ヒーローな君のことが大大大大大好きな100人以上の彼女   作:トラ-Tora

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プロローグ
第1話 諦めの先に


 

 

出久「ハァ………」

 

僕は、夕陽が差す住宅街の道をトボトボと歩きながら、家へ帰っていた。さっきまでヒーロー達に物凄く怒られていたのもあるけど…

 

幼馴染『そんなにヒーローに就きてぇなら、効率良い方法あるぜ?来世は“個性”が宿ると信じて、屋上からのワンチャンダイブ!!』

 

No.1ヒーロー『プロはいつだって命懸けだよ。“力”が無くとも成り立つとは、とてもじゃ無いが…口に出来ないね』

 

出久「………」

 

今日1日だけで、生まれた時から身近にいる幼馴染(憧れ)と、テレビの向こう側にいるNo.1ヒーロー(憧れ)に、夢を否定されてしまったことが、大きな原因だろう…

 

_人は、生まれながらに平等じゃない_

 

齢4歳の頃にして知っていた、社会の現実から今まで目を背けていた、報いなのかもしれない…でも、良かったのかもしれない。これでちゃんと、身の丈に合った将来を考えられそうだから…

 

出久「…お母さんに、謝らないとな…」

 

僕は、今まで僕の我儘で迷惑を掛けていたお母さんに、どう謝るべきかを考えながら、()()()()()()()()道を歩き続けた。

 

 

⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎

 

 

出久「お母さん…今まで迷惑掛けて、ごめん」

 

家に帰って、ただいまって何時もの様に言った後、何時もの事じゃない言葉を言って、お母さんを固まらせてしまった。

 

お母さん「…ううん、私も…応援出来なくて、ごめんね…!」

 

ヒーローになる夢を諦めた事を伝えた後、お母さんに涙目で抱き締められながら謝られた。僕が無個性()()と診断された時、僕が涙ながらパソコンに映る憧れのヒーローを指差し、

 

出久『僕にも…なれるかな…?』

 

そう言った時にも、今の様にお母さんに抱き締められながら謝られた。あの時に諦められていたら、こうして謝られる事は無かったのかも知れない…

 

この日を境に、僕は進路を変えた。雄英高校のヒーロー科を諦めただけではなく、雄英高校自体も諦めた。ヒーロー科以外にもサポート科や普通科、経営科があるけど…ヒーローになる為に入りたいと思っていた高校だったから、諦め切る為にも別の高校にしたいのと…もしヒーロー科以外に入ったら、ヒーローになる為に頑張る生徒達に、ヒーローである教師達を見ている内に、またヒーローになりたいって思ってしまうかも知れないから…

 

出久「何処にしよう…」

 

その所為で高校選びに躓いた。ずっと雄英高校で考えていたから、今更ながら担任に相談した時に貰った高校一覧と、インターネットのホームページなどを見て何処の高校が良いか考える。そんな時、

 

お母さん「出久、ここなんてどうかな?」

 

お母さんからある学校を薦められた。そこは幼稚園から大学まである大きな学園だった。

 

出久「雄英高校並みに大きくて、設備も色々…ここ凄いね!」

 

お母さん「うん。私も色々高校調べてたら見つけてね。それにこの学校がある街は、縁結びの噂が多くてね…出久と一緒に勉強したり、遊んでくれる友達が出来やすそうで…」

 

出久「お母さん…!」

 

僕が今まで、幼馴染以外には友達と呼べる人は出来ず、その幼馴染とも関係が悪くなっていって、中学校に入ってからは殆ど1人だったから、お母さんの気持ちがとても嬉しく思った。

 

出久「…ここに、しようかな」

 

お母さん「本当?見つけられて良かった…!」

 

僕は担任から貰った進路希望のプリントに、お母さんから教えて貰った学園の名前を記入する…

 

_お花の蜜大学附属高等学校_

 

と…

 

 

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