知らない人は読んどいてね!
ーーエントランス
Sideアマト
「おお!似合ってんじゃん!なんつーか、メイドな衣装だな!」
「コウタ……やっぱりバガラリーね」
「あったり前だろー、カッコいいじゃん!バガラリー!」
「ソーマは………何故執事?」
「知るか…………」
「そう言えばアマトは何処なの?」
「ああ、あいつならすぐ来るぜ」
「あ、来た来…………、!!」
そんなやり取りをしている三人のもとへ駆けつける。驚いた顔をしているな。手の込んだ事をした甲斐があったってもんだ。
『よっ、三人とも。完成度高いな、流石仮装大会ってとこか』
俺の今の仮装は熊だ。その一言だ。顔も熊の着ぐるみで隠している。
さて、コウタはバガラリーの仮装か。極東支部で大人気のモンスター級アニメの主人公、オサムの服装だ。派手な帽子とカウボーイを彷彿とさせる服装だ。似合ってるし完成度も高い、ライバル1号目だな。
ソーマは……何故執事?だが黒を基調とする昔のドラマで見たような服装でなかなか格好いい。よし、2号目だ
フィーはメイド服か。ミニスカートに、腰に巻き付けた白いエプロンが特徴的だ。その格好でお菓子を食べさせ……何でもない。
「「「……熊!!」」」
『ああ、商品が10万fcだろ?気合い入るって』
コレのせいで皆本気で仮装をしている。サカキ博士が発案したらしいが、乙なことをするものだ。
「あらあら、皆似合っ…………熊!?」
『こんにちわ、サクヤさん』
サクヤさんが通りかかる。チャイナドレスを着ていた。蒼い生地とそれに映える華が刺繍されている。太股も見えていてエロい。くそ………流石第一部隊隊員達だ…………全員本気だ!
「あ、アマト君ね………」
声で判断したのか、サクヤさんが俺の正体を当てる。
「おお!サクヤさん!チャイナドレス似合ってますね!」
コウタが興奮している。フィーが生ゴミを見る目をしてることに気づかないのか?
「ふふ、ありがと」
嬉しそうに微笑むサクヤさん。さて、残っている第一部隊隊員はアリサだけか…………
「あっ、皆さんこんに…………熊!?」
お、噂をすればなんとや……おい、待て、なんだコレ。
『アリサ、お前どうした?』
「あ、アマトさんですか……凄い格好ですね」
「アリサ、あなたはもう趣旨がずれてるわ」
フィーが俺達の気持ちを代弁した。うん、ずれてる。男子勢なんて目を背けてるじゃねえか。まあ、着ぐるみをした俺はその必要は無いのだが。
「え?そうですか」
『何で水着やねん』
おっと、関西弁になってしまった。でもこれはもう仮装じゃない。これは唯の水着だ。赤いビキニだ。つーか頭のサングラスは何のためだ。
「い、良いじゃないですか!?立派な仮装ですよ!」
だから仮装っつーか水着を着ただけだ。ヤツはライバルから外しとこう。
「あっ、エリックさんだ」
コウタが遠くでエリナと話しているエリックに気づく。
「アイツ……あれはオウガテイルか…………?」
ソーマが呆れている。いつもの服にオウガテイルの仮面を被っただけじゃね?そもそもあんな目に遭ったにも関わらずネタに走るとはな。
ガシャンガシャン!!
ん?ガシャガシャと音がする。音の発生源を見てみると………
『タツミさんは鎧兜か』
「よー!お前アマトか!すんごい格好だな!」
三日月が特徴的な鎧を着ていた。流石純日本人は違う。
「皆気合い入ってるわねー」
フィーが感心したように呟く。
「そういや何でフィーは参加したんだ?スゲー金あるじゃん?」
確かに、フィーはかなりの金持ちだ。この前92万fc持ってるって言ってたのになんで参加してんだ?
「…………暇潰し?」
「チクショーーー!!!」
成る程成る程、今誓った。こいつには負けられない。
「さて、そろそろ任務に行くわよ」
そう、この格好のまま任務に行くのだ。これも大会の醍醐味だ。……タツミさんは防御力は上がってんじゃないのか?
『絶対負けん』
ピカーッ!と目を光らせる。まだまだギミックはあるぞ。
「どんだけお菓子ほしいのよ!」
ーー贖罪の町
Sideアマト
今回の討伐対象はオウガテイル複数だ。そして目の前にいる。いつもと違うのは皆の格好だ。ふと思った。今自分の格好がどれだけお菓子神機と似合っているのだろうか。
『なあ、フィー。俺の仮装どう?』
「ある意味最強の組み合わせじゃない?」
だよな……鏡を見たら『絵本の世界から迷い混んできた熊の戦士』だと俺も思ったし。
「よっしゃ!オサムみたいに活躍してやるぜ!」
隣でコウタが張り切っている。そういやバガラリーフィギュア全部揃えてやるって言ってたな。
「それじゃあ早速始めましょうか」
フィーが銃口をオウガテイルに向ける。って!いつの間に!!
ドンドンドォン!
耳をつんざく轟音が戦いの火蓋を切る。お菓子神機を構えてオウガテイルに接近する。
おお、動揺してる動揺してる。そこそこ知能が有るらしい。本当にゴッドイーターかどうか疑ってるな。見た目だけはゴッドイーターじゃなくて熊だもんな。
しかし、そんなことは関係ない。さあ、蹂躙劇の始まりだ。
『GUOOOOOOOO!!!!!』
目を光らせながらお菓子神機を振るう。鳴き声は勿論スピーカーだ。しかも旧時代の熊の鳴き声をリアルに再現した業物だ。
オウガテイルがお菓子神機に切り刻まれて血を噴き出す。
『GYUAAAAAAA!!!!』
「うるさっ………#」
フィーを除く全員が驚愕の表情で俺を見ている。ここまで完成度が高いとは思わなかったのだろう。ハハハハハ!賞金は俺のものだ!お菓子の城の建設も夢じゃない!
すれ違い様にオウガテイル共を斬り倒しながら前進する。返り血を浴あびてるが気にしない!
『GAAA「you can fly!!!」』
フィーの怒声かどうか分からない叫びと共に弾丸が俺を襲う。弾丸の周りを炎が渦巻く感じだ。例えるならテニプリ海藤のトルネードスネーク。
『yes,I can!!!』
その後のことは覚えていない………
ーーエントランス
Sideフィー
今回の優勝者の発表のため全員がエントランスに集められた。後は結果発表を待つだけなのだが………
「フィーさん……ハァ、ハァ………メイド服、ステキデス………」
最大の危機に直面なう。
私のメイド服の姿を見て何かに火が付いたのか、アリサが鼻血を滴ながら近づいてくる。なんか鼻息も荒い。どこのホラー映画だ!
「ちょ………これはヤバス!!」
思わず後退ってしまう。何か………打開策はないか!?…………あった!コイツだ!
「必殺!アマトガード!!」
『グアッハァ!!』
その辺にいたアマトの首根っこを掴んでアリサの目の前に召喚する。さあ、恐怖のどん底に堕ちろ!
「っきゃああぁああ!!!」
アリサが逃げていった。そりゃそうだ、いきなり血まみれの熊が目の前に現れたら誰でも逃げるだろう。
『フィー………!!お前はいつもいつも』つ【チョコ】
『ありがとう、そして、ありがとう』
お礼を言いながらチョコを必死に頬張る。はっ!チョロいチョロい♪
「そういえば返り血拭きなさいよ」
『いや、拭いても落ちねぇんだよ』
ちょうど人を食った感じで血がついている。あ~あ……折角可愛かったのが台無しね………
「それでは1位、2位、3位の発表です!先ずは3位の発表です!」
レースクイーンの格好をしたヒバリさんがマイクを持っていよいよ順位を発表する。タツミさんが興奮しまくっているのはスルーしておこう。
デデデデ……デン、デン、デン!
ドラムロールが叩かれる。1位は誰だろうなー。
「3位は……アリサさんです!」
「「「なにぃ!!??」」」
「ありがとうございます!」
バカな……唯の水着が選ばれるなんて……審査員の目が眩んだのだろうか。きっちり仕事しろや!
『カモン!1位!!』
しかし、アマトは動じず。気合い入りすぎでしょ。
「それでは1位と2位の発表です!」
ドドドドドド、ドン!ドン!
「2位は………アマトさん、1位はフィーさんです!」
「にゃ?私?」
アマトが膝をつく。いやー、私が一位だったか。アマトを抑えて一位を取れた原因はアレしかない。
『一体なんで………!?』
「あれだろ……可愛さの勝利じゃね?アマト、逆に怖かったし。」
コウタがアマトの肩をポン、と叩きながら言う。うん、まったくその通りだ。返り血がなければいいとこまで行っただろうに……私もなにか言葉をかけてやらないといけないかな?
ポンッ!
「賞金ドンマイにゃー!!」
『ヌハァ!!』
あ、傷口に塩をぬったっぽい。しかし、この賞金……どうしようか?ぶっちゃけ100万fc以上持ってるから使い道がない。
「お菓子の城でも建てようかしら…………?」
『是非家臣にしてください!!』
「あ、復活した」
ああ、そういえばアマトの目的もお菓子の城を建てる事だったっけ。これは使えるな………(ニヤッ)
「先ずはありったけのお菓子を買い占めるんだニャー!!」
『イエス、ユアハイネス!!』