ちょっと待てどうしてこうなったんだろう。
だからといって今の気分が悪いとかそんなのではない。ただちょっと脳の処理速度が追いつかないだけだった。
だって今日初めて会った人達と遊んでいるからだ。普通は同じ学校だからとか、クラスメイトとかならわかるがここは、男女問わず、なんなら年齢問わず、それに他県からの人まで巻き込んでしまうのか。それがどうにも落ち着かない。そう、今は部活中なのであった。
だが、それより少し前のことだ。
梨花ちゃんに案内され診療所に案内してもらっていた。
診療所の中では。
「それじゃあ今日は私の家に泊まってもらいましょうか」
入江がそう言った。
「え、本当にいいんですか?」
「もちろんですよ」
ありがたい話だった。
宿の心配をしなくて済む。
財布の中身にも限界はある。
「ありがとうございます」
「その代わり、色々と村のルールは守ってくださいね」
またその言い方だった。
まるで何かがあるみたいな。
俺が気になっていると。
「みー!」
梨花ちゃんが突然声を上げた。
「どうした?」
「そろそろ学校が終わる時間なのですよ」
「学校?」
「部活なのです」
そう言って胸を張る。
部活。
その言葉に違和感を覚える。
小学生くらいの子がそんな誇らしげに言うだろうか。
「部活って何の部活?」
俺が聞くと。
梨花ちゃんは満面の笑みを浮かべた。
「とても楽しい部活なのですよ」
全然答えになっていない。
「魅音たちもいるのです」
「魅音?」
聞き慣れない名前ばかりだ。
だが梨花ちゃんは嬉しそうだった。
その様子を見る限り仲の良い友達なんだろう。
「駿一も来るのです」
「え、俺も?」
「強制参加なのです」
「今初めて会ったんだけど?」
「問題ないのですよ」
問題しかない。
だが梨花ちゃんはすでに診療所の出口へ向かっている。
「行くのです」
「え、ちょっ、待って」
慌てて追いかける。
入江はその様子を見ながら笑っていた。
「ははは、頑張ってくださいね」
完全に面白がっている。
俺は半ば強引に診療所を出ることになった。
外へ出ると。
夕方の風が吹いていた。
ひぐらしの鳴き声が辺りに響く。
梨花ちゃんは先頭を歩く。
その小さな背中を見ながら俺は思う。
礼奈のことを知るために来た。
それなのに。
気付けば俺は雛見沢の人間たちに振り回され始めている。
だが。
悪い気はしなかった。
入江診療所を出た俺は、梨花ちゃんに連れられて学校へ向かっていた。
「それで、部活って何をするんだ?」
「楽しいことをするのですよ」
「絶対説明になってないよな、それ」
「みぃ♪」
誤魔化された。
しばらく歩くと、小さな学校が見えてきた。
部活前の宿探しで入江先生の所でお世話になる感じにしてみました。
あくまで二次創作ですのね、このキャラの性格違うとかこんなこと言わないとかはご了承ください。
それと感想頂きありがとうございます。
思い立った時くらいしか更新しないので不定期です。(頑張って描きます)