自分を偽り続けた者がスタンドを得たので運命に抗ってみる件 リメイク版 作:スイオウ
ーリムルsideー
シズと出会う少し前...
リムル「【
ランガ「はッ、ゴブタのやつめが申しておりました、それはもう見事なお姿だったと!」
あー...ドワーフ王国の入口で人間の冒険者達に絡まれた時か。
あいつめ目を閉じていろと言ったのに...まぁいいけど
リムル「よく見てろよ。言ってみればこれは【
擬態【
ランガ「おお...っ」
リムル「ランガもこの姿を目指してがんばれよ」
そして現在...
オークジェネラル「ふん、トカゲ共を助けに来たつもりらしいが無駄なことを!ゴブリンに犬畜生。どこぞの木っ端魔物の配下が加わったところで、我らの優勢は少しも揺らがんわ」
ゴブタ「ムッ...木っ端って...」
ランガ「...では見せてやろう」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ん?上がなんか騒がし...い...な...
...ええぇ...なんか辺りそこらじゅうに竜巻が発生してるし、それプラス黒い落雷も起こってる...。
リムル「なにコレ...」
リムルの大賢者《解。個体名ランガの広範囲攻撃技【
リムル「あ、そう...」
デスストームはオーク達をどんどん巻き込んでいきさっきまで自信満々に喋っていたオークジェネラルも倒してしまった...て、あれ?上空にいる俺達も危なくない?上手くランガが操作してるだろうけど。
ゴブタ「こ、これランガさんのスキルっすか!?」
ゴブゾウ「まきこまれそうだすー!!」
ランガ「ウォォォォーーーンン……」
ガビル「角が二本に...!」
ゴブタ「おぉ!【
ランガ「よく見たか、オーク共よ。これが貴様らが木っ端と侮った魔物御方の力の一端だ」
ゴブタ「もう全部吹っ飛んじゃったっすよオーク達...」
ランガ「あぁ」
ベニマル(おい...おいゴブタ!)
ゴブタ(あ、はいっす!)
ベニマル(まだオーク共を全滅させたワケじゃないぞ、ランガの姿にびびってる今が好機だ)
ゴブタ(了解っす!)
ゴブタ「ガビルさん!」
ガビル「うむ!」
ゴブタ「左右からオークの残党を片付けるっすよ」
ガビル「心得た!」
城星「お、左右に分かれましたね。ベニマルさんの指示かな?」
リムル「みたいだな」
城星「それにしてもランガさんもすごいですけど...あっちもあっちでやばいですね。ベニマルさんにシズさん、全然遠慮なく炎のドームをぶっ放してますよ?」
確かに...ベニマルはシズさんと一緒に【
ベニマル「やれやれ、世話の焼ける。どうする?あとはゴブタ達に任せるか」
ハクロウ「ほっほ、ご冗談を。リムル様の華々しい勝ち戦の最初の一戦目、我らが活躍せぬわけにはいきますまい?」
そう言いながらオークの攻撃を避けながらハクロウは仕込み刀で切り刻む。
ベニマル「だな」
オーク「に、逃げろ!この
ベニマル「そら、シオン、お前の番だ」
シオン「おまかせを」
そう返事してシオンは【
...シオンを怒らせるのはやめよう。シズさんの次に怖い。
あ、手振ってきた。一応城星と一緒に手を振りかえす。
...それにしても上空から見ると戦況の変遷がすさまじい。圧倒的だったはずのオーク軍が見る間に減ってくぞ。
それでも全滅までは程遠いのが驚きだが、実際に戦場に立てる者の数は限られている。
ベニマル「指揮官がいたぞ、ハクロウ!」
ハクロウ「はっ」
俺からの【思念伝達】で俯瞰情報を得たベニマルの指揮があれば後続の軍勢と分断できそうだ。ホントに鬼人勢は優秀だな(約一名危なっかしいのがいるけど)
いやはや、この戦いが終わった後も仲良くしたいものだね...って、ん?
俺の魔力感知になにかが引っかかった。こっちに向かってくる...
!?うおっ!?危な!なんだ?何者かが俺を通り過ぎて着地したぞ?
城星「...どうやらお出ましのようですね」
─ゲルミュッドside─
ソウエイがオークに支配されていたリザードマンの拠点を奪い返し、オークを糸でバラした直ぐ後のこと……。
水晶で戦況を見ていた魔人……ゲルミュッドが、苛立ちながら水晶を地面に叩きつける。
ゲルミュッド「クソ共が!役立たずめ!!」
ゲルミュッド(鬼人だと!?オークには俺の誘いを断りやがったオーガの里を真っ先に襲わせたが、まさか生き残りが進化したとでも言うのか!?)
ゲルミュッド(それにあの獣だ。ジュラの森にあんな獣がいたなど聞いたことがない。おれの知らぬ間に一体何が起こったと言うのだ!?)
心の中で悪態をつきながら、その魔人は戦場に向かって行く。
ゲルミュッド(まずい...なんとかしなければ!ここで計画がつぶれるなど、このままでは俺が...)
ゲルミュッド(俺があの方に潰されてしまう!)
─ラプラスSide─
ラプラス「いやーまいったまいった。いきなり人の腕落とすとか酷い姉ちゃんやで」
ラプラスの言葉に、優雅な男が言葉を返す。
???「笑わせるな。その程度、君にしてみれば大したことはないんだろう?」
???「ラプラス」
その男はラプラスの事をよく知っているようにそう返した。
ラプラス「まあな、せやけど懐の水晶が割れたらどないしよ思ったわ」
???「それは困るね。私もそれを楽しみにしているんだ。だけど君が不覚を取るなんてありえないだろう?」
どうやらラプラスとこの男は親しい仲らしい。
ラプラス「買い被りすぎやって、ワイかて失敗することくらいあるわい。それよりもほれ」
そう言ってラプラスは、件の水晶を手渡した。
ラプラス「視覚の主はゲルミュッド、そろそろクライマックスらしいで」
???「...見せてもらおうか。これはオークロードか」
ラプラス「せや、湿地帯のど真ん中や」
???「という事はゲルミュッド自ら戦場に出向いたということか。手出しは厳禁というのに、使えんやつだ」
ラプラス「まあまあ。お、ほら、
その言葉に、男が目を見開く。
???「...前言を撤回しよう。ゲルミュッドのおかげで面白いものが見れそうだ」
ラプラス「へーえ......」
その水晶には、
ラプラス「十大魔王が一柱、
ー城星sideー
...どうやら来たみたいだな。
ぶつかりそうだったのでリムルさんを肩から寄せる。
ギュイン!
リムル「うお!...びっくりしたんだけど」
城星「あ...す、すみません///。ぶつかりそうだったので...///」
やばい、やっぱりシズさんが元になっているから近くだとすごい緊張する。
リムル「...まあいいや、それよりもあいつは...」
ゲルミュッド「これは一体どういう事だ!?このゲルミュッド様の計画を台無しにしやがって!」
ついに本命の登場か...
リムル「...なぁ、城星。アイツだれ?」
...やっぱり忘れてる。
城星「今、名乗ってたじゃないですか
リムル「ああ...そういえば、そうだった」
はぁ...全くこの人は...。
ガビル「あの方は...!」
ゲルミュッド「このノロマが!貴様がさっさと魔王に進化しておれば、
オークロード「魔王に進化...同じ力とはどういう事カ...?」
!...やっぱりリグルさんの見間違いじゃなかったんだ...、ゲルミュッドもスタンドを...。
ゲルミュッド「チィ!本当に愚鈍なヤツよ...っ」
ガビル「ゲルミュッド様!我輩を助けに来てくださったのですか!?申し訳ない、ラプラス殿から警告は聞いていたというのに...」
ゲルミュッド「...ガビルか...いいところに来た」
ガビル「え?」
ゲルミュッド「【
ドドドドドド
ゲルミュッド「あのトカゲを喰え、
リムル「お前、複数の魔物に名付けしてんのか、それも計画の一端か?」
リムルさんが【捕食者】で攻撃を吸収する。
スタンドで攻撃はしてこなかった...体力の温存かな?
ゲルミュッド「なっ...き、貴様...」
ガビル「ゲルミュッド様...な、何故...っ。我輩には見所があると...いずれは右腕にしたいとおっしゃったではないですか!?」
ベニマル「自分の役に立たないヤツは消す、それがそいつのやり方なんだろう」
そう言いながらベニマルさん達が前にでる。
ベニマル「ようゲレ...じゃなくてゲルミュッドか。オーガの里で全員に突っぱねられた「名付け」は順調なようだな」
ゲルミュッド「き...鬼人!」
シオン「我らの里をオーク共に襲わせたのはお前だな?」
ハクロウ「違うのなら早く弁明をしなされ、無限にわき出るオーク共の狩りにも飽いていたところ。明確な仇がこれと分かれば、殺る気も出るというものぞ」
怖っ...ハクロウさんマジギレじゃん。
ゲルミュッド「くっ......ああそうだよ、それがどぉした!?上位魔人をなめるなぁっ!!」
ヤケになったゲルミュッドは再び魔力弾で攻撃をするが...
ベニマル「お前の方こそ
ベニマルはゲルミュッドの攻撃をかわし後ろに回り込みゲルミュッドの左耳を切り飛ばした
ゲルミュッド「み...みみっ、耳がぁぁ!!」
ベニマル「そんなもんじゃないぞ、親父は俺と
ゲルミュッド「くっ、クソが!こんな...こんなバカな!こ、この俺が追い詰められて...!?」
怒り心頭のベニマルさん達にどんどん切り刻まれていく...。だが妙だ...。
ガビル「ゲ...ゲルミュッド様...」
ランガ「もうよせ、あの男は貴様を殺そうとしたのだ。貴様の命を救ったのはリムル様と、そこのまとわり付いている貴様の仲間達だ」
シズ「リムルさーん、城星さーん」
リムル「来たか、ランガとシズさん...あれに手を出すなよ」
ランガ「はッ」
シズ「うん、わかってるよ」
それからソウエイも合流して逃げようとするゲルミュッドを【粘鋼糸】で捕らえる。
ソウエイ「貴様には我らが失った同胞と同じ数だけ報いを受けてもらう...楽に死ねると思うなよ」
ゲルミュッド「クソッ!クソッ!クソがぁぁぁぁぁ!!.........なんてな」
ブォン!
ゲルミュッド・オーク達を除く全員「!!??」
信じれれないことが起きた。なぜか急にシオンさんがベニマルさんに攻撃をしだしたのだ。
ベニマル「シオン!?何やっている!?敵はこいつだぞ!?」
シオン「わ、分かってます!で、でも体が...言う事を...聞かないんですぅぅぅ!」
ベニマルさんはシオンさんの剛力丸を避け続けている。ハクロウさんもシオンさんを止めようとするがなかなか手が出せない。ソウエイも加勢のため【粘鋼糸】を解除してしまう。
リムル「何だ!?シオンのやつなんでいきなり...」
みんな唖然とするしかなかった。
私はその間、頭の中をフル回転させる。
なんでだ?なんでいきなり?いや、理由なんてとっくに分かってる、ゲルミュッドのスタンド攻撃で間違いない。でも何のスタンドだ?リグルさんの話では人型なのは間違いないんだが...。
操る......人型......!
...まさか...嘘だよな。...いやでも
...クソッ!
私は急いで走りだす。最悪な予想が頭をよぎったからだ。
ずっと疑問に思っていた。なんで私の【幽波紋】の権能の中に
今はっきりと分かった。権能のロックが外れていなかったからなんじゃない。
ゲルミュッドが
城星「ダイバー・ダウン!!」
私がそう叫ぶとでてきたのはスキューバダイバーのような見た目をした水色の人型。
背中には酸素ボンベのようなものを背負い、顔には6つの穴が空いており、体全体の各所に「D」の文字のデザインが施されている。
これがナルシソ・アナスイのスタンド「ダイバー・ダウン」。
私は急いでシオンさんに近づいてダイバーダウンの手を体に突っ込ませる。
ベニマル「城星様!?一体何を...」
...見つけた!私は力一杯
ゲルミュッド「グォ!?く、苦しい...!」
リムル(ゲルミュッドの奴が急に苦しみ出した......まさか!ゲルミュッドのスタンドって!)
リムルにも城星と同じ最悪な予想が頭をよぎる。
城星「シオンさん!耐えて...下さいよ!」
シオン「うっ...むぐ...オエェェェェェ!!」
ダイバーダウンの腕に力を込めてシオンさんの体の中にいた
シオン「ぶはぁ!ゲホッ!ゲホッ!」
ベニマル「シオン!無事か!?」
ゲルミュッド「クソォ!あの人間も俺様と同じ...!」
城星(...間違いであって欲しかった)
城星は空中に浮かぶその“見慣れた姿”から目が離せずにいた。
城星(やっぱりアイツの...アイツのスタンドは...
“法皇の緑、ハイエロファントグリーン”だ)
ゲルミュッド「クソォ!なぜ体内にいると分かったんだ!」
ゲルミュッドが叫ぶと空中に放たれたハイエロファントはゲルミュッドの元へと戻っていった。
ゴブタ「うわっ...何すか?あの緑色の変なヤツ...」
ランガ「あれも城星様と同じスタンドだと思うが...」
シズ「でも良かった〜...何とかシオンさんは無事だね。さすがはじょうせい...」
ゾクっ!!
シズは途中で言葉を途切らせてしまった。
シズだけではない。鬼人達もゴブリンライダー達も嵐牙狼族もリザードマン達も更にはオークの軍勢までシン……と黙り込んでしまった。
そして全員、気がつけば何故か足が勝手に後ろに下がって距離を取ろうとしていた。
もちろん自分の意思ではない。だが下がらずにはいられなかった。
何故なら...
城星「............」(ドドドドドドドドド)
城星の体から止めどなく圧倒的な殺気が溢れ出ていたからだ。
いつもの温和な彼から出ているとは信じられないほど重く...そしてめまいがするほどだった。
リザードマン達やオーク達が下がるのはまだ分かるが、何故自分たちの信頼する存在から距離を取る必要があるのだろうか?
だが全員、頭の中では理解しきれていなくとも体が、本能が訴えてきているのだろう。
「アイツから距離を取れ、このままだと殺されるぞ」と。
本当は城星はゲルミュッドにしか目がいっていないが、周りがそう思ってしまうほど二人から放たれる殺気は凄まじいものだった。
だがゲルミュッドだけはその殺気に気づいていないらしい。
ゲルミュッド「どうした?かかって来ないのか?まぁそれはそうだろう。この俺の
城星「聞こえなかったのか?その汚ねぇ口を閉じて黙れって言ったんだよ。お前の様なクズが...軽々しくハイエロファントの名を呼ぶな」
城星の口調は荒らしく溢れる殺気は更に凄まじく膨れ上がっていた。
城星は何故ここまで怒るのだろうか? ゲルミュッドを除く全員は理解できずにいた。
だがその答えは城星とリムルしか知らない。
当時、彼はDIOの「肉の芽」によって操られていたとはいえ...無関係の人間の体内に入り、承太郎を襲撃した事...。これが花京院にとっての生涯一番の黒歴史だった。(※作者の勝手な見解です)
だからこそ城星もそしてリムルもゲルミュッドの行為に怒りが溢れて止まらなかった。
スタンドは使用者の魂の形そのものだ。つまり言い換えればゲルミュッドが私利私欲でハイエロファントを使えば、花京院の魂を弄んでいることにもなるからだ。
ゲルミュッド「何だと!?クズ!?ふざけるな貴様らぁ!俺の
ボゴォ!!
ゲルミュッドが言い終わる前に城星はハイエロファントをスタープラチナで殴り飛ばしていた。
ゲルミュッド「ぐギャァァァァァ!!」
ゲルミュッドは痛みで地面をころげ回る。
城星「...この空条城星は中学時代、...いわゆる不良のレッテルを貼られていた。陰でコソコソと愚痴を言う奴やいじめをしてくる奴を必要以上にブチのめし、長期間病院送りにしたり...イバルだけで能無しな上、いじめに便乗したから気合いを入れてやった教師はもう2度と学校へ来なかったり...見た目が女だから勘違いしたと難癖をつけてボッタクってくる店には金を払わないなんてことは事はしょっちゅうだった」
城星「だが...こんな”俺“にも...吐き気のする「悪」は分かる!!」
城星の体から殺気の他に出てきたのは...今、この場の誰の魔素量よりも上回る、生命力の溢れた黄金色のオーラだった。
城星「「悪」とは!てめー自身のためだけに弱者や無関係な存在を利用し踏みつける奴のことだ!!」
城星「ましてや女をーっ!更には花京院の魂をもっ!貴様がやったのはそれだ!あ〜〜〜!?」
城星「おめーのスタンドは被害者自身にも法律にも見えないしわからねぇ...だから!」
城星は髪を解いてツインテールからポニーテールにまとめて前に出る。
城星「俺が裁く!!!」
城星「”ベニマル“!」
ベニマル「え?...あ、ハ、ハイ!?」
城星「リザードマン含め全員を下がらせろ。お前らには悪いがこのクソ野郎は俺が始末する」
ベニマル「えっと...その...」
城星「さっさとしろ!!」
ベニマル「ハ、ハイ!!」
ベニマルは慌てて全員を退避させる。
ベニマル「お、驚いた...城星様が俺を呼び捨てするなんて思ってもいなかった...」
ハクロウ「...それだけあのゲルミュッドの奴に怒りが込み上げているということですな...じゃが、城星様は何故そこまで...?」
皆が疑問に思う中、リムルが発言する。
リムル「...さっき、花京院って奴の名前を言ってただろ?そいつはあのハイエロファントグリーンの本来の持ち主だ」
リムルは花京院の事を詳しく話し、そして城星が怒る理由も一緒に話した。
シオン「なら、城星様は...」
リムル「あぁ...間違いなくゲルミュッドの奴を殺すつもりだ。実を言うと俺も怒っているから本当だったら一緒に戦いたかったんだが...スタンドはスタンドでしか倒せないからここは城星に任せるよ」
そう言って腕を組みながらリムルは二人を眺めるが...服が食い込む程、その指先には怒りと悔しさの気持ちが溢れ出ておりリムルはそれを抑えるのに必死だった。
ゲルミュッド「ゴホッ、ゴホッ...何を言っているか分からんが...「悪」?違うな、「悪」とは敗者の事...「正義」とは勝者の事...生き残った者の事だ。過程は...問題じゃあない!」
ゲルミュッドは立ち上がるとハイエロファントの触手を無数に伸ばして城星を捉えようとする。
城星は走って移動しながら持ち前の運動神経でアクロバティックな動きをしながら触手をかわす。
時折、隙を見て攻撃を仕掛けようとするが触手をかわすため距離を取らされるせいで致命傷を負わせることができない。
どうしたものか...と考えていると、足元でグニャリと何かを踏んだ。
次の瞬間、色々な方位から飛んできたのは緑色の宝石...ハイエロファントによる必殺技、エメラルドスプラッシュだった。
リムル「しまった...!これは...!」
城星「ハイエロファントの結界!」
急いで城星はスタープラチナやクレイジーダイヤモンド出してラッシュで撃ち落とそうとするが...
流石に数が多く何発かくらって吹っ飛んでしまった。
城星「うぅ...クソ!」
急いで立ちあがろうとするが、内臓をやられたせいで痛みが走りなかなか体が動かせずにいた。
ドクンッ・・・!
リムル・シズ・シオン「...?」
リムル(なんだ...?なんか今変な感じが...?)
ベニマル「城星様!リムル様、加勢を!」
リムル「やめろ!手を出すな!」
シオン「しかし、このままでは...」
リムル「...なんで城星が離れろって言ったか分かるか?」
シズ「え?...それは...スタンドはスタンドでしか倒せないから?」
リムル「あぁ、それもあるけど...あいつ髪をポニーテールにまとめただろ?あれあいつの本気の合図なんだ。多分あのまま近くにいたら...
ベニマル達「!?」
何とか立ち上がった城星だったがハイエロファントの触手にたちまち囚われた。
ゲルミュッド「ハァーハッハ!!負けた奴が「悪」なのだ。トドメ食らえ!」
城星「...何?敗者が「悪」?」
ゲルミュッド「エメラルド...スプラッシュ!!」
城星「それじゃあ、やっぱり!」
飛んできたエメラルドスプラッシュを城星はスタープラチナを前に出して腕をクロスさせて宝石を受け止めて...
スタープラチナ「オォ!!」(○野○輔ボイス)
ゲルミュッド「なにィ〜〜〜バカな!エメラルドスプラッシュを弾き飛ばしたっ!!」
城星「てめーのことじゃねぇかぁ!!」
スタープラチナを動かして片手でハイエロファントグリーンの首根っこを掴むと、
スタープラチナ「オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラァ!!」
上下左右に首を思いっきり動かして脳を揺らす。
ゲルミュッド「グホッっ!!」
そしてすかさずもう片方の手を小指から順に指を折り曲げて拳を作り...
スタープラチナ「オラァ!!」
ハイエロファントグリーンの顔に重い一撃を浴びせる。
そのたった一発で周囲に衝撃波が走り、一瞬、強風が吹き抜ける。
そしてその衝撃波もリムル達の元へ...
ベニマル「うぉ!?...パンチ一発でここまで衝撃が飛んでくるとは...これはもう城星様の...」
リムル「いや、ベニマル。まだみたいだぞ」
ベニマル「へ?」
スタープラチナ「オラララララララララララオラァ」
スタープラチナの拳は止まる事を知らず、連続でハイエロファントグリーンにラッシュを叩き込む。その度に何度も衝撃波と強風が巻き上がる。
そして最後に手を離すと同時に空中にハイエロファントを放り投げると、
城星「裁くのは、俺のスタンドだ!!!」
トドメのアッパーをぶちかましてハイエロファントもろともゲルミュッドを高く高くへと打ち上げる。
その瞬間、今までの比にならない程の衝撃波と風圧が戦場を走り抜けた。
ーリムルsideー
リムル「うぉぉぉぉ!?あいついくら何でもやりすぎだろぉぉぉ!?」
俺たちは城星が起こした衝撃波と風圧に何とか耐えている。 皆、踏ん張っているが気を抜いたら吹き飛ばされそうだ。
そしてそれらが落ち着いた頃...
ゴブタ「ぜぇ、ぜぇ、し、死ぬかと思ったっす」
ランガ「わ、我が使う【
シオン「これは流石に...」
ベニマル「あぁ、ゲルミュッドの肉片が残っているかどうかも怪しいな」
シズ「あ!皆見て!」
シズさんが指を指した方向を見ると、そこには城星が佇んでいた。
ソウエイ「どうやら、終わったようだな」
だが次の瞬間、
城星「.........」ドサッ
リムル「!城星!」
俺たちは急いで城星の元に駆け寄る。
リムル「おい、城星!しっかりしろ!」
俺は回復薬を取り出して城星に飲ませる。
城星「うぅ...あ、あれ?リ、リムル?」
リムル「ったく、無茶しすぎだ」
シズ「城星さん、大丈夫?」
シズさんが城星に肩を貸して立ち上がらせる。
城星「な、何とか...でもスタンドパワー使いすぎちゃった。もうヘロヘロ...」
ベニマル「お疲れ様です。城星様」
ハクロウ「あとはワシらに任せてお休みになされよ」
俺達は城星を下がらせてゴブタ達とリザードマン達に護衛を任せ、再び
オークロード「............」
それにしてもこいつ一体、何なんだ? 他のオークに比べてたしかに
さっきからゲルミュッドが城星にボコボコにされてピンチになっても無反応だし、むしろ傍に控える鋭い目付きのオークの方が強そうだ。
リムルの大賢者《解。数多の種族の力を得た結果、
そうなのか...。ゲルミュッドに操られているのなら気の毒だが、これ以上森を喰い荒させるわけにはいかないし、トレイニーさんとの約束もある。
俺が終わらせてやろう。そう思って前に出ようとすると、
ヒュゥゥゥゥゥ……ドォン!!
あ、ゲルミュッドが落ちてきた。...っていうか飛ばされてから数分以上経ってるんですけど?あいつどんだけの高さまで飛ばしたんだよ?
ゲルミュッド「ア...ガ...グ...」
リムル「まだ息があるのか。どれだけしぶといんだよ。なんか逆にそのタフさを尊敬しちゃいそうだな」
シズ「...?ねぇリムルさん、これ何かな?」
シズさんが何かを拾ったようだ。それを受け取って見てみると...
リムル「!これ...ハイエロファントグリーンのディスクか!」
やっぱり、シズさんの時と同じスタンドのDISC...これで確定だな。城星の予想通り、この世界にホワイト・スネイクの使い手がいるのは間違いない。
リムル「ソウエイ、ゲルミュッドを捕らえてくれ。どうしても聞きたいことができた」
ソウエイ「御意」
捕らえてゲルミュッドにハイエロファントを与えたのは誰か聞き出せればいいんだが...。まぁもし口を割れなくても城星に頼んでヘブンズ・ドアーで...
と思っていると、
ゲルミュッド「ゲホッ...ガホッ...お、俺を...助けろ...
ピクッ……
ゲルミュッドが枯れ果てた声で懸命に
あいつゲルドって名前なんだ...。
ゲルミュッド「そうだ恩を返せ!!行き倒れのお前に飯をやったのはこの俺だ!!」
オークロード「オレは、ゲルミュッド様の、願いを、叶えル」
そう言いながらオークロードことゲルドが動き出す。
ベニマル「こいつを助けるつもりなら相手になるぞ。聞いた限りじゃ黒幕はこいつらしいが、俺たちの里を直接滅ぼしたのは貴様らオーク共だ。やるとなれば手心を加えるつもりはない」
ベニマル達が戦闘体制に入る。
ゲルミュッド(これは逆にチャンスだ...ゲルドが鬼人共を喰えばとんでもない強化が見込める!そうとも、俺はこんなところで死ぬような男じゃないんだ!!)
ズッ
......は?
ゲルドが次に取った行動とはゲルミュッドの首を刎ねた事だった。
ボリ……グチャ……グチャ……
ベニマル「...おいおい」
うわ、喰ってる...
世界の言葉《確認しました。個体名ゲルドが魔王種への進化を開始します》
魔王種? 大賢者、今の声、お前じゃないよな?
リムルの大賢者《解。「世界の言葉」です。個体名ゲルドがゲルミュッドの要望に応えるべく進化を望んだと思われます》
!来る!
リムルの大賢者《警告》
リムル「離れろ!奴から溢れる妖気オーラに触るな!」
ゴブタ「わわっ、と、溶けたっす!オークの死体が溶けたっすよ!!」
触れたモノを【腐食】させる
世界の言葉《...成功しました。個体名ゲルドは
─クレイマンside─
今までオーク達を映していた水晶から、スゥッ、と映像がきえる。
ラプラス「あらら、ゲルミュッドのやつ、しんでもーた。こっからが面白くなりそうなとこやったのに」
そうラプラスが呟く。
クレイマン「なに、念の為手頃な駒に監視させている。映像で見られないのは残念だが、私は確信しているよ。いずれ報告があるだろう」
クレイマン「新たな魔王が誕生した。とね」
クレイマンは面白そうに空を見つめていた
ーリムルsideー
ゲルド「オレの名はゲルド、
ゲルドの側近「...!我らが父王よ」
オーク達「王よ」「魔王ゲルド様」
さて...どうしたもんか...。
ゴブタ「リ、リムル様ー!!あれ!あれを見てくださいっす!!」
考えているとゴブタが急に叫び出した。
何だ何だ、と思いゴブタが指差した方を見てみると...
リムル「......は?」
透明なオーク達「.........」
姿が透明な上、肉がや皮膚が爛れ落ちているオーク達が奥からとんでもない数で出現していた。
ランガ「あれは...先程、我が倒したはずのオークジェネラル!?」
リムル「何だと!?」
ベニマル「どうなっている!?あいつらはさっき全員、焼き殺したはずだ!」
シオン「大変です!囲まれました!」
気がつけば生き残っていたオーク軍と透明なオーク達に俺たちは囲まれていた。
ベニマル「クソッ!【
ベニマルが攻撃をして透明なオーク達を炎で包み込むが...。
透明なオーク達「............」
炎が消えた時に中にいたオーク達は火傷すらしておらず、何事もなく無言のまま立っていた。
シズ「効いてない...!?」
城星「リムル!!」
すると城星が急に俺たちの方に来た。
リムル「城星!?何やってんだよ!もう少し休んどけよ!」
城星「いや...どうやらそんな状況じゃないみたいだからね...エアロスミス!」
城星がそう叫び出してきたのはラジコン戦闘機のようなスタンド、エアロスミスだった。
ドドドドドドドド
エアロスミスが機関銃を放つと何体かの透明なオークに命中し倒れた。
...だがすぐに何事もなかったかのように立ち上がる。
ソウエイ「どうなっている...ベニマルの攻撃は効かず、城星様の攻撃は効く...だが死なない...どういうカラクリだ?」
城星「カラクリじゃない!これは
全員「!?」
ハクロウ「いやはや...これもスタンドによるものとな?」
シズ「じゃあ、本体はどこ!?」
城星「本体は...コイツだ!魔王ゲルドがスタンド使いなんだ!」
城星が魔王ゲルドを指差して叫ぶ。
全員「!!?」
城星「さっき、オークの一人を本にして読んだ時、スタンドの文字は書かれていたけど名前と能力は書いていなかった...。つまり、ゲルドがまだスタンドを使える技量じゃなかったんだ!そして魔王に進化したからゲルドの【飢餓者】の支配下にあるオーク達に、スタンド能力が発現したんだ!」
リムル「なるほどな...謎が解けたのはいいけど、これどうやって対処すんだよ!?っていうかゲルドのスタンドって何なんだ!?」
城星「...
その名前を聞いた瞬間、俺は青ざめた。
リムル「...!?...おいまさか...ゲルドのスタンド能力って...」
城星「...まだスタンド能力に慣れていないから、姿が見えるんだろうな...。さっき攻撃してみて分かった...。ゲルドのスタンドは...
さて、どうでしたでしょうか? よければコメント、お願いします。