批評でもいいのでお願いします。
今回は少なくなってしまいました。ごめんなさい。
三年前、
白い少女は、刃物を持った者たちから
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて…
「行き止まり!?」
「…もう逃げられないわよ。」
(さようなら………あなたは…私が死んでしまっても…あなたは幸せに生きて………)
そして、鋭い刃は少女の胸元へ。
次の瞬間、白い少女の白い服は紅く染まった。
***
(…どうするです…)
無表情な白い少女ポワンは考えた。
相手は刃物、ポワンは素手。
相手は大勢、ポワンは一人。
(…どうしろと言うです!?)
これを詰んだというのですかそうですか。
(…いや、違うです。私には力が有るです。)
ポワンは能力を使える。
しかし、あの時も同じような風景だった。
そのことを考えると、どうしてもある少女が頭に浮かんで能力の発動に集中できない。
じりじりと間隔を詰めてくる里の人間達。
そして、里の人間達が刃物を振り上げ…
(…主人!!)
刹那、体が浮くような感覚をポワンは覚えた。
そして風になるように人から離れていく。
妖気のような攻撃も飛んで来たがそれよりも速く、ポワンの体は人間達から離れていった。
「あ………。」
気付けば、早苗がポワンを担いで飛んでいた。
***
ポワンと早苗は守矢神社に降りた。
「…ポワンちゃん、あなたって…」
「早苗さん。ブンヤの口止め料は無事払えたです?」
「え!?…ん、まあ平和に。」
「服に付いてるその赤いしみは何です!?平和の欠片も感じられないです!!」
「あ、あ、あ、朝ご飯のケチャップ!」
「そうです?なら仕方ないです……?ところで速かったですね。」
「あー。ポワンちゃん待ってるかなーって思って奇跡を使って全力で走ってたの。」
「…ありがとうです。」
「で、ポワンちゃんは何であんなことに…」
と話していると、早苗の背後で足音が聞こえた。
「「!?」」
二人は身構えたが、そこにいたのは…
「あ、諏訪子様。」
諏訪子はこちらに歩いてくる。
そして早苗の前に立って、
「おっ帰りー、早苗。帰ってきたすぐで悪いけど賽銭箱の中を見てきてくれないかなー。」
「あ、はい。じゃあポワンちゃん行こう。」
と早苗はポワンの手を掴むが、
「あ、ポワンはここに居て、話があるから。」
「そうですか。じゃ、ポワンちゃん、行って来るね。」
早苗はどこかに行ってしまった。
早苗の姿が見えなくなったので、
「話とは…なにです?」
と、ポワンは諏訪子に尋ねた。
すると、急に目の前に光る物が二つ飛んできていた。
ポワンはそれを髪一重でかわす。ポワンが避けたのは、鉄の輪だった。
よく諏訪子が武器として使用している物だ。
鉄の輪はブーメランのように諏訪子の元へ返っていく。
「…どういうつもりです。」
「ん、さっき里に住んでる信仰者がね。お願いしてたの。あなたを退治して下さい、ってね。」
「………!?では話とは…」
「うん、嘘。」
諏訪子は躊躇いなくポワンに向けて鉄の輪を投げる。
人間じゃないから…狙ってこないとは限らなかった。
神も信じてはいけなかったのかもしれない。
鉄の輪がポワンの目の前に来たとき、
「"グレイマソタージ"!!」
突如横から流れた弾幕が鉄の輪の軌道を大きくずらした。
「…早苗さん!?」
「ポワンちゃん逃げて!!」
その一言でポワンは駆け出した。
「…ちょっ!?」
諏訪子は驚いてポワンを追うが、早苗に邪魔される。
そして、いつの間にかポワンは姿を消していた。
早苗は諏訪子に問う。
「まだやりますか?諏訪子様。」
諏訪子は「うーん…。」と唸って悩んだ。
早苗は「唸るほどの事なの…?」と考えたが口には出さなかった。
「ん、やーめた。あの子がいないとねー。早苗とやっても意味ないしー。」
(あ、案外あっさり…)
「ま、私が勝つだけだしー。(信仰力的に)」
「うっ…。」
信仰集めについてもそろそろむきあっていこう…うん、そうしよう…。
そうしないと一生サブ巫女扱いされる…霊夢さんに勝ちたいよぉ、と早苗は本気で考えた。
「ねえ、早苗。」
「えっ、はい。」
急に話しかけられて、びっくりしてしまった。
諏訪子は言った。
「あの子はなんで里の人間から狙われてるのかな?」
早苗は思わず「あっ。」と声を漏らした。
そうだ、早苗がそのことについてポワンに訊こうとした時、
『早苗さん。ブンヤの口止め料は無事払えたです?』
この言葉、もしかして…話題を逸らされた?
「あの子、何か臭い…。」
「ふぇ?諏訪子様、鼻の方は大丈夫ですか?」
諏訪子は「…はあぁ。」とすごく長いため息を早苗に向けて漏らした。
***
本当に神は、早苗はポワンの見方なのだろうか。
神や人間だけじゃない。
妖怪、幽霊、亡霊、魔法使い、吸血鬼、鬼、天狗、河童、天人…。
どこにポワンの見方が居るのだろう…。
少しずつ彼女は、
一人の少女以外を信じられなくなっていっていった。
***
「…あ?雪か…氷の妖精は大歓迎だろーな。」
霧雨魔理沙は箒にまたがって大空を飛びながら、降ってきた雪を眺めた。
もう冬だ。雪が降ってもおかしくはない。
ヒョオオ…。
魔理沙の周りにだけ、雪が一気に降ってきた。
「ん…ああ。」
近くに冷気の妖怪が居たので、退治することにした。
「ふう…なんか強かったぜ、この季節だと強くなるのか?やっぱり。」
空から地上を見下ろすと魔理沙の下だけ異様に雪が積もっていた。
その雪の一部がが少しだけ揺れた気がした。
「…うん?」
雪の妖精か何かか?
地上に降りて確認してみることにした。
「あれ?誰も居ないぜ?」
地上に降りたものの魔力も妖力も感じない。
日光の妖精に騙されたか、くそう。
もぞもぞ。
「ん?」
今動いた?
まあ反応したら妖精の思うツボ…あれ?今、雪降ってて日光なんて…。
もぞもぞもぞもぞもぞもぞもぞもぞもぞもぞもぞ……………。
「うわあっ!?」
なんかいる!?なんか居ますよ!!
魔理沙は注意深くその動いてる雪を見た。
すると雪の中から白い突起物が突き出してきた。
よく見るとそれは人だった。
「…寒い、です。」
涙目でぶるぶると震えた白い少女がそこにいた。
どうでしたか?
今回は本当に少なかったです。前回の三分の二ぐらいかもしれません。
本当にごめんなさい。
それではまた次回で