ケロロ軍曹 転生して早々記憶喪失!? であります! 作:リボーン2期待ってます
その日は朝から少し騒がしかった。
先日までは冬樹君を訪ねて日向家に行ってクルルを小隊に合流させたり、近くの川にいたアザラシの正体が変態宇宙人だった事をケロロから聞かされたりと以前とは一風変わった日常を過ごす中、また一つの変化が現れた。
「今日は転校生を紹介します!」
「東谷小雪です!みんなよろしゅう!」
先生に連れられて入って来た転校生。恐らく以前通っていた所の制服と思われるセーラー服を着用した女の子。この子は流石に覚えてる。原作キャラの忍者・小雪ちゃんとやらだ。関西人だったのか。
小柄で天真爛漫な笑顔。黒い長髪に整った顔立ちは正しく和風美人。
「……すっげーかわいい」
「え"っ」
東谷さんをかわいいと言えば後ろの席の日向がなんか驚く。いや、だって普通にかわいいじゃん。でも確か百合なんだよなあの子。ちょっと勿体ない。どうせなら僕の彼女になってくれないかなぁ。
馬鹿な事を考えていると先生は恐らくは先日から敢えて空けていた僕の右隣の席を指差した。
「東谷さんの席は……夜早くんの隣ね」
「よっしゃキター!!」
それはそれとして可愛い子が隣の席なのは普通に嬉しい。こーゆー時、大抵先生方は僕を隣に指名してくれるのさ。……男の場合もあるけどさ。
「え〜!また四季かよー!!」
「夜早っちばっか女の子とお近付きとかズルくねー!?」
「アッハッハ!諸君!これが日頃の行いの差というものよ!」
「くっそ反論できねぇ!!」
クラスの男達からブーイングが来るが、周りからの評価という手札で一蹴してやる。馬鹿ばっかりやって女子からの評価の低い君らとは違うのだよ。
「よろしく東谷さん!」
先生に言われて席まで来た東谷さんに挨拶すると、ペコリと一礼してくる。近くで見るとやっぱり可愛い。
すると東谷さんは僕の後ろの席にいる日向に目を向けていきなり顔を近づけた。
「え!?何……?」
困惑する日向の前でスンスンと鼻を鳴らして匂いを嗅ぐ。
「都会の匂いがしますね!」
都会の匂いって何。若干引いてるっぽい日向に対して東谷さんは笑顔。どうやら日向を気に入ったようだ。
あ〜、日向に対しては一目惚れとかそんなんだったんだ……。根っからの百合か。残念。
****
その日の夜、四季は日向家のインターホンを鳴らした。それに応対する為に出た夏美は突然の想い人の来訪に驚く。
「よ、夜早くん!?」
「アポ無しで夜にごめん。クルルいる?」
ラジオの収録帰りとはいえ、流石にこんな時間に訪ねるのは非常識だと自覚はあった為、軽く謝って訪問の理由を語る。と言っても態々日向家に来る理由など一つしかないのだが。
「ちょっと頼んでた事があってね。差し入れも兼ねて様子見に来たんだ。あいつ連絡手段無いから困ったもんだよ」
夏美は思った。これはチャンスなのではと。クルルを口実に自分がその仲介役を引き受ければ良いのではと。
「だ、だったらその……良かったら電話番号とかメアドとか「御用だ御用だぁーーー!!」」
「……な〜んか、また面白そうな事してるねケロロ達」
連絡先交換を提案しようとしたタイミングでケロロ達が騒ぎ出し、四季の興味はそっちに向かってしまった。
(あのボケガエル!余計なタイミングで騒ぐんじゃないわよ!!)
四季はケロロ達の様子を見に、夏美はケロロ達に文句の一つでも言おうと騒がしい庭に向かう。
そこでは黒い忍装束を纏った小雪がケロロ達四人に詰め寄られていた。
「こ、小雪ちゃん!?」
「あれ、東谷さんだ。てゆーかその格好、忍者?」
原作知識で分かっていたとはいえ、いざ本当に忍者の格好をしていると驚くものだと四季は思った。というか忍者である事が発覚するのが転校初日であった事の方が驚きかもしれない。
「あ、夏美さん……」
「なんだ、夏美殿の知り合いでありましたか!これは騒ぎ立てして失礼であります!」
「簡単に納得するな!!」
ケロロ達に詰め寄られていた小雪が夏美の知り合いと知って謝るケロロをギロロがどつく。どういう経緯かは四季や夏美の視点では分からないが、小雪がケロロ達に何かしたらしい。
「その風体、ただ者とも思えん。さては襲撃事件の一味か!?」
「襲撃事件?何それ」
「ここ最近、
「そんな睨まないでよ……」
ギロロの言う襲撃事件が気になり尋ねれば途中までは詳細を教えてくれたが、相手が四季だと気付くと一転して睨んでくるギロロ。恋敵が惚れた女の家に来ていれば気に入らないのも当然だが、四季は夏美の気持ちに全く気付いていないので、理不尽でしかない。
「ええいっ!今はそっちじゃない!貴様だ!俺達に接近する為に夏美を利用したのか!?」
「そんなつもりじゃ……」
「……おい、どんな理由か知らないけど女の子にそんなの向けるんじゃ……」
改めて小雪に向き直り、銃を構えるギロロ。四季が苦言を呈そうとしたその瞬間、突風が吹き荒れて木の葉が舞う。その様子に誰もが驚く中、小雪を守るようにケロロ達と同じくらいのサイズの人影が現れた。
「ゲロ!?」
「お前は……!」
「久しく…いや、最早懐かしゅうござる」
四季の半端な原作知識でも流石に把握しているケロロ小隊五人目のメンバー、ドロロ兵長がそこにいた。
「「ゼロロ!?」」
「ゼロロ?」
ケロロとギロロがその名を呼んで驚く中、四季には疑問符が浮かぶ。この青いのの名前はドロロではなかったのか?と。
いつの間にか四季の隣にいた冬樹も食いつく。
「ひょっとして五人目!?」
「小雪ちゃんが五人目を飼ってたって事!?」
「いやペット扱い?」
何気に夏美の認識が酷いような気もしたが、侵略者への扱いと考えるとむしろ滅茶苦茶優しい事に気付いて、それ以上何も言わない事にした。
「いやー!お久しぶりであります!」
「無事だったかゼロロ!」
「今までどこ行ってたの〜?心配したんでありますよ〜?」
こんな事言っているが、こうして目の前に現れるまで小隊四人全員が彼の事を忘れていた。それを知る小雪はジト目でケロロを見ていた。
「よっし、ほんじゃあお約束の共鳴を一発!」
「はいですぅ〜!」
「お断り申す」
共鳴という自分の名前上二文字をひたすら唱え続ける謎儀式をしようとしたケロロ達に対してゼロロは却下した。
「拙者、忌まわしき過去は捨て申した。今はゼロロ改め、ドロロ!」
「「「ドロロ!?」」」
態々巻物を用意して改名宣言。自分の知識と名前が違ったのはそういう事かと四季は一人納得する。
「さらばでござる!元・隊長殿!」
「元!?」
一方的にそう告げて煙玉を使い、煙幕を発動。それが晴れる頃にはドロロも小雪もその場から姿を消しており、一枚の葉書だけが残されていた。
『絶縁状』
「……絶交って事?相当、怒ってたんだなぁ」
「すまん、正直俺も忘れていた」
「最後の一人なんですから、もうちょっと真剣に探した方が良かったですね……」
「クククー♪」
絶縁状と書かれた葉書を見て呆然とするケロロ達をよそに、四季は日向家を訪ねた目的を果たす事にする。
「クルル、頼んでたアレできた?」
「クククー♪まぁ俺様にかかれば大した事ねぇぜ」
「ありがと!……じゃ、僕はこの辺で」
流石にケロロ達がどんよりする中に長居はしたくないようで、クルルに手渡された箱を受け取るとそこからポンッと一機の地球人サイズの
「夜早くん、頼んでたのってその空飛ぶ機械?」
「そう。他にも色々あるけど、空を飛ぶなんて人類みんなの憧れじゃん?乗ってみたくてクルルに特注の頼んだんだ」
「他にも色々入ってるぜぇ。料金5万円な」
「アンタお金取るの!?しかも5万円も!?」
「当たり前だろーが。何でもタダでやってやる程ボランティア精神なんてないんでね」
「嫌な奴ね……」
四季は財布から一万円札を五枚取り出してクルルに手渡して支払い完了。お金を取る事に夏美はクルルを批判的な目で見るが宇宙の技術の恩恵を受けるのにこの金額はむしろ安過ぎたりする。それが分かっている四季としてはむしろかなりラッキーだ。
「じゃあ日向、また明日学校で!」
「あ、うん!またね…」
早速クルルに貰った
(連絡先、また聞きそびれた……)
この四年間ずっと繰り返している連絡先交換の失敗に夏美は項垂れた。
「これがあればラジオ収録後もすぐに帰れるな。スケジュールももっと詰められるから自由な時間も取れるぞラッキー♪」
クルルに貰った
「……これは、ちょっと穏やかじゃないね」
近付いてみると頭部がコブラみたいな変な宇宙人が小雪とドロロを吊るす
「最近色んな宇宙人を襲撃してんのはお前だろ?そこで俺様に白羽の矢が立った訳さ」
「ドロロが蛇に睨まれた蛙みたいに動かなくなっちゃった……。ドロロ、お友達に助けに来てもらうしか……」
「せ、拙者は過去を捨てた身……今更彼らを頼る事など……」
「その話、詳しく教えてくれない?あの中にいたクルルは僕の友達だから、無関係って訳でもないんだ」
断片に聞こえてきた会話に割り込む形で四季は接近。そこでドロロと小雪も四季に気付いた。
「其方は……先程元隊長殿達の居候先にいた……」
「夜早四季。日向と東谷さんのクラスメイトだよ」
当然、二人を拉致していた宇宙人も四季の存在に気付く。
「何だぁ?そこのお前、
「そういう君はまーた宇宙人?最近多いねぇ」
「俺様はヴァイパー!そいつらケロン人を常に狩る天敵種族さ!!」
「聞いてもいない自己紹介どーも」
四季は背後に迫っていた蛇のようなメカをノールックで撃ち抜いて、適当な屋根に貼り付けた。その手に持ってるのは護身用にクルルから貰ったアイテムセットから取り出した鳥黐銃だ。
「何ぃっ!?」
「僕にはバレバレなの。君の倒し方もね」
グルグルと渦巻き状の模様に変化した瞳でヴァイパーを見据える。クルルに貰ったいくつかの宇宙アイテムで対処可能だと既に答えは出ている。後は手順に沿って倒すだけだ。
「取り敢えずドロロ君と東谷さんを離してくれる?ドロロ君はクルルの仲間だし、東谷さんは僕のクラスメイトなんだ」
「そうはいかねぇ!このケロン人は今回の依頼の標的!こっちの
「そっか。なら仕方ない。自分で助ける」
そう言って四季が取り出しのはクルル謹製蚊取り線香。しかしただの蚊取り線香ではなく、出て来る煙の量が過剰であり、その煙の行先をコントロールできるという使い方が限定的過ぎるものだった。さっき貰った箱に入っていたのだが、都合良くそんな物が入ってんのとかいうツッコミは無しだ。
「染みるー!煙が目に染みるー!!」
(……自分で出した答えとはいえ、本当にこんなアホな戦い方でいけるんだ)
蛇は煙を嫌がる習性がある。それは蛇型宇宙人のヴァイパーとて同じだった。故にヴァイパーだけが顔面にモロに大量の煙を浴びるようにコントロールしてもがく様に誘導した。
悶絶するヴァイパーの隙を突いて接近して小雪とドロロを縛るロープをビームサーベルで切る。
「よっと」
落下しそうになった小雪の真下に
「怪我はない?」
「あ、ありがとう……ってそうだ!ドロロ!」
「もう助けたよ」
ロープを切ると同時にその場で回収していたらしく、ドロロは既に四季の足元で
適当な家の屋根の上に降りて、小雪とドロロもそこに下ろす。
「かたじけない……」
「ちょっと痛むよ、我慢してね」
座り込むドロロの背中のツボを押す。どうも身体が硬直してしまっているようなので、能力で答えを割り出し、ケロン人の心身を整える為のツボを突いたのだ。
「これは……」
「戦えるでしょ?僕が勝つ為の指示を出す。信じて動いて」
「「……承知!」」
グルグルと渦巻く瞳でヴァイパーを見据え、その目に気圧されてヴァイパーは怯む。ドロロと小雪もまた、たった今こうして自分達を助けてくれた四季を疑う程、了見が狭くなどなかった。
狙うべき1点を指差す四季と小刀を構える小雪とドロロ。
(な、何故だ……完全編成を組んでいないケロン人など恐れるに足らぬはず……なのに何故やられる気がする!?逃げるべきだと本能が鳴っているのに逃げちゃいけない気がする……!というより、ボコられなきゃいけない気がするーーーーー…!!!)
そして三対一で容赦なくヴァイパーをボコり、適当に磔にした後、改めてドロロの事情を聞こうとしたら、この場に似合わぬ音が鳴る。
ぐぅぅ〜
「あ……」
お腹を鳴らして少し顔を赤くする小雪。色々と世間一般とはズレてるが、女の子らしい恥じらいは普通にあるようだ。
四季は鞄に入れておいた弁当箱を迷わず取り出した。
(クルルへの差し入れのつもりだったけど、忘れてたし、まぁいっか)
今度また改めて持っていけば良いと考えて、小雪とドロロにニカッと笑顔を向けて弁当箱を見せる。
「一緒に食べよっか」
クルル一人に差し入れするには明らかに多い量だが、三人で分けて食べるには十分だったので気にしない。一口おかずを食べると途端に小雪の目がキラキラ輝く。
「美味しい!夜早くんってお料理上手なんですね!」
「こんなおにぎりは拙者も今まで食べた事がないでござる!とても美味でござるよ四季殿」
「あ〜、色々あってね。ちょっとは腕に自信あるんだ」
それからも三人は色んな話をした。民家の屋根の上で。
夜早四季という少年は相手の懐に入り込むのが上手かった。本人には特にこれといった意図はないのだろう。それでも多少知られてはいても相手に話す事を躊躇うような忍事情についても自然と引き出させてしまう程度には会話の流れを上手く作り出せてしまう。そういった点が人たらしと呼ばれる所以だろう。
「へぇ?忍者って国が運営してたんだ。なのに一方的に解散しろって……大変だったでしょ。いきなり一般社会に放り出されるなんて」
「うん。でもみんな普通の生き方をするんだって受け入れて、馴染もうとしてる。いつかまた会おうって約束もした。だから私も友達をたっくさん作るって決めたんです!」
「そっか。じゃあ僕も友達って事で良いかな?」
「はい!勿論!」
「そういえば四季殿は随分と荒事に慣れてる様子でござったな。拙者達を助けるのも中々にスムーズに……」
「あ〜、クルルと会う前からトラブルに首突っ込む事も多くてね。……先輩助ける為にチンピラと揉めたりもしたし」
食事が終わってからもただただ話していた。忍についての話題が一通り終われば共通の友人についての話。
「それでさ、クルルの作ったメカって凄くてさ、なのに博士って呼んだら怒るんだよ」
「あくまで軍人でござるからな。しかしクルル殿とは部隊編成時に知り合った故、拙者もそんな一面は知らなかったでござる」
共通する話題である宇宙人に関してという点以外は本当に何でもない会話だった。そんな何でもない会話が小雪には無性に嬉しかった。
(なんだろ……夜早くんとお話ししてると、すっごくあったかい気持ちになれる……)
忍の里にいた頃でもこんな気持ちになれた事はなかったかもしれない。
だが最近、いや……今日学校に行って夏美に感じたものと全く同じ物も四季に感じた。
(そっか。そういう事なんだ……。夏美さんだけじゃなくて、
そしてもう夜も遅いという事でそろそろ解散という流れにはなったが、最後に四季はドロロにアドバイスをする事にした。
ドロロが地球にやってきて、何を見て何を感じて何を思ったのか……それは先程一通り聞いた。だからこそのアドバイスだ。
「ねぇドロロ、ケロロは友達なんでしょ?だったら一方的に縁切りなんてしちゃ駄目だよ。ドロロが地球を守りたいって思ってくれた事は僕も嬉しいけどさ、それで本当に縁を切っちゃったら後で絶対後悔するよ」
「それは……」
侵略者という立場からすれば到底許されない事だろう。それが分かっているからこそ、ドロロは単独でケロン軍と手を切ろうとした。それは四季にも理解できる。
「軍人としてじゃなく、友達として腹割って話し合えばもっと良い道を見つけられるかもよ?ま、要は後悔しないように……ね」
「……」
「じゃあ東谷さん、また学校でねー!」
「うん!またねー!」
昼間学校にいた時よりも、ずっと明るくフレンドリーに小雪は手を大きく振って四季を見送った。ドロロは少しだけ考え込むと小雪に背を向けて口を開く。
「小雪殿。では拙者、ケロロ君ともう一度ちゃんと話してみるでござる。四季殿の言う通り、軍人ではなく、友達として」
「うん!それが良いよ。頑張ってねドロロ!」
日向家へ再び向かうドロロを見送ってから、小雪はまた
「お友達が沢山できたら嬉しいって思ってたけど……」
その目はかなり興奮しており、片時も四季から視線を外しはしない。
「お婿さん、みーつけた♪」
****
「それでね?ボケガエルの奴、泣いて昔ドロロのオルゴールを壊して黙ってた事カミングアウトして逆に怒らせちゃったのよ」
「う〜ん、仲直りするよう言ったけど逆にドロロを傷付ける結果になっちゃったか……」
翌朝、通学路にて再び日向家を訪ねて来たドロロについての話題で四季に話しかける夏美とドロロの事を気にかけていた四季はその顛末を知り、微妙な顔になる。腹割って話したは良いが、別件で拗れてしまったらしい。
「ボケガエルがドロロにしてた事って友達にする仕打ちじゃないわよ。一年の頃、夜早くんが麻美先輩に切った啖呵を聞かせてやりたいくらい」
「やめて。今思い出すとちょっと恥ずかしいから」
後でドロロにフォローを入れてやるかと思いつつ、教室に着く。すると少し遅れて小雪も駆け足で教室に入って来た。
「夏美さん、四季くん、おはようございます!」
「あ、小雪ちゃんおはよー」
「ああ、東谷さんおはよ…って、
朝の挨拶と同時に深夜までの呼び方と変わっている事に気付く。それを尋ねる前に小雪が笑顔全開で四季に抱き着いた。
その瞬間、夏美は完全に固まってしまった。そして何処か色素が薄まり、白くなっていく。
「え、えーと……東谷さん?」
「んふふ〜♪」
困惑する四季を後ろから抱き締めてスリスリして恍惚としている小雪を見てクラスのほぼ全員が同じ結論に至った。なんなら小雪はちょっとポッとしてるし。
(((このクソボケ、またオトしやがった!!)))
ある者は嫉妬を。ある者は呆れを。ある者は焦燥を。この日の2年A組は朝から一人のクソボケのせいで中々にカオスだった。
ちゃんと好きって言える子無双
ここまで書いてるとヒロインがあくまで夏美なのが小雪に申し訳なく思えてくるけど、それもこれも全部ギロロの脳をぶっ壊す為……!
と思ったけどこの前日譚、夏美の脳破壊してないか……?