the other ~2番目の騎士~   作:お兄ちゃん

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こんな年末に近い時期に、しかもアニメが終わったこんな時まで投稿が遅れ大変申し訳ありません。やっと書き終えたのでお願いします。

それでは、どうぞ!

※グロ表現あり


第13話 一輝の妹(後編)

「おいおい、これはなんだ?」

 一年一組の教室に辿り着いた束は、教壇上の惨劇を見て思わず疑問を口にした。

 血に染まる教壇の床、真っ赤に染まる白いシャツ。そして女性の肩を抱える一輝の姿。そこから導いた答えは、容易に導き出せた。

(ああ、折木先生のいつものアレか)

「あー、大丈夫。皆落ち着いて」

 目の前の光景に束が固まっていると、一輝が折木を運ぼうと肩を抱き起こす。

「心配しなくていいよ、先生は物凄い病弱だからね」

「いやだからって吐血してる人を運ぶのはどうかと思うぞ」

 一輝の行動を止め、折木を教壇から離して教室に横たわらせる。その後、一輝に保健室から担架と毛布を持ってくるように言い向かわせる。

「あら……市花君じゃない、げほっ、久しぶり〜」

「喋らないで下さい。……この色はどっからだ?」

 教壇や折木の口から垂れた血液から出血場所を予測し、束はブレザーの内から一輝に使用したのと似た石を取り出し折木の胸の上に置く。

「あ、あの〜何をしているんですか?」

「先生の吐っ!?」

 折木への応急処置を終え、束は自分にかけられた声の方を向き絶句する。

 そこにいたのは女子学生、眼鏡をかけ頭の上にアンテナのように髪の毛が跳ねている女子学生だ。しかし、髪の毛がーーーピンク。

(……はい?)

 彼女の髪に目が釘付けになってしまった束を、折木は息を切らしながらも話す。

「市花君?日下部さんが……どうかした?、けほっ!」

「日下部?日本人なんですか、この子」

「あー先輩酷いですよ!私は東京生まれで東京育ちですー」

 束の呆れ顔に、腕を上下に振りながら頬を膨らませて答える日下部加々美。

(茶髪や金髪に染めてるのは何度か見た事あるが、ピンクって……まあステラみたいな赤い髪もこの世界じゃ当たり前な感じだし、今更驚くことじゃないか)

 そう結論付けた束は加々美に教室内の血の掃除、特に血液感染防止を徹底させ一輝が持ってきた担架と毛布で折木を保健室まで運ぶ。なかなか頭から離れないピンクの髪を記憶から消す努力は、保健室に着くまで続いた。

 

「ごめんね〜二人とも面倒な事に関われせちゃって…ごほっ!」

「病人は安静にしてください。顔色も隈もいつもより酷いですし」

 そう言いながら折木を白いシーツが掛かったベッドに座らせる。束は彼女を支えながら口元の血を優しく拭い、念の為に寝巻きに着替えてもらった。

「折木先生、まーた新入生の前で張り切っちゃったんですか?常に安静にしてないと」

「キリコさんがいれば安心して先生も休めますよ、今日は学園にいてくれて本当に助かりました」

「いいのよ。今日は折木先生の往診の予定だったから今日はここにいるしね」

 診察デスクでカルテを記入し終わり、回転椅子に座りながら束達の方を振り向く白衣の女性。学生にして最高レベルの医者、そして騎士でもある彼女の名は『薬師キリコ』。

 萌黄色の自分の髪に軽く搔き上げながら整った顔で微笑む。

「とにかく、先生は投薬治療ですね。病院ならもっとしっかりした治療が出来るんですが……」

「そ、そんな事はないと思うなー……黒鉄君もそう思うよね?」

 と、折木は一輝の同意を求めた。寝巻きに着替え終わり服は床頭台に畳まれ置かれている。

「そんな事言ってると、今度は吐血じゃ済まない時に手遅れになると思うんですが?」

「一輝君に賛成です。まあ今日は休んで下さいよ、先生」

「市花君、出来れば『ユリちゃん』ってー」

「いいですね、『折木先生』?」

「うー……分かりました」

 束の気がこもった言葉に、折木が少したじろぐも同意する。

「ではキリコさん、先生をよろしくお願いします。一年のみんなには何か連絡事項とかありますか?」

「ううん、今日はもう連絡は終わってるからもう帰っていいって伝えてくれる?」

「分かりました。では失礼します」

「はいはーい、今日はお疲れ様ー」

 そう言い、一輝と束は保健室を後にし教室へと戻っていった。

「……あの二人は相変わらず仲が良いのね」

「確か幼い頃からの付き合いだそうですよ。私の知り合いがとても嬉しそうに話してました」

 保健室の女性達は彼らが去った後のドアを見つめながらそれぞれ言う。その顔は微笑みながらもどこか懐かしさを感じているようだ。

「あれからもう一年になるのね」

 そう言い、折木はベッドに横たわり静かに目を閉じる。それを見守ったキリコは再び診察デスクに向かい作業を再開した。

 

 一輝と別れた束は、寮に戻る途中で母であるユリーシャと携帯電話で会話していた。

 寮に向かうため、校舎に近い学園内の歩道を舞い散る桜の花びらを見ながらゆっくり歩いていた。『ありがとうね〜、写真。本当に綺麗ね〜』

「もうあんな頼み事を俺にしないでよ。恥ずかしいから」

『いいじゃない〜ステラちゃんの写真、どうしても欲しかったんだもん』

 ステラの写真を撮ってきて欲しいーーーそれが母からのお願いだった。

 本人にお願いするのがとても恥ずかしかったと束はあのパーティーの後を思い出す。

 最初は戸惑っていたステラだが快く引き受けてくれ、数枚の写真を撮らせてもらった。撮っているうちに束の方が変な気持ちになったが。

「それで、今日はどうしたの?家には暫く帰れないよ?」

『買い物一緒に来てくれほしいの。『アウロラ』で十パーセント割引だから多めに買おうと思って〜』

「あー……分かった、直ぐに帰れるようにー」

 ふと見上げた校舎の、一年生の階の窓から廊下に人が集まっているのが見えた。

「……」

『もしもし〜?』

「ごめん、あとでかけ直す」

 そう言い束は電話を切って校舎へと駆け足で引き返した。

 

「ナニ善人ぶってんですかあ?詐欺師のくせによ」

「詐欺師?どういう意味かなそれは」

 階段を駆け上がり、一年一組の教室近くの廊下に辿り着いた束。室内では一輝が誰かに言い寄られているような会話が聞こえるが、廊下に群がる学生が多く中の様子が分からない。

 周りの学生に聞いてみようと辺りを見回すと、先程目にしたピンクの髪を見つけた。室内の様子を見ることが出来る位置に彼女がいたので人の波をかき分け後ろまで近づく。

「えーと確か……日下部さん、だよね?」

 加々美は束の声に気づき振り向く。手には生徒手帳を持っており何かを撮影している途中なのか、動画撮影の状態だった。

「あっ、先輩!大変なんですよ何とかしてくださいよ〜」

 と、目尻に涙を溜め声を抑えながらながらも現在の状況を話す。どうやら一輝が女子に囲まれているのが気に入らないことでの因縁とのこと。それを聞いた直後、周りの学生がどよめき出す。

 堂々とした体躯の学生とその取り巻きらしい四人の学生。その四人が自分の霊装を手にしていたのだ。

「あんた達本気!?ここで霊装使ったら駄目よ!」

「うっせえこのビッチ!怪我したくないなら離れてろ!」

 加々美の忠告を一蹴し霊装を構え出す四人。そんな様子に、束は呆れた。

 人を殺すこともできる自分の能力を自慢するが如く振りかざして脅す彼らの姿は、彼には見ていられない光景だった。

「……日下部さん。そのまま中の様子を撮っといて」

「いいですけど、何をするんですか?」

 その言葉を返すことなく束は加々美の前に割り込み、開いているドアをわざとらしく大きな音でノックした。ノックすることで教室内外の視線が束に集まった。

「なーにしてるの?そんな物騒な物出して」

 突然乱入してきた束に、日本刀の霊装を持った学生が詰め寄る。

「なんだお前?文句あんのか?」

「言葉をを選べよ後輩。一応、お前達の先輩なんだが」

「はっ、そいつは失礼しました先輩殿」

「で、先輩がなんの用なんですか〜?今非常に忙しんで後にしてくれます〜?」

 わざとらしくにやけた顔で言い直す学生。それに続くように語尾を伸ばして同じように笑う堂々とした体躯の学生。

「いや、()()を使うってことがどういう意味か知ってるのかな〜って思っただけ」

 そんな言葉に何の感情も浮かばない束は日本刀を指差し言う。

「実像形態を出したって事は、覚悟があっての事なんだろうな?」

 学生を見る束の目が鋭いものに変わる。彼の日本刀は幻像形態ではなく、斬れば本当に人を傷つけられる『実像形態』だった。しかし学生は変わらずにやけ顏で答える。

「はあ、覚悟?そんなんありませんよ。ただの脅しですよ、コレは。まあ先輩の言いたいことは『斬っていいのは斬られる覚悟がある奴だけ』とかでしょ?ッヒ、ちょー笑えるんですけど!!」片方の手で目を抑えながら笑い出す学生。他の取り巻きも、それに釣られて笑い出した。

 その様子に一輝が心配そうな眼差しで束の方を見る。だか、彼はそんな笑い声が聞こえないとも思えるような無表情で溜息をついた。

「な、何すか先輩、まさか当たりだったとか!あ〜〜受けーーー」

 

「黙れ」

 

 学生に被せるように低い声で言い放つ。それに怖気付いたのか、笑っていた学生の表情が固まる。「もう一度言うぞ?実像形態を出したって事は覚悟があるんだろうな?」

 目の前の学生を押しのけ一輝を指差し言葉を繋げる。

「『こいつを絶対に殺す』っていう覚悟が、お前達にあるんだな?」

 と。

「こ、殺す?何言ってーーー」

「幻像形態なら脅しだろうな、まあどっちでも一緒だが。しかし実像なら話は変わってくる。幻像のように少しの透過性もなく、実際に人を殺すことが出来るそれを使う事は『今から目の前の敵を殺す』という意志があるってことになる。まあ、入ったばかりで何も学んでいないお前らが知ってるわけないよな。じゃ、学びついでにここの校則を一つ教えてやる」

 上着のポケットから生徒手帳を取り出し、束は学生要項のページを開き文章を読み上げる。

「『学園内での実践、訓練、演習など霊装を使用する場合は如何なる理由を以ってしても実像形態の使用する事を禁ずる。もし誤って実像形態を展開した場合、或いは敵意を以って展開した場合は相応の処罰を与えるものとする。』因みに今回の場合はーーー」

 ページを閉じ、学生達の方を見る。

「停学及びその日を含んだ学期分の成績の取り消し、かな?」

 その言葉に二、三人の学生の顔が引き攣り腕に震えが出た。しかし体躯のいい学生がそれを見て強気に言い放つ。

「何ビビってんだよ!ハッタリに決まってらあ!」

 喝を入れられた様に震えていた学生の表情が睨みつける様に変わり再びそれぞれの霊装を構え直す。「はあ……ま、そっちがその気ならーーーイツキ、半分何とかしろ」

「う、うん」

 束に圧され、小さい声で答える一輝。

 返事を聞いた束は自身の手を拳の形にし、半身になり臨戦態勢になる。

「先輩!向こうが霊装出してるなら正当防衛で先輩達も霊装で!」

「いや、その必要はないよ」

「確かに。もしそうだとしてもこいつらはこれで十分だ」

 加々美の忠告に返事しつつ二人は両手に指を真っ直ぐ伸ばし、手刀の形にしながら学生達に言う。「来いよ後輩、殺す気でな」

 その言葉が合図になり、一輝と束それぞれに学生達が霊装を振りかざす。

 瞬間、束は自分の右から頭に向かってくる武器を右手で受け止める。視線を前に向いたまま動かすことなく。

「っ、この!」

 攻撃を止められた学生は振り払おうと自分の方へ引っ張る、束の方に押すといった抵抗をするがピクリとも動かない。

 学生の抵抗に見向きもせず、束は止めた霊装を見る。

「鉄棍か。六角に切った鉄の棒を武器にしたもの……」

 霊装を観察し、そう呟く。そして止まった鉄棍の、相手に近い方に左手を添え、

「もう少し、持ち方を考えようなっ!」

 鉄棍の端、把端をまるで梃子を上げるように学生の顎を殴りつける。相手が鉄棍の端の方を持っているからこそ、出来る方法だ。

「がっ!?」

 顎の衝撃に仰け反り、態勢を崩される学生。立て直そうとするも力が上手く入らず、そのまま仰向けに倒れる。

「死ねえぇぇぇっ!」

 倒れたのと同時に、タイミングを図り束の背後から戦斧が振り上げられる。

 斧を持った学生の声に、体ごと振り向いた束は自分に向かう刃の軌跡を目で追い立ち尽くす。

 そして戦斧は束の左肩の肉を抉り、鎖骨の辺りで止まった。刃によって開かれ筋肉の断面が見える傷から血が滲むように流れ、束の服を赤く染めていく。

「へっへ……」

 斧を持った学生は満足そうに笑う。さっきのお返しと言わんばかりの歪み、嘲りだった。

「どうよ先輩、痛いっしょ?あんまり調子に乗るのもいい加減にして下さいよ〜」

 斧に力を込め、更に刃を食い込ませる。その様子を、束は無表情で見つめていた。

「もっと来いよ……」

「……はい?」

 学生が言葉を発した直後、斧が束の切り口を広げているのを感じた。だかそれは、学生の力だけではなくいつの間にか柄を握り締めた束の手だった。

「!?」

 学生は驚く。命乞いでも戦意を喪失する事でもない彼の行動に、理解出来なかった。

 だがその疑問は束の言葉を聞いて、理解する。

「言ったよな……『殺す気で来い』ってなあ。だっだらーーー」

 鎖骨を砕き傷口から血が噴き出し、束の顔左半分と学生の両腕にかかるがそれに反応する事なく、

 

「ーーー俺を殺してみろよ、クソガキ」

 

 学生を鋭い目で見つめる。束の目と血で真っ赤になった顔で残忍にも見える顔に、学生は恐ろしい程の残酷さを感じたのか目を見開き、恐怖の色に染まる。

「どうした、そのつもりで俺に切りかかったんだろ?だったら殺してみろよ」

「あ……ああっ……」

 学生の手が小刻みに震え出し、力が抜けていき柄から手を離してしまう。

「その程度か、お前の覚悟は」

 と束は残念そうに呟き所有者が手放した霊装を放り捨てる。霊装は本人の魔力を供給しない限り形態を保持出来ないので、光る塵となって崩れ去った。

「そんな覚悟で武器を持つな、扱い方はこれから学んでいけばいいけど。学ぶ事ができればな」

 その言葉をかけ、束は相手のに右手で掌底を打ち込み肺の空気をなくし気絶させる。

「さて、イツキは……ってそっちは終わってるか」

 一輝の方を見ると、学生二人が重なるように机に突っ込む形で倒れていた。おそらく、前後から強襲したはいいが体勢を崩され転倒したのだろう。

「く、くそ!」

 先程の余裕はどこに行ったのか、体躯のいい学生が仲間をやられたという事実に狼狽しながらも、自身の霊装を右手に展開する。その霊装を見て、束は驚きの声を上げる。

「へえ、リボルバーか。しかも『象殺し』みたいな……」

「くたばれ!」

 言葉を遮る形で銃口を束に向け、引き金に力を込める。向けられた銃口を睨み束は右手に魔力を纏わせる。

 直後、音速に近い速度放たれる魔弾。それに束は右手の拳を振り上げ、銃弾を殴り上げる。上へ飛ばされた魔弾は天井に穴を開け、実体を霊装と同じように消える。

 銃を撃った直後に動いた一輝は、発砲後に硬直した学生の懐に踏み込み右手を捻り相手の背中に回す。

「いいっ!?」

「大人しくしたほうがいいよ」

 痛みに悲鳴を上げる学生に、一輝は降伏を促す。その言葉を認めたのか学生はその場で膝を折りへたり込んだ。

 こうして霊装を展開した学生の鎮圧は終わり、所々戦闘の跡が残る教室を一組総出での片付けが始まった。

 気絶した学生達を叩き起こし、一ヶ所に固め終わった束は加々美に渡した生徒手帳に記録された動画を確認する。

「これで、この件に関しての証拠は手に入った。あとは事後処理か……風紀委員にでも頼むか。イツキにも話し聞かないと」

 そう呟き、騒ぎを起こした学生達を見る。

 

「それより、束さんはお兄様をまだそれで呼んでいるのですね」

 

 そんな束に、声を掛ける者がいた。その声に振り向くことをせず束は答える。

「『いっき』って俺言いにくいし、呼んでてこっちがなんか恥ずかしくなるから『いつき』で統一しているだけって前にも言ったよな?」

「ふふ、そうでしたね」

 その丁寧な言葉遣いを束は知っていた。そしてゆっくりと声の主の方へ振り返る。

 そこに立っていたのは一人の小柄な少女だった。短い銀の髪に翡翠色に染まった瞳は笑みを浮かべる時のように細くなる。

「久し振り、珠雫(しずく)ちゃん」

「こんにちは束さん、先程はお見事でした。お兄様も相変わらずの強さでした」

 黒鉄(くろがね)珠雫(しずく)。一輝のたった一人の妹にして束の幼馴染だった。




「作者も最近忙しいから疲れてるんだ。今日は励ますとするか」

<アインズウルゴウン様万歳! ('A` ) おい作者!('∀` )
( 'A`) ('∀` )

どうも皆さん、お兄ちゃんです。
アニメ終わってしまったんですかそうですか。作者は頭の中の想像が崩壊しないように見ないようにしていましたが、これからの展開の資料のために見ていくことにします。
次回は喧嘩ですね。どうしてくれようか……
では、また次回!もしくは良いお年を!





《作者と束の英雄譚講座》
「皆さんこんにちは、一応この物語の主人公の市花 束といいます」
「このコーナーでは『落第騎士の英雄譚』内での公式説明がない設定を作者の独自解釈で分かりやすく説明するといった内容でございます」
「興味のある方は是非見ていただければと思います。では今回の内容を」

・幻像形態と実像形態の違いについて
原作では幻像形態(原作では幻想形態)を『人間に対してのみ物理的なダメージを与えず、体力を直接削り取る形態』、実像形態を『負傷は勿論場合によっては命の危険すら伴う』形態として紹介されています。しかし、幻想形態が使われているのは最初とこの後の暁学園襲撃のみ。実像形態が大会でも使われています。
私の作品では、『実像形態で大会を行い、それで人がバタバタ倒れるのは怪我人殺到で大会どころではなくなるのでは?』という考えから実像形態を展開するのを世界でも重罪とし、学園でも特殊な例を除き禁止としています。大会は幻像形態で行うことにしました。
しかし、実像形態と幻像形態の違いがこれでは分かりにくいと思うのです。同じ生き物を同じ様に斬るとダメージがどう違うのか、どのようなダメージなのかをどう説明できるか。
簡潔に言うと『水と氷』を想像していただければいいかと思います。
水を、ホースを使って棒状に出した状態で誰かに斬るように振ってもその人に水がかかるだけで怪我を負いません。体は『濡れます』が。
氷を棒状に固め、同じ様に相手に振ると相手に氷の衝撃とそれに伴う破片で相手に『怪我を負わせる』危険があります。
この『濡れる』と『衝撃で怪我を負う』というのが幻像形態と実像形態の違いに当たるのではというのが作者の考えです。
「……それだけ?」
うん。これだけ。
「原作って実像形態ばっか?何で幻像形態で闘わないの?」
ううん……命のやり取りをするからとかバイオレンスさを出すとか考えられるけど、そこまで考えてない。
「ふーん。ま、こっちは怪我の心配はないって事だな」
そうだけど、実像形態より軽いとはいえダメージあるし、炎とか雷のダメージはあるから気をつけてね。
「はいはい。じゃあ今回はこの辺でいいな?」
また新しい事項があったらこうやって発表していくのでよかったら見てください。
「それではまた次回〜」




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