ヒーローな君のことが大大大大大好きな100人以上の彼女 作:トラ-Tora
現実で執筆時間があまり取れなかったので、今回は短めになります。
次回以降がどうなるか正直分かりません。気長に待っていただきたいです。
それでも大丈夫という方は、今回もお楽しみください。
出久『僕は…_』
出久「って、答えてよかったんでしょうか…」
神様「久しぶりの再登場がこんなヌルッとなのが気になるが、あの時のお主の行動はそこまで悪い物じゃ無かったぞ」
出久「再登場…?」
もう日が落ちそうなほど空が暗くなっている時間帯、僕は自分の家ではなく神様と会った神社に来ていた。
神様「ワシは知ってるから良いが、事情がわからぬ人達に迷惑になってしまうから、はよ回想に入らんか」
出久「回想…?」
神様が言っている事がよくわからないまま、僕はさっきまでいた学校での出来事を思い出した…
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出久「僕は…」
目の前で僕に気持ちを明かしてくれた4人の前で、僕は必死に自分の気持ちを考えた…そして、考え抜いたことで出てきた言葉は、
出久「…今すぐには、答えられません」
誰かを選ぶでも全員否定するでも無い、この場ではただ逃げる為と聞こえてしまいそうな言葉だった。
唐音「はっはぁ!?答えられないってどういう事よ!?」
出久「…一生懸命に相手に気持ちを伝えるのは、きっと僕の想像以上に恥ずかしくて…怖いと思える事だと思う」
僕に告白してくれた時の表情、態度、言葉…あれが簡単に出来る事だとは到底思えない。
出久「だから、皆んなの告白は本当にすごく嬉しかった…今まで、女の子と話す事なんて無かったから、慣れないし恥ずかしいと思ったけど…それ以上に、好きだと言ってくれて心の底から嬉しかった…!」
羽香理「緑谷くん…」
出久「だからこそ、僕は皆んなへの返事を簡単に決めちゃいけない、生半可な気持ちで答えたくないと思ったんだ…」
心愛「そっか…」
出久「この場ですぐ答えられないのは、ごめんなさい…だけど、必ず皆んなの気持ちに答えるから、僕に時間をくれませんか!」
僕は頭を下げて、皆んなに必死に頼み込む。例え、側から見たら男らしくなくても、情けなくても、一生懸命にしてくれた告白には、一生懸命に考えた答えを返したいから…
楓「…私は、待つよ。緑谷くんの答え」
羽香理「私も。緑谷くんの気持ちはとても分かります」
心愛「どんな返事でも、気持ちを込めてくれるなら私はいいよ♪」
出久「…院田さんは?」
3人からの了解の言葉を聞いたけど、あと1人…院田さんから言葉が聞こえて来ない…僕は下げていた頭を上げて院田さんを見る。院田さんは納得していない様な、怒っている様な表情をしていた。
唐音「…時間をくれって…?」
出久「…はい!」
唐音「…具体的に、何時までよ…」
出久「ッ…正直、分からないです…」
告白された事が無いから、は言い訳にしかならないけど、こんな真っ直ぐに好きだと伝えてくれた相手に、どれだけ考えればいいか僕は分からなかった…
唐音「なら…明日、明日の朝まで待つわ!」
出久「あっ明日!?」
唐音「そうよ!!ここにいる4人は、今日初めて会って、初めて話して、それで…す、すっ好きに、なって…こうして、告白したのよ!!//なら、私達が告白するまでのと同じ位の時間で、返事を考えてきなさい!!」
出久「…で、出来るのかな…」
心愛「もし明日聞けなかったら、明後日も朝待ってるよ!」
楓「じゃあ私達、朝はここで集まって緑谷くんの返事を待つよ♪」
羽香理「そうですね。院田さんは置いておいて、私達は気長に待ちましょう♪」
唐音「ハァ!?…わ、私も毎朝待つわよッ!?」
羽香理「あら〜?明日まで待てないんじゃなかったんですか〜?」
唐音「そ、そんな訳で言った訳じゃないわよ!?」
僕がすぐに返事を出せなかったけど、結果として4人は明日の朝、明後日の朝…本当に毎朝待って、僕の返事を待ってくれる事になった…
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神様「あの場ですぐ返事するよりかは良かったじゃろう」
出久「だとしても、毎朝待たせるなんて絶対大変だろうし…院田さんに言われた通りに、明日の朝までに返事をする前提で考えないといけない…だけど…!!」
僕は必死に頭の中で4人の事を思い浮かべる。もし、知らない男の子が飲んだ缶を花園さんが飲む…知らない男の子の肩に院田さんが頭を預ける…知らない男の子と保登さんが手を握る…知らない男の子に本条さんが転びそうだったのを支えられる…それら全てに気持ちがモヤモヤし、嫌だと思ってしまう事が分かった…
出久「皆んなの事を考えると、どうしても僕と一緒にいて欲しいって邪な考えが…!」
神様「それはまぁ、運命の人なのじゃからな」
出久「どういう事ですか?」
神様「運命の人である以上、お主にとって4人は最高の恋愛パートナー、選びようのなどある筈もない…」
出久「そ、そんな…」
神様「しかも言い忘れておったんじゃが、一目惚れすると女はその場ですぐに、男は時間を置いて徐々に相手を好きになっていく。このまま考えていっても、答えを決められるかどうか_」
出久「そういう事は言い忘れないでくださいよ!」
4人が毎朝待ってくれると言ってくれたのに、僕が時間をかければかけるほど、どんどん決められなくなっていくなんて…
神様「さらに言い忘れておった事が_」
出久「まだあるんですか!?」
神様「運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれる…じゃがそれが叶わなかった場合、なんやかんや色々あって、死ぬのじゃ」
出久「…今なんて?」
神様「死ぬのじゃ。運命の人がいる人間はそれだけ非常に幸運な分、そこに一生分の運気を費やしてしまう…故にその幸運を逃せば不幸な運命が残るのみ…!」
出久「…じゃあもし、僕が4人の内の誰か1人を選んだら…?」
神様「あぁ、残りの3人は…死ぬ」
僕は神様の言葉で今まで考えていた事が全部吹き飛んだ…死ぬ、だって…
出久「…4人以外にも、あと96人運命の人がいるのに…1人を選んだら残り99人が、全員…」
神様「…あ〜、そのぉ、なんじゃ…あと1つ伝えなきゃいけない事があってな」
出久「え…他にもまだ何かあるんですか…?」
僕が今までの中で感じてきたどの感情よりも重い、絶望感を味わっているのにさらにまだあるのかと考えながら神様を見ると、さっきよりもさらに気不味そうにしていた…
神様「以前お主に運命の人は100人と言ったのじゃが、あの後生命の神に書類を送って貰ったんじゃ…そこでな、ある重大なミスが起こっておったんじゃ…」
出久「他にもミスが…!?」
神様「…あの時、100と書いて送ってしまったんじゃが、さらに機器の不良で、えぇ…00と送られてしまっていた…」
出久「なんて…?」
神様「じゃから、そのぉ…200と送られて、しまっていたんじゃ」
出久「…2、200…?」
なんで倍になっているんですか…!?
出久「生命の神様は気付かなかったんですか!?」
神様「あやつも過労でテンション可笑しくなっていた様でな、ワシに書類を送ってくる時も気付いていなかった…」
出久「過労…!?」
神様「生命の神と死の女神は魂の管理が過酷でな?毎日毎日他部署からの書類を1人で全部目を通して、受理したり不備なら返却したりと忙しくてのぉ」
出久「それで許せる気は起きないですよ…」
神様「まぁ今回はまだ軽傷の分類じゃよ。昔、力の女神の極端なステータス振りを見逃して、超常が生まれたからそれを馴染ませるのに苦労したよりか_」
出久「いきなりの衝撃の事実…!?」
個性が生まれた秘密を聞いてしまった…いや、今はそんな事より、
出久「じゃあ一体、僕はどうすれば…」
僕は石畳の道の上で項垂れる様にしながら、頭に手を置いて考え続ける…
ちょっと裏話…
システムの不具合で「100」という数字が16進数で出力(この時点で10進数だと256)、それを8進数で出力(これで10進数だと400)して、彼女400人にしよう!…と思ったんですが、キャラ渋滞がヤバそうだったので200(これでも多い(汗))にしました。
…という話でした。次回もお楽しみにお待ちください!