「ほう、特急の車内で毒殺か。」
と、高杉は言った。
「ええ、大分県警の話では中原は弁当とビールを買った後に車内で毒殺されたと考えられます。」
「ほう、私が休暇中に。」
「ええ。」
「という事は、やはり恐喝事件と関係しているんですかね。」
と、南は高山と高杉に言った。
「ええ、恐らく。」
「3人のうち1人が射殺しているから、2人が逃走しているから。」
「という事は、九州へ行ったって事は可能性があるかな?。」
「ええ、それも考えられるわ。」
と、小海は言った。
「一条谷刑事は、この恐喝事件を捜査していたのか。」
「ええ。」
「とにかく、調べてみますか。」
「ええ。」
早速、南と高山は一条谷刑事と恐喝の被害者溝川に話を聞くことにした。
「ええ、あいつらが博打をやらされて脅されていたんです。」
「なるほど。」
「被害者の話によると、3人組の不良で内1人は50代の男性です。」
「俺は断ったんですか、もう1人の男がナイフを持っていました。」
「3人組の内1人が、ナイフを持っていたんですね。」
「ええ、年齢は20台前後の男性でした。」
「なるほど。」
「それで、南公安官と高山公安官は恐喝事件を調べてるのか。」
と、一条谷刑事は南と高山に言った。
「ええ、実は大分で特急列車の車内と日南海岸で殺人事件が発生しまして捜査しているんです。」
「ほう、九州で殺人か。」
「ええ、我々はその捜査をしています。」
「ほう。」
特捜班に戻った南と高山は、高杉に報告した。
「ほう、恐喝犯の仲間がナイフを所持していた。」
「ええ、恐らく例の恐喝犯じゃないでしょうか?。」
「ああ、それも考えられるな。」
早速、高山は1人の男に会った。
「はい。」
「すいません、鉄道公安隊の者ですが事件のことで話を聞きたいのですが。」
「えっ、それって俺が恐喝被害の事ですか。」
「いえいえ、実は九州で連続殺人がおきましてね。」
「ああ、日南海岸の事件の事ですか。」
と、男は高山に言った。
「ええ、私はその時間帯は2泊3日で九州へ行っていたんですから。」
「ほう、九州ですか。」
「ええ1日目は北九州へ行って、次の日には小倉から特急に乗って宮崎へ行ったんです。」
「なるほど、2泊3日で九州ですか。」
「ああ、はい。」
「そうですか、どうもありがとうございました。」
早速、高山は高杉に報告した。
「何、九州へ行っていたのか。」
「ええ、6時の新幹線に乗って北九州へ行って、次の日に小倉から特急に乗って宮崎へ行っていたそうです。」
「ほう、宮崎へ何をしに。」
「ええ、何でも宮崎シーガイアへ行っていたそうです。」
「ほう、シーガイアか。」
「ええ。」
恐喝被害の2人の内1人、新津 正文さん37歳もその恐喝に被害にあっていた。新津が、高山に話した九州旅行の日程は次の通りであった。
1日目 6時15分発 東海道新幹線「のぞみ3号」に乗車
10時54分着 小倉で下車 市内のホテルで1泊
2日目 8時35分 日豊本線・特急「にちりんシーガイア5号」に乗車
13時36分 宮崎で下車
3日目 宮崎-小倉-東京と特急と新幹線に乗り継いで帰京
宮崎発10時28分 特急「にちりん8号」に乗車
大分着13時41分 下車
大分発13時44分 特急「ソニック34号」
小倉着15時03分 下車
小倉発15時16分 東海道山陽新幹線「のぞみ40号」
東京着19時57分 下車
「そうか、アリバイ成立か。」
「ええ。」
「彼には、犯行は不可能ですね。」
「日南海岸へ行ったのは15時頃だから、無理ですね。」
と、高山は南と高杉に言った。
「帰ってきたのは、夜頃だったかな?。」
「ああ。」
そして、犯人は誰なのか?
犯人が使った、列車トリックとは?