東方牙焔録   作:こなぎゆめ

8 / 8
最低でも8話ですよ、皆さん。
ここからは完全に下書き無し。
私の友達も楽しめる半年前には無かった物語です。
よろしくお願いします。


銀の雫

『じゃ、体を再生するわね〜。』

この言葉一つで幸せは儚くて。

 

 

 

  ※※※

 

 

 

「さあて、宴会の準備をしますか〜。」

 

霊夢はそう呟いた。

先日の件は一応異変扱いをすることになった。

ここ、博麗神社では、異変の解決後は宴会を行う。

まあ、例外もあるのだが。

空はちょっと曇っているが…明日の宴会を中止にはしない。

宴会は信仰を集めるチャンスなのだ。

と霊夢は、思っていた。実際、妖怪ばっかり参加するので里の人間の信仰は減る一方だろう。

でも、今回の異変は博麗神社と守矢神社、両方にとってとても信仰を得ることに繋がった。

ただし、里の人間がお参りに来るかというとそうでもない。

なぜなら、

 

「ポワン…疲れたよぉ…。」「まだまだ遊ぼうですっ!!」

 

神社の外で、主犯の白い少女ともう一人の白い少女が遊んでるわけで…こんなのでは人は近づかない。

しかも…

 

「お前が噂の妖怪か?アタイと勝負しろ、勝った方が幻想郷1だっっ!!」

 

逆にこんな妖怪や妖精が集まるわけで…。

でも、ポワンは戦うのを拒んでいる。

理由は、霞が側にいるので赤い少女になれないこともあるのだろうが、

 

 

ポワンには、誰も恨まないし戦わない平凡な生活をしてほしい…それが霞の望みだから。

 

 

「はっはっは!!幻想郷の一番は私のようだなっ!!」

 

その妖精はそう言ってごきげんで帰って行くが、この様な妖怪の中にはしつこいのも居る。

それを捌くボワンもすごい。

しかし、霞と姿も声も一緒なので間違えて霞に勝負を申し込んでしまう妖怪もいる。

ポワンは悲しそうな表情をしているイメージがあったが、霞が居るといっつも笑顔。

なので、早苗も霊夢も間違えるレベルで分かり憎い。

ポワンが、悲しそうな顔をしなくなったのは良いはずなのに。…正直迷惑だ。

ここで霊夢は気づく。

早く宴会の用意を始めなければ。

 

「二人ともー、宴会の用意手伝ってー。」

 

「はーい。」「分かったです。」

 

ポワンももう他人を警戒しないようになった。

霞が言い聞かせると何でもするようだ。

 

「じゃあ、これあそこに運んで。」

 

ポワンがヒョイっと目の前のダンボールを持ち上げた。

しかし、

 

「ゔゔゔ…」

 

霞は荷物を持ち上げる事すら出来ていなかった。

 

「…っ!!そんな目で見ないでよぅ…三年も冥界ニートだったんだからっ!!」

 

霞は、涙目で生まれたての子羊みたいにそう言った。

 

「…持つです。」

 

「あ、ありがとう。でもちょっと悲しいかなっ…。」

 

ポワンは霞の荷物を自身のダンボールの上に乗せて運んでいく。

 

「全く…本物の霞より偽物が勝ってるこの現実…ね。」

 

「その偽物は私より三才年上なんですけどね…。」

 

「あ、そうだった。」

 

霞の身体は再生されたもので、三年前の体と殆ど変わらない。

しかしコピーした体が成長するとなるととても興味深い。

身長に差があるのでそれで見分けよう。

と思ったら、三年前とあまり伸びてない身長だった。

 

「…ぷっ。」

 

「あ、霊夢さん今笑った!!酷い!!」

 

「いやいや、あんたを笑ったわけじゃなくてね、ポワンとの身長の差を、ね。」

 

「やっぱり私を笑ってるじゃないですかー!!」

 

むきー、とちょっと不機嫌な霞。

その白い少女に霊夢は、

 

「まあ、ちっちゃくてもお使いは出来るわよね。宴会用のお酒、買ってきて。」

 

そう言った。

 

 

  ※※※

 

 

 

ひゃっほー私、木宮霞。

これはきっと試練かなにかだ。

私は、自分にそう言い聞かせる。

実は私の親はちょっと過保護で、私は今まで1人で買い物をした事は無かった。

つまり私の「はじめてのおつかい」、なのに…。里来た途端、

 

「隠れて、亡霊が来たわ。」「来るな来るな。」「塩の用意!!」

 

噂の「はじめてのおつかい」とはこんなにもLEVELの高いクエストだとは思ってもいなかった。

あれだね、装備なしでラー○ャン倒しに行くくらいの覚悟しないと駄目なクエストだね。高難度だね。

しかし、私のお供ア○ルーは、

 

「な、なんで亡霊が二人も…ぎやあああああ!!」「うわあああああ!!」「塩が効かない!?ああああああ!!」

 

私のア○ルー(銀狐)はめちゃくちゃ強いです★

というかア○ルー5体程度でラー○ャン倒せるのならハンター要らない説だよね。

現在の私だよね、そのハンター。

何でだろう、心が痛むよ。2つの意味で。

なんでか出発してから異様に視線を感じるの。でそのまま里に入ったら断末魔が…。

もう、気にしなくてもいいよね。

このクエストクリアしたらもう、なにも怖くないよ。

今までに、クエスト「高難度・はじめてのおつかい」をクリアした方々、報酬は掛け替えの無い愛と勇気だと思うんです。

一生の友達なので大切にね。

他に友達が出来無くても乗り越えていけるよ、愛と勇気だけが友達のアソパソマソ(ボッチ)さん。

それ、今の私?あーあ聞こえなーいよぉ。

今、お酒屋さんに入ったよ。

あ、笑顔で挨拶してくれたよっ!!こんにちわー!!

霊夢さんが事情を説明してるそうなんだ。

事情通な人達だね。

えっとセンロクジューエン?

分かったっ!!こうゆーときは諭吉先生だねっ!!

えっと、渡すときなんて言えばいいんだっけ…。そうだ「おつりはいりません」だよね!!

あれ、お酒屋さんの人泣き出しちゃった?

悪い事したかな?

あ、アメくれたー!!わーい!!

お酒屋さんの人たちに別れを告げたよ。

このお酒を納品の赤いやつ(霊夢)の所に持っていくんだ。

それでクエストクリアだね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリイィィン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…あれ…なんでだろ…力が…入らないや…。

 

 

 

 力尽きました。

 キャンプ(博麗神社)に戻ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何があったの!?」

 

華扇が博麗神社に入った時、もう他の皆が居た。

 

「分からない…霞が…急に倒れて…。」

 

主人(マスター)…。」

 

ポワンも悲しそうな顔を見せた。

霞は布団に横になってはあはあと息を荒げていた。

 

(まさか…。)

 

早苗からポワンの過去の話を聞いた時からこんな事が起きる可能性を感じてた。

可能性は低かったけど。

 

「ポワンさん、永遠亭に急いで茨木華扇がよく買う薬って言って貰ってきて。」

 

「は、はいですっ!!」

 

ポワンが博麗神社を飛び出ていった。

ポワンが居なくなってから、華扇は

 

「皆、聞いて。」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「嘘…狂犬病?」

 

早苗の顔から涙が溢れる。

外の人間は知っているのだろう。

 

この病気はほぼ確実に死ぬ。

 

華扇がそう告げると、皆泣いた。

狂犬病はこの病気にかかった犬などに噛まれると人間も発症する。

狐もイヌ科だ。

三年前ポワンが、我を失って狂乱したのがこれを発症したからだとすれば。

霞と出会う前に狂犬病を持っていたなら。

霞を食べた時に霞の死体に感染。

その死体は、再生された。

 

「あれから三年よ?そ、そんな訳…」

 

「ある。狂犬病は感染してから何年後に発症してもおかしくない病気よ。」

 

ポワンが狂犬病で死ななかったのは妖怪になったから。

人間の病気は妖怪には効かないものもあるから打ち消されたんだ。

辻褄が合い過ぎる。

ポワンに頼んだ薬…早く届いて欲しい。

 

死ぬ可能性もある。

だから、ポワンには伝えなかった。

自分が殺したと知ってほしくなかった。

きっと、悲しみが増えるだろうから。

 

いつの間にか霞はそっと息を引き取っていた。

 

 

 

  ※※※

 

 

 

「マスター…?」

 

そして、銀狐の瞳から雫が落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨晩、ポワンはずっと泣いていた。

そして日が昇って。

ポワンは、朝早くから布団を出て何処かに向かった。

早苗はそれに気づいた。

そして、

 

ポワンは、あの守矢の山の崖の上にいた。

 

「ポワンちゃん!!」

 

「…早苗さん、です。」

 

「何をする気なの?…もしかして…。」

 

二人の間に風が吹き抜けた。

ポワンは、

 

「早苗さん…貴方には感謝してるです。あの時私を受け止めてくれたです。」

 

そして、ニコッと笑った。

あの時のような悲しみの籠もった顔で。

そして体重を後ろに傾けて飛んだ。

 

「ダメ!!!!」

 

 

「今度は受け止めないで下さい、です。」

 

 

 

 

 

マスター、すぐ私もそっちに行くです。

皆さん、さようなら…です。




東方牙焔録完結です。
ちなみにこれを書くためにラー○ジャンと裸で戦いました。
短い間でしたがありがとうございました。
文もめちゃくちゃで、設定も曖昧。
こんな作品で本当にごめんなさい。
それでは、またあなた達のような読者様に恵まれる事を願います。
さようなら。また会いましょう。


4月続編制作決定
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