自分を偽り続けた者がスタンドを得たので運命に抗ってみる件 リメイク版   作:スイオウ

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14話目です。

※注意:今回、少し過激な表現が入っています。それでも良いという方だけどうぞ。


捕食者【クラウモノ】と狂愛者【クルワセルモノ】

 

 

 ー城星sideー

 

 

リムル「リンプ・ビズキット......なるほどな、エアロスミスで二酸化炭素があいつらからでてないから...確かにあのオーク達の状態...リンプ・ビズキットの能力によるものしか考えられないな......

 

って!じゃあどうすんだよ!!?つまり、城星以外俺たちの攻撃は全部あいつらに効かねえから、ほぼ倒すことが出来ねぇじゃねぇか!!!?

 

リムルがやけくそに叫ぶ。

 

城星「落ち着け!リム「落ち着いてられるかぁぁぁ!!!城星!お前だって分かってんだろ!!?リンプ・ビズキットでゾンビにされたあいつらに攻撃できるのは、スタンドだけだ!!つまり、今のあいつらの対抗策はお前しかいねぇってことじゃんかよぉぉぉ!!!」だーかーら!!!いいから落ち着け!!!リーダーがパニクってどうすんだ!!?」

 

俺はパニクるリムルを落ち着かせようと肩を掴んで叫ぶ。

 

城星「いいか!?戦いにおいて一番やってはいけないのは冷静さを失うことだ!!ジョセフも言っていただろ!?こういう時こそ落ち着くんだ!そうすれば必ず突破口はある!現にお前が今言っただろ!?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って!!」

 

リムル「...あ」

 

ハクロウ「リムル様、城星様のいう通りですぞ。こういう時こそ肝心なのはまずは心を落ち着ける事。焦って行動を見誤れば勝てる戦も勝てませぬ」

 

ハクロウもリムルを落ち着かせる。

 

リムルは何とか冷静さを取り戻して、俺たちに謝る。

 

リムル「...悪い。ついパニクった、すまん、お前ら」

 

ベニマル「気にしないでください、リムル様がそれだけ冷静さを欠くほどあの魔王から発現したスタンドはやばいって事なのでしょう?」

 

ベニマルの言葉に俺は頷く。

 

城星「...あぁ、ベニマルの言う通りだ。時間がないから簡単に説明するぞ。だけどその前に...」

 

俺は膝をつき地面に手を添えて、周りの魔素を「生命力還元」で生命エネルギーに変換してパワーを集中させる。

 

城星「...フッ!」

 

そして空を起点に黄金の色のドームが俺たちを包む。

 

リムル「これって...結界か?」

 

死骸となったオーク達は入ろうとしてくるが...

 

バチッ!!

 

一体のオークが結界に触れた途端、結界からのエネルギーが体に逆流してオークの体は塵となって消えていく。

 

シオン「消えた!?」

 

シズ「これって、どうなってるの?」

 

全員が疑問を持つ中、俺が説明をする。

 

城星「前にトレイニーさんが言ってただろ?俺が無自覚にジュラの森に結界を張っていたって。あの後改めて調べてみたら俺の結界には結界内にいる生物の生命力を活発化させるだけじゃなくて、外部からのスタンドによる攻撃を弾くことができるって事が分かったんだ」

 

ゴブタ「ほぇ〜、すごいっすね」

 

城星「それでも体力を消耗した今はそこまで長く持たないみたいだからとにかく今からリンプ・ビズキットについて説明をする。しっかりと聞いてくれ」

 

俺とリムルは【思念伝達】と【思考加速】をフルに使ってリンプ・ビズキットの詳細を全員に説明をする。

 

ソウエイ(...なるほど、あのスタンドの能力はオークの死体を見えない死体として甦らせる事ができるというものですか)

 

ベニマル(さらにその死骸は自由に浮いたりすることもでき、本能で生きている者の脳味噌を喰らおうとしてくる...。何だか【飢餓者】とそっくりだな)

 

ランガ(しかもスタンドから作り上げられた存在であるから、あの死骸のオーク達に対抗できるのは同じくスタンドを持つ城星様だけ...)

 

シズ(それに【飢餓者】と同じで他のオーク達にもそのスタンド能力が使えるって...)

 

ゴブタ(どうするんすか!?これじゃ、魔王の方を倒しても他のオーク達の方を倒しても意味が...)

 

ゴブタが弱音を吐く。

 

城星(落ち着け!確かに無敵に思えるが、あいつらにはリンプ・ビズキットの能力に対して()()()()()がある!!)

 

全員『!?』

 

シオン(欠点...ですか?)

 

城星(あぁ、それは...あいつらが()()()()()()()()()()()って事!)

 

当然全員にハテナマークが浮かぶが、頭の切れるハクロウとソウエイだけが気づいた。

 

ソウエイ(...!そうか...!【飢餓者】を持つ魔王ゲルドや影響下にあるオーク達には常に飢餓感に支配されている。だから甦らせれるスタンドを持っているといえど...)

 

ハクロウ(あやつらに仲間を甦らせようとする意思が無ければ、復活させることができないという事ですな?)

 

城星(御名答!だけどさっき、魔王ゲルドを解析鑑定してみたんだけど...あいつから溢れ出るスタンドのエネルギーがここら一帯に広がっている。まだ生きてるオーク達を倒したら、たとえあいつらが復活させるという意思がなくても少なくとも自動的に後一回は復活してしまうはずだ)

 

ベニマル(なるほど、分かりました!)

 

ベニマルは急いでリザードマン達にも詳細を話す。当然、リザードマン達はスタンドの存在なんて知らないから疑問を持っていたが...。

 

ガビル「あい分かった!」

 

何とガビルが承諾してくれた。

 

他のリザードマン「ガビル様!?何で...」

 

ガビル「確かに我も何が起きているかは分からぬが...あの方々が我らを救おうとしてくれているのは事実だ!ならば、信じるしかあるまい!!」

 

ガビルがそう言うと他のリザードマン達も「ウォォォォォ!」と叫んだ。どうやら納得してくれたみたいだ。ほんと人望だけはすごいな。

 

城星「...そろそろ、結界の効果が切れるな。いいか?もう一度言うけど、まだ生きているオークは殺さずに何とか耐えてくれ。すでに死骸になったオークは俺が何とか対処するから」

 

そう言いながら俺はみんなに向けてパチン!と指を鳴らす。そうすると全員に透明な膜のような物がかかった。

 

リムル「これって?」

 

城星「ユニークスキル【虚偽者(きょぎしゃ)】の権能の一つ「五感誤認」だ。いくら死骸といっても少なからず五感で対象を判断しているはずだから、これで死骸のオーク達には皆が認識できない様になってるはずだ」

 

シズ「...ありがとう城星さん、そっちも気をつけてね」

 

城星「あぁ、任しておけ」

 

すると今度はベニマル達が前に出てくると、急に頭を下げてきた。

 

ベニマル「...城星様、申し訳ありません。俺たちがあんなにオーク達を倒してなかったら、城星様のお手を煩わせる事は無かったのですが...」

 

城星「...気にするな。ゲルドがどんなスタンドを持っているか分からなかった俺にも問題がある。とにかく今は、何とかして豚頭魔王(オークディザスター)を倒してくれ。死骸のオーク達が見えるって事はまだ奴がスタンドの扱いに慣れてないって事だ。慣れて姿が見えなくなったら俺でも対処がしづらい。それに急がないとゲルド自身も死骸になって復活するはずだ」

 

ベニマル「...!ハッ!」

 

城星「...リムル。そっちは頼んだぞ」

 

リムル「あぁ、任せとけ」

 

俺とリムルがハイタッチをした瞬間、それが合図として結界が崩れた。

 

俺は一応、リムル達と距離を取る為に走りながらエアロスミスで死骸のオーク達に攻撃をする。

 

今奴らには俺の姿しか見えていない。思考なんてできず、本能で脳味噌を喰らおうとこっちに向かってくるはずだ。

 

...予想通り!キタキタキタ!

 

あとはリムル達の方に邪魔が入らない様にするだけだ。頼むぜ、リムル!

 

 

 

 

 

 

 ーリムルsideー

 

 

死骸のオーク達は城星に任せてとにかく俺たちは豚頭魔王(オークディザスター)を何とかしなければ。

 

ベニマル「シオン!」

 

シオン「承知しています!」

 

そう言ってシオンは魔王ゲルドに突っ込んで行った。

 

リムル「おい?」

 

ベニマル「ここは俺たちにお任せを、城星様が作ってくれたチャンスと時間を少しでも無駄にはしたくはないので」

 

シオン「薄汚い豚が、“魔王”だと?...思い上がるな!」

 

突っ込んで行ったシオンが魔王ゲルドに思いっきり斬りかかったが受け止められて逆に吹き飛ばされた。

 

シオンはアクロバティックに着地してまた突っ込んで行ったが、その隙に今度はハクロウが魔王ゲルドの後ろに回り込み首を切り飛ばした。

 

だが首が無くなったのに魔王ゲルドは動き出刃包丁でハクロウに斬りかかった。

 

ハクロウ「首を断たれてなお動きよるか!」

 

ゲルド「...うまそうなエサだ、ああ...腹が減っタ」

 

すると魔王ゲルドの足元から沢山の糸が出てきて、その糸は魔王ゲルドを繭のように閉じ込めた。

 

ゲルド「!?」

 

ソウエイ「操糸妖縛陣(そうしようばくじん)。これでもう逃げられん」

 

ゲルド「ぬぅ...」

 

ソウエイ「やれ、ベニマル、シズ殿」

 

ベニマル「腹が減ってるならこれでもくらってな!【黒炎獄(ヘルフレア)】!」

 

黒い炎のドームがゲルドの体を包み込む。

 

ベニマル「シズ殿!」

 

シズ「おかわりどーぞ!」

 

シズさんも白炎verの【黒炎獄(ヘルフレア)】をゲルドにお見舞いする。

 

シズ「ランガさん!」

 

ランガ「承知!」

 

今度はランガが立て続けに【黒雷】を落とす...。あれ?いつの間にこんなにチームプレイ良くなってんの?

 

オーク達「王よ...」「我らが王よ」

 

するとランガがシュルシュルと小さくなっていく。

 

リムル「魔素切れか?」

 

城星「はっ...申し訳ありません。城星様が耐えてくれているというのに...」

 

リムル「大丈夫だ。あいつが俺たちの中でとびきりに強いのは知ってるだろ?きっと大丈夫だ。俺の影に潜って休んでろ」

 

ランガ「申し訳ありません...あとはどうか...」

 

そう言いながらランガは俺の影の中に入ってった。

 

他のオーク達はゲルドがあれだけやられても全然動かない。まぁこっちとしては、城星の方に増援をさせずに済むからありがたいな。

 

...さて、鬼人達とシズさんにランガの連続攻撃、俺でも耐え切れる自信はない。これで生きてたらもう笑うしかないな。

 

結果は...

 

リムル「...ははは」

 

さすがは魔王といったところか、倒せていなかったわ。...しかしあいつ、なんで自分の腕喰ってるんだ?

 

リムルの大賢者《解。豚頭魔王(オークディザスター)は【自己再生】を持っています。異常な再生速度はユニークスキル【飢餓者】との相乗効果と推測されます》

 

つまり食べることでより回復するってことか。

 

ハクロウ(なんという回復力...即死させなければ打倒は望めぬか)

 

ソウエイ(だが我らの技をもってしても決定打には欠ける。このままではいずれ魔素が尽きて、こちらの敗北だ)

 

ゲルド「足りヌ...もっとだ。もっと喰わせロ!」

 

ベニマル「まいったな、完全回復じゃないか」

 

リムル(聞こえるかベニマル、───)

 

俺はベニマルに【思念伝達】でメッセージを伝える。

 

ベニマル「リムル様...」

 

伝え終えると俺は前に出る。

 

シオン「リムル様!いつの間にそんな前へ...」

 

ベニマル「待てシオン」

 

シオン「そこをどいて下さい!リムル様をお守りしなくては」

 

ベニマル「いいから落ち着け、連携を望まれているなら思念伝達でそう言われるはずだ。俺に伝えられたリムル様の言葉はただ一言...“任せろ”だ」

 

ゲルド「...鬼人、デカイ牙狼、強い人間、うまそうなエサが7匹はいたはずダ。牙狼ともう一匹の人間はどこへ行っタ?」

 

リムル「ランガのことか?俺の影の中だよ」

 

ゲルド「...喰ったのカ?」

 

リムル「まさか、理由もなく仲間を喰ったりしない。お前じゃあるまいし」

 

そう言ってゲルドを煽ったら攻撃してきたので俺は咄嗟に避けた。

 

リムル「おっと...怒ったのか?意外だな、喰うことしか頭にないと思っていたのに」

 

俺は体制を整え直してゲルドの問いに再び答えるついでにこっちからも質問をする。

 

リムル「それからお前が言っていた人間...城星のことな。さっき、お前が甦らせたオークの死骸達と相手をしているんだが...こっちも質問をさせてもらう」

 

ゲルド「...何ダ?」

 

リムル「その力...どうやって手に入れた?ゲルミュッドから与えられたのか?」

 

...沈黙が走る。俺の考えが正しければ、ゲルミュッドがこいつにリンプ・ビズキットのDISCを与えたはずだ。

 

だがゲルドから返ってきた返答は...俺の予想を超えていた。

 

 

 

ゲルド「...そうダ。ゲルミュッド様ト、出会っタ時に肉と名、ソして誰のかは分からンガ“死体の左腕”をいただイタときニ手に入れタ

 

 

 

リムル「!?」

 

その言葉を聞いたとき、俺の中で何かがドクンドクンとうるさく跳ねる。

 

...死体の...左腕?...嘘だろ?

 

じゃあ...この世界に...あるっていうのか?

 

 

 

...ジョジョの7部にでてきた...聖人の遺体が

 

 

 

ゲルド「...質問ハ終わりカ?では行くゾ!」

 

俺が思考する暇もなくゲルドは攻撃をしてくる。

 

何とか俺は回避をする。とにかく遺体に関しては後回しだ。まずはコイツを何とかしないと。

 

黒炎獄(ヘルフレア)】や【黒雷嵐(デスストーム)】が通用しないとなると、俺の攻撃もダメかもな。ベニマル達は俺のスキルの一端を受け継ぎ、自らのスキルや技能と融合させたり、それを本能のままに解き放てる...だから彼らは強い。

 

俺は違う。スキルの大半は他の魔物から獲得したもので熟練には程遠い上に、危険すぎるスキルは意識と無意識の両方でブレーキをかけてしまう。

 

ゲルド「...つまらヌ、見た目通り、如何にも矮小な存在ダ」(ブブン)

 

ベニマル(あれはゲルミュッドの技...!?)

 

だけど俺には城星と同じ、他にも生まれつき持っている能力があるんだよ。

 

ゲルド「餓鬼之行進演舞(デスマーチダンス)!!」

 

俺に馴染み意のままに操る事ができるその能力。そいつは俺以上に俺の能力に詳しい。

 

リムル「出番だぞ、相棒」

 

 

ドドドドド

 

 

ゲルド「...死んだカ」

 

 

ザッ

 

 

ゲルド(──腕?)

 

ゲルド「!!」

 

ゲルド(おかしい、再生が始まらヌ、この黒い炎のせいカ!?)

 

リムルの大賢者「了。【大賢者】へ主導権の一任を確認。自動戦闘状態(オートバトルモード)へ移行します」

 

 

ゲルド(...美味そうな7匹(メイン)の前の前菜、そのはずだっタ、それなのニ──)

 

リムルの大賢者「【大賢者】へ主導権の一任を確認」

 

ゲルド(突然妙なことを口走ったかと思えば、オレの腕を一太刀で斬り飛ばしただト!?)

 

リムルの大賢者「自動戦闘状態(オートバトルモード)へ移行します」

 

ゲルド(...認めよう、あれはエサではない、敵だ)

 

リムルが一時的に体を預けた大賢者はゲルドに向かっていき、攻撃を仕掛ける。

 

ゲルド「喰らイ尽くセ!混沌喰(カオスイーター)!」

 

ゲルドは混沌喰(カオスイーター)で攻撃するが大賢者は高速移動でそれらをかわし、黒炎を纏った刀で攻撃をする。

 

ゲルドは出刃包丁で刀を受けるが、黒炎が出刃包丁を一瞬で溶かしす。

 

大賢者が距離を取ると、ゲルドは出刃包丁を投げ捨て、再び混沌喰(カオスイーター)で攻撃をする。

 

だが、大賢者は完璧な行動で全てを最小限の動きで避ける。

 

ベニマル「!豚頭魔王(オークディザスター)の腕が再生しない...?」

 

そんな中、ベニマルが異変に気づく。

 

ハクロウ「斬り口に黒炎を燻らせヤツの再生を阻んでおるのでしょう、血止めにもなってしまうため致命傷には至りませんが...」

 

ハクロウ(しかし炎の維持は一瞬の大火力を生むより遥かに精緻な操作を要するもの。リムル様は魔素量の割りにそれを扱う技術はまだまだ途上と思うておったが...まるで、お人が変わられたような...)

 

ゲルド「餓鬼之行進演舞(デスマーチダンス)!!」

 

 

ドドドドドドドドド

 

 

ベニマル「!触れるな!腐食効果があるぞ!」

 

ベニマルの声に急いで皆も回避する。

 

大賢者は【捕食者】で攻撃を吸収する。

 

攻撃が止み、土煙があがる中...

 

大賢者はいきなり煙の中からでてきた腕に捉われた。

 

ゲルド「ようやく捕らえたゾ」

 

シオン「リムル様!」

 

ゴブタ「う、腕が再生してるっす!」

 

ハクロウ「彼奴め、炎ごと自らの腕を喰ろうたか」

 

ベニマル「...悪食が」

 

オーク達「王よ、王よハラが減った」「早くそいつを【飢餓者】で...!」

 

ゲルド「残念だったナ。お前はここでオレに喰われるのダ。【飢餓者】で「腐食」させたものはそのまま我らの糧となる。お前は腐り溶けて死ヌ」

 

リムルの大賢者「...否。炎化爆獄陣(フレアサークル)

 

 

ゴッ

 

 

ゲルド「な...にッ!?」

 

リムル(さすがは大賢者さんだ。溶かされたように見せかけ部分的に人化を解く。奴は炎に対する耐性を持っていない。燃え尽きる瞬間までスライムの粘性で動きを封じればこちらの勝ちだ)

 

リムルの大賢者(作戦終了です。(さすがは大賢者、完璧だな...だが、ただ一つ俺には気になっている事がある)...あっ)

 

リムル(大賢者(お前)が極小確率として切り捨てた可能性それは...)

 

世界の言葉《──確認しました。豚頭魔王(オークディザスター)ゲルドは【炎熱攻撃耐性】を獲得しました》

 

リムル(...やっぱりきたか。炎への耐性を獲得しやがった。「世界の言葉」...嫌な予感は当たるもんだ。でもそんなこっだろうと思ったよ)

 

リムルの大賢者(緊急事態が発生しました。敵個体の炎への耐性を確認。至急、計画の修正、再演算を──

 

リムル(交代だ。大賢者)

 

リムルの大賢者「あっ」

 

リムル(悲観するなよ、お前のおかげでこいつの倒し方が分かったか気がする...だからあとは俺に任せてくれよ、相棒)

 

俺がそういうと、大賢者は俺に体の主導権を返す。そして炎は消え...。

 

ゲルド「う〜ん...俺に炎は通じぬようだゾ?」

 

リムル「そうかよ?炎で焼け死んだ方が幸せだったかもしれないぜ?。...俺はお前を敵として認めた。今こそ本気でお前の相手をしてやるよ」

 

ゲルド「ワッハッハ!笑止!今まデは本気デは無かったとでモ?もはヤ貴様には何もできヌ!このまま俺に喰われるといイ!」

 

ふっ...舐めんな「貴様を喰ろうた後は、次は金髪ノ小娘ダ!我が甦らせた大勢イの配下達とたった一人で相手しているのであろウ?貴様と同じ強者と見タ!敬意を評してあやつも喰ろうてくれル!!」

 

 

 

 

 ......ア?

 

 

 

 

ゲルド「!?」ゾクッ

 

次の瞬間、突如ドスの効いた声と共に世界がスローに感じた。さらにリムルの瞳は蜂蜜の様な金色から...真っ黒に染まっていた。

 

リムル?「城星を喰う?ふざけんなお前なんかに喰わせるかよ、たとえあいつの一部...いや細胞すらも口に入れる事すらおこがましいんだぞ?あいつの綺麗な肌を裂く?ふざけるな、肉を喰らう?ふざけるな、あいつはお前のものなんかじゃないんだオレのなんだアイツのゼンブはオレのなんだダレにもワタサナイふざけるなふざけるなふざけるなフザけるなフザけるなフザけるなフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナゼッタイワタサナイゼッタイワタサナイゼッタイワタサナイゼッタイワタサナイワタサナイワタサナイワタサナイ...」

 

ゲルド(な、なんだコイツの代わりようワ...!?)

 

ゲルドは唖然とするしか無かった。それはそうだ。城星を喰らうと言ったら急にリムルが狂ったようにブツブツと早口で何かを呟き始めたのだから。

 

リムル?「ア、ソッカァ...俺ガアイツヲ食べチャエバイいンダァ...ソうシタラ誰ニモ取ラレなイ...ズットオレノなカニイレる...アハッ♪ソウダよ!ソウしタラ傷ツカナイシ、ヴェルドラモ居ルかラ一人ジャナイ...あ、デモそれジャあ、ヴェルドラが城星ヲ独リ占めシチャウ...そんナノダメ!絶対ダメ!城星は俺ノ!オレのナノ!!ヴェルドラだケズルい!ヤッパリ食べルのダメ!!でモソレじゃあジョウセイが...ウーん...ア!そうダ!監禁シチャえばイインだ!檻ノ中に入れて〜♪結界トカ色々ツケて〜♪ダーれにもワカンナイとこに隠シテ〜♪...アハっ♪ソウダよ!そうしタラ、誰モ城星を傷ツけれなイし、ズッと俺のものになル!ソウダヨ、そうすレバ...アハッ、アハハハハハハハあははははははは...」

 

ゲルドはただただリムルの変わりようを見ていたが、ふと別の方からも何か声が聞こえてきた。

 

ゲルド(...!?あの人間と鬼人もカ!)

 

次にゲルドが見た方向にはシズとシオンの姿があり、その二人も目を真っ黒にしてうずくまったまま狂ったように何かを呟いていた。

 

シズ?「城星サンを...食べル?...そんなノダメ、ゼッタイ駄目!城星サンはワタシの!ワタシを助けてくレタ恩人だもン!助けてくれたってコトはワタシのことがスキってことだモン!城星さんガ望むナラ、「ピー」とか「ピー」とかもしてあゲルし、あと「ピ──」とかもしてアゲルもん!体の成長は止まっちゃったケド、ソレデもワタシの胸おっきいモン!お尻ダッテ大きいモン!男の人ハおっきい方ガスキだって聞いたモン!ワタサナイワタサナイワタサナイワタサナイワタサナイワタサナイワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノ...」

 

シオン?「城星様が食べらレル...フザケるな、城星サマはワタシのだ、姫様も好きだと言っていタが、そんなノ知らなイ、ワタシのなんダ!この胸デ城星サマを誘惑しテワタシの手料理デ虜にすれバ...アハッ♪ソウです!そうですヨ!城星さまハワタシの料理が好き!つマりワタシと結魂したイという事!もちろんわたシも城星さマの事ガ好キ!大好キ!ズットワタシが守ってアゲマすよ、城星様♡あぁ...ジョウセイサマ♡城星様♡ジョウセイサマ♡城星様♡ジョウセイサマ♡城星様♡ジョウセイサマ♡城星様ぁ♡スキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキ...」

 

 

この状況はゲルドにしか気づいていなかった。他の者達はリムルにシズやシオンの狂いっぷりなんて全く気づいていない。

 

それもそのはず、この三人の狂いようは全てわずか数秒にも見たない間に行われた事。魔王に進化したおかげかゲルドの五感や様々な身体機能が強化された事で、偶然にもこの場で唯一、三人の狂った状態を脳がしっかりと処理してしまったのだ。

 

なぜ、三人がこんなふうになってしまったのか。その原因は間違いなく城星にあるが、当然彼は三人に何もしていない。

 

……そう、“彼は”何もしていない。正確には彼の行動と連動して自動で発動していた“スキル”のせいだ。

 

生前から父の顔は知らず、親族や周りからも認められず、唯一受け入れてくれた母も亡くしてしまった城星。

 

誰からも愛されずに、母から託された愛も少しずつ少しずつ社会によって蝕まれていった。

 

そんな一人ぼっちの中、城星は耐えていたが心のどこかで無意識のうちにこう思っていたのだろう。

 

……誰かに愛されたい。どんな形でも良いから...誰でもいいから一緒にそばにいてほしいと。

 

……そう、城星が転移時に手に入れたユニークスキルは4()()()()()()……5()()()()()()

 

そのスキルはユニークスキル。名は【狂愛者】(クルワセルモノ)

 

その力はたとえ対象が城星より強く、そして精神による攻撃の耐性を持っていようが、それすらも貫通するほどである。

 

流石に「真なる魔王」などの力の差が開き過ぎている強者や【究極能力】(アルティメットスキル)を持っている存在には通用しないがそれでも強力なユニークスキルである。

 

能力は攻撃などの戦闘の要素には使えないが、その分相手を支配することにたけている。

 

このスキルは【継承者】と同じく永続発動型であり、所持者の性別によってそれはその逆の性別を対象に発動する。

 

これは所持者に僅かでも好意を抱いた者を対象に発動する。そしてその僅かに抱いた好意を所持者の何気ない行動を受けたり一緒にいることで少しずつ...少しずつ増幅していき、やがてその好意は徐々に重くなり続け...それは自身にも認識できない無意識の狂気、依存の形へと変わっていく。

 

それは対象の精神を少しずつ侵食していき...最終的には自身の愛する者に危害が及ばない様にするためならば自らの命すらも簡単に投げ出そうとする程、そしてどんな手段を取ってでもその者を守ろうとする程に依存してしまうのだ。

 

だが、このスキルの唯一の利点でもありそして欠点でもあるものが三つ存在する。

 

一つはスキルを使用してもなかなか発見や解析、抵抗(レジスト)が出来ないこと。二つは他者にはおろか、所有者にも存在を認知する事ができないこと。

 

そして三つは...たとえ何かしらの方法で発見できたとしても停止方法がないこと。確かに所持者と実力に差がありすぎる者や、【究極能力】を持つ者には効かないが、その逆...どのような強者、そして【究極能力】でも停止させる、または破壊する事ができないという事である。

 

唯一の停止方法は所持者が【狂愛者】を認知し、そして自らの意思でそのスキルを停止することである。

 

だが現在その所持者の空条城星は転スラの存在を知り尽くしていてもそのスキルの存在は全くと言っていいほど知るよしもなく...。

 

 

 

 

リムル?「城星はワタサナイ...絶対にワタサナイ...お前が城星を喰うならその前にお前を...俺ガ喰エナイヨウニシテヤル

 

そうリムルが言うと、次の瞬間人化を解いてスライムの姿になると体を広げてゲルドの巨体を包み込む。

 

ゲルド「!?」

 

リムル?「...あぁ、そういえば言ってなかったな。俺、スライムなんだよ」

 

ゲルド「ググッ...き、貴様...っ」

 

ゲルド(一体なんなのダ!?狂った様に何かをブツブツと喋っていたら次は姿を変えて...)

 

リムル?「喰うのはお前の専売特許じゃないって事だ。お前が俺を喰うのが先か...俺がお前を喰うのが先か...相手を食い尽くした方の勝ちだ」

 

ゲルド「クッ...ウォオオオ!!」

 

ゲルドはリムルの体を引きちぎったり、逆にリムルの体を「腐食」させて対抗をする。

 

だがリムルはその度にさらに勢いをつけて体を広げ、ゲルドの体を「捕食」しようと覆い尽くす。

 

リムルの大賢者《【超速再生】にて腐食部を修復。敵個体【自己再生】にて捕食部を回復。先に「捕食」できる確率は──(確率なんて意味ないぜ、大賢者)...?》

 

リムル?(こいつは二つミスを犯した...1つハもちろん、俺ノ城星に手を出そウとしたコと。

 

...それからもう一つは...

 

 

 

ん?なんだ...この風景。...枯れ果ててる。

 

そして向こうにオーク...の子供が泣いてる。...あいつは...魔王ゲルドか?

 

ゲルド「腹が減ったのか、少し待っていなさい」

 

そう言って自分の左腕をもぎ子供達に食わせた。だがたちまち引きちぎった腕は再生する。

 

ゲルド「さぁ食べなさい、しっかり食べて、大きくなるのだぞ」

 

ゲルドの側近「──王よ、もうおやめください。この大飢饉の中、王であるあなたまで失っては、我ら豚頭族(オーク)にはもはや絶望しかありません」

 

ゲルド「...一昨日生まれた子が今朝飢えて死んだ。昨日生まれた子はもう虫の息だ。この身はいかに切り刻もうと再生するというのに、これがすでに絶望でなくて何だというのだ」

 

そう言いながらゲルドは立ち上がると歩き出した。

 

ゲルドの側近「王よ、どちらに!?」

 

ゲルド「森に入り食糧を探す」

 

ゲルドの側近「しかしあの地は暴風竜の加護を受けし場所...」

 

ゲルド「その暴風竜は封印されて久しい、少しばかりの恵みを...」

 

...これは...豚頭魔王(オークディザスター)ゲルドの記憶か...

 

そして歩いている内に空腹で倒れて、そこでゲルミュッドに出会ったのか。

 

ゲルド「...あの方はオレに食事と名を与え、そして豚頭帝(オークロード)の持つ【飢餓者(ウエルモノ)】について教えてくれた。豚頭帝となったオレが喰えば【飢餓者】の支配下にある者は死なない、飢える仲間を救えるのだと。邪悪な企みの駒にされていたようだが、それに賭けるしかなかった。だからオレは喰わなければならない、お前が何でも喰うスライムだとしてもオレは喰われるわけにはいかない」

 

リムル?「お前はされるがままに俺に喰われてる、お前は負ける」

 

ゲルド「同胞が飢えているのだ、オレは負けられぬ。オレは他の魔物を喰い荒らした、ゲルミュッド様を喰った、同胞すら喰った、オレが死んだら同胞が罪を背負う、もはや退けぬのだ。皆が飢えることのないように、オレがこの世の全ての飢えを引き受けてみせよう!!」

 

俺に喰われながらもまだ...

 

リムル?「...それでもお前の負けだ、お前が【飢餓者】なら俺は【捕食者(クラウモノ)】だ。...でもそれならお前の罪もお前の同胞の罪も俺が喰ってやるよ」

 

ゲルド「罪を喰う...だと?オレの同胞も含めて?」

 

リムル?「そうだよ俺は欲張りだからな。だから安心して眠れ」

 

ゲルド「...オレは負けるわけには...」

 

だがその言葉とは逆にゲルドの体は倒れる。

 

ゲルド「...眠いな、ここは...暖かい。...強欲な者よ、オレの罪を喰らう者よ、感謝する、オレの飢えは今、満たされた。」

 

リムル?「おう...あ、そうだ。一つ伝えておきたい事があるんだった」

 

ゲルド「...?」

 

リムル?「もしなんかの方法で生まれ変わることができたら...たとえ記憶がなくても絶対城星を傷つけるなよ?

 

ゲルド「...フッ...お前はあの娘の事が好きなのだな...」

 

リムル?「へっ///...いや、そんなんじゃねーよ!!///俺はただあいつがよく無茶したりとか、見てて危ないから一人にしたくないだけで...///...あれ?」

 

ゲルド「...わかった...心に止めて置こう...先程の発言は謝罪する...女の鬼人ともう一人の人間にもすまなかったと言っておいてくれ...」

 

リムル?「...へ?ちょっと待って!?なんでシオンとシズさんにも!?おーい!ちょっと寝るの待ってくれ──!!」

 

 

 

 

 

...豚頭魔王(オークディザスター)名をゲルド。たった今、俺の中で奴の意識が消失した。

 

リムル?「色々聞きそびれたけど...とにかく俺の勝ちだ。...安らかに眠るが良い、ゲルド」

 

そう言いながらリムルは再び人型になる。瞳の色は元に戻っており、リムルの腕にはゲルドから取り出した聖人の遺体...の左腕の部位があった。

 

...あれ?俺いつの間にか気絶してた?...なんか記憶が曖昧なんだよな...。

 

...まぁ良いか! 決着はいつの間にか着いていたんだし!

 

俺はなぜかいつの間にか持っている遺体を胃袋に入れて皆に向けて手を上げて勝利を示したら味方全員は勝利を喜び、逆にオーク達は悲しむ者が沢山いた。

 

ゲルドの側近「...王よ、やっと...解放されたのですね...」

 

俺はベニマル達の所へ向かう。

 

ベニマル「お疲れ様です、リムル様。...?どうかしましたか?」

 

リムル「...なぁ、めっちゃ変な事聞いても良い?俺ってどうやってゲルドを倒したんだっけ?」

 

ベニマル「...え?どうって...リムル様が捕食したんじゃないですか」

 

リムル「...実はさ、なんかゲルドに捕まった時から記憶が曖昧なんだよ。ぼや〜って霧がかかってるみたいに...」

 

シズ「あ、リムルさんも?なんか私とシオンさんもそのあたりの記憶がなんか...」

 

シオン「はい...リムル様が捉えられて...そしてゲルドが“城星様”を喰うと...ん?」

 

 

ポク……ポク……チーン!

 

 

 

リムル・シズ・シオン『城星/さん/様/!!!』

 

 

 

俺達は急いで城星の所へと向かった。

 

 

リムル「...!城星!!」

 

俺たちがたどり着いた場所で、城星は地面にうつ伏せでグッタリとしていた。

 

リムル「城星...!おい、城星!!しっかりしろ!!」

 

シズ「城星さん!お願い!しっかりして!」

 

シオン「城星様ぁ...!目を開けて下さい!」

 

仰向けにして揺さぶって声をかけるが、目を覚さない。

 

リムル(そんな...城星...死んジャウの?そんナノダめだ!城星は死ナセない!!何か...ナニカ!!!)

 

リムルの瞳が再び黒くなり始める。

 

リムルの大賢者《案。魔素及び生命エネルギーが枯渇しています。回復薬を飲ませることを推奨します》

 

大賢者が案を出してくれたので、リムルは急いで城星に回復薬を飲ませる。

 

だが力を使い果たしたせいか、城星は飲み込めずに口から回復薬は流れ出ていってしまう。

 

リムル?(ダメだ...コのままジャホントニ死んじゃウ!...ソンナの...だメ!!)

 

リムル?は持っていた回復薬の中身を自身の口に入れると...

 

 

 

リムル?「ん...」

 

その場の全員『!?』

 

 

 

城星の口に口移しで回復薬を流し込み始めた。

 

リムル?「んむっ...ンチュ...」

 

城星「んぐっ...ごくっ...」

 

いきなりの口移しに部下達は慌てる。

 

ゴブタ「ちょっ!?リムル様!?」(顔を真っ赤にして手で覆い隠す)

 

ソウエイ「...!?」(急いで席を外す)

 

ベニマル「ちょ...!?」(急いで後ろを向く)

 

ハクロウ(黙ったまま後ろを向く)

 

シズ?・シオン?「「............」」(目を真っ黒にしてただじっと見つめる)

 

リムル?「ん...プハァ」

 

城星「...げほっ!ゴホッ!ゴホッ!ハァ...ハァ...」

 

リムル?が口を離すと城星は咳き込みながらもうっすらと目を開けた。

 

城星「...?あれ?私は...」

 

リムル・シズ・シオン『...!城星/さん/様/!!!

 

起き上がった城星が状況を把握する前にリムルとシズとシオンは城星に抱きついた。

 

城星「うわっ!?///ど、どうしたんですか!?///三人とも!?///」

 

急に三人に抱きつかれた城星は訳も分からず、ただ慌てるしかなかった。

 

リムル「よかった...!本当に良かった...!」

 

シズ「気絶するまでなんて聞いてないよ...!もう!こんなに無茶して!」

 

シオン「そうです!でも...良かったですぅ〜」

 

三人が怒ったり泣いたりと色々な情報が絶え間なく城星に入ってくる...だがなんとか今の城星が一番に理解できることは...。

 

城星「えっと...ご、ごめんなさい?」

 

謝罪することであった。

 

リムル「なんで疑問系?」

 

城星「いや...だって起きた瞬間、急に抱きつかれたと思ったらそのまま怒られたり、泣かれたりしましたけど...心配してくれている事はすごく伝わってきたので一応は謝罪を...」

 

リムル・シズ・シオン『.........!』

 

三人ともつい夢中で何も考えていなかったが、今も抱きついている事に気づくと...

 

リムル・シズ・シオン『あ...あぁ...』

 

みるみる内に顔が真っ赤になりながらプルプルと震え始め、プシュ〜と煙が上がると、

 

リムル・シズ・シオン『...きゅう』

 

そのまま今度は三人の方が気絶してしまった。

 

 

 

 

 ー城星sideー

 

 

城星「ちょ!?リムルさん!?シズさんにシオンさんもしっかりしてください!!」

 

急に顔を真っ赤にして倒れたから私は慌てて三人を状態を見る。

 

城星(...動悸が激しい。しかも目の焦点が定まってないし、顔も真っ赤だ。熱もある...風邪?いやでも、この三人がかかるなんてことは無いし...大賢者)

 

城星の大賢者《......はぁ》

 

なんかため息つかれた!?Why!?

 

城星の大賢者《...告。対象の三名を解析鑑定しましたが、風邪などの病原菌の類いは確認できませんでした。おそらく精神的疲労です。...はぁ〜》

 

うん!説明はありがとう!でもなんでそんなに気だるそうなの!?

 

トレイニー「...さすがはリムル様と城星様、見事約束を果たして下さいましたね」

 

そう言いながらトレイニーが姿を現す。...城星は気付かなかったが、トレイニーの瞳にも一瞬だが闇が浮かんでいた。

 

城星「あ、トレイニーさん!あの、どうか三人を診てくれませんか?解析鑑定してみたんですけど結果は精神的疲労ってでてきて...でもこの三人が倒れるなんてよっぽど...!」

 

トレイニー「大丈夫です。精神的疲労です。先程から見ていたので間違いありません」

 

...なんかやけに食い気味だな。...まぁでも、トレイニーさんがそう言うなら...。

 

ゴブリン達「おい、あれ樹妖精(ドライアド)様じゃないか!?」「えっ!?」「うわ、本物!?」

 

トレイニー「コホン、森の管理者の権限において事態の収束に向けた話し合いを行います。日時は明日早朝、場所はここより少し南西森よりの広場。参加を希望する種族は一族の意見をまとめ代表を選んでおくように、以上です」

 

ゴブリン達「代表だって、どうする?」「え、オレ無理」

 

...なんか、後のセリフがなんとなく予想がつくんだけど...。

 

トレイニー「それから異論はないと思いますが...議長はリムル=テンペスト及びにジョウセイ=クウジョウとします!」

 

ですよね〜。...はぁ、やるしか無いか。

 

私は諦めてリムルさんを背中に背負い、シズさんとシオンさんもスタープラチナとクレイジーダイヤモンドで背負ってみんなで町へと戻りはじめた。

 

...そういえば、力を使い果たして気絶してたのに起きたって事は回復薬を飲ませられたって事だけど...誰が飲ませてくれたのか聞いたが、ベニマルさん達は黙ったまま何も言ってくれなかった。

 

...なんで?

 

 

 

 

 

 

 




はい、どうでしたでしょうか? 【狂愛者】の詳細についてはプロフィールで紹介するので待っていてください。それとよろしければコメントお願いします。
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