あぁ!?脱いだら凄いんだぞこっちは!(うすほそ)   作:あげ竹輪

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早瀬の場合

 

 

 

「おはようございます。先生、それは一体...」

 

少し大きめのフィギュアを飾って満足気な先生が私に気づいたのか挨拶を返した。

 

 

”やっと届いたんだ!カイテンジャーロボ7分の1スケール!”

 

少し驚いた。大人の女性もそういったものを好きになるのか、と

 

まあでも多様性の時代、男の人が女児アニメを見るのもそうだしねと自分で納得をした。

 

それでも...

 

「お金、大丈夫なんです?先月厳しいって言ってなかったでしたっけ」

 

そう、ピンチピンチ言いながら節約していた人とは思えない行動をしているのだ。さすがに気になるであろう

 

”そのための節約だよ!まあこれでも大人だからね、お金のやりくりは上手なんだ!”

 

と得意げにしている。その後ろには....

 

 

 

「そうなんですね、先生?」

 

あ、先生の動きが止まった。

 

”ゆ、ユウカさん....本日は大変お日柄もよく...”

 

「今は雨です。それと私、先生に聞きたいことが増えたんです」

 

笑顔だけど圧がとても強い。対象が私じゃないのがとてもありがたい...だってめっちゃ怖いもんこれ

先生が助けを求めるかのごとく目を私に向けているがさすがに無理無理。どうすることも出来ないんです

 

「あ、メイちゃんは少し休憩室にいてくれる?」

 

「了解です!」

なんと逃げる理由までくれました。私は嬉々として先生の呻き声を背に安全圏に足を入れた。

 

 

 

その後、しおしおになった先生といつもの調子を取り戻したユウカさんと共に仕事を始めた。

 

そういえば、今日の当番はユウカさんらしい。言うのを忘れていたって言ってました。

 

 

 

 

 

 

業務終了後、先生とユウカさんが話している。ちょっと離れている場所だから聞き耳を立ててその会話を聞く。

 

「先生、今日ご飯に行きませんか?」

 

”えっ!?でもさっきユウカに無駄遣い禁止にされたばっかりだけど...”

 

「行こうとしてるのはセミナー融資の場所なので優待があります。心配せずとも大丈夫ですよ」

 

 

ふむふむ。どうやらアプローチだね。

みんな先生と仲良くなりたいのは知っているしそれを拒もうとはしたくないので私は聞かなかったことにして帰宅しようとすると呼び止められた。

 

「ね、メイちゃんも一緒に行かないかしら?良ければなんだけど」

 

まさかの私にも誘いが来た。まあでも前述の通り間に入る趣味は無いので!先約があると言って断っておいた。

 

しかし...

 

「いいなぁ....」

 

2人が外に出たあとのシャーレで1人呟いた。

 

久しぶりに試して見ようかな。

下の階にあるエンジェル24で買い物をし、片付けも兼ねてシャーレに戻って挑戦だ。

 

 

 

 

 

追記

ダメでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

””いやー美味しかった!ありがとうユウカ!”

 

セミナー融資というのは実は少し違くて、私が個人的に投資していた所での優待だったのだが、それを言うと先生が躊躇いそうだったのでやめておいた。

 

その結果笑顔が見れたので私も嬉しい。普段のお金遣いが荒いのは玉に瑕だけど、そんな弱みもこの人の魅力なんだろう。

どういたしましてと返事をしてシャーレの前を通った時に部屋に明かりがついていたので少し疑問に思った。

 

「あれ?メイちゃんですかね?」

 

電気のつけ忘れと思った私たちは中に入り、やはりメイちゃんはその部屋にはおらず、予想は当たっていた。

 

”あ!片付けされてる!今度ありがとうって言わないとね”

 

その言葉通り部屋は綺麗に整頓されており、掃除したあとに帰ったのだと分かった。

 

 

 

部屋の隅に置かれたゴミ袋を捨てに行こうとしてふと気付く。

厳重に二重3重に袋とじをされた中の見えない袋が奥に置いてあった。

 

 

 

 

 

嫌な予感がした。

隠れていたそれを持つと、ちゃぽちゃぽと液が揺れ動いた時のような感覚がある。

 

 

先生の制止も聞かずにそれを開け、中身を確認する。

 

 

1つ、今日の日付のエンジェル24のレシートがあった。

1つ、そのレシートに書かれた物の破られた包装紙があった。

1つ、新聞紙に包まれた半分ほど無くなっている食べかけのサンドイッチがあった。

 

そして、それを全て底から浮かしている鼻を劈くような刺激臭を放つ液体がその袋の2割ほどを埋めていた。

 

 

 

 

 

 

―――

 

「私が学校に行かない理由ですか?....うーん...」

 

「合わなかった、からですかね!」

 

―――

 

 

 

 

 

傍で無言になっている先生に聞く。

 

「メイちゃんが言っていた学校に行かない理由、他にありますよね?」

 

「なにか隠していることがあるのなら言って欲しいです。」

そう言うと、少しの思考時間の後、意を決した先生が言った。

 

 

 

 

 

 

 

「うん。ユウカにも伝えないとね。メイのゲヘナを辞めた理由は_」

 

 

 

 

 

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