全ては「ボク」の仲間の為に   作:Colore

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イタリア語にしても良かったのですが、とてつもなくめんどくさかったので日本語で書くことにしました。イタリア語にしてたら日が暮れてしまうので。
ということで、『』内はイタリア語という設定でお願いいたします。


世界の筋書きは変わらない

 素早く番号を打ち込み、イタリアへ繋げる。イタリアとの時差は結構あるが、今あちらは11時なため恐らく問題は無いだろう。十代目候補権限で問題は捻じ伏せる。

 

『――はい』

『ボンゴレ九代目に繋げていただきたい』

『……所属と、用件を』

『ボンゴレ十代目候補沢田綱吉だ。それ以上は九代目に直接話す』

『確認が取れない。出直して――』

『何かあったのか』

『コヨーテ様!? ボンゴレ十代目候補と名乗る方から電話が……』

『貸せ』

 

 電話の奥で小さく聞こえる会話にも耳を傾けることは忘れない。コヨーテさん、確か九代目の嵐の守護者だったはず。この方なら話が通じるかもしれない。

 

『それで、誰だお前は』

『ボンゴレ十代目候補、沢田綱吉だと言った筈です。この電話も日本からかけているのは知っているでしょう。九代目に直接伺いたかったんですが、生憎少しバタバタしてまして』

『幼稚な演技だな。沢田綱吉がイタリア語を話せるわけが無い』

「話せるから、話してるんですよ。まぁ、コヨーテさんなら九代目に話が通ると思ってお話します。俺は、絶対に十代目は継ぎませんから。絶対に。なのでさっさとリボーンも引き上げさせてください。俺はこのまま平穏に暮らしますから」

「……日本語と、リボーン。どうやら偽物であっても無くても、只者ではないな。ここへ直接繋がる番号もリボーンから聞いたのか」

「いいえ、とだけ。僕の用件は終わりましたので、これで失礼します」

 

 一方的に電話を切り上げ、トイレから出て直ぐに視線を見つける。階段の上から見下ろすリボーンを睨むみつけボンゴレ本部へ意識を向ける。暫く向こうでは騒ぎになっているのではないだろうかと、少し胸を痛めながらリボーンを無視して部屋へと戻る。

 その途中にリボーンが少し本気で仕掛けたトラップを勘でかわしながら、僕は教科書を開いた。

 高校まで必死で勉強させられたため、どうやって勉強すれば良いかは頭で分かってる。それに一度クリアした箇所だ、今の僕だったらどうとでもなる。

 パララとめくっただけの教科書を再び机の上に置き、これからリボーンをどうするか考える。これでも、俺の信用していた、大好きな家庭教師だ。失いたくない、絶対に失っちゃいけない俺の仲間。……今の僕が拒み続ければ、リボーンはアルコバレーノの呪いを解くこともなく、本人が覚悟していたように無惨な死を遂げるだろう。それだけは絶対に阻止したい。誰も死なせたくない。そのためにはタルボさんと、俺の守護者だった彼らとみんなの存在が必要不可欠だ。代理戦争自体は確実に起こるだろうし、そのことについても考えなくちゃいけない。

 でも、今の僕に守護者も仲間もいないのに、どうやって……?

 いいや弱気になるな。きっと何か解決方法があるはずだ。

 

 警戒心をむき出しにしたリボーンを見やって、また考える。この世界でもう一つ警戒しなければならないのは、入江正一との接点。全てがリセットされたというのなら、この世界で僕の家に入江正一がやってきて、それがきっかけで白蘭の能力が開花するというものだった。つまり、なんとしてでもランボの監視は怠ってはいけない。リボーンが日本に来ているため、ランボも既に日本に来ているのだろう。厄介だ。早いところボヴィーノファミリーに返しに行かなければならない。

 ランボが誰よりもたくましいことは僕が一番知っている。リング争奪戦の時の20年後ランボは、今にして思えば白蘭に征服された世界で生き残った存在だとも思える。だから、ランボはきっとこの先何があっても生きぬいていくことが出来るだろう。

 ランボがボヴィーノに送り返せたのなら、悲惨な未来のひとつは恐らく回避できる。あの世界で僕らが白蘭に勝てたのは、中3のときに入江正一と出会った世界の延長線上だったからだ。それくらい些細な出来事で未来は変わる。

 何も言わなくなったリボーンは、電話を抱えて部屋の外へ出て行った。

 

 これから忙しくなる、僕はそう胸に刻んで眠りについた。

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