アンジェラの身体になってからしばらく。
俺はこの図書館を調べた結果わかったことをまとめていた。
まず最初にわかったこと、それは本を纏う際に姿の調整ができるということだ。
アンジェラを例にすると顔は俺のまま身体をアンジェラにしたり、身体も俺のままアンジェラの能力だけ使えるようにしたり、幼いアンジェラにしたり、結構自由に調整できた。
ちなみにゲーム通り顔をそのままに身体だけアンジェラにすると、1歳の顔に成人の体となりアンバランスすぎてキモかったのでまぁ今のところは使わないだろう。
次にわかったのはどうやら今この図書館にある本、正確には纏うことができる本は現状アンジェラと指定司書、白雲だけであるということだ。
これだけ聞くと今の図書館はあまり強くないかのように聞こえるが、逆に言えばアンジェラと指定司書の本はあるのだ。
つまり総記の階完全開放戦の時のアンジェラの力が使えるし、なんなら黒い沈黙のローランや錆びついていたりはするが調律者のビナーも使える。
正直これだけあればこのヒロアカ世界でも十分に戦えるだろう。
そして最後にこの図書館には纏うことができない本が存在し、そういった本は例えばビールの本ならその本からビールが無限に取り出せるといった感じに、この図書館空間限定ではあるものの無限に資材を取り出せるということが分かった。
「……いや、強くね?」
ぶっちゃけ普通にチートである。
特にローランの本が黒い沈黙の方なのがヤバい。
ローランは謙遜してるけど南部中指半壊は赤い霧の伝令3人遂行者5人撃破と大差ないんよ。
そんなローランの力がこのヒロアカ世界で使える?
普通にエンデヴァー並に強いんじゃないかと俺は思うぞ?
……さて、俺の個性でチート具合を考えるのはそろそろやめてこの図書館から出るか。
調査の為にもう6時間ぐらいこの図書館にいた気がするし、図書館内でも正常に時間が進むならそろそろ出ないと両親が起きてしまう。
ということで俺は目を閉じこの図書館から出るイメージをした。
するとまるで空間が歪んだかのような感覚がし、その感覚が止むのと同時に目を開くとそこには驚愕の表情で俺を見る俺の今世でのママの姿が……
……やべ。
「……あ、ママ……」
「え……あ……え……黄色い髪の女の子を産んだ覚えは私にはないんだけど……」
「あ……」
やべぇ、めちゃくちゃ盛大にミスった……
図書館から出る姿をママに見られただけじゃなく調査途中でなんとなく着たティファレトの姿のままである事に気付かずに出てしまった……
……とりあえずティファレトの本を解除してっと。
「……ママ?」
「女の子がいきなり私の息子に……???」
……ひどく混乱させてしまったようだ。
やばい……どうやって説明しよう……
「……あ! もしかして個性に目覚めたの?」
「……うん!」
……あぁ、そういえばこの世界はヒロアカの世界だもんな。
変に説明しなくてもそういう個性なんだと納得するのか。
* * *
これは後日談なのだが、ママに個性がバレた為俺は当然個性届を出すことになった。
しかし、ここで一悶着が起きた。
その名も俺の性別はどっちなのか問題。
というのも俺の個性は自分の服装を含めた身体を任意に変えられる『変身』ということになったのだが、俺が最初にティファレトの姿を見られてからというもの、もういいやと調子に乗ってそのままちょくちょくティファレトになっていたせいで、ママの中で俺は女の子だったんじゃないか疑惑が発生したのだ。
俺は慌ててそれの軌道修正をしようとしたのだが、俺の現在の年齢はわずか1歳、流暢に話すわけには行かないという都合上軌道修正に失敗してしまった。
そしてその結果俺の性別は両性ということになってしまった。
そう、この人類の八割が個性という超常能力を持つ超人社会において性別を変える個性は珍しいがなくもない。
その結果なんと第三の性別として両性というのが国から正式に認められているのだ。
さすが超人社会、恐るべし超人社会。
……ちなみに両性の人はその時の性別によって入るトイレや風呂を変えることができるので女風呂に合法的に入れるとか役得じゃね? と少し思っていたりする。
両性については完全に独自設定です。
なんでそんな設定を入れたかって?
峯田を弄るためだよ。
高評価してくれると作者が喜びます。
今後赤い霧の本を使うときどっちの姿にする?
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カーリー
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ゲブラー