自分を偽り続けた者がスタンドを得たので運命に抗ってみる件 リメイク版   作:スイオウ

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11話目です。


味覚バカ?と樹妖精の依頼

 

 

 ー城星sideー

 

 

 あれからソウエイの胸を借りて年甲斐もなく泣いた私はなんとか落ち着いて翌日、再びソウエイと道を歩いていた。

 

 本当なら私が無いていいはずなかったのに...私はソウエイに謝ったが、ソウエイ本人は気にしてないと言ってくれた。

 

 だけど途中で...

 

 ソウエイ「あの...城星様」

 

 城星「はい?どうしましたか?ソウエイさん」

 

 ソウエイ「...先日は呼び捨てのはずでしたがなぜまた敬語を?」

 

 うっ...痛いところついてくるなぁ...

 

 城星「うーん、癖...なんでしょうね。昔からどうしても気を楽にして話せる人以外にはさん付けをしてしまうし、敬語も...」

 

 ソウエイ「...では、先程呼び捨てをしたということは...俺には気を許せると?」

 

 ...ソウエイくん、イケメンフェイスで私の弱点をずけずけと言うね。

 

 城星「...分かったよ“ソウエイ”。これでいい?」

 

 ソウエイ「ハイ」

 

 私がタメ口で話すとソウエイはなんでか嬉しそうな感じを出していた。そんなに敬語嫌だった?

 

 ......!これって...!

 

 城星「ソウエイ!気づいた?」

 

 ソウエイ「はい、この異様な魔素...忘れたくても忘れれません」

 

 私とソウエイは急いでその反応がした場所へ向かった。

 

 

 

 

 オークの軍勢「「「蹂躙せよ、蹂躙せよ...」」」

 

 予想は的中。オークの軍勢が行進をしていた。行き先は...

 

 ソウエイ「あの方角は...湿地帯。リザードマンの支配領域です」

 

 城星「これはまずいね...急いで戻ろう」

 

 ソウエイ「御意」

 

 

 

 

 それから急いで私達は町へ戻るが皆、なぜか少し疲れていた。なんか私達が里に行ったあれから一悶着あったらしい。

 

 リザードマンの方々が町へ来てそのリーダーのガビルさんが「配下に加えてやる」と偉そうに言ってきたらしい。

 

 結果、ゴブタさんとの一騎打ちで決めることになりゴブタさんの【影移動】プラス回し蹴りで決着がついたとのこと。

 

 城星「なんか...大変でしたね?」

 

 リムル「なんで疑問系?...まぁいいけどさ、とにかく今後の方針を立てないとな」

 

 私とリムルさんがそんな話をしていると

 

 シオン「城星様、ソウエイとの偵察お疲れ様です。それとすみません...料理は流石に痛んでしまうと思ったのであの日に作ったものをもう一度作りなおしたのですがそれでもよろしいですか?」

 

 シオンさんが少し気まずそうに言ってきた。

 

 城星「あ、ありがとうございます。わざわざすみません。いただいてもいいですか?」

 

 シオン「ハイ!喜んで!」

 

 城星「あ、そうだ。ねぇ、“ソウエイ”もどう?ご飯食べてないでしょ?」

 

 

  

  ピシッ・・・

 

 

 

 ソウエイ「あ、その...いえ、お心遣い感謝します。ですがもう少しで夕食ですし...その間、私は引き続き周囲の偵察に行って参ります。そのリザードマンのような輩がまだいるかもしれませんので」

 

 城星「ふーん、そっか。頑張ってね」

 

 ソウエイは急いでその場を離れた。...よっぽどシオンさんのご飯が食べたくないんだな。

 

 まぁ、私は不味かろうがなんだろうがしっかりと食べるつもり「おい...城星...?」...?

 

 視線を声が聞こえた方へ向けると...

 

 リムル「なぁ...なんでソウエイだけ呼び捨てとタメ口?俺たちにはずっとさん付けだし、敬語も外されてないんだけど?」

 

 シズ「そうそう、なんでかな?...チャントリユウヲオシエテクレナイ?」

 

 シオン「そうです!ソウエイだけズルいです!」

 

 シュナ「うふふふふふ...」(黒笑)

 

 城星の大賢者《告。個体名シオンを除く対象の三名から激しいエネルギーを確認》

 

 あれ...なんか皆さんご立腹? なんで?ソウエイを呼び捨てするのが嫌だったのかな?

 

 ベニマルさん達に視線を向けるがなんか目を合わしてくれず抜き足差し足でこの場を離れようとしている。...お腹でも壊したのかな?

 

 リムル「なぁ?なんでだ?ちゃんと答えてくれないと...オレタチナニスルカワカンナイゾ?

 

 おっと、返答を待たせたらまずいな...えーっと...なんか包み隠さず言うの恥ずかしいな...

 

 城星「その...タメ口なのは...ソウエイが...胸を貸してくれたから(慰めてくれたから)...かな?」(テレテレ)

 

 ベニマル達(((城星様ーーー!!??)))

 

 

  

  

  ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ドッカーーーン!!!

 

 

 

 

 リムル「そうか、そうか...なるほどね〜」

 

 あ、分かってくれたみたい。

 

 リムル「ちょっと俺、シズさんと一緒にソウエイのとこ行ってくるから城星はシオンの料理でも食べて待っとけ」

 

 城星「え?でもソウエイは偵察が...」

 

 シズ「大丈夫、大丈夫。私たちがいればすぐに片付くから♪」

 

 手伝ってあげるのか...二人とも優しいなぁ〜

 

 リムル「シュナ、城星にシオンの料理“しっかりと”食べさせろよ?」

 

 シュナ「はい、分かりました♪」

 

 シオン「え?え?」(あんまり意味が分かっていない)

 

 ベニマル(ソウエイ...骨は拾ってやる...安らかに眠れ...)

 

 

 

 

 

 シオン「お待たせしました!どうぞ!」

 

 おぉう...やっぱり実物見るとやばいな...

 

 なんか叫び声とかが聞こえるし...顔っぽいのが見えるのはシミュラクラ現象だっけ?

 

 城星「それじゃあ、いただきますね」

 

 シオン「はい!」

 

 ベニマル(城星様、遂にご乱心召されたか!?)

 

 ハクロウ(城星様...後で葬儀は必ずさせていただきますぞ)

 

 シュナ(リムル様から命じられた通りにしましたが...なんだか城星様が不憫でなりません)

 

 そうやって私はスプーンでシオンさんの料理をいただく。

 

 パクッ...モグモグ...ゴクン!

 

 城星「.........」

 

 シオン「どうでしたか?城星様!」

 

 城星「う......」

 

 皆「「「「う?」」」」

 

 城星「うん、美味しいね。これ」

 

 ガタガタァッ!

 

 あれ?なんかベニマルさん達、椅子から転げ落ちちゃった。

 

 シオン「ほ、ほんとですか!?よかったです!」

 

 城星「えぇ、美味しいですよ。見た目はちょっとあれですけど...ジャガイモやニンジンの甘みもしますし...骨ごと入っていますけど牛鹿の肉ですよね?じゃあこれ肉じゃがだ。本来は骨は入れませんが偶然にも骨のダシがいい具合に染み込んで美味しいですよ」

 

 ベニマル・シュナ・ハクロウ「「「分かるの!?」」」

 

 ハクロウさん言葉崩れてますよ。

 

 それにしても食べれてよかった。やっぱり誰かが一生懸命作ったものはなんでも美味しいのだ。

 

 ※城星は生前、最後の職業でシェフをしていましたがクビにされた後は料理を作る気がわかず、インスタント食品ばっかりだったので貧乏舌になっています。

 

 

 

 

 それからシオンさんの料理を食べ終わった後にソウエイがリムルさんとシズさんと戻ってきたのだが...

 

 城星「そ、ソウエイ?だいじょ...ぶじゃないね」

 

 ソウエイはなぜかボロボロだった。

 

 リムルさんいわく、結構強い魔物が2体もいたせいでソウエイが苦戦をしていたところにギリギリで鉢合わせてなんとか助けれたという。

 

 そういえばベニマルさんが何か心当たりを言おうとしたが、リムルさんが笑顔でベニマルさんを見つめるとベニマルさんはこれ以上何も言わなかったので結局真相は分からず仕舞いだ。...何か知られたくないことでもあったのだろうか?

 

 転スラに詳しい私だけどまだ知らない魔物とかもいるのだろうか...注意しないと。

 

 城星「ソウエイ、無理しないでね?」

 

 ソウエイ「...はい、善処いたします」

 

 リムル・シズ・シュナ・シオン((((・・・ジト〜〜〜〜))))

 

 そう言いながらクレイジーダイヤモンドでソウエイを治してあげた。それからベニマルさんに「あの表現の仕方はダメですよ」と言われたのでその意味は分からなかったがとにかくソウエイとの里での顛末をしっかりと説明すると何故かリムルさん達全員、気が抜けたように倒れ込んでしまった。

 

 後、シュナさんが私がシオンさんの料理を食べ終わった事をリムルさんとシズさんに報告するとなんか二人ともドン引きしていた。

 

 ...ちょっと失礼じゃありません? 確かに皆さんにとってはシオンさんの料理はマズいですけど私にとっては美味しいんです!

 

 

 

 

 それから夕食を終えて今は今後に向けての会議中だ。

 

 うん、会議はいいよ。いいんだけど...

 

 城星「...なんでリムルさん、私の膝に乗ってるんですか?後、シズさんも近くありません?」

 

 そう、なぜかリムルさんが座るところに私が座ってリムルさんが私の膝の上に座っている状況だ。

 

 それからシズさんも私の隣に座っている。

 

 リムル「...いいだろ、別に」

 

 シズ「それともソウエイの方がいいの?」

 

 うーん、なんか怒らせるような事したかな?...あ、ちなみにソウエイはなぜか床に正座しながら座っています。

 

 そんなこんなで紆余曲折ありながらも会議は始まったのだが...。

 

 

 

 

 

 

 ーリムルsideー

 

 

 リムル「はぁー?二十万ー??」

 

 城星とソウエイの活動報告を聞いた俺は驚きと呆れが混ざって変な声が出てしまった。

 

 リムル「20万のオークの軍勢がこの森に進攻して来てるってのか?」

 

 ソウエイ「は...」

 

 ベニマル「俺たちの里を襲撃したのは数千程度だったはずだが...」

 

 ソウエイ「あれは別動隊だったのだ」(許されて椅子に座ってます)

 

 城星「えぇ、ソウエイの言う通り本隊は大河に沿って北上しています。そして本体と別動隊の動きから予想できる合流地点はここより東の湿地帯...」

 

 城星・ソウエイ「「つまりリザードマンの支配領域ということになります」」

 

 ゴブタ「おぉ...なんか二人とも息ピッタリっすね」

 

 ぐぬぬ...ソウエイのやつ...

 

 リムル「...オークの目的ってなんなんだろうな」

 

 気を取り直して疑問を尋ねる。

 

 カイジン「ふむ... オークはそもそもあまり知能の高い魔物じゃねえ。この侵攻に本能以外の目的があるってんなら、何がしかのバックの存在を疑うべきだろうな」

 

 クロベエ「バックの存在だべか?」

 

 リムル「たとえば魔王...とかか?」

 

 俺の言葉でここにいる全員が唾を飲む。

 

 リムル「...なんてな。ま、根拠のない話だ、忘れてくれ。ごめんなシズさん」

 

 シズ「ううん、気にしないで」

 

 本当に魔王が絡んでいたとしてもそいつがシズさんを苦しめたレオンとは限らないからな...魔王って複数いるっぽいし

 

 城星(私の膝に乗っかって言っているからカッコついてませんよ)

 

 黙りんさい。膝に乗ってるのはお仕置きだ。

 

 ベニマル「...魔王とは違うんだが。豚頭帝(オークロード)が出現した可能性は強まったように思う。二十万もの軍勢を普通のオークが統率できるとは思えん」

 

 リムル「オークロード...、この前言ってたユニークモンスターってやつか」

 

 ベニマル「はい」

 

 俺の言葉にベニマルが肯定する。

 

 リグルド「いないと楽観視するよりは、警戒するべきかと思います」

 

 リムル「そうだな」

 

 城星「そういえば、オークの支配領ってどんななの?リザードマンは湿地だけど...」

 

 ソウエイ「それは...っ!?」

  

 城星の疑問に答えようとしたソウエイだが何か異常が起きたらしい。

 

 リムル「ん?どうした、裏切り者(ソウエイ)?」

 

 城星「リムルさん?なんかニュアンスが違いますよ?」

 

 城星にツッコミを入れられたが無視する。だってホントのことだもん。

 

 ソウエイ「偵察中の分身体に接触してきたものがいます。お二方に取り次いでもらいたいとの事。いかがいたしましょう」

 

 リムル「誰だ?ガビルでもうお腹いっぱいだし、変なヤツだったら会いたくないんだけど」

 

 ソウエイ「変...ではありませんが、大変珍しい相手でして...その...樹妖精(ドライアド)なのです」

 

 ザワッ・・・

 

 リムル「ドライアド!?」

 

 あれか!?ゲームとかによくいる木の精的なお姉ちゃんか!?

 

 リグルド「樹妖精様が最後に姿を現されたのは...数十年以上前ではなかったか?」

 

 リムル「か、かまわん。お呼びして」(そわそわ)

 

 ソウエイ「はっ」

 

 俺が許可するとどこからともなく葉っぱが漂ってきてテーブルの真ん中が光り出した。

 

 するとそこから草の根が生え出して成長し...次の瞬間出てきたのは緑髪の綺麗な女性だった。

 

 トレイニー「...初めまして、"魔物を統べるもの"及び、その従者の皆さん。突然の訪問相すみません。私は樹妖精(ドライアド)のトレイニーと申します。どうぞお見知り置き下さい」

 

 おお、イメージ通り!

 

 リムル「...俺はリムル=テンペストです、そしてこっちが...」

 

 城星「は、初めまして。ジョウセイ=クウジョウです」

 

 次の瞬間、皆ザワザワと騒ぎ始めた。

 

 なんかみんなの戸惑いがすごいな...そんなに偉い人なのか、このお姉ちゃん。

 

 リムルの大賢者《解。樹妖精(ドライアド)は森の最上位の存在であり、「樹人族(トレント)の守護者」または「ジュラの大森林の管理者」とも呼ばれます》

 

 ...なるほど「社長が直々に視察に来た」みたいな感じか。

 

 リムル「...ええとトレイニーさん?本日はどういったご用事で...」

 

 俺が尋ねるとトレイニーさんはにこやかな笑顔で答えた。

 

 トレイニー「本日はお願いと...それからお礼を言いに罷り越しました」

 

 お礼?なんか俺やったっけ......!?

 

 俺が悩んでいるとトレイニーさんは城星の前に来たとたんあいつの両手を自身の両手で握り出した。

 

 んなっ!?

 

 俺もシズさんもベニマルもシュナもソウエイもシオンも全く反応できず、いつの間にか城星の前へ侵入を許してしまっていた。

 

 トレイニー「まずはお礼から...ジョウセイ=クウジョウ。我々は森の中のことであれば大抵のことは把握しています...ですのでこの度の件は誠にありがとうございます」

 

 城星「へ?///え、いや...///その...?///」

 

 城星の奴、バックバクと心臓の音が聞こえるくらい緊張しているのが分かるほど顔が真っ赤だった。

 

 タラシの癖に初心かよ...こんちくしょうが。

 

 トレイニー「暴風竜ヴェルドラの加護が無くなった後もあなたは私達を守り続けてくれていました...本当に感謝しても仕切れません」

 

 ...ん?ヴェルドラの加護が無くなった後?

 

 城星「え?守りつづけてたって...?」

 

 トレイニー「あら?もしかして無自覚でらしたのでしょうか?実は貴方から発せられるエネルギーがこのジュラの大森林を新たな加護として包み込んでいられたのです」

 

 ...聞くところによるとシズさんが暴走したあの日、覚醒した城星の膨大な生命エネルギーが無意識の内にジュラの大森林を結界として包み込んでいたらしい。

 

 その生命エネルギーのおかげで被害は最小限に抑えられたしその後も草木や生物達が活発に成長し、トレイニーさんもその同胞であるトレントの皆さんもヴェルドラの加護を受けていた時よりもずっと元気になったというそうだ。

 

 城星も慌てて自分の大賢者に聞いてみると...城星の大賢者はすでに気づいていたが、コイツはその報告が聞こえてなかったらしい。

 

 まぁ、あの時は色々とあったから仕方ないよな......っていうか

 

 城星「あ、あの〜///事情は分かりましたから...そろそろ手を...///」

 

 トレイニー「いえ、これだけではまだ足りません。ヴェルドラ様がいなくなられた時の我々の多大なる不安な気持ちを貴方は救ってくださった...感謝しても仕切れないのです。貴方様が望まれるのでしたら我々は如何様にも...」

 

 リムル・シズ・シュナ・シオン「「「「いつまで手を繋いでる/んだ/の/ですか!!離れ/ろ/て/てください!!」」」」

 

 俺とシズさんとシュナとシオンは協力してトレイニーさんから城星を引き剥がした。

 

 トレイニー「あら、残念...」(クスクス)

 

 ふぅ〜危ない、危ない。...食えない姉ちゃんだ。

 

 トレイニー「...ふぅ、それでは改めまして」

 

 トレイニーさんが一息を付くと次に発した言葉は...

 

 トレイニー「魔物を統べるもの、リムル=テンペスト...、そしてジョウセイ=クウジョウ。貴方方に、豚頭帝オークロードの討伐を依頼したいのです」

 

 

 

 

 

  

 ー城星sideー

 

 

 トレイニーさんがお礼を言った後に発した言葉で会議室はシン・・・と静まり返った。

 

 うーん、私は原作通りに進むから別に構いませんが...

 

 シズ・シュナ・シオン「「「「・・・・・・・・・」」」」

 

 あ、圧がなんか凄い...言葉を謝れば見境なくすぐに叩き斬られそうなほど...

 

 ベニマル「ん、んん(咳払い)、... いきなり現れて随分な物言いじゃないか、樹妖精(ドライアド)のトレイニーとやら。なぜこの街へ来た?ゴブリンよりも有力な種族はいるだろう」

 

 よし!ベニマルさんナイス!貴方は勇者だ!

 

 トレイニー「そうですわね。あなた方...元オーガの里が未だ健在でしたら、そちらに出向いていたかもしれません」

 

 鬼人達「!!」

 

 トレイニー「まぁ、そうであったとしても、この方々の存在を無視することは出来ないのですけれど」

 

 そう言ってお茶を飲むトレイニーさん。

 

 トレイニー「樹人族(トレント)の集落がオークロードに狙われては、我々だけでは対抗できませんもの。ですからこうして、強き者達に助力を願いに来たのです」

 

 まぁそりゃ20万だもんね...協力は多い方がいいだろうし...。

 

 ベニマルさん達は納得していないみたいだけど...。

 

 リムル「オークロードがいるって事自体、俺達の中では仮定の話だったんだけど...」

 

 城星「さっきトレイニーさんが言ってたじゃないですか、森の出来事は大抵知っているって」

 

 リムル「あぁ...そういえばそうだったな。お前がデレデレしていた時に言っていたな、そんな事」

 

 城星「失敬な、確かに少し見惚れていましたけど仕方ないでしょ?あんな美人さんが目の前まで来て手まで握って来たら...」

 

 リムル「ほーん、美人ねぇ...俺たちの時は全然そんな素振りを見せないのに?」

 

 ちょっとー、どんどん話が逸れていってるんですけどー。リムルさん、こんなキャラだっけ?

 

 トレイニー「まぁ、モテモテですね♪...改めて先程の返答ですが...えぇ、いますよ?オークロード」

 

 そう言いながら、トレイニーさんは置いてあったポテチモドキ(リムル考案)を摘む。...やっぱり美人だから何しても様になるな。

 

 「ドライアド様がお認めに…っ」「ならば本当に誕生してしまったというのか!?」

 

 再び周囲が騒がしくなる。

 

 リムル「...トレイニーさん、とりあえず返事は保留にさせてくれ。こう見えてもここの主なんでな、鬼人たちの援護はするが率先して藪をつつくつもりはないんだ。情報を整理してから答えさせてくれ」

 

 トレイニー「...承知しました」

 

 リムル「......えー、という訳で会議を続ける」

 

 気を取り直して会議を再開し始めた。リムルさんはというと再び私の膝の上に乗って来た。あ、シオンさん泣きそう。

 

 後、トレイニーさんも会議に同伴することになった。...あれ、隣に座ってきた。

 

 シズ・シュナ・シオン「「「・・・・・・・・・」」」

 

 うぅ...何でか胃が痛くなって来た...。...ベスターさんが来たら一緒に胃薬でも作ろっと。

 

 それからリムルさんが皆にオークの目的について意見を聞き始めた。するとシュナさんが...

 

 シュナ「......オークロードの存在が確定したのなら、一つ思い当たることがあります。城星様、ソウエイ。わたくしたちの里の跡地に調査をしに行ったのですよね?」

 

 城星「...えぇ」

 

 ソウエイ「...はい」

 

 私とソウエイの声は重たかった。

 

 シュナ「...その様子だと、やはり...無かったのですね?」

 

 ソウエイ「はい...同胞のも、オークのも、ただの一つも」

 

 城星「...私がムーディーブルースを使って実際に再現して見たので間違い無いです」

 

 シュナ「...!城星様...本当にありがとうございます」

 

 シュナさんが頭を深々と下げる。

 

 リムル「無かったってなにがだ?」

 

 ソウエイ「死体です」

 

 カイジン「死体!?」

 

 ベニマル「... なる程な、二十万もの大軍が食えるだけの食糧をどうやって賄っているか気になってたんだ」

 

 ハクロウ「奴らに兵站の概念などありはしませんからな...」

 

 シズ「それってまさか、死体を...」

 

 トレイニー「ユニークスキル【飢餓者(ウエルモノ)】。世に混乱をもたらす災厄の魔物、豚頭帝(オークロード)が生まれる時、必ず保有しているスキルです。彼の者が生まれながらに持つスキルはその支配下にある全ての者に影響を及ぼし、そのスキルの影響下にある者は食べた魔物の性質を自分のものとする、あなた様の【捕食者】と似ていますわね。【捕食者】と違い一度で確実な奪取とはなりませんが、代償として終わる事のない飢餓感があるので食欲に任せ数多く食せばその確率も上がるというもの」

 

 リムル「...!おい、城星。大丈夫か?」

 

 何かを察した皆が心配してくれる。

 

 城星「...えぇ、今のところは」

 

 リムル「...無理するなよ」

 

 それからハルナさんが水を持って来てくれたので一気に飲み干した。...何とか落ち着けた...ありがとう、ハルナさん。

 

 リムル「つまりオークの狙いってのは...オーガやリザードマンといった森の上位種を滅ぼす事ではなく、その力を奪うってことか...」

 

 リムル「...はぁ〜、となるとウチも安全とは言いがたいな、嵐牙狼族(テンペストウルフ)に鬼人、仙人、ひょっとしたらホブゴブリンもか?オーク達の欲しがりそうなエサだらけだ」

 

 ベニマル「...一番ヤツらの食いつきそうなエサを忘れてやしませんか?」

 

 リムル「んー?」

 

 リムルさんはポテチにパクつきながらベニマルさんの話を聞いてる...私も食べよっと。

 

 シズ「いるでしょ?最強のスライムと最強の人間が」

 

 リムル「え?どこに?」

 

 リムルさんはわざとらしくキョトンとする。

 

 城星「...でも確かにリムルさんもですけど私はもっと狙われそうですね」

 

 リムル「え?何でだ?」

 

 城星「...はぁ〜、忘れたんですか?私のユニークスキル【継承者】は対象から意思などを受け継げばその分身体能力が強化される事を。いくら飢えているオーク達でも少なからずは豚頭帝(オークロード)に尊敬や信頼の意思があるはずです。もし私が食べられたら...豚頭帝(オークロード)、とんでもなく強化されますよ?」

 

 そう言ってポテチを摘みながら答える私の言葉で再び会議室が静まる。

 

 トレイニー「...他人事ではなくなったのでは?それに...この度の豚頭帝(オークロード)誕生の切っ掛けに魔人の存在を確認しております。貴方様や城星様、そこの仙人は放っておけない相手かと思いますけれど?なぜならその魔人はいずれかの魔王の手の者ですので」

 

 おお、強い...対リムルさんとシズさんに効く最強のカードを出して来たな。

 

 トレイニー「改めて豚頭帝(オークロード)の討伐を依頼します。暴風竜の加護を受け牙狼族を下し、鬼人を庇護する貴方様なら、豚頭帝に後れを取ることはないでしょう」

 

 顔を上げて微笑んできた。...まぁこの後の展開は知ってるんだけど、ね!?

 

 シオン「当然です!リムル様と城星様ならば豚頭帝(オークロード)など敵ではありません!」

 

 トレイニー「まあ、やっぱり!」

 

 後ろからシオンさんが勝手に了承した。したのは別にいいんだけど...、乗っかってる!乗っかってるって!

 

 リムル「...わかったよ。豚頭帝(オークロード)の件は俺達が引き受ける、皆もそのつもりでいてくれ」

 

 ベニマル「もちろんです、リムル様!」

 

 ...さて、今度はリザードマンの協力が必要だな。

 

 城星「リムルさん、リムルさん。確かリザードマンの使者が来てたんですよね?協力を得ることができるんじゃないですか?」

 

 リムル「......でもなあ、使者があれなんだよなぁ...」

 

 ひでー言われようだな、確かにこの頃のガビルさんはお調子者だったけど本当はちゃんとした人なんだけどなぁ...

 

 城星「...だったらもっと上の人だったらいんじゃないですかね?」

 

 ソウエイ「城星様、自分がリザードマンの首領の元に交渉へ向かいます。よろしいですか?」

 

 城星「ソウエイそれだ!じゃあお願い!」

 

 ソウエイ「御意」

 

 うっ...また視線が...気にしない!気にしない! 会議再開!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちょっと修羅場みたいなのを入れてみました。城星は無自覚タラシだけど受けに弱い性格を重点的に意識してみました。よければコメントお願いします。
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