デスゲームを死に戻りで攻略するだけ 作:さぶすく
俺は死んだ。
人生に嫌気がさして、この手で自分の人生を終わらせた。と思っていたのだが。
「うーん」
どうやら、生きている様だ。参ったな。と言うか。
「ここは何処だ?」
病院のベッドでは無く、地べたで寝ていたみたいで身体が少し痛い。と言うか、まだ生きなきゃいけないのか。仕事は辛いし、人とコミュニケーションを取って人間関係を築くのもコミュ障の俺には大変だ。だから、死にたかった。どうして死ねなかったんだろう。何が悪かった?そう考えていると。
「ッ⁉︎」
「初心者だよな。俺のレベル上げの経験値になってくれや」
その発言と共に何かが当たった。痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
死んでたら痛みもクソも無い筈だ。こんなに痛いんだから死んでる訳が無い。と言うか、何だよ?何だこれ?
「ぁ」
訳が分からない。死んだと思ったのに、生きていた。と思ったら恐らくまた俺は死ぬのだろう。何が起きてるんだ。これは。こうして、俺はまた死んだ。
【対象プレイヤーの死を確認。パッシブスキル《生存前線》を使い、残りの寿命を1年消費。プレイヤーの蘇生を試みます。成功しました】
「……生きてる?」
いや、死んだ筈だ。直感的にそう感じた。何の証拠も理論も無いけど、自分で死んだと思ったんだ。それが気のせいだったのか?と言うか、なんか頭痛いな。
額を右手で押さえた後チラッと見えた手には、何かが書かれていた。
「何だこれ」
数字に見えるが、意味は分からない。こんな数字のタトゥーを見える所に彫るとかどうしたんだ一体。いや、待て俺こんな物彫って無いよな?分からない事だらけだ。急に殺されたと思ったら生き返る?し、謎のタトゥーが彫られるしもう俺の人生滅茶苦茶だよ。
取り敢えず家に帰って寝て忘れよう。嫌なことは寝て忘れるのが一番の解決法だ。
「貴方、初心者さんっすね!」
そう言えば、さっきもそんな単語を言われた様な気がする。
「今なら、なんと!出血サービスでタダでこのゲームの事を色々教えちゃうっす!!」
「ちょっと待ってくれこのゲームって、何だ?」
「あちゃー!そっからっすかー。マジっすか!?簡単に言うと、貴方はデスゲームに参加しています。と言ったところっすかね」
デスゲーム?
「そうデスゲームっす!命が簡単に無くなるタイプのゲームっすよ。昨日の友も明日は死んでてもおかしくないぐらいの世界っすね」
そ、そんな嘘だ。
「残念ながらそれが嘘じゃないんすよね。現実は辛いっすね、他に質問はあるっすか?無いなら、私がするっすけど」
ん?自然過ぎて気付くのが遅れたけど、さっきから自然と俺の心の声と会話して無いか?
「ああ、それが私の能力なんで。このゲームのジャンルは、どうやら異能系デスゲームらしいんすよ」
異能系?もう意味が分からない……。
「まぁ、急に色々言ってもそうなるっすよね……。私としても色々困惑してるんで取り敢えず私の家に行くっす!」
状況が掴めないまま、俺は後輩みたいな喋り方の女に誘拐された。