弓兵の英雄譚   作:菊水餡子

20 / 35
えーひとまず生存報告とともに、投稿の遅れについて謝罪したいと思います。
すみませんでした!
楽しみにしていた方々には、本当に申し訳ない。

それでは、本編へ


第20話

???side

「こっちの準備はオッケーだ。それにしても、ヘリを撃ち落としても良いのか?」

「ええ、問題ない。それに、ヘリを撃ち落としたくらいで、死ぬようなのが、ドクターの求める物のはずがないでしょう?」

「それもそうだな」

二人の少女は、通信越しにそう言い合う。

その声からして、その二人が若いのがわかる。もしかすると、子供なのではと思うほど…

しかし、彼女たちの話している内容のそれは、子供のそれではない。

 

「それじゃ、通信は後で」

片方の少女が通信を切る。

 

もう片方の少女は、笑みを浮かべる。しかし、その笑みは、綺麗なものではない。

歪なのだ。嗜虐的といえば良いのか…残虐性を持っているといえば良いのか…

いや、そんなものでは言い表せないそんな笑みを浮かべる。

「フッフッフッ…これでドクターの願いも叶う」

 

彼女は嗤う。嗤う。嗤う。

 

 

 

エミヤside

さて、このヘリを撃ち落とそうとする。そんな輩がいるようだ。

 

しかし、既に見えているぞ。

 

さて、かなりの魔力を集めているようだ。

地上にて、戦闘を行っていたものより通信が入る。

「エミヤさん、高魔力の反応がありました。注意してください」

なのはからのそれに、「了解」と返す。

何、既に相手の姿は捉えている。それに、あの攻撃を受けても、私はこのヘリを守ることができる。

確信できる。

さて、君のそれは、どれほどの威力があるのか。

 

 

???side

魔力を充填し始めた時から嫌な感じがする。

どこかから見られているような…そんな感じが…

いや、私は見つかっていないはず。

そう自分に言い聞かす。

それに、見つかったとしても、もうすでに魔力は十分に集まった。

これを外すわけにはいかない。

 

魔力を集めたそれをヘリに照準が合うように構える。

その瞬間、嫌な感じが、変わった。

 

既に見えているぞ。

 

誰かがそう呟いたのが聞こえる。

 

感じるのは、恐怖。

あのヘリに乗っている誰かが私を捕捉している。

直感だがそう感じる。

感じる、というのは希望的観測…

なぜなら、この距離を捕捉できる奴がいるはずないのだから…しかし、それでも、恐怖を感じる。

 

既に貴様の姿は捉えているぞ

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

叫びながら、私は、撃った。

それは、照準に合わせていたヘリに向かっていく。

 

確実にそれは、ヘリに当たる。

そう当たってしまえば、私を捕捉していたとしても関係ない。

 

 

当たる。そう思った。

しかし、それが当たることはなかった。

 

それは、何かによって止められた。

その何か…それは、花の花弁のよう…

 

私のそれは、止められた。

 

 

エミヤside

「エミヤ、大丈夫なのか?」

操縦しているヴァイスは、心配そうにそう言う。

まあ、心配になるのも分からなくはない。それでも、私は、私の盾を破られるつもりはない。

だからあえてこう言おう。

「ああ、問題ない。ここは、私に任せてくれ」

 

「エミヤン、攻撃が来るで…」

通信越しにはやての声が聞こえる。

「なに、問題ない」

そう言った瞬間、それは、放たれた。

 

「エミヤン危ない」

はやてのその声を遮るようにしてその詠唱を口にする。

「I am the bone of my sword.」

「熾天覆う七つの円環 (ローアイアス)」

 

それは、花。

膨大な魔力によって、構成されたそれ。

それは、放たれた魔力の塊を受け止め消し去った。

 

それは、かつてトロイア戦争にて、活躍したある男の盾。

その一つ一つが、鉄壁を誇る盾。

それを、エミヤシロウという男がより強化した盾は、投擲武器に対して、無類の強さを誇る。

 

しかし、そのことを知るものはこの場には一人しかいない。

それでも、その盾は見るものを魅了した。

 

「なんやそれ」

通信越しにはやてのそんな気の抜けた声が聞こえる。

「なに、これが私の盾だ。特に問題なかっただろう」

 

エミヤシロウは、なんでもないようにそう呟いた。

 

 

なのはside

 

「I am the bone of my sword.」

その声は、エミヤさんのもの。そして、彼が呟いたその言葉は…

「熾天覆う七つの円環(ローアイアス)」

 

現れたのは綺麗な花…

それは、かつてわたしを救ってくれたもの。

そして、あのとき救ってくれた赤い外套の人は…

 

「嘘でしょ」

あの日、救ってくれたあの人の言葉が未だ心に残っている。

「諦めるな」彼はそう言った。

あのとき、ああ言ってもらわなかったら、今の自分はいない。そう思ってしまう。

それほど、あの出来事がわたしにとって、大きなことだった。

今更ながらそう思う。

 

エミヤさん……

 

わたしを救ってくれたあの人はこんなにも近くにいた。

 

 

 

 

 




「さて、エミヤンがフラグをぶちまけとったようやな」

「あのとき、なのはを救ったのがエミヤさんだったなんて……」
「それにエミヤさん……公園で女の子と話してましたよ………かなり親密そうに」
「エミヤンって、もしかしてロリコンなんか?」
「「「…………」」」
なんか気がついたらとてつもなく重い雰囲気なんですが…
エミヤさん!ロリコンって、疑われてますよ!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。