ラノベ転生 ―底辺社畜、昔好きだったラノベの世界に転生するも転生先は暗黒系鬱ラノベの世界だった件―   作:哀原正十

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第41話 退屈な校長話

「破竹の勢いを誇る我が学園だが、この度も人類会議より重要な作戦を任された」

 

 課外実習当日。全校生徒が集まる校庭の前で学園長の鷲塚シスイが演説を行っている。

 

「作戦内容は魔王城への侵攻路に立ち塞がるエリアAの魔物の排除。この度はソドム学園の生徒との合同作戦となっている。特に学園筆頭神崎焔の活躍には大いに期待している。それでは作戦の概要をおさらいしよう」

 

 鷲塚シスイがその鋭い眼光を油断なく細めながら言う。

 

「エリアAは複数のランクAの魔人が守りを固めるエリアだ。この全てのランクAの魔人たち、そして何より魔王城への本道を塞ぐSランク魔人の殲滅がこの度の作戦目標だ。だが、このSランク魔人――陽光の魔人ネルアポロンの討伐は最後に行う。まずはAランク魔人を各個撃破し、それからだ。それが最も安全と判断した。この作戦の要になるものは2人」

 

 鷲塚シスイは2人の生徒を交互に見てから言う。

 

「神宮司ルナと神崎焔だ。2人を主攻としてAランク魔人の撃退を行う。予期せぬ事態もあるだろうが、この基本姿勢は崩さない。後は各自臨機応変に対応してくれ」

 

 キサラちゃんが耳打ち。

 

「ねぇ、アキラも2人に負けないくらい強いわよね。特別な役割はないの」

「ないよ。多分許しただけで未だに信頼されていないんだろうね。人類会議に」

「そっか」

 

 多分ね。

 

「隊は神宮司ルナが率いるAグループと神崎焔が率いるBグループに分けて行う。事前に通達していた通り各自配属されたグループについて行動してくれ」

 

「ん」

 

 これは原作と違う展開だ。原作ではAグループを率いるのは神宮司ルナを除いた生徒会のトップ層による複合グループだった。神宮司ルナが生きているため作戦がより妥当性のあるものに入れ替わっている。まぁ、特段気にする程のことではないだろう。

 

 気にしても仕方ないともいう。気にしたら負けだよ、うん。

 

「それでは配置開始。配置が済み次第進軍を開始する。進軍は徒歩で行う」

 

 徒歩で行くらしい。深く考えたら負けだ。そう言えばこういう行軍過程とかは深く描かれず場面転換で飛んでたなーとどこか他所事のように考えながら僕は配置を開始した。僕がつくのは神崎焔が率いるBグループだった。キョウ君たちも原作通りBグループに配属されたらしい。4マンセルを組んだのは……うん。原作と同じモブだな。よしよし。原作通りの展開になっている。

 

(後はどこまで原作通りになってくれるかだな。ここから先は祈りつつその時の最善を尽くすしかないか)

 

 配置が終わり、行軍が始まる。休憩を挟みながら、エリアAへの行軍は予定通り行われた。

 

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