隣で微笑む外道聖女 作:見守る女神
ぼんやりとした感覚が、ゆっくりと浮かび上がってくる。ただ真っ暗で、何も聞こえない。きっと、俺は死んだのだろう。きっかけは思い出せないが、以前にもこんな感覚を味わった気がする。
闇に沈み込んでいくままに、ただ身を預ける。やけに心地よかった。だんだん底に落ちていくように、たゆたう。
すると、何かに抱きしめられるような感覚があった。とても暖かくて、脳まで溶かしていくような感覚が。
「うん、ちゃんと実験の成果が役立っているね。ねえ、リオン。全部、私に委ねてね」
よく理解できない言葉が、聞こえてくる。それと同時に、すべてを灼き尽くすかのような光が俺を覆った。引力のように、光の中心へと引き寄せられていく。鎖で引っ張られているように、激しく。
なのに、とても心地が良い。まるで母の温もりに浸っているよう。
「ねえ、リオン。あなたは、絶対に聖女にふさわしい勇者になれる。ううん。私が、そうしてあげるからね」
俺のすべてが、光へと溶け出していく。それを感じながら、曖昧な言葉へと身を委ねる。どうしようもなく、心が満たされた。
「心奏現出、
そんな言葉が、最後に聞こえたような気がしたんだ。
目を開くと、微笑むディヴァリアが見えた。とても優しく、俺の頭をゆっくりと撫でている。俺の顔を見て、目が細まっていく。大切に思う気持ちが見て取れた。
「あっ、やっと目が覚めたんだ。ねぼすけさんだね、リオンは」
頭に暖かさを感じていると、甘い香りが届く。横を見ると、ディヴァリアのお腹が見えた。つまり、膝枕をされている。頭をもっと預けたい。そんな欲求が、一瞬だけ浮かび上がる。
目を閉じて振り払って、現状を確かめる。
「ディヴァリア……? 俺は、どうして無事なんだ……?」
問いに答えるより先に、まず手を包みこんでくる。壊れ物を扱うより、ずっと優しく。そして、心を預けるように柔らかくはにかんでいた。
「簡単なことだよ。私の心奏具が、私の心が、リオンを傷つけるわけないでしょ?」
とても澄み切った目で、そう言われる。1+1を2というくらいに、当たり前のように。
なら、俺を裏切ったわけじゃないのだろうか。ゼファーに殺させようとしたわけではないのだろうか。だって、俺はいま生きている。それで、良いんだよな。
ディヴァリアにとって、俺は助ける価値のある存在なんだ。そのはず、だ。
「そうか……。それにしたって、背中の傷は……?」
「神官を呼んで、治るようにしたんだ。そっちの方が、確実でしょ?」
「なら、お礼を言っておいてもらえないか……? おかげで助かったと」
「もちろんだよ。名誉の負傷とはいえ、ちゃんと跡も残らないようにしておいたからね。傷口、深かったけど」
とても丁寧に、背中をなでてくれる。愛おしいもののように、傷ができていたあたりを。
痛みも違和感もなくて、完璧に治っている。かさぶたすら残っていない。最初から傷なんてなかったよう。
神官は、傷を治せる心奏具か心奏遺骸を持っていたのだろう。それで、助かったんだ。
「ディヴァリアも手伝ってくれたのか? ありがとう、助けてくれて」
「こちらこそ、だよ。リオンが教えてくれたこと、すごく役に立ったんだ。結果を見せれば、みんな勝手に動いてくれるんだよ」
悪いことをした結果を教えるという話だな。嬉しそうに話しているし、本当に効果的だったみたいだ。
この様子なら、誰かを殺すような形で誘導はしていないはず。教えたことは、しっかり伝わっている。確かに、効果はあった。
「どこで役に立ったんだ? 正直、心当たりはないが」
「聖女としての仕事、かな。厄介な相手がいたんだ」
「なら、良かった。これからも、なんでも聞いてくれ」
「じゃあ、聞くね。リオンは、どんな人を勇者だって思う?」
いつものように、問いかけてくる。ディヴァリアにとっても、勇者は輝ける存在。あるいは、聖女と対等な存在。いま答える意味は、とても大きい。
だったら、何が大事なのかを教えないとな。せめて、有翼連合を肯定なんてされないように。
「誰かを守るために戦える人だと思う。少なくとも、俺が勇者に期待することだ」
「なるほど。リオンにとっては、自分のために戦うのは勇者じゃないんだ?」
「誰かを守りたいという欲望は、ある意味では自分のためかもしれないが」
「そっか。自分を慰めるために、誰かを助けるってことかな?」
澄んだ目で、問いかけられる。トゲのようなものが、胸に突き刺さった。俺がサクラたちを助けたのは、単なる自己満足だったのだろうか。
結局のところ、俺は偽善者でしかない。そういうこと、なのだろうか。拳を握りそうになって、ほどいた。誰かを助けられただけでも、意味はあるはずなんだ。
「ああ。だが同時に、守られた人には関係ないんだと思う。結果がすべてだ」
「そうだね。どうせ、心なんて見えないよね」
「見えないからこそ、行動が大事なんだ。そこから、心を見るんだからな」
「分かっているよ。リオンの教えてくれたこと、ちゃんと覚えているから」
胸に手を当てて、はにかんでいた。大切な思い出を、抱えるように。俺の教えを、胸に刻むように。だから、俺がちゃんと回答さえできれば、本物の聖女になってくれるはず。正しく教えられさえすれば。
そのためには、今のディヴァリアを知らないといけない。相手を理解せず、ただ理解を求めるだけじゃダメだ。誰も動かない。
俺だけは、理解者にならないといけないんだ。そうしなければ、何も変えられない。
「どれくらい、覚えているんだ?」
「リオンは覚えてるかな? 人に悪意を持つなって言われるけど……どういうこと?」
確かに聞いたことのある話だ。きっと、誰かを傷つけようとすることを止められた。そう推測した俺は、まずは言葉の意味を説明したんだ。
どこまで伝わるかを、正しく分析するためだったはず。
「つまり、人を傷つけて喜ぶなってことだよ」
「そんなことで嬉しくなったりしないよ? ……あっ! 虫を一発で潰せたら嬉しいよね。それなら分かるよ」
「えっと……。だからといって、刺してこないハチまで殺したりしないでしょ?」
「襲われたら、面倒だもんね。ああ、反撃されないようにってことなんだ。ありがとう、リオン」
「あの時の話も、役に立ったのか……?」
「今なら、もう少し分かるよ。リオンって、仲の良い人を傷つけられるのも嫌だよね? それが、リオンにとっての悪意なんでしょ?」
俺の教えたことは、確かに伝わっている。そう強く実感できて、布団の下でガッツポーズをした。
例えば、ノエル。今で言うのなら、サクラとヒカリも。傷つけられることは嫌だ。そこまで理解してくれている。
無駄じゃなかった。無駄じゃ、なかったんだ。
鼻の奥が、ツンとした。1度だけ目を閉じて、感情を強く味わった。
なら、まだできることはあるはず。例えば、友達を通して人間関係について伝えるとかどうだ?
サクラやヒカリを紹介すれば、もっと善意を学んでくれるんじゃないか?
仲の良い人だと理解してくれさえすれば、傷つけられない。そういうこと、だよな。
「そういえば、みんなは無事か……?」
「うん、リオンの知り合いは、ふたりともね」
「そうか……。良かった……」
「サクラって子、優しいというか、勇気あるというか。リオンに心奏具をぶつけた時、突っかかってきたんだよ。恐怖に震えながら、それでも」
やはり、素晴らしい人だ。俺とは違う、本当の勇気を知っている人。だからこそ、追いつきたい。友達になりたい。ふさわしい俺に、なりたいんだ。
ディヴァリアは、花瓶を見ていた。そこには、1輪だけの赤い花がしおれていた。
「そうか、サクラが……」
「サクラみたいな人、リオンは好きだよね?」
ディヴァリアは、また手首をそっと握ってくる。ゆっくりと締まっていく感覚があった。
「好きというか、尊敬できるな。どこまでもまっすぐで、俺とは違う」
「ふふっ、そっか。なら、お見舞いに呼んだのは正解だったね。もうすぐ来るから、楽しみにしていてね」
「そうだな。サクラたちを助けられて、良かった」
「リオンらしいね。だから、きっと素敵な勇者になれるよ。ね?」
俺の手を両手で包みこんで、甘やかな顔を見せてくる。心から信じているみたいに。
勇者なんて称号、俺にはふさわしくない。それでも、勇者になればディヴァリアは変わってくれるのかもしれない。
以前にも、その言葉を出していた。なにか、こだわりがあるはず。
「そう、なれたらいいな……」
「サクラたちも心配していたみたいだから、顔を見せたら喜ぶんじゃないかな」
「そう、だな。無事な姿を見せて、安心させておきたい」
「ふふっ、安心して? リオンが本当に嫌がることだけは、絶対にしないから。サクラやヒカリとも、仲良くね」
ディヴァリアが去っていく。後ろ姿を、見えなくなるまで追い続けた。
誰もいなくなって、うつむいた。胸のあたりを強く握りしめる。
「いつも心に灯火を。それで、良いんだよな……」
そうこぼして、壁にある絵を見た。幼い頃の俺たちは、ただまっすぐな笑顔を浮かべていた。
ただじっと絵を見続けていると、ノックの音が届く。返事をすると、すぐに扉が開いた。サクラは俺の顔を見て、目を伏せる。噛み締めるように、拳を握りながら。
「ほんと、よく生きてたわね……。あんた、ピクリともしてなかったのよ。あたしを守ったせいでって、ディヴァリアが見捨てたせいでって……」
布団を握りしめながら、サクラはポツリポツリと語る。罪を吐き出すように。俺を放って逃げたことを、後悔しているのだろう。
だが、これだけは言わなくてはならない。
「ディヴァリアが神官を呼んでくれたおかげで、俺は助かった。見捨てられたわけじゃない」
「あんたは、ディヴァリアを信じるの? そうする理由は、どこにあるの? 迷わずあんたを撃った。それが答えじゃないの?」
俺の両肩に手を置いて、まっすぐに見つめてくる。ブレスレットの感触を確かめて、サクラを見つめ返す。
「俺が無事でいることこそが、答えのはずだ。そうだろう?」
「ま、いいわ。あたしは、あんたほどディヴァリアを知らない。確かに、リオンは生きているものね」
腰に手を当てて、ため息をついていた。その姿が、スローモーションのように見えた。
「ああ。ゼファーたちは、チリになって消えた。ディヴァリアが殺す気だったのなら、俺もそうなっていたはずだ」
「そうね。リオンを殺す気までは、なかったのかもね」
「当たり前だ。俺を殺して、ディヴァリアが得るものは何も無い」
「ええ。リオンという犠牲は、聖女の名にふさわしくないもの。でも、確かに当たり前ね。救われたものは、ディヴァリアに感謝する。よくできているわ」
「そんな、こと……」
「ま、これ以上は追求しないわ。救われている人がいるのも、事実だもの。それだけは、否定できない。しちゃいけないの」
ふっと笑みを浮かべる姿は、達観していると感じさせる。きっと、そうさせるだけの過去があった。遠くを見つめるような目を見ると、胸が締め付けられる。
多くの苦しみがあったのだろう。誰かを疑うことが、当たり前になるくらいに。だからこそ、俺を強く警戒していた。シーツを握った感覚は、少しだけ固かった。
「サクラにも、なにかあったのか? いや、不躾か……」
「構わないわ。炊き出しのおかげで生き延びたことがあっただけ。それだけよ」
「なら、ディヴァリアとは仲良くできそうか……?」
「それを決めるのは、あたしじゃない。ディヴァリアよ」
「サクラのことは褒めていたし、きっと仲良くできるんじゃないか?」
「リオンはそう思うのね。なら、ほんとに仲良くできるかもね」
サクラは花瓶のしおれた花を横目で眺めている。思うところがあるかのように。
ため息をついた後に、口元が緩んでいた。だから、本当に仲良くできると思っているはず。ほっと息がこぼれていく。
「そうか……良かった……」
「あんた、あたしと同じなのかもね。たったひとりでは、生きてこられなかったんじゃないの?」
「だとすると、サクラも……。それは……」
「なるほど。あたしとは、違うみたいね。でも、あんたとは仲良くできるはずよ。きっとね」
「それは嬉しいな。サクラみたいな素敵な人と仲良くできるだなんて、幸せだ」
「バカみたいな口説き文句も、相変わらずか。そのクセ、直した方が良いわよ」
ジトッとした目で返された。初めて出会った時を思い出して、同じように手をパタパタと振ってしまう。
「く、口説いているわけじゃないぞ!? 本当に、誤解だ!」
「はいはい、分かってるわよ。ま、悪くないわね。あんたは、きっと……」
俺の目を見てから、しおれた花に視線を移す。最後には、壁の絵を見ていた。サクラは、一体何を考えているのだろうか。花に何かを重ねていることくらいは、分かるのだが。
まさか、俺だろうか。しおれた花に重ねる理由が、どこかにあるのか?
「きっと?」
「言わせないのが、花ってものよ。少しは女心を勉強しなさいよね。なんて、あんたは勉強しすぎてもダメか」
「ひどい誤解を受けている気がする……」
「あんたってば、本当にバカね……。ま、病人を責めてもね。そろそろ行くわ。次はヒカリが来るけど、その後はゆっくり休みなさいよ」
和らいだ目で、肩に手を置かれる。心配されている気持ちが、心の奥にまで伝わってきた。なんだかんだで、認めてくれたのだろう。
最悪だった有翼連合の襲撃でも、手に入れられたものがあった。せめて、それを喜んでおこう。
犠牲になった人たちに報いる手段は、少しでも良い未来を紡ぐことだけ。それだけなのだから。
「もちろんだ。ありがとう、サクラ」
軽く手を振って、サクラは去っていく。俺はまた、壁の絵を見つめていた。ふたりの笑顔と、目を合わせられないまま。
どこにも目を向けられないままでいると、静かなノックが届く。ヒカリだと分かって、すぐに返事をした。
ゆっくりと開いた扉から、飲み物を持ったヒカリが入ってくる。コップを持ち上げて、柔らかい笑みを見せてくれた。
「これ、ディヴァリアさんからです。喉が渇いているだろうって」
「ありがとう。甘くて落ち着くよ」
ココアの優しい甘みが、強く感じ取れる。牛乳と、一滴程度のレモン。そして甘みを引き立てる程度の、ほんのわずかな塩。たった一口だけ含んだ段階で、完璧に分かった。なんだか、舌が鋭くなっている。
元気をだしてほしいという気遣いが、ココアからも伝わってきた。やっぱり、ディヴァリアは俺を大切にしてくれている。
ほっと息をつくと、ヒカリはニコニコとしながら俺を見守っていた。
「今のディヴァリアさん、とても優しいですよね。ふふっ、良いですね」
「そうだな。わざわざ飲み物を用意してくれて」
「はい。以前からは信じられませんよ」
噛み締めるように頷いている。以前からという言葉は、いつからだろうか。なんて、入学式に決まっているか。そして、襲撃の時。
俺に
まあ、フォローまでする必要はないだろう。今のヒカリは、安らいだ顔をしている。
「長い付き合いだし、死にかけたら心配させたのかもな」
「そうですね。やっぱり、リオン君は素敵です」
俺の手を取って、そっと微笑む。罪さえも抱きしめるかのように、俺の腕を優しく包み込んでくれる。とても穏やかな、何もかもを許すような笑顔があった。
「出会ったばかりなのに、かなり評価してくれるよな。そんなに良いところ、見せていたか?」
「ディヴァリアさんが聖女になっている。それだけで、リオン君はすごいんです」
落ち着いた目で、俺のことを見ている。布団の下で、手を握った。俺はディヴァリアを聖女にできたわけじゃない。完全犯罪の方法ばかり、教えてしまったんだ。とても、ヒカリには言えないが。
ちょっとだけ、目を伏せてしまった。なんとか誤魔化さないと。妙な心配をかけるべきじゃない。
「孤児院や娼館、病院は確かに偉業だ。だが、俺の力じゃない」
ヒカリは、ゆっくりと首をふる。そして、また俺の手を抱えた。今度は、すべてを受け入れるように。
「リオン君は、奇跡を起こした人なんです。私は、誰よりも知っていますよ」
何かを確信しているように、俺の手を握りしめてくる。誰よりも知っているなんて、以前からディヴァリアを知っていたみたいな。まあ、そんなはずはないのだが。
だとしたら、ヒカリの名前を出した時の反応が違ったはず。いくらなんでも、分かるはずだ。
細かく追求できるほど親しくもないし、普通に話を続けるだけ。それで、良い。
「だとしたら、その期待に応えたいな」
「もうとっくに、ですよ。リオン君のすごさは、誰よりも知っていますから」
「ありがとう。俺も、もっと頑張らないとな」
「私も、ですね。次こそは、ちゃんと戦ってみせますから。リオン君の力になってみせます」
俺の手を離して、握りこぶしを見せるヒカリ。深く根を張った稲穂のよう。そんな力強さが、見て取れた。
頷くと、ヒカリも頷き返してくれる。それを最後に、手を振って去っていった。
なんとなく、もう少しだけココアが飲みたいような気がした。カップを見ても、空のままだった。
何秒ほど、カップを眺めていただろうか。気づいたら、ノックの音が聞こえた。返事をする前に、扉が開く。
ディヴァリアは、まっすぐに俺の下へと歩いてくる。そして、そっと頭をなでてきた。その温もりと甘い香りが、頭の奥底まで浸透していく。
「もう、すっかり元気になったみたいだね。良かったよ」
「ありがとう。サクラとヒカリにも、元気がもらえたよ」
「だよね。ふふっ、良い友達ができたみたいだね」
「ああ。ディヴァリアも、きっと仲良くできるはずだ」
「そうしたいね。私としても、興味が出てきたから」
ドアのあたりを見ながら、にこやかに語っている。この調子なら、本当に仲良くしてくれそうだ。サクラやヒカリは、とても輝いている。その光が、ディヴァリアを照らしてくれたのなら。強い希望が、胸の奥に広がっていく。
壁にある絵の笑顔が、今はとても純粋に見えた。
「メルキオール学園は、どうなった……?」
「とりあえず、授業は再開したかな。少しずつ、日常が戻ってきているよ」
「なら、早く通わないとな。今を生きることだけが、俺たちにできることだ」
「そうだね。制服も、新しいものを用意しておいたから。準備は、全部私に任せてね」
「ああ……。なんか、眠くなってきたな……」
疲れが出たのか、頭がぼんやりしてくる。ディヴァリアは、俺の頭をゆっくりと撫でてくれる。
「この花も、変えておかないとね。リオンが寝ている間に、捨てておくよ」
そういえば、花瓶の花は……。浮かんだ考えと一緒に、まどろみに溶けていった。