個性図書館によるヒーローアカデミア   作:ヨガマスター

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いつもよりちょっと長いです。
やっぱり原作部分だと話が長くなりやすいな……


12.初登校と個性把握テスト

 オイラは本読と別れ1-Aの教室の前に立っていた。

 

「ドアでけぇな……」

 

 オイラの身長が低いことを加味しても、教室の扉はかなり大きく見えた。

 異形型の人に向けた配慮だろうか? 

 

「あれ? 峰田君! 君も受かってたんだね!」

 

「お、緑谷じゃねぇか、よっしゃこれでクラスでひとりぼっちになるのは避けれるぜ!」

 

「あはは……、喜ぶのそこなんだね」

 

 オイラがドアの前で立ち尽くしていると後ろから話しかけられ、振り向くとそこには緑谷がいた。

 どうやら緑谷も入試を通過できたらしい。

 

「よし、ボッチ回避は確定したし入るぞ」

 

 そう言ってオイラは教室のドアを開いた。

 するとまず目に入ったのは明らかにガラの悪い男とそれを叱る明らかに真面目そうな男だった。

 

「机に足をかけるな!」

 

「あぁ?」

 

「雄英の先輩方や、机の製作者方に申し訳ないとおもわないか!」

 

「思わねぇよ! てめぇどこ中だよ、端役が」

 

 いや治安悪!? 

 ほんとにここヒーロー科かよ!? 

 

「ぼっ……、俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ」

 

「聡明ぃ? クソエリートじゃねぇか、ぶっ殺しがいがありそうだな」

 

「なっ!? ぶっ殺しがい!? 君酷いな、本当にヒーロー志望か?」

 

「けっ! ……あ?」

 

「ん? 君は……」

 

 げっ、こっちに気づきやがった! 

 こっち見んなよ! 

 

「おはよう! 俺は私立聡明中学の……」

 

「聞いてたよ! あっと、僕緑谷、よろしく飯田君!」

 

「オイ「緑谷君、君はあの実技試験の構造に気づいていたのだな……」……っておい!?」

 

 こいつオイラの自己紹介に被せやがった……!? 

 何なんだよ一体よぉ! 

 

「俺は気づけなかった、君を見誤っていたよ」

「悔しいが、君のほうが上手だったようだ」

 

 ……多分緑谷の顔的に飯田の勘違いっぽいな。

 と、そんなことを思っていると後ろから女子の声が聞こえてきた。

 

「あっ! そのモサモサ頭は! 地味目の!」

 

 ……は? 

 

「何だよ緑谷、お前なんでいきなり女子に話しかけられてんだよ!」

 

 オイラと同じ非モテだと思ってたのに! 

 この裏切り者! 

 

「理不尽の極み!?」

 

「……ぉともだちごっこがしたいならよそへ行け……」

 

「ほ?」

 

 え? 今誰か喋ったか? 

 よく聞き取れ……

 

「ここはヒーロー科だぞ……」

 

 なんかいる!? 

 な……、何なんだこの寝袋に入った不審者は!? 

 

「はい、静になるまで8秒かかりました」

「時間は有限、君たち合理性に欠くね」

 

 なんか先生みたいなこと言ってるけど……

 え、先生? こんなくたびれた人が!? 

 

「担任の相澤消太だ、よろしくね」

 

 しかも担任かよ!? 

 正気なのかよ雄英高校はよ!? 

 

「早速だがこれを着てグラウンドに出ろ」

 

「え?」

 

 ……おっさんと一緒に寝袋に入っていた服を着ろと? 

 

 *  *  *

 

 

「「「個性把握テストぉ!?」」」

 

 言われた通り体操服に着替え連れてこられたグラウンドにて、オイラたちにそれを行うことが伝えられた。

 

 個性把握テストって……

 今日は入学式のはずだしそれには出なくていいのか? 

 と思ったが、どうやらいいらしい。

 いくらなんでも自由すぎるだろ雄英……

 

「実技入試成績のトップは爆豪だったな」

 

「おっ」

 

 爆豪ってあのヤンキーのことかよ……

 あいつが一位ってマジか? 

 

「中学の時ソフトボール投げ何メートルだった?」

 

「67メートル」

 

「じゃあ個性を使ってやってみろ」

「円から出なきゃ何してもいい、はいよ、思い切りな」

 

「んじゃまぁ……、死ねぇ!!!」

 

 ……死ねって……

 ヒーロー志望としてはどうなんだ……? 

 

「まず自分の最大限を知る」

「それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

 

 そう言って相澤先生が見せたスマホ画面には705.2と表示されていた。

 ……まじか、700m超えってオイラじゃどう頑張っても出せないぞ。

 それにあいつ、いま爆風でボール飛ばしてたよな。

 普通そんなことしたらあらぬ方向にいきそうなものだけど、あいつはまっすぐに飛ばせていた。

 つまりそれだけの技量があるってことか。

 

「なにこれ? 面白そう!」

 

「個性が思いっきり使えんだ! さすがヒーロー科!」

 

「面白そう……か」

 

 あっ……

 なんか嫌な予感が……

 

「ヒーローになるための3年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」

「よし……、8種目トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、除籍処分としよう」

 

「「「はぁぁぁ!?!?!?」」」

 

 マジかよ……

 こんな初日から除籍って……、いくら自由でも限度があるぞ!? 

 

「生徒のいかんは俺たちの自由」

「ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」

 

 *  *  *

 

 その後、プルスウルトラという言葉にも限度はあるだろと思うような相澤先生の言葉を聞き、ついに在籍をかけた地獄のテストが始まった。

 

 まず1種目は50m走だ。

 

「50m……これぐらいなら一回で大丈夫か」

 

 どうやら事前準備はしていいようなのでモギモギをスタート地点につけておく。

 

『位置について、用意……、バンッ!』

 

 その音と同時にモギモギに飛び乗りそのまま弾き飛ぶ。

 

『1秒83』

 

「よっしゃあ!」

 

「僕がスピード負けた!?」

 

 この結果ならこの種目は1位だぜ! 

 ……ところで今飯田僕って言ったよな? 

 

 次は握力、可能な限り力を入れて握る。

 

「……73キロか」

 

 ……オイラ意外と握力あるんだな。

 

 次、立ち幅跳び。

 

 これもモギモギで……っと! 

 

「210m……、まぁ多分いい方だな」

 

 爆豪みたいな飛んでるやつほどじゃないけど十分な結果だ。

 

 次、反復横跳び。

 

 これももちろんモギモギで……! 

 

「273回、たぶんトップだろ!」

 

 ……あれ!? なんか靴若干ボロボロになってる!? 

 

 ……さて、次はボール投げなのだが……

 

「緑谷君はこのままだとまずいぞ」

 

「あ? ……ったりめえだ、無個性の雑魚だぞ!」

 

 そんな会話がオイラの耳に入る。

 緑谷が無個性? 

 確かにオイラと海岸で鍛練してた時も個性は使ってなかったけど、無個性で雄英に入れるなんてことあるか? 

 

 そんな事を考えていると緑谷が1回目のボールを投げた。

 

『46メートル』

 

「な……、今確かに使おうって……」

 

「個性を消した」

 

 ……は? 

 個性を消した!? 

 

「つくづくあの入試は合理性に欠くよ」

「お前のような奴も入学できてしまう」

 

 いや、言い過ぎだろ。

 教師の発言じゃねぇよ……

 

「個性を消した?」

「はっ! あのゴーグル……そうか!」

「見ただけで人の個性を抹消する個性」

「抹消ヒーロー、イレイザーヘッド!」

 

 イレイザーヘッド……、確か前に本読から聞いたことあるな。

 本読と同じアングラ系のヒーローらしいけど……

 ……なんかだいぶ緑谷詰められてるぞ……、大丈夫なのか? 

 そんな不安が漂う中、緑谷が二回目のボールを投げ……!? 

 

「SMASH!」

 

 ……っ! マジか! 

 緑谷が投げたボールはとんでもない勢いで飛んで行く。

 これ最初の爆豪と同じレベルじゃないか!? 

 

「先生……、まだ……動けます……!」

 

 って! 

 何だあの緑谷の指!? 

 赤黒く変色してるぞ!? 

 

「くっ、どういうことだ」

 

 は? 

 ちょっ、爆豪なにして!? 

 

「コラ! 訳を言え! デクてめぇ!」

 

 おいあれ襲う気まんまんじゃねぇか! 

 なんとかして止めねぇと! 

 そう思いオイラがモギモギを掴むと同時に、爆轟に布が巻き付いた。

 

「ったく、何度も何度も個性使わすなよ」

「俺はドライアイなんだ!」

 

 個性凄いのに勿体な!? 

 

「時間がもったいない、次準備しろ」

 

 ……まぁ、とりあえずテストに集中するか……

 

 ボール投げは……、まぁ普通に投げればいいだろ。

 

「97m……思ったより飛ばなかったな……」

 

 モギモギだったらもっと150mぐらい行けたんだけどな……

 

 次、長座体前屈。

 

「いや、オイラ不利すぎるだろ!? 案の定20cmしか行かなかったわ!」

 

「ドンマイ」

 

 くそ! 案の定憐れまれた! 

 

 最後! 持久走! 

 

 ……オイラが持久走で個性使うとめちゃくちゃ妨害にならないか? 

 

「相澤先生! オイラがこれに個性を使うとマズくないですか?」

 

「……確かにそうだな、峰田だけほかの奴らが終わった後にするか」

 

 というわけでほかの奴らが持久走で倒れるなか一人走ることになってしまった。

 

「まずは1周!」

 

 オイラは一周目は辺りにモギモギを配置しながら走る。

 

「よし二周目! 『スクランブル』!」

 

 二周目以降は配置したモギモギで跳ね回ることで高速で持久走を終わらせた。

 

「108秒、結構速いんじゃねぇか?」

 

 あのバイクに乗ってた女子ほどじゃねぇけど悪い結果ではないと思う。

 

 さて、そんなわけでついに個性把握テストが終わり、ついにドキドキの結果発表の時間になった。

 

「んじゃ、ぱぱっと結果発表」

「トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ」

「口頭で説明するのは時間の無駄なんで、一括開示する」

 

 トータル最下位が除籍か……

 ……まぁ、十中八九緑谷だよな……

 

 結果が表示される。

 オイラの順位は4位で、最下位は……

 

「……やっぱり緑谷か……」

 

 なんつうか……、やっぱりあんま納得いかないな……

 緑谷はこんなテストでは測れないぐらいスゲーやつだ。

 なのに除籍って……

 

「ちなみに除籍はウソな」

 

 ……は? 

 

「君らの個性を最大限引き出す合理的虚偽」

 

「「「「はぁぁぁぁぁ!?!?!?」」」」

 

 嘘って、おま、教師が嘘ついていいのかよ!? 

 

「あんなのウソに決まってるじゃない」

「ちょっと考えればわかりますわ」

 

 ……まじか……

 

「これにて終わりだ」

「教室にカリキュラムなどの書類があるから戻ったら目通しとけ」

 

 ……まぁ、結果的にはよかった……のか? 

 

 *  *  *

 

 それから少し時間が経ち、オイラは本読と帰り道を歩いていた。

 

「聞いてくれよ本読! うちのクラスの担任がひどいんだぜ!」

「いきなり個性把握テストをやらされてしかも最下位は除籍だって脅された!」

「まぁ、最終的にはそれは嘘だったんだけどよ」

 

「あ〜……、それ本当だよ」

 

「ん?」

 

 どういう意味だ? 

 嘘が本当……? 

 

「ちょっと調べればわかるんだけど峰田のクラスの担任、相澤消太は去年一クラス全員を除籍処分にしてる」

「今回除籍されなかったのはまぁ、相澤先生のお眼鏡にかなったからかな?」

 

「……はぁ!?」

 

「まぁ、除籍って言っても普通科に落とされるだけだろうけどね」

 

 その発言はあまりにも衝撃的なものだった。

 一クラス全員を除籍って……

 ていうか今の説明的にもしかして……

 

「じゃあもし今後お眼鏡にかなわなくなるようなことが起きれば……」

 

「十中八九除籍だな」

 

「……マジかよ!?!?!?」

 




峰田ちょくちょく八百万に張り付いてるのに剥がされてないあたり多分結構握力あるんだよな……

高評価で喜ぶ生き物、それが私
あと誤字報告で喜ぶ生き物、それも私
なんなら感想で喜ぶ生き物も私。

今後赤い霧の本を使うときどっちの姿にする?

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