「あらあら~、この
ワタクシの高らかな笑い声が閉鎖的な空間に響き渡ります。
ここはトリニティ校内にあるとあるサロンの一つ。
狭い室内にある丸いテーブルをワタクシ、銀髪ロングの子、黒髪姫カットの子、茶髪セミロングの子の四人が座り、緑髪ショートの子は一人隅にある椅子に座って本を開いています。
ミネを除いたいつものお友達メンバー五人が揃っておりますわねぇ。
「とぼけないでくださるぅ? こうして呼ばれた理由を分かってないあなたでもないでしょう?」
銀髪の子が不機嫌な様子で言ってきました。
あらあら……さっそくやる気ですのね、相変わらず血の気の多い方ですこと。仕方ありませんわね。受けて立ちましょう。
「ええ、分かっておりますとも。渦中のセイアさんが首長を務めるサンクトゥス分派に所属する『ティーパーティーの行政官』さん?」
ワタクシの言葉に、空気が一気に張り詰めます。
だからこそワタクシは、嘲るような笑みを作って続けます。
「更に治安維持組織でありながらも実質ティーパーティーの暴力装置でもある『正義実現委員会の小隊長』さんに、不干渉主義を標榜しながらもその傍らで諜報活動を行い徹底した秘密主義で実態を隠し続ける『シスターフッドの記録係』さんもいらっしゃって、この『救護騎士団の副団長』たるワタクシを問い詰めようとしている事も」
この発言に、
「だからワタクシは我が救護騎士団以上に独立した組織である『図書委員会の司書』さんに場を提供してもらい更には同席もしていただいてパワーバランスを整えさせてもらった訳ですからね。三対一で場もそちらが用意ではさすがに危険を感じますもの」
チラリとこちらに目を向ける
しかしまた目線を下の本に向けます。
一方で行政官さんはまたこちらに鋭い視線を向けてきました。
「ええ、そうですわねぇ……では単刀直入に聞きます。そちらの
「……さぁ。分かりかねますわ」
静かに紅茶を一口。
行政官さんの鋭い声は更に飛んできます。
「副団長のあなたが知らない、とぉ? そんな話、信じるとでも? だとしたら随分と信用なされてないようでぇ」
「あらまあ心外ですこと。それを言うなら行政官という立場であるのにこんなところでワタクシを捕まえて詰問してくる程に状況に噛めていないあなたも、似たようなものだと思いますけれどね?」
「…………」
「…………」
彼女は険しい表情で、そしてワタクシはあくまで微笑みながらお互い睨み合います。
「……正義実現委員会としては別の可能性を考慮しています。あなた達救護騎士団こそが犯人である、という可能性を」
小隊長さんがそこで口を挟んできました。
面持ちはとても冷たいですわね。
「……それは、私達救護騎士団への牽制、でしょうか。えぇ、確かにナギサさんにとってヨハネ分派の首長たるミネ団長が率いる救護騎士団は実質ヨハネ分派の勢力の一つとも言えますから、気が置けない不穏分子ですものね」
「お考えすぎですよ……さすが普段から素敵な妄想をしてらっしゃるだけありますね」
「お褒めいただきありがとうございますわ。でもワタクシが『診察』するのはあくまで巡回のときのみ。こうして落ち着いているときにはしないので誤解しないていただきたいですわね。それともう一つ言わせてもらうならば、今の正義実現委員会がナギサさんの意向一つで満足に動けない現状も鑑みてみるべきでは?」
「……ご助言、感謝致します」
冷たく鋭利な表情で返してくる小隊長さん。
いくら凄んでも
「それよりも、シスターフッドとしては現状の救護騎士団の立場を表明していただきたい気持ちがありますね」
今度は記録係の彼女が相反して落ち着いた声と微笑みで言ってきました。
しかしその内容にはとても鋭い刃が秘められています。
「我々と違い、そちらの政治不干渉はあくまでミネ団長の意向です。しかしミネ団長を欠いた現状においてのトップはフミ副団長、あなたです。あくまで団長不在時の現状ではありますが、体制を変更しようと思えばできるかと」
「ふむ……まるでワタクシが今の救護騎士団を我が物にしようとしている、そういった可能性を聞かれているように聞こえますけれど」
「いいえ滅相もありません。私達としてはずっと続けてきた不干渉主義のためにも現状をより理解したいだけですから。ですがそう聞こえたのならば……フミ副団長に二心あり、と誤解を持たれてしまうかもしれませんね。そちらこそお気をつけた方がいいのでは?」
「その助言そのものがシスターフッドの不干渉主義に抵触するのではなくて? そもそもそちらの人を送り込んでいるとしか思えない情報網からすれば、その程度の動向など知ってそうなものでしたが」
「さあ……なんの事でしょうか。ですが、立場以上に
「……なるほど、とてもありがたいお言葉ですわね。ですがご安心ください、そちらのサクラコ様を不安にさせるような事は、決してしませんから」
今度はこちらが釘を刺されてしまいましたわね。
この三人の中でやはり彼女が一番油断なりませんわ。さすがあのシスターフッドで記録係を務めるだけあって、あれほどに言葉に毒を潜ませるとは。
「…………これは独り言なんですけど、図書委員会ではティーパーティーの自作自演、なんて話も出ていますね」
途端、部屋の隅から小声だけれども鋭利な一閃が飛んできました。
司書の彼女からです。彼女の目線は今なお本に記された活字に向けられたままですが、その意識の剣先はワタクシの目の前の三人に向けられているようです。
「自作自演ですってぇ? これはまた随分と突飛な説が飛んできましたわねぇ?」
「ええ、フミ副団長のように小説の読みすぎで妄想が混同したのでは?」
「…………」
行政官さんと小隊長さんからの辛辣な反論が飛び、記録係さんは変わらず黙って首を向ける事なく微笑んでいます。
一方で司書の彼女もまた一切表情も目線も変えずに淡々と続けます。
「さあ、あくまで一部の噂ですのでそんな事を言われましても……ただ、現在ホスト代行を務めておられるフィリウス派首長のナギサ様とパテル派首長のミカ様は幼馴染、一方でセイア様は幼少期から二人と共にいたわけではない。ならばそこからセイア様がいなくなればこのトリニティはあの二人の意のままにできる……そう考える事もできるなって、そんな噂に過ぎませんよ」
「……だから手を下したのがナギサ様達であると? 馬鹿な……下世話すぎる邪推です」
小隊長さんが不快感を露わにして言いました。
あらあら、それは付け入る隙でしてよ? ほら、行政官さんはその反論に苦い顔をしてますし、司書さんは本を閉じてその視線を小隊長さんに向けてきました。
切り込まれますわね、これは。
「邪推、ですか……そうだと思うのなら、ご自身の上司を信頼し過ぎですね」
「なっ……!? 私達正義実現委員会はあくまで……!」
「ツルギ委員長トップの治安維持組織? それではフミ副団長もおっしゃっていた通り自浄作用が現状機能していないティーパーティーの意向に制限される現状をどうお思いで? 図書委員会の立場から言わせてもらえば、現状はナギサ様が一人強権を有しており危うい状況と言えます。ミカ様はこうした状況においてのリーダーシップに欠けるゆえ仕方ないですが……この状況でエデン条約が締結されたならば、という懸念はどうしてもあるかと」
「そ、それは……」
現在、トリニティとゲヘナの間で進められているエデン条約。
その内容を知らぬ立場のものはこの部屋にはおりません。
図書委員会は表現弾圧に対する強い反発姿勢からティーパーティーや正義実現委員会に対し明確に対立している立場でもあります。
セイアさんとミネがいなくなりナギサさんが一人ホスト代行を続けているこの現在に対し、強い危機感を抱いていてもおかしくありませんわね。
やはり、彼女にこの場を用意してもらって正解でした。
それぞれの立ち位置からの牽制によりパワーバランスがどこかに傾く事はこの部屋においてはないと言えます。
「「「「「…………」」」」」
剣呑な沈黙が小さなサロンを支配します。
沈黙は首を絞め、視線は心臓を突き刺します。
緊張はとんどんと張り詰めていき、やがてそれが限界に到達したとき――
「「「「「……はぁ~~~~っ!」」」」」
全員が一斉に、気の抜けたため息をつきました。
「あーもう止めよぅ止め止めぇ! 呼びだてした私が悪かったですぅ!」
だらんと椅子に背中を預けた
「私には端からこういうの無理だって~……だから現場仕事やってるのもあるしぃ~……やだやだ政治モードのフミ様ちょっと怖すぎるって~……!」
「うぅ……申し訳ありませんフミ様……! 私としてもあれぐらいは言わないと格好つかなくて……!」
「まったく心臓が止まるかと思った……この五人で集まってこの手の話するんだからちゃんと政治モードでやんないといけないし中立の立場での記録もいるしでもそれはそれとして発言は残しとかないとで来たけど、死ぬかと思ったよぉ……いや本当に……」
脱力して垂れている手の片方には停止したボイスレコーダーが。
「お互いもう、立場がありますものねぇ……昔みたいにはいかなくなっちゃいましたのはちょっと大変で寂しいですわぁ……」
かくいうワタクシも一気に緩んだ空気の中で机に乗せていた両手にギリギリだらしなくならない程度に体重を預けて俯きました。
ええ、今までのやり取りはあくまで『各組織の幹部が集まり現状について話をする』という状況を対外的に説明するために行ったものでもあります。我々の立場上、どこかの誰かから嫌疑をかけられたら面倒ですので、あくまで組織人としてのやり取りをしているという“体裁”が必要なのです。
そう、あくまで“体裁”。これはトリニティにおいて一つの儀礼とも言えるものであり、おそらく提出を求めてくる側も理解をしているものであり、知っていてなおかつそこに何か瑕疵があれば揚げ足を取る、なんて本当に面倒な代物なのですわ。
自分達で録音して発表する事への信憑性が囚われそうですが、また別個でそれぞれ録音・撮影をして状況の裏付けもしておりますのでそこは大丈夫です。
あくまで内容提出をどこかに求められた場合は図書委員会から、というだけですので。
というかまずそもそもとしてこの話を記録した内容も誰かが情報の提出を求めてこない限りは意味のないものでもあるのです。組織が表立って内容の提出を求めてくることなど基本的にはありませんわ。
でも……いるんですのよね、この手の話を一体どこから嗅ぎつけてきたのか知って、嫌味と共に「どんなお話をなされたのです? 大変興味深いですね」なんて言ってくる方が……。
わざわざ内容を確認しようとする者など所詮三流よくて二流の相手なのですが、無視したらしたでいらぬ面倒を起こすだけなので、一応記録を残しておくのにこしたことがない、そんなレベルなのです。それに今は状況が状況ですしね、警戒し過ぎるという事もないかと。
しかし、お互いに話した内容が嘘や演技の類という訳でもありません。
先程までのワタクシ達は、組織人として間違いなく「本気」で腹の探り合いと嫌味の応酬を行っていたのも事実ですの。
そしてこういったやり取りは、これまでも行ってもおります。
こうした非公式な場だけでなく、公式の場で幾度も。
ま、つまりはワタクシも含めて皆さん生粋のトリニティ生という事ですわね。腹黒く沢山の舌を持った一般的な淑女ですの。
「ええ、本当に申し訳ありませんのぉ……ですがやはり、セイア様に関してはあなたから一度しっかりと話を聞かねばという所がありましたからぁ……」
銀髪の子が申し訳無さそうに謝ってきました。
ワタクシはそんな彼女につい苦笑してしまいます。
「いいえいいえ、しょうがないですわよ。あなたにとってセイアさんの行方は本当に心配して当然ですからね」
すると、彼女はぎゅっと手を握りしめ感情の籠った様子で口を開き始めました。
「ええ本当に……本当っにっ! セイア様にはいつもいつも苦労と心配をさせられてぇ……! なんですのぉ彼女はぁ! 昔は大概のわんぱくフォックスでいろいろと疲れさせられてそれでいて病弱になっても迂遠で嫌味で面倒臭い言い回しは変わらなくてそれを外どころかサンクトゥス分派内部の他の子にちゃんと要点をまとめて説明して誤解がないようにするのにこの私がどれだけ……どれだけ苦労してきたのかと……! だと言うのに襲撃されて入院していなくなったと聞いたら結局心配で不安でぇ……ぬああああぁぁぁ!! なんであの面倒フォックスにずっと悩まされてばっかりなのよぉ私ぃ!!!!」
「お、おお……」
「愛憎入り交じるとはまさにこの事だね……」
緑髪の子と金髪の子が続けて言います。
ちょくちょく愚痴は聞いてましたがやっぱりなんだかんだセイアさんの事を心配していますわねー彼女……まあ、愛憎と言ってもワタクシがミネに抱いて
「……フミ様、先程は大変失礼な事を言ってしまい申し訳ありませんでした」
と、次に謝ってきたのは黒髪の子でした。
私は彼女にまた苦笑して対応します。
「あなたこそ大丈夫ですの? あなたはこういうのは慣れないのはよく知っていますし、とりわけ疲れたでしょうに。それに先程の言もあくまで正義実現委員会における調査の一つでしょうし、そこまで気に病む必要はありませんわよ?」
「まあそうなのですが……大恩あるフミ様にあんな態度を取ってしまい、やはり申し訳なさが……はぁ、ハスミならもうちょっとこういうのもうまく……いややっぱどうだろうあの子思いの外すぐ沸騰するからなぁ……」
「ですわねぇ……事あるごとにミネと揉めてますわよねハスミさんは。まあそこに関してはミネも大概ですからなんというかお互い様ですがあの二人は……」
彼女も正義実現委員会でそれなりに苦労しているようですわね。
ティーパーティーなどとはまた違った厄介な人達もいますからねあそこは。
ただあそこでそれなりにやれているのですから、心も体も強くなりましたわね、彼女。
「私は昔は引っ込み思案なあなたがシスターフッドとしてあそこまでフミ様に言えるようになってたの凄いと思うよ。やっぱあれ? あのサクラコさんの下でこういろいろ陰謀に加担してて……」
「ちっ、違うよ!? そんな悪い事
「……“は”?」
「あ、いや、今のは言葉のあやっていうか……ほらあの人だいぶ誤解されやすい人だし、ね? てか私から言わせてもらえば図書委員会なのにあそこまで刺していけるあんたの方が怖かったんだからね!? なんであんな口回るわけ!? 普段本ばっか読んでる癖に!」
「その言い方は酷くない? むしろ読んでるからいろいろと考えられるところがあるというかさ……あとあれ、ウイ委員長のおかげかな。あの人のあの権力への物怖じしない姿勢、かっこいいよね……」
「いや正義実現委員会としてはすっごい苦労してるからもうちょっとおとなしくさせてくれないかなあの人……下手したらミネより後処理で苦労させられるんだけど」
「え? 何? 検閲?」
「そういう話じゃないからね!? やっぱ毒されてるよあなた!?」
茶髪の子も緑髪の子も、それぞれの組織、それぞれの立場で大事なものを見つけたようです。
昔は右も左も分からなかったような子達がこんな立派になって……でもなんだかこれはこれで寂しいですわね。
「……で、あなたはあなたで大丈夫なのぉ?」
「え?」
急に銀髪の子にそう言われて私はビックリしました。
気がつくと、他の三人も心配そうな顔でワタクシを見ています。
「先程の言葉に嘘はないのでしょう? ならミネの居場所が分からないのも本当でしょうしぃ……ミネと一番仲が良くて救護騎士団の副団長になったあなたですから、やっぱりこっちも心配になるのよぉ。私としては当然セイア様が気になるのだけれど、やっぱり彼女の方も、ね……」
「ええ、みなさんいままでずっと一緒でしたから私達も心配しています。その上で一番思い悩むのはフミ様なのは分かっているので……」
銀髪の子と茶髪の子が続けて言い、他の二人も頷きます。
それに対し、ワタクシは今一度紅茶を口に運び、そして落ち着いた声で彼女らに言いました。
「……いいえ、心配はしておりません。だって、ミネはミネですから」
彼女の事です、何か考えがあってセイアさんと共に身を眩ませたのでしょう。
考えるに襲撃犯から身を隠すため、でしょうかね。とすると、一部にはセイアさんは死んだ、なんて説を流しているまでありますわ。
というかそういった噂は我々の間にもまことしやかに流れていますから、既に工作は始まっているのでしょうね。
恐らく流した相手はティーパーティーのトップであるナギサさんとミネさん、そして彼女らを取り巻く“過激派”の方々。
先程のワタクシ達の話の中でも触れていましたが、現状あの襲撃事件においてこの『ティーパーティー内部での揉め事』というラインが一番疑わしいとワタクシは考えています。
理由は簡単、ティーパーティーにおいて分派の首長を務めかつ最近はすっかりと病弱になった彼女の元へ襲撃犯を手引きできる相手など限られているからです。
例え内部犯、またはまったく関係ない外部犯であろうと、誰かがその道筋を作らねばならない。だとするならば、正義実現委員会のようなティーパーティー関連組織において強い影響力と高い情報クリアランスを持つ者になる……このようなところでしょうか。
故にそういった相手にセイアさんは死んだという偽情報を流し、セイアさんの身の安全を確保する、大筋はこういうシナリオかと思われますわ。
この事実に気づいているものは恐らくワタクシとサクラコ様ぐらいではないでしょうか。
はっきりいって、あの人は真に油断ならない人だと思っております。
普段の箱入りぶりはともかく、諜報機関の側面を持つシスターフッドの長としては、彼女はいくら警戒しても足りません。
まったく、ミネはよくあんな人達を相手にして……抜け目ありませんわね。政治においても彼女は類まれなる実力者なのを今一度確認させられます。きっと先程のワタクシ達の舌戦も彼女がいれば最終的な勝者は彼女になっていた事でしょう。
ですが、それでもやはりミネはミネ、決して不安になる事はありません。
彼女はワタクシ達救護騎士団が誇る、最強の団長なのですから。
「……ふーん?」
「おお……」
「……はい」
「うん、うん……」
と、そんな事を考えていると、みなさんなんだか生暖かい視線を向けてきました。
「な、なんですの? 皆様方」
「いえ、さすがだなぁ、と思っただけですわぁ」
「ええ、さすがは我らがフミ様です」
「はいっ、本当にフミ様はさすがです!」
「さすがフミ様、略してさすフミですね……!」
「なっ、なんなんですのあなた達! 寄って集ってさすがさすがって……! ちゃんと言いなさい内容を!」
「いえ、トリニティおいて言いたい言葉は言葉の裏に隠すもの……私達はフミ様の言いつけを守っているだけですので」
「うっ……ここに来て、一本獲られた気分ですわぁ……」
黒髪の子の返しに、ワタクシは少し気落ちしたようにがっくりとして言いました。
でも、別に嫌な気分ではありませんでした。
先程の『組織人としての探り合い』ではなく、『友人としての語らい』がそこにはありました。
でも、やはりここに一人足りません。
――ミネ。心配はしておりませんが、できるだけ早く帰ってきてくださいまし……あなたがいないと、やはりとても寂しいです。
皆様方と笑い合いながらも、ワタクシはふとそんな事を思いましたの。