「今度、竜の討伐隊が組まれるんだがお前も一緒に来ないか?」
「竜の討伐隊?」
『竜』の関する話をしているルーカスさんを見る。女神様のお告げを思い出した。
なんでも
「ああ、討伐隊といっても後方で物資の護衛やら雑事をこなすような、よく言えば雑用の仕事だ。森の奥に入るが他の冒険者もいるしそこまで苦しい仕事じゃないぞ。」
「なんで、僕に?」
「そりゃ、お前の水魔法が便利だからだな。それと新人にこういう仕事を持ってきて経験を積ませてるんだよ。」
ルーカスさんはそういった。
ルーカスさんは、毎日、新人とは思えないような数のゴブリンを狩ってくる俺を無理してるんじゃないかと心配したマリーさんが頼んで、1回一緒に冒険に行ったことがある。
その時、彼が俺の水魔法の使い方に感心していた。そのことを覚えていて誘ってくれたんだろう。
「良い経験になるし、何より依頼という形だからギルドから報酬も出る。まあ、無理にとは言わんが......]
「いいですね、受けさせてください。」
俺は二つ返事でそれを受けることにした。
ルーカスさんや大将が驚いた顔でこちらを見て言った。
「驚いたな、マコトは慎重だからこんな依頼は受けないかと思ったんだが....」
「後方とは言え、竜の討伐隊だぞ?」
「ええ、まあ。時には冒険することも大事かなって」
どうやらルーカスさんは俺が受けないと思っていたらしい。
確かに、俺はRPGはレベリングをする慎重にプレイする派だ。
だけど、
――あなたは今度見つける"竜"に関するクエストを受けなさい。さすれば汝に良い出会いがあるでしょう。
女神さまのお告げがあったため、俺はその依頼を受けることにした。
「そうか。なら三日後の朝だ。ギルド前に集合だから遅れるなよ」
「分かりました」
ルーカスさんはお代を払うと立ち上がった。
「参加者は二十人くらいだ。討伐そのものは高ランク冒険者がやる。お前は補給担当だから気楽に構えろ」
俺はルーカスさんといくつか詳細を確認した後、その日は寝床に戻った。
「おーい、マコト。こっちも頼む。」
「わかりました。」
討伐隊の後方支援といっても俺のステータスでは、重い荷物を持つことができない。
十歳の子供にすら負ける平均ステータスをだからね、俺。
俺のステータスを確認したルーカスさんや他の冒険者からは何とも言えない目で見られた。
そんな、俺がここでやっている仕事は、食料として狩った魔物の血を抜いたり、魔物の群れを避けるために霧を出したりを水魔法でやっている。
「はいできました。」
「おう、ありがとな。お前のおかげで血抜きが楽だぜ。」
水魔法で狩った魔物の血を抜く。
これぐらいなら俺の魔力量でもできる。
「しっかし便利だな。その魔法。」
「教えてあげましょうか。」
「いや、そんな魔力操作の難しい魔法使えるわけねえだろう。」
「そんなこと、ないと思いますけど.....」
「.....お前さんの魔法熟練度いくつだよ....」
「80ぐらいですかね。」
「......」
新人のくせにとんでもねえ数値だな。とおっさんに引かれた。
熟練度は、魔法を練習すればするほど上がる。
熟練度を上げれば、魔法の生成スピードやコントロールが良くなる。
少ない魔力で戦うために、俺は熟練度を集中してあげていた。
異世界に来てからずっと修行していたおかげで教会の先生から水魔法の熟練度だけなら『上級以上』と太鼓判を押されている。
「回復薬、回復薬........」
減った魔力を回復するために回復薬を使うことにする。俺の魔力量ではこれをまめにしておかないといけない。
だけど、かさばるから今度からやめようかな。俺の魔力量だと1つ2つ持っている程度だと意味ないしね。
竜の討伐が終わった。
どうやら
2匹とも討伐され、高価な竜の素材が思いがけず2倍に増えたことで報酬が増えるらしい。
(疲れたな...)
血を抜き、体の部位ごとに分けて解体していく。俺は血を操作したり肉を冷やしたりしていたが、魔力が枯渇し回復薬でお腹がタプタプになっていた。
俺は日陰で休ませてもらっていた。
(.....ん?)
そんなとき索敵スキルに反応があった。
なんだこれ。
その反応が
言葉にはできないが、まるで生物ではない
(気になるな....)
いつも慎重を心情にして行動しているが、この時俺は女神様の言葉が心に浮かんだ。
もしかしたらこの気配はお告げに関係しているかもしれない。
俺はこっそり隊から離れて気配のする方へと向かった。
ここらへんか
俺は気配のある場所まで来ていた。
そこで見つけたものは
(剣.....?)
竜との戦いは書けませんでした。戦闘描写って難しいね......