作りたいものを作る。ただそれだけ。   作:作猫

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雄英高校のモブが送る生活を書いているので文字数は相当短い


椅子の座り心地が少し良くなる装置

 

僕の名前は秤屋 楓(はかりや かえで)普通の高校生ではないところが二つある。

 

まず一つ、親についてだ。

僕の親、特に母親が奇妙な個性を持っている

 

父の個性は「天秤」

名前からして左右の釣り合いを正しくすることができる個性までは分かるが計算の精密性があがったり交渉が公平に行われるようになったりと、僕自身でもよくわかっていない

 

母の個性は「道化師(ジェスター)

虚構を現実にする個性。自身が「そうだ」と言い張った嘘やデタラメを、周囲の人間に現実だと思い込ませ、一時的にその空間の物理法則すら書き換えてしまうと母は言っていたがよくわからない。

 

 

二つ目は僕が雄英高校のサポート科であるということだ。

 

◇◇◇

 

僕の個性は「設計図(ブループリント)」。

僕が「作りたい!」と思った物を実際に再現するための設計図が脳内に出現するものである。

父と母の個性を併合させたようなもので、そこのところは感謝している。

 

「ここがサポート科か!」

 

入学式やらいろいろ終わり教室へとやってきた

凄く「作業部屋」のようなところだ…すごすぎてそのくらいしか感想が出てこない。

教室が一年何組か?そんなの覚える必要あるか?…いや必要あるか

 

楓は教室から廊下に顔をだしては何組かを見てみる

 

「H組か」

 

少し後悔した気分。

 

◇◇◇

 

さて、まずは自分の机に座って、作りたいものの設計図でも書きましょうか。

と言ってもここは工房なため雑音多くて集中できない。

 

「…ノイズキャンセリング、より先に椅子の座り心地が良くなる機械でも作ろう」

 

楓が座っている椅子の座り心地が彼にとっては好みではなかった

 

というわけでまずは設計図から。

座り心地が良くなる椅子ぐらいの設計図ならこんな雑音の中でも簡単にできる。

そしてそれをプリントアウトという名の紙に描く作業。脳内に設計図が浮かび上がるため紙に描く必要がある。おかげで絵がうまくなった。

 

設計図が出来たらあとはそれ通りに進むだけ。

とりあえず素材集め、

 

「さっすが雄英だな」

 

様々なものがある。

 

「よーし、これでいいかな」

 

素材は揃ったので早速組み立てる。

見た目はクッション、その中に搭載された機械が自動でその人に合った硬さに変わってくれるというもの。

至ってシンプルだ。

 

椅子の形に合わさるように自在に形が変わる機能やクッションが暖かくなる機能

 

「そしてー電気が流れる機能ー…なんでだ」

 

楓の個性は「これつくりたい!」って思ったものを自動で設計図化してくれるのでまれに「ナニコレ」といった機能を追加させられることもある。まぁそのナニコレ機能を外した機械は大体爆発している

 

ー1時間後

 

「はい完成」

 

ちゃちゃっとできたクッション。

いざ実践ということで楓はクッションを椅子にセットして座ってみる。

 

「…座り心地がちょっとだけ良くなったな」

 

納得のいかない結果であった。

まぁあんな雑音の中で設計図なんて作ったらこうなるか

けれどあるかないかで言われたらあった方がいい。

 

「初日らしい発明品だな」

 

◇◇◇

 

家に帰ってきた。

入学初日だったのでその疲れは半端ない

 

「おっかえりぃー!」

 

へんな音程で出迎えてくれたのは僕の母。右目はハート、左目はジョーカーの模様の柄目がある元プロヒーロー。

 

「ただいま」

 

「初日はなぁにを作ったの?」

 

「椅子の座り心地が少し良くなる機械」

 

「・・・ッハハハハ!意外と地味だね!」

 

その背後から少し気弱な父がやってくる

 

「初日にしてはいいと思うよ、ほら、どんどんすごいの作ってって成長しているーみたいな」

 

父の個性は社会的に非常に役に立つが父は人見知りなため少しもったいない

 

「そうだ楓ちゃん、」

 

「なに?ってかもうそろそろちゃん付やめてくれないかい?」

 

「友達はでーきたの?」

 

そういえば今日はずっと機械作りに専念しすぎて、ほかの生徒と話してなかった

 

「やっべやらかした」

 

「だろうね!アッハハハ」

 

予想通りの結果に喜んでいる母である。

 




楓の母の個性をめっちゃ作りこんでしまった。どこかで活躍させたい楓の母
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