た時もここでボコボコにされたんすよ…弱い魔物の宿命みたいなもんなんすよ…」

 

「おい、弱い魔物!俺立ちを無視すんじゃねえ!」

 

「てか喋るスライムってレアじゃね?見世物として売れるんじゃねぇ?」

 

「ゴブタくん、ルールその1を覚えているかね?」

 

 

「はい!もちろんです!ルールその1!人間は襲わない!」

 

「では、少し目を瞑り耳を塞いでおくんだ」

 

「りょ…了解っす!」

 

「リムル、やり過ぎないようにね」

 

「任せろって!」

 

男たちに近ずくと、少し低めの声で話しかける

 

「さてと…おいおい!俺は寛大だから今なら許してやる、さっさと失せな!」

「あぁ?クソザコの魔物のくせしやがって!舐めてんじゃねぇぞ!」

 

「お前死んだぞ!殺さずにいてやろうと思っていたんだがな!俺たちを怒られた以上そうはいかんぞ!」

 

(いかにもなセリフだな)

 

「クソザコ〜?それは俺のことか?」

 

「テメェに決まってるだろうが!」

 

「ほ〜う、俺がスライムに見えるのか?」

 

「スライムではあるだろ」

 

「…いつから俺がスライムだと勘違いしていた?見せてやろう!この俺の真の姿を!」

 

黒い煙を出しながらリムルの姿がテンペストウルフに変わる

 

「リムル?なんかデカくね?」

 

「へっ!どうせ見た目だけだろ!」

 

「それでビビって逃げるとでも思ったか!」

 

(もぅ…逃げてくれよめんどくさいなぁ)

 

「やれやれ、もういいや!かかってこい!」

 

「やってやる!お前らも来い!」

 

後ろから3人の仲間が出てくる、それぞれが一斉に攻撃を仕掛けるが、リムルには一切のダメージがない

 

「…俺のターンだな」

 

スキル威圧により遠吠えを放つと男たちは吹き飛ばされ門まで続いたいた列に並ぶ人達が気絶または逃亡を始める

 

(おいおいおいおい!やりすぎだろバカ!衛兵がこっち来てるよ!?……他人のフリしよう!ごめんねリムル!お前が悪い!)

 

リムルほ咆哮が終わり周囲を見渡す、大賢者が被害報告を行いリムルはやりすぎたことに気づく

 

逃走16名、錯乱68名、失神92名、失禁34名

 

(やりすぎたあ〜!)

 

「こら〜!!!」

 

門の方から衛兵がリムル目掛けて走ってくる

 

「やば!どうしようメルナ…あれ?メルナも気絶してる!?」

 

解、気絶した振りです

 

「薄情者〜!!」

 

メルナはリムルとゴブタが連れていかれるのを確認すると起き上がり門へ向かい、街に入る

 

「さてと…受付の人によるとリムルは留置所に連れていかれたらしいし…様子を見に行くか?でも久しぶりの1人の時間だからなぁ〜よし!街を見て回るか!」

 

 

【ドワンゴン内部】

 

メルナは大洞窟に築かれた荘厳は大都市を観光していた

 

「おお〜さすがはドワーフの街、武器防具が色とりどりだね、審美眼なんでない素人の俺でも良いものだってわかるよ」

 

目を輝かせ店に並べられた刀剣を眺めていると、定員に声をかけられる

 

「嬢ちゃんが使うにはその剣はちと大きいだろう、このナイフにしな!今なら安くしとくぜ?」

 

気の良さそうなドワーフにそう言われると、メルナは嬉しそうに答える

 

「本当にですか!あっ…お金ないや…そういえば荷物はゴブタくんが持ってたな、ごめんなさい!また来ます!」

 

「おう!今度は親と来いよ!」

 

(完全に子供扱いだなぁ、まぁ年齢詐称して、子供として街に入ったから通行料は払わずに済んだけど…しょうがない、リムルに会いに行くかぁ、面倒くさそうなことになってそうだけど…)

 

結局、日が暮れ朝になるまでを探索しようやくリムル達に会いに行くことを決心する、しかし留置所に向かう道中、衛兵に連れられたリムルに出会う

 

「リムル!?なんで出てるの!?…市中引き回しの刑?」

 

「違うわい!実はかくかくしかじかで」

 

「ほうほう、つまりその衛兵…カイドウさんの兄弟分を、お得意の回復薬で助けたお礼に釈放、ついでに鍛治職人を紹介してくれることになったと」

 

「そのとーり!このリムル、コケてもタダまでは起き上がらないのだよ、…それよりメルナくん?お前、俺を置いて逃げたよな?」

 

「ぎく、え〜とだねぇ、その〜なんと言いますか…そう!あれだよ!全員捕まるのはまずいだろ!?だからリルムが出てくるまで街で職人探しをだな!」

 

「その割には美味しそうなもの持ってるけど」

 

疑うようにメルナの両手に持っている串焼きの肉をを見つめる

 

「ああ、これ?いや〜お金が無いから路地裏で寝てたんだけどね?可哀想だからって露店の人に沢山貰っちゃった!いやこれが美味しのなんのって…ごめん、1口あげようか?」

 

「全部よこせ!」

 

体を膨らませメルナの持っている串肉を串ごと消化する

 

「あ〜!全部食べなくてもいいじゃん!それに味なんてわかんないだろ!?」

 

「うるへ〜!これはお仕置です!」

 

「お前ら中いいのな、この嬢ちゃんはリムルの旦那の連れかい?」

 

「ああ、薄情者の連れだ、こいつも連れてってくれ」

 

「旦那の友達なら大歓迎さ!迷子になるなよ!」

 

カイドウに連れられリムル達は鍛冶師の店にはいる

 

「スゲえ!あの装飾が細けえ、なんだあの剣?うっすら光ってる?魔力か!?」

 

「ああ、あれあれ、あの剣を作ったヤツだよ、これから会う鍛冶師」

 

「凄腕そうだね」

 

店の裏側に回ると剣と斧の看板が掲げてある工房につく

 

「ここだここ、腕は保証するぜ!おい兄貴!いるか?」

 

「兄貴?」

 

熱気が立ち込める工房の中で熱された金属を正確に叩き上げる鍛冶師、カイジンが作業をしていた

 

「カイドウか、少し待ってくれ」

 

「「お邪魔します〜」」

 

「カイジン、俺の兄貴だ」

 

(ほ〜頑固一徹の職人って感じ)

 

(あの時の定員さんだ、鍛冶師だったのか)

工房の奥から3人のドワーフが出てくるとリムルを見て驚きの声をあげる

 

「あっ?スライム?とあの時の嬢ちゃん?お前たち知り合いか?」

 

「カイジンさん、このスライムですよ」

 

ドワーフ三兄弟の長男ガルムが嬉しそうに話す

 

「昨日大怪我した俺たちを助けてくれたのは!」

 

次男ドルトが怪我をしてたであろう腕を見せる

 

「うんうん」

 

三男のミルドが頷く

 

「おお、そうだったのか!」

カイジンはその場に座り深々と頭を下げる

 

「ありがとう、感謝する」

 

「いやいや!それほどでもあるような、ないような?へへへ!」

 

メルナに抱えられたリムルが嬉しそうに笑う

 

「それでなんの用で?」

 

リルムは鍛治職人を探していることを伝える

 

「ふむ…なるほど、話はわかった、だがすまん!今ちょっと立て込んでてな…どこぞのバカ大臣が無茶な注文をしてきてなぁ」

 

 

「と言いますと?」

 

「戦争があるかもしれないってロングソード20本、今週中に作れってな…まだ1本しかできてないんだよ材料がなくって」

 

「だったら無理だと言って断ればいいじゃねぇか」

 

「もっともだ」

 

「バカ野郎!俺だって無理だって最初に言ったんだよ!そしたらクソ大臣のベスターのやつが…」

 

「おやおや、王国でも名高い鍛冶師のカイジン様ともあろうお人が、この程度の仕事もできないのですかな?」

 

「なんぞとほざきやがったんだよ!許せるか?あのクソ野郎が!」

 

「どこの世界にも居るんですね、そんな奴が」

 

「メルナも経験が?」

 

「リムルも〜?言うだけ言って手伝いもしないやつが大抵上に立つ…」

 

「ええと、材料がないって?」

 

「ああ、魔鉱石という特殊な鉱石が必要でな」

 

「昨日俺たちがほりに言ったんだが」

 

「アーマーサウルスが出てな」

 

「うんうん」

 

「どちらにせよあの鉱山はほとんど掘り尽くしてて」

 

「もう残ってないようだ」

 

「うんうん」

 

「しかもなぁ、たとえ材料がなくても20本打つのに2週間はかかるんだよ、なのにあと5日で王に届けなければならない、国で請負各職人に割り当てられた仕事だ、できなければ職人資格の剥奪もありうる、」

 

「困ったもんだな」

 

「なぁリムル、魔鉱石って洞窟のあれじゃない?ほら、沢山食べてた」

 

「あっ、フッフッフッ〜親父…ペッ!」

 

口から虹色に光る石を吐き出す

 

「うわ、ばっちぃ」

 

「これ、使えるかい?」

 

「あ?…おいおい!こいつは!?魔鉱石じゃねぇか!しかも純度がありんほど高いぞ!?」

 

「おいおい親父、あんたの目は節穴かい?」

 

「ええ?なっ!?魔鉱石じゃない!?既に加工された魔鉱塊だ!さらに強力な剣を作ることができる!そんな…この塊全てが!?こ…これを譲ってくれるのか?もちろん、金はいいねで払う!」

「さて、どうしたもんかね〜 」

 

「くぅ〜何が望みだ!?できることなら何でもする!」

 

「その言葉が聞きたかった!誰か親父さんの知り合いで、技術指導として村まで来てくれる人がいないか探して欲しい」

 

「…そんなことでいいのか?」

 

「俺たちにとって衣食住の衣、と住が最優先なんだよ」

 

「それと、今後の衣類の調達や武具なんかもお願いしたいです」

 

「ああ!お易い御用だ!」

 

カイジンが胸を強く叩き作業に戻る

 

「だけど今から剣を揃えようとしても…」

 

「うんうん」

「間に合うのか?」

 

「まっ、やるだけやってみるさ、さぁ!すぐ始めるぞ!」

 

「「へい!」」

 

「うんうん!」

 

メルナ作業を興味深そうに眺める中、リムルが大賢者と何かを相談し既に完成していたロングソードを見せてもらう、見事な剣だった素人のリムルでさえカイジンの腕が確かなのがわかる

 

「ん?この剣も光って見えるな」

 

「魔鋼を芯に使っているからな、簡単に言うと、勝者のイメージに沿って成長する剣ってわけだ」

 

「すげぇ〜!」

 

「欲しくなってきた」

 

「ちょっとその剣借りるぞ」

 

そう言うとリムルはロングソードを飲み込んでしまう

 

「なにやってんのリルム!?」

 

「剣が!」

 

「うんうん!?」

 

「少し待て、大賢者、解析しろ」

 

解析対象、ロングソード、成功しました

 

(魔鉱塊を使っているコピーを作成してくれ)

 

コピーを作成、成功しました

 

作成した20本のロングソードを吐き出し床に並べると、リムル以外の全員が驚愕の声をあげる

 

「魔鉱塊のロングソード、20本完成だ!」

 

「…これは他人の作品を許可なく複製する犯罪こと、コピー品だね」

 

カイジン達がロングソードを納品し戻ってくるとお祝いに飲みに行こうと誘ってくる

 

「お祝い?」

 

「ああ!お陰様で無事に納品が終わったんでな」

 

「別に、そんなことしなくても」

 

「まあまあ、エルフの綺麗な姉ちゃんがいっぱいいるからさ!」

 

「「エルフ!?」」

 

「そそ!夜の蝶って店でな、可愛子から熟女まで!紳士御用達の店なんだよ!」

 

「行くしかないよリルム!」

 

「うんうん」

 

「喋れよ!」

 

「おいおい、リムルの旦那が来ないと始まらないぜ、嬢ちゃんも行きたいみたいだぜ?」

 

「まぁそこまで言うならしょうがないな〜」

 

「そうこなくっちゃ!」

 

(全く…困ったヤツらだぜ!)

 

【夜の蝶】

 

店に入ったカイジンを店のママさんが迎え入れる

 

「あら、カイジンさん、いらっしゃ〜い!」

 

 

「「「「いらっしゃいませ〜」」」」

 

(うっひょ〜!)

 

(エルフでいっぱいだ〜!楽園はここにあったんだ!)

 

「わ〜可愛い〜!」

 

リムル達に駆け寄ってくると胸元に抱きしめる

 

((キター!!))

 

(やったねリムル!夢がかなったよ!)

 

「ちょっと〜私が先に目ぇつけてたのに〜!」

 

長髪のエルフがリムルを奪い取るり抱きしめる

 

(ちょっ…やっべえ!服うっす〜い!)

 

「いいもーん私こっちのお嬢ちゃん貰うから」

 

(ひゃ〜この体に初めて感謝したかも!役得、役得ふふふ…)

 

「きゃー!ぽよぽよしてて気持ちいい〜!」

 

「嫌がってた割にはえらく、楽しんでくれているみたいだな」

 

「えっ…あっ、いやそれほどでも?」

 

「素直じゃないな〜リムルは!」

 

「さあ、飲みましょう、飲みましょう!」

 

この時俺たちは天国にいた

 

「メルナちゃんはお酒飲めるの〜?」

 

「は、はい!21歳です!」

 

「え〜、小さくて可愛いから子供みた〜い!」

 

エルフのお姉さんの膝の上に座らされてお酒を飲む、ずっとこのお膝の上で過ごしたいそう思うも、至福の時は長くは続かない

 

「ハッハッハッ、しかし恐れ入ったよ、俺の渾身のひと振りがまさかあっという間に量産されちまうとはね!」

 

「カイジンの作ったオリジナルが素晴らしかったからな、俺はただそれを使ってコピーしただけだ」

 

「…余計な真似だったかな?」

 

「正直思うところはあるが…次は旦那にも絶対真似出来ないような、すっごいやつを作ってやるもんだ!腕が鳴るぜ!」

 

「そう来なくっちゃ!ママさん!おかわり!」

 

「スライムさん、味分かるの?」

 

「分からないけど、綺麗な人にお酌して貰えたら何でも美味しく感じるんだ」

 

「あら、お上手ね、さっ!どうぞ」

 

「かわいそはリムル、俺がその分沢山飲むね!」

 

その頃ゴブタはすっかり忘れ去られていた

 

「ねえねえ、スライムさん、これやってみない?私、得意なんだよ結構すごいって評判なんだから」

 

(お〜!これはまさか!あの伝説の!ぱふぱふ!?)

 

「スライムさん?準備はいい?」

 

褐色のエルフはそう言って水晶玉をテーブルに置く

 

(あっ、なんだ占いか)

 

「何を占ってくれるんだ?」

 

「うーんそうね、何がいい?」

 

「スライムさんの運命の人とか

 

「あっ、それいいかも!」

 

「じゃあ占っちゃうよ〜」

 

一同が興味深く見守る中、水晶玉を撫でるように力を込める

 

(運命の人かぁ、この世界にそんな人いるのかな、人っていうか運命のスライムだったり…)

 

そんなことを考えていると水晶玉に人が映る水晶の中には子供と大人の女性が写っている、子供たちは悲しそうな顔でその女性を見ていた

 

(なんか日本人っぽいな)

 

「綺麗な人だったな〜赤くなってるぞ〜」

 

「いや、色変わらないよ!」

 

「あ〜スライムさん運命の人気なってるんだ〜」

 

「ずる〜い、浮気者」

 

「気になるっていうか…そうだ!メルナも占って貰えば、あれ?寝てる…お酒弱いのか」

 

「寝顔も可愛い〜」

 

メルナを膝に乗せているエルフがほっぺをむにむにと触っていると店に入って来た男が話しかけてる

 

「いいんですかぁ?こんな所でのんびりしてて、カイジン殿」

 

「大臣のベスターだ」

 

「あれが噂の」

 

神経質でねっちこそうな男ベスターが偉そうに歩みよってくる

 

「遊んでいる場合なのですかな?確かロングソードの納期は…」

 

「さっき収めたきた」

 

「期限に間に合わなければ…えっ、収めてきた?」

 

「ああ、きっちり20本」

 

「そっ、そんな…」

 

「納品書を確認するか?」

 

「コホン、そうですか、受けた仕事を…」

 

(何やら偉そうに喋ってるけどあのベスターとかっていう大臣、無理だとわかってて発注したのか、仲悪そうだもんな)

 

「それよりもそれですよ、それ!」

 

「えっ、俺?」

 

「行けませんなぁ、下等な魔物、そして奉仕種族ですか?この上品な店に連れ込むなど、気分が悪くなる」

 

ハンカチで鼻を覆う

 

「おい、この店は魔物の連れ込みを許すのか?」

 

「魔物と言いましても、無害そうなスライムですし…」

 

「はぁ?魔物だろうが、違うのか?スライムは魔物じゃないとでも抜かすか?」

 

「いえ、そのようなわけでは決して…まあまあ大臣様、1杯いかがですか?さあどうぞ」

 

フンと鼻息を鳴らすとママさんから酒を受け取り魔物にはこうするのがお似合いだと、リムルに酒をかける

 

「きゃ、スライムさん?大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫だよお姉さん、ドレス、濡れなかった?」

 

「は、はい」

 

(カチンとはきたが、相手は大臣だからな、俺の短気でカイジンやこの店に迷惑はかけられない、メルナが寝てて良かった、起きてたら追って飛びかかって言ったぞ)

 

果実酒、アルコール度数7%

 

(いや大賢者、解析はいらないから、ん?)

 

カイジンが鬼のような形相で立ち上がるとベスターを殴り飛ばす

 

「ふん!ベスター!俺の客にナメたマネしてくれやがって!覚悟はできてんるだろうなぁ?」

 

「きっ、貴様!私に対してそのようは口を!」

 

「黙れ!!」

 

「カイジンさん!」

 

「ほどほどにね、」

 

「むにゃ?なにぃ?けんか?」

 

騒ぎでメルナが起きるカイジンがベスターを殴りつける瞬間エルフがメルナの目を塞ぐ

 

「なに?なんなの?まっくら!」

 

「見ちゃダメよ、ああ、」

 

「いいの?そいつ大臣なんだろ?面倒なことにならない?」

 

カイジンが深呼吸して気分を落ち着かせるとリムルの方を向く

 

「リムルの旦那、腕のいい職人を探してたよな、俺じゃダメかい?」

 

「えっ!いいの?ダメどころか大歓迎だよ!こちらこそよろしく頼む、カイジン!」

 

「…よくわかんないけど…勧誘に成功したってこと?さすがリムル」

 

間の抜けたメルナの声が聞こえる、カイジン仲間になった!しかし、そう簡単に行かないのが世の中である

 

リムル達は店の外で衛兵に手錠をかけられていた

 

「なあ、兄貴…何やってんだよ」

 

「ふん!そこのバカがリムルの旦那に失礼なことしやがるから、ちょいとお灸を添えてやったのよ」

 

「ちょいとって…大臣相手にそれはまずいだろう」

 

「なんで俺まで?」

 

「悪く思うなよ、決まりだから、兄貴達の身柄は裁判まで一旦拘束させて貰う」

 

「俺たちも仕事なんで」

 

「なんで俺まで?」

 

【拘置所】

 

「ゴブタくん!?なんでこんな所に!?」

 

「こいつずっと寝てるじゃん」

 

「はぁ、俺が短気を起こしちまったばっかりに…みんなも巻き込んじまった、すまん!」

 

「大丈夫、問題ないさ」

 

「親父さんが気にすることないですよ」

 

「うんうん」

 

「ほんとに喋らないんですね」

 

「俺たちは裁判を受けるのか?」

 

「まぁそうなるな、まっでも死刑にはならんさ、罰金ぐらいで住むだろう、ハハハ!」

 

「ならいいが…あの大臣、えらくカイジンを目の敵にしてたようだが」

 

「俺は、この国の王、ガゼル=ドワルゴに仕えていたんだ、7つある王国騎士団のそひとつの団長だった、ヤツはその時の部下…副官だった、公爵の出でな」

 

カイジンはどこか懐かしそうな顔をする

 

「俺は庶民の出だったし面白くなかったんだろう、当時からよく衝突していた、そんな時功を焦ったベスターの計画のひとつ魔装兵計画が…ポシャっちまった、ベスターは自分の失敗を全て俺に押し付けた、軍の幹部を抱き込み偽の証言まで用意してな…でっ!俺は責任を取って軍を辞めたってわけだ!」

 

あっけらかんと言い放つ

 

「あいつは未だに何かと俺を目の敵にして無理難題をふっかけてくる、まぁ今回の件もそうだが」

 

「しょうもなヤツだな」

 

「そうだな、ただあいつも別に悪人ってわけじゃないんだ、俺とは馬が合わなかったがもともと研究熱心で努力家だ、功を焦ったのも王の期待に答えようとした結果だしな」

 

「たしかに、コネだけで大臣にはなれませんもんね」

 

「ああ、俺がこの国から出ていけばあいつも少しはマシになるかもな」

 

「そんなものかねぇ」

 

「リムルの旦那、世話になるぜ」

 

「ああ!」

 

「それなんですけど、俺たちもカイジンさんについて行きます」

 

「そうっす!カイジンさんと一緒に働けるならどこまでも行きます!」

 

「うんうん」

 

「やっぱり喋らない…」

 

「お前たち…」

 

「リムルの旦那、俺たちが着いて行ったら迷惑かい?」

 

「フンッ、みんなまとめて面倒見てやるさ!こき使うから覚悟しとけよ!」

 

「「おう!」」

 

「うんうん!」

 

「しかし看守も気が気なかいな、男どもの部屋に嬢ちゃんを放り込むなんて!俺は床で寝るからベット使いなよ」

 

「いや、俺は鋼糸でハンモック作って寝るから大丈夫だよ」

 

スキルを使いきように壁にハンモックをかける

 

「ほ〜器用なもんだな、」

 

「フフン!職人に褒められるなんて嬉しいねぇ」

 

翌日

 

【裁判所】

 

ゴブタは拘置所に置いてきた、この裁判にはついて来れないからな

 

「ガゼル=ドワルゴ王の、ご出馬である!」

 

側仕えが大きな声でそう叫ぶと、みなが膝を着き頭を垂れる、真似するようにメルナも頭を下げるが、リムルには下げる頭がないが形だけ真似をしてみる

 

厳かな雰囲気でゆっくりと現れたドワルゴン国王、英雄王ガゼル=ドワルゴはゆっくりと席につく、

 

見ただけでわかる、この男化け物だ間違いなく強い、ふとメルナの方を見ると少し震えてるように見える

 

「これより裁判を始める、一同起立!」

 

武装国家ドワルゴン、この国の裁判では王の許しなく発言はできない、そのため弁護には代理人が当たるのだが…

 

「…とっ、このように店でお酒を嗜んでおられたベスター殿を被告人らは複数人暴行をしかけたのです」

 

(こいつ明らかにベスターの仲間だな、俺たちの弁護人じゃないのかよ!)

 

明らかに過剰な手当をされたベスターが勝ち誇った顔をしている

 

「これは事実であるか?」

 

「はっ!間違いございませぬ」

 

「ガゼル王よ!お聞き届け頂けましたでしょうか?この者たちへの厳罰を申し渡ください!」

 

(な〜にが悪人じゃないだカイジンさん!飛んだ極悪人だ!)

 

「これより判決を申し渡す、主犯カイジン、この者は鉱山での強制労働20年に処す!そのほか共犯者どもは鉱山での強制労働10年にしょす!これにて、この裁判を閉廷!」

 

「待て!」

 

ガゼル王が静かに言う

 

「久しいなカイジン、息災か」

 

「はっ!」

 

みなが一斉に膝を着く

 

「カイジン、答えてよろしい」

 

「はっ!王に置かれましてもご健勝そうで何よりでございます」

 

「カイジンよ、余のもとに戻ってくる気はあるか?」

 

少しの沈黙のあとカイジンが答える

 

「恐れながら王よ、私は既に主を得ましたこの契りは私の宝であります、この宝たとえ王の命令あれど手放す気はありませぬ」

 

「無礼な!」

 

衛兵が武器を向ける、カイジンと英雄王はしばらく互いに見つめ合う

 

「であるか…」

 

衛兵に武器を下げさせるると姿勢を直し強く、はっきりとした口調で言い渡す

 

「判決を言い渡す、カイジン及びその仲間は国外追放とする、以上である!余の前より消えるがいい!」

 

(ふぅ…国外追放だけで済んだか、でもちょっと寂しそうだったな)

「これにて閉廷!」

 

裁判所の中には王とそのそ側仕え、そしてベスターだけが残っていた

 

「さてベスター、何が言いたいことはあるか?」

 

「お、王よ…私は…そっ、その…」

 

「残念だ、余は忠実な臣を1人の失うこととなった」

 

「なっ、何をおっしゃいます!カイジンなど…!あのような者、王に忠誠を誓うどころか、何処の馬の骨とも分からぬスライムと…」

 

「ベスターよお前は勘違いをしておる、余が失う忠実な臣それは…」

 

しばらく互いに見つめあったあとベスターは気づく

 

「余はお前に期待しておったのだ、ずっと待っていた魔装兵事件の際も、真実を話してくれるのを」

 

「おっ、恐れ…恐れながら…」

 

「そして今回も、これを見よ」

 

側仕えがベスターにポーションを見せる

 

「何がわかるか?ヒポクテ草から作られた完全回復薬“フルポーション”だ」

 

「そんな…ドワーフの技術の粋を集めても98%の抽出が限界のはず…一体、どうやって…」

 

「それをもたらしたのがあのスライムだ、お前の行いがあの魔物との繋がりを絶った」

 

席から立ち上がりベスターを怒気をはらんだ目で見下ろす

 

「何が言いたいことがあるか!」

 

「何もございません…王よ」

 

自身の引き起こした愚行に気づき、涙をうかべる

 

「私は…王の役に立ちたいと…幼い日に初めて王を見たその日から…ただそれだけで…」

 

床に座り込み項垂れる

 

「私は道を誤ったのか…カイジンに嫉妬した時から…あるいは…もっと前か…王の期待を裏切ってしまい申し訳ありません…」

 

「ベスター、二度と余の前に姿を見せるな、そして最後に一言、お前に言葉を送ろう」

 

『大義であった!』

 

静まり返った裁判所でベスターの嗚咽だけがただ静かに響く

 

【ドワンゴン門前】

 

リムル達はドワルゴンの門前に連れ出されていた日が傾き優しく照らす空の下でで別れの挨拶を交わす

 

「兄貴、達者でな」

 

「迷惑をかけたな、お前も元気で」

 

「リムルの旦那、それに嬢ちゃん、兄貴を頼む」

 

「心配いらない、こき使うだけだ」

 

「やり過ぎないようにちゃんとみてますよ」

 

「…これより判決に従いカイジンとその一味を国外追放とする!早々に立ち去れ!」

 

静かに閉まる門を背にリムル達は仲間と合流する、色々あったものの当初の目的は達成された、これ以上ない腕前の職人たちを連れリムル達は村に帰る

 

【ドワルゴン王城】

 

ガゼル=ドワルゴは暗部のアンリエッタを呼び出す

 

「弁護人は捉えたな?厳罰に処せ」

 

「はっ!」

 

「あのスライムの同行を監視せよ、あんな魔物が解き放たれているとは…絶対に気取られるなよ、あとあの奉仕種族、やつも監視するのだ、あそこまで自立性の高い者は聞いたこともない、いいか絶対に気取られるな!」

 

「はっ!」

 

「あやつらは化け物だ!まるで暴風竜ヴェルドラのごとき!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで呼んでくださいり、ありがとうございます!
感想で褒められるのがここまでの原動力になるなんて自分でも驚いています、絶対次も更新いたしますので、どうか次も読んでくださると嬉しいです!

追伸
読みやすくするために、句読点や余白を多めにしているのですが、逆に読みにくいなんてことはないでしょうか?
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