GOD EATER~アラガミが嫁で悪いか?~   作:王・オブ・王

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第五話「胸とは誰がために」

 ごきげんよう、男共。ならびに女性の皆様。

 ご察しの通りイケメン……おっと、グラハム松田ですよ。

 

「さてキタキタきたぁぁぁっ!!」

 

 そう、新人新型神器使いこと時雨マトちゃん。

 この日になるまで彼女はいろいろなミッションをこなしたようだ。

 リンドウと、さっきゅんことサクヤと、小僧(コータ)と、ソーマとなど、数々のミッションをこなした。

 そして今日、俺がマトちゃんとミッションの日がやってきたのだ!

 

 一緒にやってきたのは『愚者の空母』とか言われている場所だ。

 高台の上に立つ俺とマトちゃん。

 遠くに見える空母に大穴があいているのはアラガミのせいだろう。

 

 そう言えば良い忘れてた。エリックが———っ!

 あいつは良い奴だった。俺の趣味をしっかり理解した良い奴だった。

 出会って数分でアイツは小僧ではなく“エリック”になったのだ。妹も将来有望なのでエリックと共に何度も遊んだ。

 

「くそっ、エリック……良い奴だったのに!」

「あの、エリックさんは死んでませんよ?」

 

 背後からの声に振り返る。巫女服を着た少女が一人。もちろんマトちゃん。

 その手に神器を持った姿はわずかに違和感があるがそれもギャップの一つだ。ちなみにエリックはマトちゃんの言うように死んでない。

 俺がなんとなく『女を口説くときは周りを注意しろよ?』と言ったのが効いたようで医務室だ。

 

 結局入院させたのは俺の指導不足か、情けない。

 まぁ男だからあまりきにしてないけどな!

 

「さて、今回の討伐目標はシユウ一体とザイゴート二体」

 

 俺は神器を肩にかつぐ。

 マトちゃんは両手でアサルトをしっかりとつかんだ。

 

「さて、ちゃっちゃとすましてアルフんとこ帰るかな」

 

 俺に合わせて一緒に降りるマトちゃん。

 ここ数日かんでずいぶん優秀な成績をおさめているマトちゃんは凄いなぁ、とか思ったりする。

 新型になってしばらくするけど元々ベテランだ俺は、だが新米のマトちゃんがよもやここまでハイスペックとは思わなんだ。

 巫女服のせいで体型はわからないが、巫女服でも胸が出ているところを見れば期待大といったところ。

 

 入院中のエリックとの『会談』ではEはある。

 

「さて、作戦はどうする?」

 

 試すように聞いてみた。少し緊張しているようだが、表情をひきしめた。

 良い顔をする少女だ。まったく美少女巫女としては実に良い。

 

「索敵強襲って言いたいところですが、ここの戦闘エリアはそれといって広くありませんので…今回は一緒に行きましょう!」

 

 なに…一緒にイキましょう!だと?

 とんだ淫●巫女だったようだな、テンションあがってきた。

 さっさとシユウとザイゴートを滅殺といこうではないか、俺のグラハムスペシャルが火を噴こう。

マトちゃんと同時に、俺は橋から転がり空母の真上へと着地。

 

 かつてアラガミに襲われている美少女を何百メートルも離れた場所から見つけて狙撃をした瞬間、ツバキちゃんが俺につけたあだ名『鷹の眼』それを発揮するとき。

 ただ対象が美少女じゃないと視力がだいぶ下がる。

 だが空母上ぐらいは一望できよう。

 

「見つけた。マトちゃん……さっさとザイゴートを片付けよう!」

「はい!」

 

 マトちゃんは武器をブレードに変えると、飛んだ。

 空にいるザイゴートを切り裂いて、地上に落とす。落ちたザイゴートにかぶりつくマトちゃんの神器。

 そして一時の力の解放。バーストと呼ばれる状態になれる。

 

「はあぁっ!」

 

 俺は気合を入れて上から剣を振り下ろす。

 真っ二つになったザイゴート、その破片を食べておく。

 アルフのご飯に追加だな。

 

「グラハムさん!」

 

 声に反応する。マトちゃんの声と同時に神器を変形させた俺は器用だ。

 すぐさま銃口をザイゴートに向けると撃つ! 弾丸は刃のような形をして敵を貫通する。

 落ちるザイゴートに近づいて今度は俺が喰った。身体から力があふれる。これぞグラハムスーパーモード。それにて力尽きるザイゴートの死体を蹴り飛ばして戦闘の邪魔にならないようにする。

 

 空高く飛んで滑空してくるシユウ。

 目の前に落ちてくるとその拳をまっすぐと振った。

 だがそんな攻撃が俺に当たるはずがない。愚かなシユウに、バスターを横なぎに振るった。

 

 だが、思いのほか頑丈なその腕で俺のクサナギを防いだシユウ。

 

「無駄だっ!」

 

 だがその程度想定していなかったわけではない。すぐにクサナギを振り上げての縦切り。

 シユウは素早くバックステップで斬撃をよける。次に火球をその手に用意するシユウだが、俺は横にステップ。

 俺の後ろにいたマトちゃんがザイゴートから奪ったエアショットを放つ。

 空気の弾丸はシユウに直撃し火球攻撃を中断させた。

 

「いくぜマトちゃん!」

 

 俺の撃てるエアショットを三つマトちゃんに渡す。

 それによって繋がる俺たちのKI☆ZU☆NA!

 通称:体の関係(だが相手が男の場合言い回しは変更)

 マトちゃんが飛ぶと銃口をシユウに構えた。

 

「撃ちます!」

 

 放たれる“濃縮エアショット”しかも三つの力が溜まったものが一斉に放出されるのだ。

 シユウが体勢を崩して膝をつく。俺は素早くシユウの前方に移動し、バスターを振りかぶる。

 付与される黒い刀身。

 

「グラハムスペシャル!」

 

 それが縦一閃。飛んだのはシユウの片腕だけ、ぬかった!

 まだ片腕が残っているシユウは、拳を振りかぶり突き出す。

 それは真っ直ぐ俺に直撃。体がくの字に折れ曲がって地面に叩きつけられる。

 正直、結構痛い。

 

 俺の真下の、空母の表面もへこんでいるしな。

 

 だが、俺を殴った腕がブレードに切り裂かれる。

 そして両腕(正確には両翼)が無くなったシユウに向けて、俺は銃口を構えた。

 ニヤッと笑って口を開く。

 

「これで俺の好感度もうなぎ上りよ」

 

 放たれたその弾丸はきりもみ回転しながらシユウの胸部を貫く。

 俺が胸を貫くのは美少女だけで良いんだがな!

 

 ゆっくりと後ろ向きに倒れたシユウを見て、マトちゃんは安心したような顔を見せる。

 俺は立ち上がろ、なんでもないと言う風な顔をした。実際なんともないのだが、それ以上になんともない顔をしてみせる。

 ここで頼れる男感をアピール!

 

「さすがですね、グラハムさん」

 

 その言葉に心の中でガッツポーズをせざるをえない。

 俺、天才。

 マトちゃんが神器でシユウを喰う。俺も同じく喰う。

 

「さて、後は他のとこが回収してくれるだろ」

 

 バスターを肩にかついて言う。

 はい。と素直に答えるマトちゃんの頭をナチュラルに撫でると、一緒に帰路につく。

 迎えのヘリが来る場所まで行かなくてはならないのは面倒だがその間マトちゃんと話ができるので良いとしよう。

 ソーマあたりと二人でミッションに行くとこの辺の件が非情に面倒だから天国でもあり地獄でもある時間だ。

 

 

 

 

 

 結局、戻ってきてそうそう先生ことペイラー・榊に呼ばれて言ってしまったマトちゃん。

 あの星の観測者(スターゲイザー)野郎。と思っても言葉に出さないあたり俺は偉い。

 ターミナルでペイラー・榊宛にメールを出す。

 

 題:我が親愛なる変態(とも)へ

 本文

 この星の観測者(スターゲイザー)野郎。

 

 完璧だ。さて部屋に戻るか……。

 エレベーターに乗り込もうとした時、横に俺のターゲットが映った。

 第二部隊の台場カノンちゃんだ。

 

「こんにちは!」

「よっカノンちゃん。最近はどうだい? 誤射してるかい?」

 

 その言葉に表情を変えるカノンちゃん。

 誤射しまくっているという顔だ。

 うむ、と頷く。

 

「カノンちゃんのそこが好きってやつはいるさ」

「……そんなわけないじゃないですか」

「俺は好きだぜ?」

 

 カノンちゃんの頬が赤く染まる。

 落ちる。あと一歩だ!

 ここでラストスパートといったときに、背後に殺気を感じる。

 

「なにをやってる」

 

 振り向くと、そこにはツバキちゃんがいた。

 我がマイフェイバリットおっぱい。

 相変わらず凄い成長したなぁと頷く。

 

「エレベーターが開いたぞ」

 

 その言葉に、オレは頷きながら乗る。

 一緒に乗るカノンちゃんとツバキ。

 謎の沈黙が続く空間。カノンちゃんは赤い顔で、新人区画で降りた。

 閉じる扉。

 

「……お前、部屋に誰か入れてるだろう」

 

 ほぉ、気づかれたか、ふしあなじゃないな。

 

「俺の愛人」

 

 大きなため息をつくツバキ。

 俺の顔を真っ直ぐと見る。

 

「ペイラー・榊にも聞いた。彼が許可しているのだし問題は無いだろうが一応第一部隊の面々にだけでも話を通しておけ」

 

 その言葉に、なるほどと推理完了だ。

 おそらくツバキは俺への愛を抑えきれない故に部屋に入った。

 そうしたらほかの女が居てショックだったと、そういうことだなっ!?

 

「ちなみにお前が考えていることは、違う」

 

 心を読まれたようだ。元ゴッドイーターは特殊能力でも覚醒するのだろうか?

 なにそれロマン。

 

「お前の妹からの手紙が届いたから渡そうと思ってな」

「マジか」

 

 さすが我が妹、今までメールだったのに突然の直筆手紙とはセンスが違う。

 前回は、今の時代ではなんの役にも立たないボタン電池が届いたが今回は手紙とは、相変わらず恐ろしい妹だ。

 ベテラン区画で扉が開くと、俺はエレベーターを出る。

 

 何も言わずにツバキはエレベーターで行ってしまった。

 フッ、ツンデレか———。

 

 俺は自分の部屋へと入る。

 そこにはもちろん沢山の本と、一人のアラガミ。見る限りアラガミには見えない。

 

 俺が帰ってきたことに気づくと立ち上がって俺に抱きつく。

 相変わらずアルフは可愛いな。本家アルダノーヴァにお会いしたいものである。

 

「まぁ俺はアルフ一筋だがな」

 

 そう言うと、アルフは赤い顔をして抱きついてくる。

 頬をペロペロと舐めてくるが、最近の癖だろうか?

 俺の胸板に当たる胸。

 むにゅんとした感触がたまらなく心地いい。

 

 そろそろ襲っても問題ないだろうか?と思いながらも突然ナニを食い破られるのも御免だ。

 なんとかしてアルフの安全性を理解したい。

 

「うむ、難しい」

 

 考えるが一向に思い浮かばない。

 とりあえず胸を揉みしだくぐらいなら許されそうなものだ。

 やってみるか……否。俺はデザートはとっておく主義———

 

 ビクッ…。

 

 ———アルフが跳ねた。気づけば俺の手はアルフの両の乳房を掴んでいる。

 

「さすが俺、無意識だ」

 

 トンッ、と押された。

 アルフが両腕で胸を隠している。

 オゥッ失敗したのかもしれない。

 

 タイミングを見誤ったか?

 

「嫌だったか?」

 

 そっと寄ると、アルフの顎をくいっとあげる。真っ赤な顔のまま、慌てているアルフ。

 だが声を出せない彼女は慌てているだけだ。

 わたわたとメモを書くと、それを俺に見せる。

 

『胸だけだよ?』

 

 真っ赤な顔でそれを見せるアルフ。

 

 出そうになる鼻血と歓喜の声を抑えて、俺はもろ手を挙げて喜んだ。

 サイレントの一発ギャグに見えるのはきのせいだ。

 ただ無言で喜ぶ俺。

 今日からこのおっぱいは俺のもの、ヒャッハー!!

 

「はぁっはぁっ! た、楽しむ前にっ面倒事を終わらせるかっ」

 

 俺はターミナルに出向きメールを開いた。

 ペイラー・榊からのメール。どうせ下らないことだろう。

 

 

 題:いい知らせ

 本文

 新しい神器使いがくるらしいよ。ロシア支部から女の子さ

 一応伝えておくね、君の好きな巨乳らしいよ

 

 

 以上の文。

 俺はニヤケがおさえきれなかった。

 これは俺の———俺の———。

 

「俺の時代キターーーーー!!」

 

 叫んだ俺。

 外から『うるさい!』と声が聞こえる。

 おそらくサクヤの声だろう。

 

 だがこれが落ち着いていられる状況か! ダブルおっぱい!

 マトちゃんもいれるとトリプルおっぱい! フハハハハハッ!

 これが、これが俺の生きる道だっ!

 

 おっぱい祭りだ! 皆の周、行くぞ!

 俺が、俺たちがぁぁぁっ!! ゴッドイーターだっ!!

 

「愛してるぞアルフっ!!」

 

 そう言って胸に抱きつく。

 ピクピクと震えるアルフだがそれがまた俺の情欲を誘う。

 さぁ、次の新人はいったいどんな子なんだ?

 

 俺の予想だとロシアから来た子だから可愛い清楚な女の子に違いない!

 フハハハッ、さぁっ!!

 明日はもっといい日になるよな。

 

 俺はそんなテンションで、アルフの胸の中で眠った。

 ―――世界中の男たちのうらやましがる声が聞こえるようだぜ。

 

 

 




あとがき

さぁ!今回は一味違ったアルフとグラハムのKU☆DA☆RI!で候。
でも楽しみにしてくれていた読者がいるって俺は信じてる。

「俺は彼女を信じてる」
   ↑
検索しちゃダメだぞ

さて、今回はマトの巻でござる。
まぁアルフもですけれども!
ちなみにエリックは生きています。なんと言ってもグラハムが見込んだ男。
今回はみなさんご察しの通り。リンドウデート事件の少し前です。

さて、では次回もこの調子で更新できればと思います。
では感想をくださると感謝の極みで候。
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