この物語を楽しみにしてくれている人がいてくれて、感激です。
文才はございませんが、今後ともご愛読よろしくお願いします!
「アインハルト・ストラトスです。ほんの少しの間ですがよろしくお願いします」
目の前の少女の挨拶を聞いて、私はエミヤンとの会話を思い出していた。
「覇王?いや、百歩譲ったとして、なんでそんな人とエミヤンが知り合いなんか?もしかして………」
「ああ、私が旅をしていたときに、出会った少女が彼女だった。まあ、彼女との出会いについて、後で話すとして、はやて。君はこの突拍子もないこんな話を信じてくれるか?」
彼は、突拍子もないと話したようにあまりにも、信憑性が低く、普通ならば、信じたりはしないだろう。
だけど、彼がそんなことをジョークでも言うような人間で無いことを知っている。少なくとも、今まで出会ってから、こんなときにふざけた話をするような人間で無いことを私は知っている。
ならば、それは紛れもない事実であるのだろう。
そして、一般人である彼女がこの事件に巻き込まれてしまう可能性があることも示唆している。管理局の一員である私たちのやるべきことはなんだろうか?
一般人の平和を守る。それが私たちのやるべきことのはず。
だから、私は彼女をこの機動六課で保護することを決めた。
誰一人として不幸になって欲しくない。
たぶんこれが私の譲れないものなんだろう。この身にある闇の書という力を無意識であったとしても、多くの人を不幸にした私。
その力によって、多くの人を救うことが今の私の役目だから………
「分かったで。機動六課は、その少女の保護することを決定します。エミヤン、その子のことよろしく頼むで」
「ああ、任された。この身に誓って彼女を護りきろう」
「なんや、エミヤン……騎士にでもなったことあるんか?
随分と形になっとんな。まあ、ええわ、それよりやで……」
「どうした?何か問題でもあるのか?」
「問題大ありや!その子の情報が一切ないやで!いや、エミヤンは知ってるかもしれんけど。そこらへん教えてや!
名前も年も、家族構成もスリーサイズも知らんのやで!」
「うな!?す、すまない。しかし、はやてよ。スリーサイズを知ってどうするつもりだ?他の情報については必要なものであるが……」
そこで、私はやっと気づいた。
やらかしてもうた………
少女のスリーサイズを聞くというセクハラ発言をする女の姿がそこにはあった…
というか、私だ。
「いやー!エミヤン……今のは、ジョークやで!ジョーク!それに、エミヤンもうっかりミス犯してるし、ご愛嬌や!な!今のことは忘れて……なんでエミヤン崩れ落ちてるんや?」
エミヤシロウという青年は、どうした訳か膝から崩れ落ちていた。なんでや!
「まあ、うっかりは誰にでもあるんやから!」
そう言うと、崩れ落ちているそれは、「ぐっ」と声をあげる。
なんや?もしかして、エミヤンの弱点なんか?
「うっかりミスは、誰にでもあるんやから!まあ、今回は結構致命的な気もするんやけど………」
エミヤシロウに150のダメージ
エミヤンのステータスにうっかりが追加された。
どうやら「うっかり」という言葉はエミヤンの弱点のようや………いじるネタが増えたで……
そこには、ネタを手に入れ、笑う女と膝から崩れ落ちている男の姿があった。
しかしセクハラタヌキは気づかない。
セクハラじみた発言をするというオヤジ補正というネタをエミヤシロウという男に提供してしまったということを…
「あ、あのはやてさんですよね?」
エミヤンと話を思い出していたはやてのもとに少女が歩み寄る。
オッドアイの人形のような10歳ほどの少女。このまま成長すれば、確実に誰もが振り返るような美少女になるであろう。
「エミヤさんから、今回の事ははやてさんのおかげだって
聞きました。本当にありがとうございます」
少女の口振りから、エミヤンは何もかもを話したようだ。
近頃頻発している事件のことや、それ以外の何もかもを。
「気にせんでええよ。まあ、私が頑張ったというよりも、本当はエミヤンがやってくれたことやから。エミヤンにも、御礼言っておいた方がええな」
こういう時、エミヤシロウという青年は、自らの頑張りさえ、他者のおかげだと言う。権力やそういうものにがめつい上層部などとは、正反対だ。
私にそういうことができるか?と問われても、首を横に振るしかないだろう。
なぜ彼がそこまでできるのか。私は未だに分からない。
だけどいつかはそのことについて知ることができるかもしれない。話してくれるかもしれない。そんな気がする。
「ところで、アインハルトちゃんは、いつエミヤンと知り合ったんや?」
私のなかにくすぶっていた疑問。なぜ彼とこの少女に関わりができたのか気になってしまったのだ。
驚いた顔し、何か悔やむような懐かしむようなそんな表情を浮かべる。本当に目の前の少女は、年齢どおりなのか?
そう思わせるような表情。
「私には、ある人の記憶があります」
それは、独白。
「その人は、愛する人ため戦い、そして、愛する人と戦うことになってしまいました」
それはエミヤンから聞いていた覇王と呼ばれた青年の話。
「私がその記憶に悩まされていたとき。私を救ってくれた男の人がいました」
少し頬を赤らめてそう言う。その記憶を懐かしむように愛おしむように。
「私には、記憶にある人が望んでいたことをやり遂げなければならないという気持ちがありました……
それは、私を苦しめていたけれど………
それから解放してくれたのがエミヤさんでした……」
目の前の少女はある男に恋慕の情を抱いている。
その男は、私の知っているあの優しい男。
誰にでも優しいあの男。
なぜだろうか?
彼女のその姿に、心が痛む………
「そっか………アインハルトちゃんにとって、エミヤンは、大切な人なんやな」
そんな風に、軽口を叩くが、心は晴れない。
「そうや、アインハルトちゃん。ここにもう1人保護してる子がおるんや。その子と仲良くしてやってな」
「あっ!はやてお姉さん!」
天真爛漫と言えるであろうその声。
アインハルトと同じようにオッドアイのその少女。
推測の範囲であるが、古代ベルカの王族の血をひく少女。
その少女を見たアインハルトは驚きの声をあげる。
それは、信じられないかのように。ありえないとでも言うように。
「オ、オリヴィエさん………」
「タイガー道場始まるよー!ガオー!ついに、ロリキャラが参戦?!弟子1号の出番はさらに減っていくぜ!
そうさ!なんで私じゃなくて弟子1号ばっかアニメに出るの?プリズマ?プリズム?知らん!
出番よこせ!」
「し、師匠落ち着いてください。それに、プリズマイリヤです。わたしが主人公です!」
「なんや?イリヤちゃんが主人公なんか?ハートキャッチされへんといいな」
はやてさんの発言が恐ろしいのはさて置いて、作者である僕は、プリズマイリヤのファンです!
「うぎゃー、こうなったら、プリズマイリヤならぬプリズマタイガーにしてやる!美人英語教師藤村大河見参だ!」