魔女と花惑うケモノ   作:Harumo

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このページを開いてくれた、寛大なる読者の方々へ。

まずはこの作品に目を通していただいたことに深い感謝の念をお送りいたします。

この作品はゲーム「魔法少女ノ魔女裁判」の核心に迫るネタバレを多分に含む内容となっております。
そちらを閲覧せずとも楽しめる作品になるよう努力いたしますが、本作を一層楽しむため、まずはゲーム版を一度プレイすることを強く推奨いたします。

空白後、2段落目から部分的なネタバレが入りますので、ゲームの購入に進まれるお客様は速やかなブラウザバックを推奨いたします。

そして最後に、この作品を制作してくださったAcacia様、その関係者へ、渾身の敬意と悪意をこめて、この作品を捧げます。
どうぞ楽しんでいってください。


プロローグ1:2125年、温風至 (上)

 

 

 

2125年 7月9日

 

囚人番号658 月代ユキの脱走から1週間後

 


 

 

 

「ボクは君が人類から奪われたものを取り戻す」

 

「紛争も差別もなく、死のあり方すら己の手で定めることのできる世界を」

 

「今度は、この星すべてを巻き込んでだ」

 

 

懐かしい世迷言が100年の時を超えて月代ユキ(つきしろゆき)の耳に響いたのは、小窓から街を見下ろしたときである。見下ろした、と言ってもここからは数キロ程度は離れている場所だ。しかし遠目からでも伺える、林と見分けがつかないほど自然の入り込んだ街並みは、彼女にとってありふれたこの国の光景ではない。

 

それは今乗っている乗り物についてもそうであった。遠野車(とおのしゃ)…「魔女(まじょ)」と「杖職人(つえしょくにん)」の見習いが基礎工学として作るらしいこの奇妙な箱は、作り手の未熟さを表すように傾き、不安定な周期で地上と空が入れ替わりで見えるようになっていた。

 

「どうです、やっぱりムショボケ…いや、しばらく見ないうちに変わったなーって言う感覚って、大魔女様でも感じるんでしょうか?」

 

間の抜けた声に反応して室内に目を通せば、その声に室内へ目を戻すと、どこか懐かしい輪郭をした少女が、ぴょこんと顔を覗かせていた。毛先が桜色に染まった白髪を傾かせ、ケヤキ製の杖を両手で握りながら、こちらの反応を待っていた。

 

「…別に。追手が来ていないかと警戒していたに過ぎません。貴方のお粗末なまやかしだけでは心許ないでしょう?」

「そういうのじゃなくて!いやありがたいんですけど、もっとこう、パッと見の驚きとかないのかなーって思って―」

 

「別に」と、自分でも驚くほど平坦に答えた。「建物の外見など十数年経てば、適当な理由で移り変わるものなのですよ。いちいち反応しているほうが疲れるでしょう?」

「おお」と、小さく感嘆の声が返ってくる。「今のセリフ、ちょっと大魔女様な感じがします!…いやけど!冷めたこと言うより頑張って話題とか見つけたほうが楽しいでしょ?ほら、私も手伝いますから」

「いまは授業の時間ですので、その小さな脳に余計な知識が入らないよう後で付き合うことにします」

「正直話しながらのほうが怖くなくて…」

【エナ、操縦に集中しなさい】

 

そう発したとたん、毛糸で縫い合わされたように白蛇エナ(しらへびえな)の口が閉じる。この無神経で、無駄に活力のある性格がなければ完璧だったのに、とユキは思った。手引書(マニュアル)を読みながら飛んでいるせいで、会話するたびに機体がぶれ、床板の軋みもひどくなっている

 

もっとも、揺れの原因はそれだけではないのだが。

 

耳を通り抜けるような突風の音につられて外を覗き込めば、すぐ真下では木々が残像を帯びて流れるのが見える。遠野車(とおのしゃ)は尾根の鋭角をぎりぎり逸れる角度で上昇し、小山を何とか乗り越えるが、その向こうも視界の及ぶ限り、ヤナギの木々が槍のように天を向いている。

 

万が一にも気を抜けば高度を落として墜落する、月代ユキ考案の特別航路だった。無駄口をたたいている間も白蛇エナの額からは冷や汗が流れ、足も貧乏ゆすりを始めている。

 

その様子を他所に月代ユキは懐のポケットに手を伸ばした。重力に従って袖がめくれ、手首が露出する。陶器のように白い腕の先が、ベルト状に赤黒く染まっているのが見える。つい最近まで、両手両足に着けられていた枷の痕だ。目の前の小娘が塀をぶち壊すまでは、(こぶ)のように一生外れることは無いと考えていた。外れる感覚を享受するには、あまりに長い年月が経ってしまった、という事情もある。

 

鈍い痛みを振り切って、2つの便箋を手に取り、1つ目を広げる。


診断名 月代ユキ Stage IV(ステージ4)

肺以外の臓器への遠隔転移が認められる進行がんと評価されました。


 

枷などもはや、あろうとなかろうと関係ないのだ。世界そのものを呪うほどの力は、もはや残ってはいないのだから。

月代ユキ。世界の果てにかつて存在した原初の魔女、その最後の生き残り。

人類史で言うところの大航海時代、その片隅で己の一族を人間によって滅ぼされた彼女は、世界に魔女の呪い.【魔女因子】を撒き、500年にわたって壮大な復讐を目論んだ末、本懐を果たすことなく捕縛されることとなった。

囚人として牢屋敷の跡地に閉じ込められ、命が尽きるまで惰眠をむさぼる運命にあったところを、余命宣告から間もなく不本意にも故郷から再び連れ出され、脱走犯として追われる身となったのである。

 

誰に連れ出された?

目の前の、魔女見習いを名乗る少女に。

 

がたん、と、大きな衝撃に引き戻されて前方を見渡すと、青ざめた顔でこちらと、下を交互に見つめるエナの姿があった。【洗脳】の効果がよく効いているようで口はきゅっと結ばれているが、とても落ち着いた様子には見えない。よく見ると車輪のほうに木の枝が引っ掛かっているのが見えた。

 

はあ、と呆れたようにため息をつく。「寿命が来るまで外の世界を見せてあげるから魔法を教えて」などという、最初から信用の薄い口車に乗ったのは自分だが、ここまで何もできないのは予想できなかった。脱走から隠密まで、苦労を負ってきたのは九割九分月代ユキのほうだ。

 

「.【喋っていいですよ】

「無理限界!助けて下さい!!」

「そんなこと言ったって、先ほどした以上の教えはありませんよ」

「いやそういう問題じゃないですって!これ以上やったら死んじゃいますよ、せめて車輪の木を除けて‼着地できない!」

「普段楽な道に逃げる貴方のために、死ぬ気でやらなければ死ぬ航路を紹介したんじゃないですか。あと5メートル浮き上がれば着地の衝撃で勝手に取れてくれますよ」

 

無責任なほどあっさりと月代ユキは答えた。実のところ彼女には他人を教育した経験がない。故郷では姉たちにいつも教わる側だったし、人間相手にも教育と称して「細工」を施していたに過ぎなかった。かつての友人たちは、僅かな手がかりから自力で発展させた。

 

この訓練は友人の一人が練習の中で掲げていた精神論を応用したものだ。感覚でままならず、努力もうっとおしいのであれば、自ら退路を断って短時間のうちに体に刻むことが最良の解決法だと考えた。

 

「「私の」魔法使えば、千メートルでも行けるでしょ!どんな環境でも苦手なものは苦手なんですって…」

「ムショボケの私に劣る魔法なら無いのと同じでしょう?たかが400ページ分の暗記がなぜできないのでしょうね」

「この天才野郎こっちのこと弄びやがって!」

「私を期待させたからには、命を懸けて答えてもらいますよ」

 

もっとも、それは順当に実力を積み上げるよりかは、粗い博打を当たるまで繰り返す強硬手段に過ぎない。着陸予定地点まではあと500mを切ったが、すでに白蛇エナの視線は焦点が合わなくなってきている。

 

「…潮時ですね」

 

そう短く呟くのを白蛇エナが聞きとる時には、既にその体は月代ユキに抱きかかえられていた。自身より一回り小さい体、半分以上細い腕の感触に困惑する。

そしてその一瞬の間に制御を失った籠の底面が、真下の林と接触した。

 

外気が突風となって入り込み、はがれた床から木々が猛烈な勢いで迫っているのが見える。ぶつかる、と思った瞬間、今度は万力を超えた【怪力】で体が上空に押し上げられるのを感じた。視界にある、地上すべてが引き離されるように下降する。一面の空が映ったころに、自分がユキに【浮遊】の魔法をかけられたのだと理解した。

 

高高度の冷たい風を肺に流しながら、今は遥か遠い地上で、自分だけの遠野車(とおのしゃ)がバラバラに砕け散っていくのを、耳だけが感じていた。

 


 

死んだようにだらりと手足をぶら下げる白蛇エナを、隠れ家にまで連れていく頃には、既に夕日が地平線に近づいて赤く染まっていた。

 

エナは地面に下ろされた瞬間「ぐえっ」と声を上げ、ぐったりした様子でその場に座り込んだ。

 

その姿に背を向けて、月代ユキは手のひらの小さな木片を空中に投げた。

 

そして【治癒】の魔法をかける。

 

程なくして山の向こう側から車輪やガラス、そして大量の木片が群れを成して飛んできた。蝗害(こうがい)を思わせるその群体は月代ユキの眼前で止まり、縫合するように互いを繋ぎ合わせる。

 

完膚なきまでに破壊されたはずの遠野車(とおのしゃ)は、まるで新しく作り直されたかのように、元の未熟な姿を取り戻していた。

 

この車の原材料となっているマホガニーは、人類と同じ魔女因子(まじょいんし)を遺伝子に編んで育てられたものだ。本物の木と同じように幹の中心から外皮へ伸びる細かな筋が、魔法を隅々まで運び、術者の力を増幅する。

 

そして月代ユキは、その因子の根にいる。魔女因子とは本来月代ユキの魂の断片なのだ。彼女にとって、それを操ることは5本の指を曲げるのと変わらない。

 

指の動かし方をおしえられる人間がどこにいるのか。

足元でへたり込むへの共感は限りなくゼロに近かった。

 

「こんな実力でよくもまあ、私を脱走させようなどと思えましたね。私の協力がもらえなければ、残りの人生をどう過ごす算段だったのですか?」などと問いかけてみた。

「え?ああえっと…」向かいの魔女見習いが首を捻らせる。「…あんまり、考えてなかったです」と乾いた笑みを浮かべた。

「お爺ちゃんの手紙で大魔女様が知り合いだって書いてあったのが1ヶ月くらい前で、そこから丸2日くらいで大魔女様に会う計画を立てたので」

「警察を敵に回す準備に2日とはね」月代ユキは鼻で笑った。「今の日本ではテロをお助けする玩具でも売られているのですか?」

「怖い言い回ししないでくださいよ!最初はちょっと人目を盗んで会いに行きたいと思っただけです!」

「侵入が高じて脱走ほう助までこぎつけるとは、生まれ持っての犯罪者と言って過言ではありませんね」

「いや犯罪だけど!うぅ…」

 

叱られた子供のようにうなる姿を見つめる。詰められれば縮こまり、からかえば反応するその様はまさしく子犬のような可愛らしさにあふれている。

 

「大体、脱走ほう助が何だっていうんですか。収監されているのは先生だけだったでし、今のヨボ…大人しくなった先生を逃がして困る人がいるっていうんですか?」

「22世紀の子供って怖いですね」

 

前言撤回。

 

こうして小賢しく言い返してくるところは()()の血を引いているのだとわかった。振る舞いがかわいい分余計に腹が立つ。

 

「エナ、練習スケジュールは朝の4時まで組んでおいたので、遅くまで頑張ってくださいね」

「ちょっと待って!?ヨボヨボって言ったことは謝りますから!」

「はぁぁぁぁ….」

 

そういってまた元気よく抗議を始めた。自身も師としては向いていないが、この弟子の態度にも問題はあるだろうと月代ユキは心の中で愚痴を吐く。自分から弟子入りしておいてこうも生意気になれるものか。

 

白蛇エナ(しらへびえな)はとにかくまともに理論ができない。おそらく幼少期の環境や中途半端な才能のせいなのだろう。人より優れて、簡単に扱える自分の魔法にばかり力を入れてきたせいで、努力の先にある成功体験に飢えているのだ。

 

視野が狭く、必要な知識というものを自分の中で勝手に決めて、自分を縛り付ける。これではあの植物男から謙虚さを抜いた、ただの…

 

──―そうやって君はいつも、都合の悪い感情は見ないふりをしてるんだね。人間どもがしてきたように。

 

 

突然、月代ユキの両足から力が抜け、視界が地面に向けてぐるん、と落ちた。てんかん発作、という先日牢屋敷で医師から聞いたばかりの言葉が浮かんだのは、その痺れが(まぶた)にまで及んだときだ。

 

意識があるのに声が出ない。何も食べていないのに吐き気がする。頭の中で魔法を編むことすらおぼつかない。

 

ああ、そうだ。がんが脳転移したとき、彼は近い将来こんな感覚があると言っていた。

 

「…?ちょっと、どうしたんです先生!?」

 

深く閉じた月代ユキの心の中で、いくつもの言葉が渦巻いて和音を成していた。魔女として死ぬ権利を失ってから決まっていた結末がついに来たのだ。それが火あぶりでも絞首台でもなく病死とは!

 

「待って、待ってくださいよ!?冗談ですよね?早く、治して―」

 

それにしても何故、こんなもの、とっくに来ていてもおかしくなかった、何故何故今なのだろうか?そういえば最近は注射の数が増えていた気がする。何を、打ち込んでたかと思えば.

 

「うそ、ねえ、ほんとに死んじゃうんですか、ねえ.!」

 

皮肉だ、いつか来ると解っていた、つもりだったのに、何も知らない、とは、この期に及んで、私は目を逸らしたのですか?必要ないと決めつけて。面倒くさがって.

 

ああ、そうだ。愚かなのは、私も.

 

「起きてよ先生ッ!!」

 

その時、脳の奥底に杭を打ち込まれたかのような、白い衝撃が月代ユキを襲った。頭の奥で暴れていた痛み、諦念、激情、あらゆるものが、細い糸みたいに引っ張られるのを感じる。

 

身体がびくりと跳ねた。

 

体と外界を薄い膜で隔てていた痺れが解け、肌を撫でる冷たい風が世界を知らせる。薄膜の向こうに、目じりを赤くしてこちらを見下ろす少女が見える。

 

桜のように赤白い髪、華奢で丸まった背丈、柔らかい眼光。

 

「エマ….」

 

声というより漏れた息に近い、虚空に伸ばしたその名前を、聴く者はいなかった。

 


 

白蛇エナの魔法により、月代ユキの発作を移し替えられた箒は、庭石に触れた瞬間に木屑となって地面に散らばった。

 

黒ずみ、腐ったように崩れていくその姿は、つい先ほどまで月代ユキを蝕んでいた苦痛をありのままに映し出す。

 

月代ユキは寝ている。僅かにうわ言を数度重ねた後、死んだように静かになり、遅れて呼吸音が聞こえてきた。白蛇エナは彼女の息が続いていることにひとまず安堵すると、リビングに置かれた簡素なソファに寝かせ、ヤマブキソウの霊薬を唇に垂らして休ませた。

 

箒が塵になっていくのを見届けてエナはようやく、自分がずっと考えまいとしていた問いが頭に浮かんできた。

 

この人を、あの鳥かごから連れ出したのは、本当に正解だったのだろうか。

 

祖父の部屋を掃除している中、偶然開いた金庫の中の手紙の宛先が牢屋敷であることを知ったとき、白蛇エナは純粋に、魔女の祖に手が届く機会を衝動的に求めていた。牢の奥に眠る月代ユキの姿と、彼女から伸びる手が、自分を何か変えてくれるかもしれないという予感に魅入られていた。その高揚の裏で、彼女の残り時間を燃やしていることなど実感していなかったし、覚悟もしていなかった。

 

コンロだったものを無理やり動かし、1センチ角に切ったじゃがいもを牛乳で煮る。打ち捨てられた旧式のコンクリ宿は電気も水も通らない。ましてガスなど、エナが生まれる前に供給がストップしている。

 

いつもは杖を用いて虫火を維持する練習台に使わされていたが、そんなことを言っている暇もない。

 

懐からユーカリの木片を取り出し、握り潰す。「ピン」の一本を因子の反応で発した熱に、もう一本をガスコンロに打った。

 

木片は勢いよく燃え上がるが、手のひらは傷一つついていない。そのエネルギーは淀みなく五徳に【移し替え】られ、なべ底をじわりと熱した。

 

「昔は得意だと思ってたんだけどな...」

 

かつて白蛇エナは、まさしく魔女になるために生まれてきた子供だった。外れの庭園にある幾つもの花、杖、魔法。それらは彼女にとって空気のようにすぐ側にあるものだった。

 

揺り籠の木枠に触れたとき。

親に連れられた式典で、テレビでしか見ないような老魔女の手を握ったとき。

子供たちが、大人たちが、エナの魔法を口をそろえてもてはやした時。

 

全部に魔法があって、自分もその一部になると信じて疑わなかった。

 

だから学校でいつも居残りさせられていた子が、テストで100点を出したとき.そして自分が70点だった時も、何の焦りも感じなかった。その子が手間暇かけて達成することが、自分には指を鳴らすようにできたから。

 

──そうやって、気持ちのいいものをこすり続けた結果、努力の真似事しかできない子供が出来上がったのですね。よくできませんでしたね。

 

「........................」

 

頭の中で、何度もその言葉が反響していた。よく磨かれたナイフのように綺麗で容赦のない言葉は、結局はその一文に帰結しているような気がしていた。

 

もう、やめなくては。

 

魔女の祖。五百年を生きた大魔女。

その言葉の中に、自分の行き詰まりも、魔法の壁も、全部ひっくり返すような都合のいい何かを期待していた甘さを、月代ユキは容赦なく直視させた。

 

彼女がひたすらに向け続ける忠告を蔑ろにして、その寿命を無駄にはできない。

 

次に目が覚めたら、謝ろう。

牢屋敷に戻りましょう、と言おう。治療を受けてください、と頭を下げよう。

 

もし先生が戻りたくないと言ったら。

その時は、もう無理に連れ回さない。魔法も、授業も、外の世界も、全部いったん諦める。

先生が行きたい場所に行く。食べたいものを作る。見たいものを見る。

 

それくらいしか、エナには思いつかなかった。

 

煮えたジャガイモを潰し、ナツメグを振りかける。どろどろになったそれを器に盛りつけてリビングへと向かい.

 

「おや、マッシュポテトですか。よくできましたね」

「いや誰!?」

 

月代ユキは何食わぬ顔で縁側に座り、庭の昆虫を覗き込んでいた。

 

 

 

後編に続く




ご拝読ありがとうございました。後編は夜に投稿いたします。

面白いと思ってくだされば幸いです。感想・評価もよろしくお願いします。
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