ゾンビVSテロリストVS原作知識持ち転生者   作:カロ(ハーメルン)

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第8話

 

 

 閉ざされた図書室。

 どんより重苦しい。

 

「ユウキ……あいつは、もう──」

 

──ドクン

 

「やめてください」

 

 なんで。

 なんでそんなことを。

 

 あなたが。

 

──ドクン、ドクン

 

 響きわたる鼓動。どんどん大きく。

 

「見捨てれば……いいじゃないですかッ」

 

 仕方ないってわかってる。

 

 けど。

 

──その胸ぐらをガッと。

 

 どうしようもなく。

 

 こみあがる感情。

 

「冬也くん、みだい゙に゙ッ!!」

 

 

「だったらッ!!!」

 

 

*

 

 

「僕が、いく」

 

 ハッキリと告げられたソレ。

 力強いのに。

 

 どこか、ほうっておけない。

 

「ッ……じゃあ゙」「ユウキはダメだ」

 

 涙をボロボロと。

 

「な゙ん」「だめだッ」

 

 何も言わせない。

 

「……ッ……ッ」

 

 押し殺した嗚咽のまま、ジッと睨む。

 

 そんな二人を。

 

 見ていられなくて。

 

 

「──あたしも、いく」

 

 気づけば、フッと口に。

 

「……な」「いきますッ」

 

 言わせない。

 

「メイッ」「あぁーあぁー!」

 

 いわせない。

 

「(蓮……くん)」

 

 あのコトバで。

 

 あたしはきっと、救われたから。

 

 

「いっしょに、いきます」

 

 そんな──泣きそうな顔をしないで。

 

 

*

 

 

 希望を必死にみつめるその顔。

 

 ずっと、ずっと。

 

「よ、よし……降りれそうですわね」

「まじでいくのか、これ」

 

 湿ったにおいが漂う。

 

「それで……なんで、ですか」

 

 あぁ。ほんとに。

 

 なんで。

 

「……トウヤが」

 

 わたしは。

 

 彼をまだ──

 

「きっと、悲しむから」

 

 

──パァン

 

「ぇ」

 

 くぐもった破裂音。

 

 この、おとは。

 

 冷えきった風がビュォォォと、カラダを貫いた。

 

「……ユウキ?」

 

 声がいやに鋭く。

 

「いま、の」

 

──ダダァンッ

 

 また……!

 

 近いのに遠い。遠いのに、ちかい。

 

「優希さん……?」

 

 ぐわんぐわん。

 

 きもちわるい。

 

 コレは。

 

 まさか、そんな。

 

「なんッ……でも──」

 

 

──ドガァアアアアアン!!!!

 

 とつぜん、激しい爆発音。

 

 あたまがわれる。

 

 砕けた窓ガラスごと、空へ吹き飛ぶドア。

 

 キィィィン…と耳に。

 

 なにもきこえない。

 

 けど。

 

 たぶん。

 

 もう、アイツらが──

 

 

──だれもいない、図書室に。

 

 結ばれたカーテンの下。

 

「蓮先輩」

 

 グッと地に足をつけた私たちは。

 

「つれてこないと……絶対、許しませんから」

 

 

 それぞれのキボウへ──歩み始めていた。

 

 

 

 

 

──────────────────

【あとがき】

※見切り発車。需要があれば続きます。

 

ご覧いただきありがとうございました!嬉しい……!

良いな~と思ってくださった方は、よろしければ☆評価やお気に入りをお願いします……!

 

今話としても全体としても、本当に短めですが一度区切りをつけようかなと。

打ち切り最終回感がちょっとだけ滲んでますが、ここまでいかがだったでしょうか……?

 

あと読み進めやすくするために地の文削っていたのですが、良いのか悪いのか(初心者)

 

色々やってみたい作品があるので、いつ続きを書けるか分かりませんが、求めてくだされば多分割とすぐに……!

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