ヒーローな君のことが大大大大大好きな100人以上の彼女 作:トラ-Tora
長らくお待たせしてしまい、申し訳ございません…
設定深掘りしていたり、雄英高校の描写を考えていたり、何度も書き直して口調を安定させたり、と今話に大分時間をかけてしまいました。投稿頻度不明とはいえ、週1ぐらいで出せたらなぁと考えているので、頑張ります!
なお、現在ホ◯ライブドリームスで猫◯お◯ゆさんが出るイベントのため、結局のところ遊びに時間が削られそうです(汗)。読者様の中で、ホ◯ドリやっている方がいましたら、親指でLv30APの仕方教えてください(笑)
出久「どうすれば…どうすれば…!」
僕は神社から離れ、学校に戻るでも駅に向かうでもなく、ただその辺を気分転換に歩きながらずっと考え続けていた。辺りはもう十分暗くなっても、時間が経つにつれて考えがグチャグチャになる一方だった…
出久「誰か1人を選んだとして、他の199人を死なないように動けば…いや、神様が個性を発現させられるぐらい操作出来てしまうなら、死の運命をどう避ければ、個性も分からない子供にどうやって…死ぬって分かってて断るなんて出来ない…じゃあ一度断った後、1人1人にそれぞれ答えて内緒に…いや、倫理的にも人としても終わってるし、告白してくれた子達の思いを踏み躙る事に…」
僕の癖になってるブツブツもやめられそうにない。幸いなのは、今は遅い時間なため通行人は誰もいなかったことだ…
出久「だとしても、全員を選ぶなんて…一夫多妻制が無い日本って言うのもあるけど、僕なんかが全員を幸せに出来るかどうか…」
個性も未だに発現せず、ヒーローになるのを諦めた僕なんかが、女の子達を幸せにしてあげられるのか…
出久「…いっそ、彼女達に事実を言って…いや、死ぬかもしれないから付き合う、なんて思わせたくないし…僕が死なせたくないから無理に付き合ってくれてる、なんて事も思って貰いたくない…!」
絶対にこの事は伝えられない…知って怖がって生きていくより、知らずに笑って生きていく方がいいと思うから…
出久「…僕は一体、どうすれば…!?」
僕は塀に頭を擦り付けるようにして、その場から動けず苦悩し続けた…
_そしてそこで、僕は悩み抜いた先である決断をして、ポケットからスマホを取り出して、指で数回タップして操作した後、自分の耳に当てた…_
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心愛「ふわぁ…皆んなおはよ〜」
昨日女の子4人がピンク色の四葉のクローバーを探していた場所で、羽香里と唐音と楓が集まっている所で心愛も合流した。
羽香里「おはようございます、保登さん」
楓「今日は来てくれるかなぁ?」
唐音「こ、来なかったらまた明日待つだけよ!」
出久に告白し返事を待つために集まった4人、そんな彼女達が見える渡り廊下では、
理沙「う〜ん、あの男の子は誰選ぶのかな…まぁ、楓を選んで欲しいのが1番なんだけど」
千夜「楓ちゃんと親友なのよね?私は心愛ちゃんと会ったばかりの友達だけれど、心愛ちゃんが選ばれてくれたら嬉しいわ。勿論、選ばれるのは出久くん次第なんだけどね」
返事を待つ女の子の親友と友達が、4人の内誰が選ばれるのか、それとも全員断るのかを見届けるために、今日も明日以降も来るつもりである…ただし_
出久「皆んな、おはよう…!」
明日以降はそんな機会は来なさそうである。
羽香理「おはようございます、緑谷くん…っ?」
唐音「やっと来たわね。とっとと答え聞かせなさいよね…って!?」
4人は声がした方へ振り向く…と、そこには_
唐音「なんて格好してんのよあんた!?」
服装は昨日と同じ制服なのだが、土汚れ酷く首や頬にも土が着いていた有様だった。
心愛「どうしたの出久くん!?もしかして、来る時ヴィランに_」
出久「いや、これは…えっと、色々事情がありまして…」
楓「怪我したとかじゃ無さそうでよかったけど、心配したよ〜」
出久「綺麗にする時間が無くて…」
唐音「だとしてもボロボロ過ぎよ…べっ別に、心配なんかしてないんだからね!!」
各々が心配そうにしている中、別の事で心配している女の子が約1名…
羽香里「…それで、決めていただけましたか?告白の答え…」
羽香里のこの一言で、残り3名は返事をしっかり聞くために羽香里の横に立ち、出久の言葉を聞く姿勢になった…
出久「…うん」
答えは決まった、と分かった女の子4人の中には、瞳を揺らす人や冷や汗をかいてしまう人、アホ毛が揺れないほど緊張する人もいる中、出久の答えは…
出久「………」
お互いに緊迫した空気のせいか動けず、この様子を見ている女の子2人も息を呑む中…出久は腰を折りながら、頭をゆっくりと下げる…
羽,唐,心,楓「「「「ッ…」」」」
断られた、出久の行動を見て思う事はこれ1つだろう…女の子4人は、昨日会ったばかりの上、4人からのいきなりの告白、そんな状況で誰か1人を選ぶのは難しい、全員断られても仕方ない…落ち込む気持ちをそう言い訳して、苦しく辛い気持ちを抑え込もうとする…しかし、これらは杞憂だった。頭を下げたままの出久は、右手を差し出しながら、一言…
出久「皆んな…僕と、付き合ってください!!」
唐音「は…ハァァァァァッ!!?何言ってんのよ!?全員選ぶって、どうかしてんじゃないのッ!?」
その結果、当然の反応が返ってくる事になった…
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僕がこの答えに行き着いたのは、昨日の夜_
出久「僕は一体、どうすれば…」
その場で動けず苦悩し続けている時…ふと、ある考えを思い出した…
出久『いや、死ぬかもしれないから付き合う、なんて思わせたくないし…僕が死なせたくないから無理に付き合ってくれてる、なんて事も思って貰いたくない…!』
出久「…思わせたくないし、思って貰いたくない…じゃあ、僕は…?」
死なせたくないから、が考えを占めていたから最初に考えていた、他の男の子と付き合う光景に嫌な気持ちになった…僕の素直な思いを考え直した…
出久「…僕は…皆んなが他の男の子と付き合う姿を見たくない……僕が…皆んなの隣に立っていたい…僕が、皆んなを幸せにしてあげたい…!」
今の日本では法律的にダメだと分かってる、他の人から見たら倫理的にダメだと思う…もしも、付き合わなくても死なないって事だったとしても…僕自身が純粋に、彼女達を幸せに…誰よりも幸せにしてあげたい…!
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出久「分かってる!僕がどんな可笑しな事を言ってるのかは…!!」
昨日散々、院田さんに言われた事も考えてた…どう考えたって、頭が可笑しいの一言で片付けられるほど、どうしようもない事だと思ってる…_
出久「でも!僕は皆んなが誰かと付き合うなんて考えられないし…それ以上に、僕は皆んなと付き合いたいって思ったんだ!!」
僕の返事に呆然としてしまってる女の子達に、僕の素直な気持ちを伝える…!
出久「4股だからって絶対に辛い想いをさせない!皆んなを誰よりも幸せにしてあげたいから!!だからお願い、皆んな僕と付き合ってくださいッ!!」
僕は一生懸命に自分の気持ちを伝えた…あとは_
唐音「…そ、そんな言葉並べたって、いくらなんでも4股なんて_」
僕は4人に見えない後ろポケットから、形が崩れない様に、千切れてしまわない様に閉まっておいた、小さな4つの物を手に取って4人に差し出した…
唐音「ピンクの…!?」
羽香里「四葉のクローバー…!?」
心愛「えぇ!?4つも見つけられたの!?私達4人で昨日探したのに!?」
楓「…緑谷くん、服が汚れてたのって、もしかして…!?」
出久「実は…_」
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引子『今日は帰れないって、急にどうしたの出久!?』
出久「ごめんお母さん!心配かける様な事を言って…」
答えに行き着いた僕はすぐ行動を決意した…先ずは、家で帰りを待ってるお母さんに電話をした…今日は学校で、ピンクの四葉のクローバーを探すために。
出久「でも、どうしても学校で探さないといけない物があるんだ!」
引子『探さないと、て…今すぐじゃないとダメなの?』
出久「…うん、明日の朝まで見つけてないとダメなんだ…!」
引子『………』
出久「お母さん…?」
スマホからお母さんの声が聞こえなくなって、もしかして怒ってるかもしれないと思った。高校生になったばかりの子供が、急に帰らないと言えば心配もすると思うし、それ以上にそんな危ない事をする子供を叱って、やめさないといけないと思える…それでも、僕は諦めずにお母さんを説得しようとも思う…!
引子『…出久、家に帰って来なさい』
出久「ッ、お願いお母さん!今日だけでも_」
引子『ご飯をしっかり食べて、朝のお弁当持って行きなさい。今日はカツ丼用意してるんだから』
出久「え…お母さん、いいの…?」
お母さんから予想だにしなかった言葉が返って来て、思わずお母さんに聞き返してしまった…
引子『…いい、訳じゃないけど…出久がこんなに必死にお願いするって、ヒーローズチップ買ってとか、ヒーローのフィギュア予約したいとか_』
出久「そ、その話は恥ずかしいよ…//」
引子『でも…今の出久のお願いって、多分なんだけど…誰かのためなんじゃないかって、お母さん思うの』
出久「…お母さん…!」
引子『考え、当たってる?』
出久「…うん…どうしても、見つけてあげたい物があるんだ…!」
引子『…それじゃあ、一回帰って来なさい。あ、でも学校に電話したの?』
出久「あ…ま、まだ…帰る前に電話してみる」
引子『お母さんも電話してみるわ。良くてもダメでも、必ず帰って来なさい。カツ丼温めておくから』
出久「…お母さん…ありがとう!」
僕はお母さんにお礼を言いながら電話を切った。そしてすぐ、学生手帳を見て学校の電話番号をスマホに打って、電話してみる…
出久「……あ、もしもし?」
???『はい、お花の蜜大学附属高等学校、職員室です』
出久「1年4組の緑谷出久です。実はお願い事がありまして…」
???『お願い事…ん?君もしかして、廊下でコンタクトレンズを探してくれた子かな?』
出久「え?あ、はい、校則説明後で4時間かかった_」
男性教論『あぁやっぱり、あの時の子の声だと思ったんだ!それで、お願い事って何かな?』
出久「あの、無理なお願いかもしれないのですが…夜、学校に入らせてもらってもよろしいでしょうか!?」
僕は相手に見えないと分かっていても、頭を下げながら必死にお願いする。
男性教論『…一応、理由を聞いてもいいかな?』
出久「…ピンクの四葉のクローバーを探したいんです…!」
男性教論『…あぁ、噂のあれかな?よし、許可しよう』
出久「…え?い、いいんですか?そんなにあっさりと…?」
僕はまた思わず聞き返してしまった…
男性教論『コンタクトレンズを一生懸命探してくれた子が、その噂のクローバーを探したいって事は、誰かに一生懸命思いを伝えたいんだろう?』
出久「…はい!」
男性教論『そういう若者の青春は応援したいし、それに君が悪い事のために入ろうとしてないのも、聞いててわかったし』
出久「悪い事って…?」
男性教論『聞くって事は考えておらんかったろう?今度行う学力テストの答案を盗み見たりとかな…まぁ、私が職員室で目を光らせておくから、何かあったら職員室に来なさい』
出久「…ありがとうございます!」
男性教論『まぁ、深夜に学校入るなんて許しちゃダメな訳だから…反省文と、頑張った結果を提出する様に』
出久「わかりました!必ず提出します!」
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出久「_という訳で、学校に入らせてもらって探したんだ…!」
羽香里「まさか、一晩中…!?」
4人はまさかの行動に驚いて、口をあんぐりさせてしまっている…
唐音「…ば…バッカじゃないの!?あんた高校生にもなって、あんなおまじないなんか信じてるの!?」
羽香里「院田さん、よしてください。私達もブーメランに巻き込まれてしまいます」
楓「ブーメラン…?」
心愛「あれ?唐音ちゃんは信じてなかったの?昨日私達と一緒に探してたのに?」
唐音「黙ってなさいそこの天然2人組!」
院田さんが僕に向けて叫んでいたのに、急に保登さんと本条さんにも叫んでいる…
出久「お、落ち着いて院田さん_」
唐音「そもそもあんた!そんな泥だらけになって四葉を見つけて、さては誠意のアピールのつもりなんでしょ!!そんなんで4股なんて最低な事、絶対認めないわよッ!!」
院田さんの言葉に、僕は迷い無く言った…
出久「ううん、そんなつもりで探したんじゃないんだ_」
唐音「じゃあなんだってのよォォォッ!!?」
羽香里「まぁまぁ院田さん、ドヤ顔で大振りストライクかましたからって、そんなに荒ぶらないで_」
唐音「あんたをぶっ飛ばしてやろうかしら!!」
心愛「おっ落ち着いて唐音ちゃん!?」
楓「暴れちゃダメだよぉ!?」
花園さんが後ろから羽交い締めにして院田さんを止めようとしたら、さらに怒った院田さんを保登さんと本条さんもそれぞれ腕を抑えている…こんな状態だけど喋っていいのかな…?
羽香里「それで緑谷くん、院田さんの渾身のドヤ顔で迷探偵並みの推理よろしくな考えではなかったら、どんなおつもりで探したんですか?_」
唐音「今ならヘッドバッドであんたの顔面を粉砕出来る気がするわ…!!」
心愛「絶対にダメだよ唐音ちゃん…!?」
楓「落ち着いて聞こう!?ね!?お願い、緑谷くん!」
出久「…じゃあ、えっと…前にも話したよね?僕、女の子とまともに話した事も無いって…だから、女の子にどう告白すればいいのか、正直わからなくて…だから、皆んながピンクの四葉のクローバーを探して、僕に告白しようとしてくれたのは、おまじないって言うのもあるけど…相手に1番気持ちが伝わる、嬉しい物だと思ったんだ!」
花園さんに保登さん、本条さんに落ち着きを取り戻した院田さんは、僕の話を静かに聞いてくれている…僕は自分が思った事を素直に、一生懸命に言葉にしていく…!
出久「僕ももし、四葉のクローバーを渡されて告白してくれたら、すごく嬉しいと思ったんだ…だから、皆んなも僕が四葉のクローバーを探して渡しながら告白の返事をしたら、喜んでくれると思って…//」
純粋で素直な気持ち…皆んなのために探した事を伝える。僕の一生懸命な気持ちを…皆んなが感じていた恥ずかしさには遠く及ばないかもしれないけど、僕も緊張して恥ずかしくても、告白出来た…僕は4人の前に歩いて行き、1人ずつにピンクの四葉のクローバーを1本ずつ渡していく…
出久「花園さん…//」
羽香里「…はい!」
出久「院田さん…//」
唐音「ふ、ふん…」
出久「保登さん…//」
心愛「出久くん…!」
出久「本条さん…//」
楓「…うん!」
4人は僕が手渡した四葉のクローバーを、優しく手に取って大事に持ってくれた…
出久「…これが、僕の答えです…!」
僕は4人の前でしっかり、答えを示した…後は、皆んなに委ねるしかない…
羽香里「緑谷くん…緑谷くんがそうしたいと言うのでしたら、私は4股で構いません…!」
保登「私も!出久くんなら絶対に幸せにしてくれるはずだもん♪」
楓「緑谷くんの気持ち、本当のすごく嬉しい!私も、緑谷くんの側にいたい…!」
唐音「……わっわ…わ、私も…幸せにするって言ったんだから、幸せにしなさいよ…!//」
出久「…誓うよ!絶対に僕が、皆んなを幸せにしてみせる…!!」
4人は僕が皆んなの前で誓うと、花園さんは僕に近づいて来ると、頭を預ける様に僕の胸元に体を預けてきた…//それと同時に、保登さんは僕の右腕に抱き着き、本条さんは僕の左手に自分の右手で握って、院田さんは僕の後ろに立って体重をかける様に背中を合わせてきた…//すごく恥ずかしいと思う中、すごく嬉しいと思うから、花園さんと院田さんがバランスを崩して倒れない様に、保登さんと本条さんが抱き締め握り易い様に、絶対に動かない様にじっと、この幸せが崩れない様にと動かなかった…//
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千夜「…ふふ、皆んな幸せそう♪」
理沙「う〜ん、目の前の行いを許さないべきか、楓が幸せなのを喜ぶべきか…」
千夜「まぁいいじゃない。一夫多妻制が許されてる国に逃げちゃえばいいのよ。恋の逃避行ね♪」
理沙「…まぁ、最悪その手でなんとか…しばらくは、見守ってあげようじゃない」
4人の少女に囲まれている、目を瞑ってじっとし続ける少年には多分見えない、皆んなの幸せそうな顔を見て安心する千夜と、犯罪一歩手前になっている少年を咎めるかどうか悩む理沙は、これからも友達と親友の今後を見守ろうと決めていた…