ラノベ転生 ―底辺社畜、昔好きだったラノベの世界に転生するも転生先は暗黒系鬱ラノベの世界だった件―   作:哀原正十

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第48話 魔王

「魔王の復活が予想より早いかもしれない!?」

 

「はい。人類会議のメンバーの一人が予見の魔法で見た真実です」

 

 読丘カナンは。

 

 随分万能な気がする予見の魔法というものにて見た真実を僕たちに語ってくれた。

 

「それは、本当なのか」

 

「本当です。そう思ってこれからは行動してください」

 

「……大変な事実だな。それは。口外礼を敷かなければパニックが起きうるぞ。全く」

 

「だからこそ私が口伝で伝えに来ました。情報を漏らさないよう」

 

 2人が何故こんなに慎重になっているのか。それは過去魔王が現れた際に起こった魔王災害と呼ばれる災害が人類に刻まれたトラウマとなっているからだ。

 

 名だたる魔術士たちが倒れ、魔王に率いられた魔王軍は人類圏を占領し、過去、人間牧場と言う悍ましい地獄を作り上げた。そう、人類は敗北したのだ。それから長い間魔物の支配は続き、その間の人類の生活は地獄そのものだったらしい。特に人間牧場などおぞましさの極みだ。詳しいエピソードは原作に詳しいが、ここに語ることも出来ないくらいR18エピソードの連発だった。いや、よく編集部もあの内容を通したよ、うん。

 

 最終的に魔王は虹色の魔力の持ち主、彩光の勇者カーンによって相打ちに近い形で封印されたのだが、その封印が年々溶けかかっているのは周知の事実だ。それがさらに緩んだとなれば、真剣に核シェルターを購入する民が出てきてもおかしくない。それ程恐怖の象徴なのだ。この世界における魔王と言う存在は。その歴史は子供から大人まで教育され、頭と心に叩き込まれている。原爆資料館みたいな特別な資料館が各地域に存在するほどだ。

 

 その魔王に対抗するべく近年の人類は団結して行動を起こしている。人類会議もその一つだ。そうしてまた魔王に対抗する作戦をこしらえてきた。そういう訳らしい。

 

「どこから漏れたのか噂にもなっているから知っているでしょう。人類は魔王城への進軍を考えていると。その噂は真実です。人類は人類の総力を挙げて魔王城へ進軍する作戦を現在立てています。その為に必要なピースを集める。そして邪魔な要素を排除している。今はそういう段階にあります。闇蔵アキラ君。あなたには」

 

 そして読丘カナンは本題に入った。

 

「長年、深淵覚醒に至った氷の魔術士エレナ・バートンと拮抗を築いている七賢魔が一人不死の魔人ゲイマルクの討伐を頼みたいのです。その虚無の剣の特性を活かして、かの不死の魔人を虚無の世界に飛ばして欲しいのです」

 

「なるほど」

 

 いきなり無茶ぶりが過ぎないかな?

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