「おい海軍本部だと!海軍本部へ向かってんのか!?」
バギーがジンベエとルフィの会話を盗み聞きしていたところ、聞き捨てならない言葉が耳に入った。他の囚人たちも困惑の表情を浮かべているが、クロコダイルが冷静に説明する。
「今更何を言っている。今俺たちは政府のタライ海流に流されている。この海流から出るには政府の三大機関の内、海軍本部、エニエスロビーを通る必要がある。空を飛べるか、海王類を狩りながら進めるなら別だがな。」
「あががが...。」
「もとより俺たちは海軍本部に用があるんだ。」
クロコダイルの一通りの説明が終わると事前に聞いていたイワンコフ一派以外の囚人たちが口を揃えて叫んだ。
「「「聞いてねえぞ!!!」」」
バギーがジンベエの肩を揺さぶって喚き散らす。実際には全くジンベエの肩は揺れていないが。
「今すぐ止まれ貴様ァ!」
「止まるわけなかろう。」
ルフィが躊躇なく言い放つ。
「お前が降りろよ。」
「降りられるか!?」
バギー以外の囚人もざわめき始める。しかし、ちらりと海軍本部行き肯定組を見ては目をそらすばかりでバギーのような大胆な抗議はできない。
そんなとき軍艦に備え付けてあった電伝虫が鳴る。近くにいたルフィが対応した。
『こちら海軍本部。』
「おれはルフィ。」
「海賊が名乗んな!」
「騙して情報を聞き出すとかあるがね!」
自然な返事をしたルフィに対して後ろからバギーとMr.3が怒鳴る。しかし、海軍本部側は落ち着いた態度のままだった。
『その軍艦が囚人たちに奪われたのは把握済みだ。すでに主犯二人についても調査している。なあ麦わらのルフィ、そして道化のバギー。』
それを聞いて囚人たちが目を見開いてバギーに注目する。
「七武海を抑えてキャプテン・バギーが主犯!?」
「あんた何者なんだ?!」
当のバギーは口をあんぐり開けて困惑している。海兵はさらに続ける。
『貴様が元海賊王のクルーであることは判明している。さらに赤髪のシャンクスと兄弟分ということもな。』
「な、なぜばれた...?」
囚人たちの驚愕は最高潮に達した。海賊王、四皇。海賊王の言葉に感化されて海に出て、道半ばで夢を絶たれた囚人たちにとってはまさに伝説の存在だった。
自分たちを救ってくれた恩人がそんな存在の仲間、兄弟分だった。例え嘘でも信じるだろう。いや信じたいのだ。今は何でも良いからすがりたい。
『その他、悪名をはせた犯罪者共が多数混ざっているようだが、海軍本部までは辿り着けんぞ。インペルダウンでは”荒野”のベンサム、通称Mr.2の能力によって正義の門を開けたそうだが、海軍本部の正義の門はどう開けるつもりだ?お前たちはタライ海流から抜け出すことすらできまい。以上だ。』
「待て!俺は絶対エースを助けるぞ。芋を洗って待っとけ!」
ルフィが勢いよく受話器を切ると、後ろの囚人たちが騒がしくなる。
「首だよ!芋煮っころがしてどうする!?」
「というか何で海軍本部に喧嘩売ってんだ!?」
「そんなことよりキャプテン・バギーだ!」
「あんた海賊王のクルーだったのか!?」
「お、俺たちの救世主はどんだけすげえ御方なんだよ!?」
ルフィがバギーの方を振り向いて思い出したように話しかけた。
「そういやレイリーておっさんもそう言ってたな。知ってるだろ?」
「レイリーさんに会ったのか!?懐かしい!今どこに。」
「冥王レイリーの名前が出た!すげえ会話だ!?」
ルフィとバギーの会話を聞いてクロコダイルによく似た横顔の囚人が興奮して叫ぶ。他の囚人たちも鳥肌を立てながら聞いている。そんな囚人たちの心の叫びが一つになった。
「キャプテン・バギー!海軍本部へ行こうなんて奴らから軍艦を奪っちまおう!」
「指示をくれ!」
「さあ麦わら!軍艦を明け渡せ!こっちにはキャプテン・バギーが居るんだぜ?」
「「「バギー!バギー!バギー!」」」
イワンコフに率いられる囚人は別だが、バギーとMr.3に解放された囚人たちを中心に、バギーコールが起こる。武器を手に取って口々に叫ぶ囚人たちを見てジンベエが操舵輪手から手を離した。クロコダイルも静かに立ち上がる。
「殺せば良いんだ。全員。」
さらに、劉備も張飛の横を通って騒ぐ囚人たちに近付く。張飛とは対照的に笑顔のままだ。
「へえ。恩人見捨てるどころか、邪魔しようってのかい?」
「ああん?俺たちの救世主はキャプテン・バギーだ!」
「そうだ!関羽もいねえお前に何ができる!?」
「はっはっは!そうかい。」
あと一歩というところでバギーの大声が響いた。
「静まれえ!ハデバカ野郎共!この船はこいつらを倒しても止まらねえ!そんなことよりこれはチャンスだ!」
囚人たちは戸惑いながらも静かに耳を傾ける。
「このまま行けば俺たちの前に世界の頂点が現れる。そして俺は今日、白ひげの首を取る。」
呆気に取られた囚人たちは目を見開いてバギーを見上げている。それを見てバギーはにやりと笑うと演説を続ける。
「野郎共!俺と世界を取らねえか!?」
バギーの言葉が終わり一瞬の静寂の後、ある者は涙を流し、ある者は膝をつく。
「俺たち、俺たちは地獄に打ちのめされて大事なものを,,,。」
「キャプテン!うおおおキャプテン・バギー!」
「今、ううぐすっ。取り戻せました夢という名の心の宝石を...。うおおおおおおお!」
「あんたについていくぞ!」
満足げな表情を浮かべるバギーは最後に叫ぶ。
「行くぞ!海軍本部へ!」
(こいつら俺より懸賞金の高いやつらばかりだ。この勢いのまま白ひげの首を本当に取っちゃった日にゃあよおおおお!俺はたちまち四皇!そして海賊王!うひょひょ。俺ならやれる気がしてきたあああ!)
「「うおおおおおお!」」
それを見ていたルフィたちは顔を見合わせる。ルフィが最初に口を開いた。
「なんかまとまったみたいだぞ。」
「そういう才能はあるみたいじゃのう。」
「はえー。大した器じゃねえか。」
「けえっ!」
一同毒気を奪われたが、海軍本部へ進めるなら問題はない。しばらくすれば正義の門へ到着するだろう。クロコダイルはまた座り、劉備はマストの上へと登って行った。ルフィは先頭でじっと前を見ている。
途中、いざこざはあったものの、ついに正義の門の前まで到着した。
問題はどうこの扉を通るかだ。壊すか、潜るか、飛び越えるか。ここへ来る途中では良い案は思いつかなかった。現実的なのは迂回だろう。とは言え軍艦は海流に阻まれて迂回路を進めないので、月歩で走り、海軍本部まで向かうしかない。
しかし、途中休むとその分海流で押し戻されるので、休憩もできない。空中を走るよりも水面を走る方が簡単だが、逆向きの海流の上を走るということはルームランナーの上を走るようなものだ。
そんな疲労状態で海軍と白ひげの戦争に加わっても役に立たない。バギー組も含めて、もっとましな策はないかと考えているが画期的な案はない。
しかし、現実は時に不条理だ。
「あいた!」
「どういうこっちゃい。」
口を開けて呆然とする一同の気持ちをルフィとジンベエが代弁した。あれだけ悩んでいたのがウソのように正義の門は開かれていく。
「来てます!来てますよお!」
「キャプテン・バギーが門を開いたぞ!あんた神の使いでは...!?」
「マジか!?」
「そんなわけあるカネ!」
扉に向かって両腕を上げるバギーの後ろで信者と化した脱獄囚たちがバギーを拝んでいた。ルフィも驚愕して信じそうになっているが、Mr.3の突っ込みで踏みとどまった。
「まあええわい。入るぞ。」
「ああ!」
ジンベエが舵を持ち直し、再び軍艦は門の開いた隙間へ入り込んだ。ここさえ抜ければあとは海流に乗ってまっすぐ進むだけだ。
しかし、マストに上っていた劉備が叫ぶ。
「おい!親分!波が引いてんぞ!」
「始まったか!親父さんも本気ということじゃ。皆しっかり掴まっとれ!大波が来るぞ!」
急に波が海軍本部から離れる向きへと変化した。船が流される中、後方を見ると巨大な波がこちらへ押し寄せていた。皆慌てて必死に船にしがみついた。ジンベエが波に対して軍艦を縦にし、転覆を防ごうとする。
「波の動きが読めんのか!?さすがだぜ親分!」
「まだじゃ!もっと沖にいれば問題なかったが、この辺りはすでに浅い海じゃ。相当な高さまで持ち上げられるぞ。下手すると落下しかねん!」
ジンベエの言う通り軍艦が波によってどんどん持ち上げられていく。
「それなら私のドルドルの実の能力で軍艦を覆ってしまえば浸水と沈没は防げるがね!」
マストにしがみついていたMr.3が慌てながら提案する。せっかく脱獄したのだ。誰もこんなところで死にたくはない。話がまとまりそうになった時、クロコダイルが口を開いた。
「待て。波が凍っている。」
軍艦を乗せた山くらいの高さはある巨大な波は海軍本部を飲み込む直前で凍らされた。奇跡的に軍艦は凍った波の頂上で動かなくなってしまった。
「青雉か!?」
劉備が冷や汗を流しながら下を覗く。それに続いてルフィも軍艦から身を乗り出した。
「もう始まってる!早く行かねえと!」
ルフィの焦りながら発した言葉を聞いた張飛がにやりと笑った。
脱獄囚一同が凍った波の上で慌てふためいているとき、海軍本部ではすでに戦闘が始まっていた。
空から落ちてきたそれに気がついたのは最も巨大なオーズJr.だった。
「おやっざん!空がら軍艦が!」
海賊船の上で戦場を見下ろす白ひげも空を見上げる。
「…乗っている奴は見えるかマルコ?」
「ん?あれはエースの弟?ジンベエと玄徳もいるよい!益徳は何で軍艦の下に!?」
「エースを助けに乗り込んできたのか?しかし、あのままじゃ自分が死んじまうぞ。」
白ひげ海賊団と海軍の目に映ったのは空から降ってきた軍艦、そして飛び込みのように真っ逆さまに落下する張飛だった。
張飛が凍った波を砕いて軍艦を落としたのは良かったが、落下地点が海軍本部寄り、つまり海兵たちの真ん中になってしまっているのだ。さらに落下場所は青雉が凍らせた氷の上だ。このままでは参戦どころか落下死してしまう。
落下地点付近の海兵たちもこれに気が付き銃を構えた。大柄の何人かはバズーカ砲を持っている。しかし、それらの弾が発射されることはなかった。突如発生した砂嵐が海兵たちを吹き飛ばしたからだ。
「ぐあっ!腕が!」
「気をつけろ!まるで刃物だ!」
砂嵐が軍艦の落下地点を囲んでいる。運悪く近くにいた海兵たちは高速で飛ぶ砂によって皮膚を裂かれてしまった。
「...貸しだぞ。」
「おう!ありがとよ!」
自身を縄で軍艦に括り付けた劉備がクロコダイルへとにこやかなに返事をすると、今度は張飛の方を向いた。
「益徳やれ!」
張飛が軍艦を飛び出した。頭から氷へ向かって飛び込みながら右腕を背中側へ引いた。分厚い氷の海を殴り砕くための溜だ。
「おらあああ!」
張飛の拳が氷を粉砕した。周囲の氷にも亀裂が入り、逃げ遅れた海兵たちは海水中へ落下してしまう。
そこへ軍艦が着水する。冷たい海水が周囲の海兵にぶちまけられた。
「た、助かったガネ!」
「おい、猪野郎!ふざけ」
「ああん?」
「見事な着水でございました。」
無事軍艦が着水したことを確認するとバギーが怒鳴り声をあげるが、海から顔を出した張飛に睨まれると深々と頭を下げてMr.3の後ろへ隠れた。
「ありがとう!益徳!」
「構やしねえよルフィ。」
張飛がルフィに感謝されて得意げな顔をしていると、船室へ続くドアがゆっくりと開いた。
「何があった?」
出て来たのは関羽だ。頭を押さえながら目を細めている。それを見て張飛の目が泳ぐ。
「あ、兄者...。」
「やべ。関さん大丈夫か?益徳がよお、あの波の上から軍艦を落としたんだ。」
劉備が凍り付いた巨大な波を指さして答える。関羽は張飛を方へ向き直ると拳を固める。船室で寝ていたであろう関羽がこの落下でどうなったか張飛にも想像がついた。
「歯を食いしばれ!」
「急いでたんじゃあ!仕方ねえだろ!ってえええ!」
張飛は痛がっている者の罪悪感はあるのでそれ以上言い返さなかった。
「よくやった関羽!俺様を危険にさらした罪は重い!」
「す、すげええ!関羽までキャプテン・バギーに敬意を!」
殴られた張飛を見て離れたところでバギーが喜んでいるが、関羽はそれを無視して歩き出す。関羽は毒もすでに抜けたようで足取りは確かだ。軍艦の手すりの前まで来て周囲を眺めた。
「敵のど真ん中のようですが。」
「まあ白ひげ海賊団の上に落ちちまうよりは良いんじゃねえか?それよりちょっくら言いてえことがある。」
「ヴァナータ何するつもり?」
「おいらはこの戦争を止めてえんだ。」
そう言って、劉備はセンゴクを探すと処刑台の上にセンゴクとエースを見つけた。
「天下万民に代わって劉備がセンゴク元帥に申し告げる!」
苦々しげのセンゴクが処刑台から劉備を睨みつける。
「劉備!海軍を辞めるばかりか、海賊に味方するのがお前の大義か!?」
「おいらはいつだって民の味方だ!」
「ぬけぬけと...!」
劉備はセンゴクの怒りを無視して続ける。
「白ひげの縄張りが世界政府非加盟国の中じゃあ断トツで治安が良いのは知ってんでしょう!白ひげが居なくなっちゃあ、そこの民衆は明日の生活もままならねえ。」
「だから過去の海賊行為を見逃せと!?「ほざくな劉備!世界政府の秩序で守られている命がどれだけあると思っている。人々を守るために我々は職務を全うする義務がある!」
「その人々には非加盟国の連中は入ってねえんじゃねえのか?」
劉備とてセンゴクが世界政府に従わなくてはならない何かがあるとはわかっている。センゴクは非加盟国の民だからと言って切り捨てられるほど冷徹な男ではないはずだ。
しかし、センゴクの表情からは迷いは感じられない。本当に戦争を起こしてでもエースを処刑することが最善手と考えているのだろう。そしてセンゴクほどの智将の判断ならばそれは正しいのかもしれない。しかし、劉備は別の感情も読み取っていた。
(辛そうだよ..。センゴクどん。すまねえ。だが、今しかねえんだ。天がこの劉備に生を与えた今じゃなきゃ、世の中はひっくりかえせねえ。)
劉備は涙を流しながら叫ぶ。
「おいらの勧告を受け入れねえってんなら仕方がねえ!おいらたちは白ひげにつかせてもらうぜ。関さん、益徳!行くぞ!」
「お任せを。」
「よっしゃあ!」
劉備が振り返りもせずに軍艦から飛び降りると関羽と張飛も追って着地した。さらに劉備は声を上げる。
「俺たちに続け、白ひげ海賊団!おめえたちの縄張りに生きる民のために力を貸してやる!」
それを聞いて白ひげが笑う。
「グラララ!エースを助けるのための戦争に民衆を守るためってえ大義を乗せやがった。センゴクもやりづらかろう。マルコ、連中の出現で海軍の防衛に穴ができた。ありがたく利用させてもらえ。」
「好き勝手言ってるだけだよい...。よし!全員落ちて来た軍艦へ向かって攻め上がれ!」
マルコが電伝虫で各隊長、傘下の船長たちに指示を送る。白ひげ海賊団の中にも笑って劉備たちを歓迎する者、白ひげ海賊団を率いるかのような物言いにぶん殴ってやろうと青筋を立てる者と反応が分かれたが、戦局が有利になったのは間違いない。全員がマルコの指示に従って突撃を開始した。
その時、男が二人で劉備達へ向かって歩いていた。一人は槍を持ちながら、まるで家の中を歩くような気軽さで海兵たちの横を通り過ぎていく。横のもう一人は海軍将校の制服を着て、すれ違いざまに海軍式の敬礼をしているため、海兵たちもそれに敬礼で返していた。右手に何か持っているのか、肩から布をかけて隠している。男自身が大きいこともあり、布で隠されたそれは人一人分の大きさはあるだろう。
「道をお開けなさい。」
「ご苦労!急ぎの用だ。通してもらうぞ。」
そんな男達を海兵たちが不思議そうに眺める。
「誰だ?」
「伝令では?」
それに気が付いた将校が二人の前で抜刀し、立ちはだかった。
「誰だ貴様ら!そこで止まれ!」
「お断りいたす。」
突然だった。海兵たちが注目する中、将校が腹部から血を噴き出して倒れた。数秒遅れて、別の将校が指示を飛ばす。
「そいつら二人を止めろ!いや殺せ!」
男の槍に血はついていない。しかしその将校には槍が動いたのは見えていた。何よりこの男たちの顔を知っていた。
「槍の男は劉備配下の趙雲だ!」
「なっ!?」
慌てて海兵たちが武器を構えて包囲する。
「子龍、先に行け。ここは俺が引き受けよう!」
もう一人の男が左手で肩にかけていた布を投げ捨てた。布の下から現れたのは機械仕掛けの巨大な義手だった。男は義手を振り上げる。
「スマッシュブラスター!」
振り上げた義手を水平に降ろすと三本の指が開き中央の銃口から赤く熱せられた弾丸が発射された。狙いは劉備との間にいる邪魔な海兵たちだ。
「避けろ!爆発するぞ!」
声を上げたのはオニグモ中将だった。オニグモの言ったとおりに着弾点で爆発が起こり海兵たちが吹き飛ばされた。
「なんの真似だ!ゼファー!」
センゴクが叫んだ。
「久しぶりだなあセンゴク。我がNEO海軍はあそこの大ぼら吹きを新総帥に決めた!」
NEO海軍とは元海軍大将ゼファーが海軍に失望し、同士と共に作り上げた非公式の海賊狩り組織である。
「海賊を憎み海軍を辞めた貴様が海賊と組むか!正気か!?」
「俺の本当にしたいことは海賊狩りじゃなかったと気が付かされたのさ。俺がぶち壊したいのはこのくそったれな世界秩序だ!」
「秩序なくして民衆の安寧があると思うか!?」
ゼファーが劉備を指さした。
「新しい秩序ならあいつが作るそうだぞ。」
「おう!NEO海軍の大義もおいらの器の中に入ってる!」
劉備が自分の心臓を親指で指しながら答えた。
「話にならん!まず、落下してきた連中を潰せ!陣形を立て直すぞ!」
センゴクの命令がすぐさま海兵たちに伝わり、一部の将校とその部下たちが持ち場を離れ軍艦の方へ走る。
「ん?フフフッ。意外とやる気なのかお前?」
「推し量るだけだ。あの男と我々の本当の距離を。」
そう言うと、"鷹の目"ミホークは背中の剣を掴んだ。