ひとまず、アーチャーにとって大切なあの戦いに参加することになりそうです。
まあこの戦い途中途中を書くことになりそうです。
その後も私は戦い続けた。ある時は、砂漠。またある時は、市街地。人に害をなすものに、場所は関係ない。
あるものは、自分の欲望のため。またあるものは、それ以外の道がなかったため。そんな多くのものと戦い続けた。
本当にやりたかった事も、忘れるほど、多くの戦場を駆け抜け、殺してきた。
「すでに私は、何をしたかったのか分からなくなった」
自分を客観的にしか見れない。自分の主体はすでにない。
そんなことをつぶやき、また人を殺す。
ふっと、思い出す。私が愛したあの誇り高き王のことを……
そして、あの戦いの日々を……
あの戦いの思い出は、生前の俺を支えた。しかし、今では、あの戦いにより、私は道を誤ったと後悔する。
今では、あの時の参加者を思い出せない。共に戦ったはずの女性がいたはずだが、顔さえも思い出せない。だが、その女性のトレードマークであった、あの赤だけは、いまだに憶えている。
それは、突然のことだった。大量の魔力により身体が引き寄せられる。そして、気がついた時には、空にいた。
「何でさ……」
ほとんど使わなくなっていたその口癖が口に出ていた。
空から落ちながら、あまりにも、多くの情報が頭に入ってくる。侵入してくる。
(これは、第五次聖杯戦争。クラスアーチャー。真名不明。
出身不明。宝具不明。不明不明不明不明不明不明不明不明不明不明)
ほとんどの情報が不明であった……いったい私は何者だ。
自分自身でも、擦り切れた記憶があることは、分かる。分かるのだが、自分で、覚えている情報の方が多いというのは、どういうことだろうか……
そんなことを考えているうちに、地上が近くなる。というより、このままだと、あの屋敷に突っ込むことになりそうだ。出来れば、避けたいが、そこから魔力の供給がある。
流れ込んだ情報にサーヴァントには、マスターがいる。
そして、マスターは、サーヴァントに魔力供給をするというものがあった。
私がサーヴァントで、あそこに私のマスターがいるのだろう。ならば、このまま突っ込んでも、いいだろうのだろう。
こんな召喚してくれたマスターに一泡吹かせるのも、面白い。
召喚は、成功したはずだった。しかし、目の前には、何もない。えっ?何で?
そんなことを思っていたら、ドカンという音が聞こえた。
急いで音のした方へ行く。
音のした場所。居間は、ぐちゃぐちゃになっていた。天井に穴があき、家具は、壊れている。砂埃が消えるとそこには、赤い外套を着た男がソファに座っていた。
赤い服の少女が蹴りを加え、部屋へと入ってきた。
容姿端麗で賢そうな少女だった。
「ふむ、いやとんだマスターに召喚されたようだな」
私は心に思ったことを愚痴のように吐き出した。
当然だ。召喚が不十分であったことは目の前の少女の落ち度であるのだから。それに、召喚者はさっきから言っているように少女だ。歳としては、20にも満たないだろう。
そんな少女が戦争に出るだと?
「随分と機嫌が悪そうだけど?」
目の前の少女は不信感を拭えないのだろう。距離をとって話す。
「ふむ、仕方ないだろう。召喚は不十分で、召喚者は若い娘さん。これから戦争に挑む布陣とは言えないだろう」
私の言葉にイラッと来るものがあったのだろう。少し顔が引きつる。
「それに、君のような女性は戦争なんかに参加するべきではない。参加するにしても、表だって行動するべきではないだろうな」
「あんたねぇ。いきなり言いたい放題言ってくれたわね。令呪を持って命ずる。私の言うことに絶対服従!」
堪忍袋の緒が切れたのか目の前の少女は令呪を用いてそんな命令をしたのだ。
「ま、待ってマスター!くっ」
曖昧な命令ほどその効力を失う令呪をもってして、かなりの強制力が働いたのを感じた。
見くびっていたのは私の方だったかもしれない。魔術の才は年齢を問わない。それこそ、完全実力の世界だ。そして、目の前の少女はかなりの才能があることがわかる。
「分かったでしょう!服従しなさいよ!」
頭に血が上っているのか。彼女の興奮は収まらない。それどころか、どうでも良いことに令呪を用いてしまったという事実にも気がついていないだろう。
「非礼を詫びよう。君はどうやら私が思っていた以上に優秀なマスターのようだ。しかし、勢いに任せて大事な令呪を使うというのは些か愚かではないか?」
指摘されたことに彼女は赤くなりながらも反論を繰り返す。ああそうだ。知っている。私は彼女をこの戦いを知っている。
「そうだな、ではマスター。このアーチャー、貴女とともに戦い、守ることを約束しよう」
そう、この戦いは俺が私となるキッカケとなる戦い。
私という愚かな存在を生み出すキッカケとなった場所。
ならば、目の前の少女は、私を救い続けてくれた魔術の師。
そうか、だから私は呼ばれたのか。
偽りの正義の味方であるこの私は、私自身と彼女のペンダントを触媒として……
ハイ、と言うわけで二話でした。
ここからは、アーチャーさんをゲストに迎えて、色々と話しを聞きたいと思います。
「私は、夕飯の買い物があるから無理だ」
そ、そんな…
「別に私で無くても、いいだろう。彼女だっているのだから」
という、パスが来たので、凛さんよろしくお願いします。
「わ、私は、特に話すことないわよ」
じゃ、次話の見所とか「何も考えて無いでしょ!あなた」
ごもっともです。この話は、作者自身の気まぐれのようなものなので…「ほんと無計画よね」
その通りです。すいません。
というわけで、ほぼ無計画ですが、エンドはちゃんと考えておりますので、今後ともよろしくお願いします。
後書きがのテンションがおかしくなりましたが、今後もこのようになると思いますので、ドン引かないでください。