スイーツイーター ~お菓子の神機使い~   作:フロンサワー

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 題名の意味は特にないです。


六十五品目 怠け者は、ブチャラティ

 なんか、サツキさんが僕の部屋にいた。

 フライアは黒蛛病の治療をしてるのはいいけど、一切の面会を拒否してる云々言ってた。そういや、僕がアスナちゃんのお見舞いに行ったけ変なカプセルに入ってたな。酸素カプセル?

 関係者以外立ち入り禁止ってラケル博士が言ってたけど、あの人の言うことなんて聞けるかっての。絶対なんか企んでるし。

 それを話したらサツキさんが難しい顔をしながらブツブツしてたけど、折角なんでジャーナリストに僕の実情を知ってもらおうと色々と愚痴ることにした。

 

「でね、弟が言ったんですよ!! 神機使いになれていいよな、あそこはかわい子ちゃんが多いから、って!! ふざけんなって感じですよね、本当に!!」

「で、でも、給料だっていいし、家族の安全だって保証されるじゃない……」

「そこでね、僕も言ってやったんですよ!! 神機使いになってから、最近髪が薄くなってきた気がするって!! 枕に落ちてる毛の量がいつもの1.5倍! 出血大サービス!!」

「そ、そうなの……」

「毎日毎日毛根の命を懸けて、僕はフェンリルの社畜かっての!! あっ、もう社畜でしたねあはははは!!」

『レイジ、あたしたちにあえたのはうれしくない?』

「そんな訳ないじゃないか!! この仕事で唯一の癒しだよ!!」

『やったー!』

『そ、そんなこといわれてもうれしくないんだから』

「ねえ、帰っていい?」

 

 それから数時間くらい愚痴って、サツキさんは帰っていった。

 

 

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 

 

「それでさ、ジョニーはついにクリオネ(氷海の天使)キャノンを完成させたわけよ。凄い威力だと思ったけど、まさか暴走して月に穴を開けるなんてなー」

「マジですか! これでナイフ’s兄ちゃんにも勝てますね。いやぁ、熱い展開が多いなバガラリーは」

「ん? 見ない人がいるな」

「え、どこっすか?」

 

 コウタさんとの任務も終わり、アナグラに帰還するとそこにはフランがいた。

 

「あっ、レイジさん」

「フランじゃないか、久しぶり! でも、なんで極東に?」

「私の希望で異動したんです。フライアも私をお払い箱にしたかったみたいですし。……あなたの活躍、フライヤまで聞こえていましたよ。とうとう、ロミオさんの仇を討てたんですね。お疲れ様です」

「……うん、ありがとう。女神三姉妹もさ、フランの声が好きみたいだから、とっても喜ぶと思うよ」

『うん、だいすきー!』

『べ、べつにそんこといってないんだからね』

「ふふ、ありがとう」

「そういやさ、ジュリウスは今どうしてる? 神機兵の量産とか決まった?」

「それが、まったく分からないんです。ほとんどの情報が閲覧禁止で……」

「えぇ〜……」

 

 やっぱり、何か企んでるんじゃないかあの腹黒電波博士。

 

 

 

 

★☆★☆★

 

 

 

 

 どうやら、サツキさんはこれまでフライアに潜入していたらしい。サツキさん曰く、フライアには薬品や医師がいないとかなんとか。黒蛛病の治療をしてるのかさえ怪しい。

 フライアへの不信感が募り続けるある日、黎明の亡都で遭難者の報告がされた。どこの誰だ仕事を増やすなよバカヤローと思っていざ行ってみると、そこにはなんと!

 

「あの、神機使いでもない一般人がこんな場所で何やってるんですか? これ、犯罪ですよ」

「えっ」

 

 赤髪の女の人がいた。違法業者とかまじ迷惑なんですけど。

 

「バカやろ、レイジ。この人は…………………………………………………………………… ミディアム博士だろ」

「ギル、違います」

「酷いよ、人の名前を忘れるなんて!! ウェルダン博士が可哀想だよ!!」

「ナナ、あなたも違います。ステーキ博士です」

「「「それだ!」」」

 

 思い出した。グレム局長と一緒にちょこちょこいた気がする、うん。あれ、どうだったっけ? 最後に見たのっていつだ?

 まあ、いいか。それにしても、道理でステーキの焼き方ばかり覚えいる筈だよ。

 

「……レア博士です」

「「「「あっ」」」」

 

 レア博士は涙目だった。

 

 

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 

 

 レア博士を極東に連れ帰り、容態も落ち着いたところで尋問を開始した。病室で治療中だけど、一切の容赦はしない。だって、あのラケル博士の姉だし。

 メンバーは僕とシエルだ。ギルさんとナナは病室の外で待っている。

 さて、尋問開始だ。

 

「さて、レア博士。洗いざらい吐いてもらいましょうか。今、フライアはどうなってるんですか?」

「レイジ、もっと穏やかに……」

「答えろよ…… 質問は既に、拷問に変わっているんだぜ?」

「ひぃっ!?」

「冷酷なレイジもhshs(もしかして、それが言いたかっただけですか?)」

 

 すると、ギルさんが乱暴にドアを開けて病室に入ってきた。一つため息を吐くと、僕とシエルの首根っこを掴んだ。

 

「すまないな、レア博士。こいつらを黙らせるから、少し待っててくれ」

「」ドキン///

 

 そのまま、病室の外まで退場させられた。

 

 

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 

 

 後日の面会は、何故かギルさんが指名された。今思えば、ギルさんはこのブラッドで随一の常識人だから当たり前かもしれない。

 しばらくすると、ギルさんがなんとも言えない表情で病室から出てきた。

 ギルさんの話によると、ラケル博士は階段から落ちて意識不明になって、でも昔の偏食因子を投与されてどうにか治療されたらしい。足が動かないのはその名残だそうだ。

 レア博士はその事故に負い目を感じて、ラケル博士に色々と尽くしたけど、ラケル博士はその頃からおかしくなって、最終的には人体実験をした挙句、父親を神機兵で殺したらしい。

 僕の予想通りだ。やっぱり、あの女は良からぬことを企んでいた。

 

「それで、フライアを乗っ取った目的って何なの?」

「ジュリウスを使って、世界に新しい秩序を作るらしい」

「………………???」

 

 ナナが頭の上にはてなマークを浮かべていた。

 

「訳ワカメ。僕、もう一度聞いてくるよ」

「おいバカやめろ!!」

 

 




 pvでのレア博士のラスボス感は異常。蓋を開ければこのザマだよ!!
 評価・感想くれて嬉しいぞ!! 執筆が進みます。
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