本編でもあったような場面書いてます。
そしてその後のことも
「おーいフィリス!」
「フィリス、今すぐに助けます」
「(白々しい、まずはティールと一緒に居るエリシアからすぐに楽に……)」
そうして私は自分の気の赴くまま……手をかけた、これで少しは……だけどいざ現実を見ると
「あっ………」
「ティール!!!!!」
エリシアの叫びで私はなぜか急にうろたえる。
殺すなんて……殺すなんて……止めようと思った、でもなんでティール出てくるのよ………
間に合わず、ティールの機体は激しく損傷した、
「私は思わず目を覆った、殺す気はなかった、ただ少し反省してもらおうと思ってそれくらい……それくらいだったのに……」
そんなときだった
「ふふ、見事だったわ………」
「わ、私………なの……?」
そこには私とそっくり、というよりは私そのもの。ただ髪を下し、まるでこの世の何もかも汚いのを請け負ったそんな顔だった
「み……見事……どういうこと。私は……」
「言葉通りじゃない、ふふ、あなたが殺した、そう、あなたが殺した、とても見事だったわ」
長いピンク色の髪をなびかせて誘うように笑う私
「ティールを殺した………ち、違う私は殺そうと思ってなかった!」
「ふふ、隠す必要はないわ、楽しかったんでしょう、気持ちよかったでしょう。
巨人族は争いの火種になると名目を立てながら、実はそんなことに興味がなかったそんなやつを殺した快感が」
「ううん。今だって………わたし……私、胸が焼かれるように……………」
そんなつもりなんかなかったのに………でももう一人の私はあざけるように否定する
「嘘はいけないわねえ……」
「うそじゃない………」
こんなにつらく苦しいのに、でも
「じゃあこのあなたの顔は?こうして喜んでいるじゃない………」
そういわれると否定より先に私は顔を触った
「えっ………私………」
それをチャンスと見たのか
私の耳元でささやく。
「ふふ、感じたんでしょう、素晴らしい、気持ちいい、気持ちが昂るのを感じたんでしょう。
こうして力をふるえて、そして人々を心身ともに清められると思って清々しいんでしょう」
「私は………」
違う……そういえばいいのに、なぜか言えなかった何かが引っ掛かった……何か違うことがあるみたいに
「悪いことじゃないわ、あなたはこれまで一杯我慢していた、それを出しているに過ぎないの、
私はあなた、あなたは私。そんなあなたを解放したいから私はここにいるの。これまで以上にあなたは自由になればいいの」
「私……」
「あなたはずっと我慢していた、でももうする必要はないの
巨人族はそういうのも受け入れる、なにも抑制されない素晴らしい世界」
するとなぜか私の中で急に、その言葉を受け止めると急に何もかもがすっとなって心地よくて。
そう思うと私を埋め尽くした感情は
「(そうだ……そうじゃない……だって、必要な時、彼らは何をしてた?私を見た喜びようだだって、慌てふためいて泣いているのだって……
私を何かしようとするための……罠……なら後悔もしなければ我慢する必要なんてないじゃない」
「そうよ……私は、復讐できたのがうれしかったそうよね」
「そう、嬉しかった……それに愉しかった」
いつの間にか私はもう一人の私とまったく同じ表情を浮かべていた。でもそれが逆に……
そうだ、受け入れて私は巫女となった……なら
「どうすればいい……」
私を見つめ頬を添えて妖艶にその女は私を誘い
「簡単なこと、巫女の力それを受け止めるために私と一つに……
私はあなたの心の中に宿るだけ、苦痛は何もない、巨人族から施しを受けたあなたなら、
受け入れるだけで享受できるはずよ」
「一つに………」
そうして、私は、受け入れた……
「私は巨人族の巫女フィリス、争うばかりのラ・ギアス人を教化するために来た、巨人族の巫女」
そう名乗りを上げて、私は自分を偽ることをやめ、髪もおろし宣言する
そして再び、場面は戻る、ティールの機体が大破した。
構わないわ、どうせ、私のことなんか知ったことじゃない人たちばかり……迷わない………
それにもう、私はもう戻れない、なら私がすべきことは
野蛮なラ・ギアス陣に告げる
「(すごく開放的………ふふ、悪くない)」
「フィリス!なんでだ!?どうして!?」
サキトかわいそうに……まだ丸め込まれて、
安心してサキト、引き離してあげるように頑張ってあげるから
「ふふ、馬鹿な人たち、巨人族に逆らうからよ、私はお優しいからチャンスを上げる、巨人族と共存すれば
今のようなことは絶対しない、いいチャンスのはずよ。野蛮なラ・ギアス人がまともになるこれ以上ないチャンス」
ここに巨人族の巫女の教化が終わった
・・・・・
そして、巫女たる私は……これまでたくさんの教化を施した。
しかし、だからといってこれからどうすればいいのか……
「私はこれからどうすればよろしいのですか?」
「お主はこれから……教化、巨人族としての巫女の道へと歩め」
それはわかる……私はこれからそうするしかない………
でもどうする?したところで………煩わしい好戦的な彼らはきっと私たちの邪魔をする。
すぐにでも始末をつけたい、だけどあの人たちも強い、でもとらわれてるサキトは助けたい……
無理矢理たたかわされている、迷っている話せばわかるはず
「巨人族さま……サキトはぜひ助けたいのです。他の人間はどうでもいい、邪魔をすれば排除するだけ
ですがサキトだけは………」
「我らとしても貴重な戦力、それにそなたがそこまでいうなら興味がある、この世を統治するのは巫女の役目
巫女だけでなくその側近もまた必要になろう。巫女に任せる。まだこの世の中は愚かしいことであふれている
まずはソナタの教化の力でそれを一掃して見せよ」
「しかし……私にはもう何も………彼らの力はよく知っています。この古い魔装機では……」
すでに性能上、取り残されつつあるリジェネリオールだけでは……
「その力は何のためにある。今までのお前ではない、それはわかるだろう」
「しかし、無理がありますどうすればいいのですか?私は確かに強くなりました、だけど今のこの機体の力では……」
「これを見るがいい」
そういわれ、見てみるとそこには大破して使えないレヱゼンカヰム
「これは……そんなもうとっくに廃棄されているかと……」
驚異の再生力で何とか修復できそうだが私一人では……
「これをどうにかして使えないかと思ってな」
「しかし、こうまで大破されていては………」
そういうと巨人族は面白いことを思いついたように
「そなたはサキトのことを思っていたな、復讐を果たす前に一つ働いてもらおうではないか」
「働く?復讐、イマイチつかめないのですが……」
そういわれると私の頭の中に、巨人族さまが教えてくれる……そう、確かにあの支社長なら……
「そうですか……そういうことですか、ふふふふ、面白いですね」
「そうだろう」
「確かに復讐……サキトに対して………はい」
「その物をここまで追いやった復讐をしてみたくはないか?」
サキトを利用した、許せない憎むべき存在
「教化にも値しない人物ですね、それならばぜひ……」
そうして、私の頭の中に再びシナリオが描かれていく
「そなたは姉として慕うやつもいた、そいつをまずは教化して誘い、そして脅し
レヱゼンカヰムを修復させればいい、その時にわかる巫女の力、そして心地よさ、そしてこれからなさねばいけないことを」
そのためにも復讐を完遂するがいい。レヱゼンカヰム、それがソナタに力を与えてくれる
「レヱゼンカヰム……確かに強大です……でも、私に出来るでしょうか……………それに修復できそうとはいえ、倒されたのに」
「あれは操者を選ぶ、レヱゼンカヰムとは寵愛を関したもの、以前の操者がダメだったのは、
弱かっただけではない、自己の欲望のために使ったから本来の力を発揮できなかったにすぎぬ。
人類だけでなくすべてを慈しむそなたにふさわしい、皆を助けたいのだろう」
助けたい……許せない……唆して、サキトにつらいことを………そのためにも……
「なら……やることはわかるはずだ」
そう、そのためにも私はあいつを始末し
本当の巫女となってすべてのものを寵愛するために
・・・・・
そして、私は今までのことを思い返し、レヱゼンカヰムを見つめた。すべてを圧倒する威圧感、
だけど外観は女性をかたどり寵愛を意味する機体の素晴らしさがわかる。私の想いは固まる
「くっ」
そして散々これまでのことでレヱゼンカヰムを修復された、それが罠だと知り、私の魔装機に乗り込んで逃げようとしていた
といっても逃がして、この子の実験をしたかったから、
「レヱゼンカヰム、試させてそして導いて」
私はレヱゼンカヰムに祈りをささげ、そして乗り込んだ
「レヱゼンカヰム………」
コクピット・操縦するものがなかった。ただそこに座るだけで、
「ああ………気持ちいい………なんか満たされて………すべてをささげたくなる………」
私を幸福感がつつむ、高揚、そしてこれからのことすべてにこの子が教えてくれる
私はレヱゼンカヰムに選ばれたと理解した……ヴォルクルス教団の魔装機の原型だといわれていたから
もしダメなら今の私は死んでいる。死ぬどころか気持ちよくて、力がどんどん高ぶって……そしてあいつを殺したい思いで
満たされているから
「逃がさないわ……支社長、いいえ、あなたは人間としても教化する価値がないわ
せめてもの寵愛よ、苦しまずに殺してあげる」
勝負はあっという間に決した
「ひっ!!!」
「すべてを包む、寵愛、ティアフルセレモニー!」
・・・・・
「復讐は終わりを告げたようだな」
「素晴らしいですわ、この機体、怨念の死者の声が聞こえてくるんです。特に支社長の声が
ああ、たまらなく気持ちよくて、包んであげたくなる。
これが施す、すべてのものに対してということですね」
私は髪を下した妖艶な雰囲気のままこの世の気持ちいいという感情を全身に浴びていた
だけどこれで終わりじゃない……
「私は巨人族の巫女、やることはわかっています、この世に平穏をもたらし、その行為を邪魔するものには鉄槌を下します
誰であっても………」
「(サキト、それを邪魔するなら容赦しないわ)」
最初の感情も巨人族の巫女という思いに塗りつぶされてもそれを気にも留めず
感情を全身で感じ、高ぶっていた
「すべてそうしろとは言わん、中には見どころのあるやつであれば、生かして教化を施してやればいい
そなたの言うサキトも、そなたと同じような強化を施して未来永劫、平和に暮らせるそんな世にすればいい」
「いいえ、もはやそれも意味のないこと、邪魔をするのであれば、このレヱゼンカヰムで
永遠に私のこの機体で飼いならしてあげます」
ああもったいないです、私は本当にどこまでもおろかでした、あまつさえ逆らおうとして
大事な道を踏み外すところでした、私の意思は巨人族の意思、私は巫女、そのためには何でも、どんなことでも致します
まずは多くの手ごまが必要だ、私の手足となってそして死んで行っても構わないそんなやつら
あのあと、サキトに対しさまざまな問いかけを行ったでも、サキトの決心は変わらなかった。
それでも私を助けたいと思って
「ふふ、でも………」
焦る必要は全くない、巨人族の前には人間など無力、強制してもサキトを教化しても面白くない、じっくりとゆっくりそしてサキトと楽園を作るの
この世が争いがなくなり、慈しみ、誰もが平和な暮らしをして………
・・・・・・
「王、よろしいのですか?あのように致しまして……」
「構わぬ、人間とはつくづく業なもので、多少はああしたほうがより力を発揮できる
あの手のものは従わぬだろう、その結果どうなろうと知ったことではない、人間どもには報いを受けさせないとな
そのためにはせいぜい利用させてもらう、そして後悔させてやるのだ、逆らうとどんなことになるか」
そんなこととは知らない、いやどこかで知っていたのかもしれない、でもいまさら……
「もはや邪魔をするのであれば、排除するだけ……」
だけなのにどうして………あの地上人の顔ばかり浮かぶの……どうでもいい存在なのにどうして……
フィリスはすっかり意志は塗り替えられたのに、浮かんでくるサキトの顔
本人は知らなかった、いや知らないふりをしてただけなのかもしれない。
彼女は以前命を狙われたのを助けたサキトを知らないうちに胸で思いが膨らんでいき、その思いが巨人族の巫女
というのを演じているだけで本当は、本来自分が行いたかった独占をやりたかった姿なのかもしれない