弓兵の英雄譚   作:菊水餡子

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さっぱり書けません。
よって、投稿が遅れる。
証明終了………


第26話

エミヤの言うそれはあまりにも突拍子もないことだった。

目の前にいる少女が覇王の記憶だけではなく、聖王の記憶すらも持ちあわせている。

信じられない。

それが事実であるならば、歴史は大きく改変される。

 

「エミヤ………冗談が過ぎるぞ。それはあまりにも信じ難いものだ」

 

私はそう言って目の前の男を睨む。

 

「シグナム。申し訳ないが、史実と違うなどということは問題ではない。聖王のゆりかごを扱える可能性があるという話をしている」

 

その発言にその場にいたものが固まる。

史実と違うなどということは問題ではない。

問題なのは、今後どのようなことが起こり得るかということ。

エミヤの言う通りだ。歴史なんてものは過去のもの。

現在から未来にどんなことが起こり得るか。それに対して、どう対処していくか。

 

「エミヤンが、なぜそのことを知っているのかはあとで聞くとして、保護対象が2人に増えたということでええんやな」

 

「ああ、そうだ。そこで私はアインハルトの護衛につこうと思うのだが、良いか?」

 

「ええよ。まあ、それよりもアインちゃん連れてきたということは、他にも何かあるんやろ?」

 

「スカリエッティの狙いであろう聖王のゆりかごについてだ。記憶とはいえ、アインハルトが最も知っていることが多いと思ってな」

 

敵を知れば、それだけ有利に動くことが出来る。

それは時代が移り変わろうと変わらない事実。

 

「せやな。アインちゃん話してくれるか?」

 

はやての言葉にアインハルトは小さく頷き、記憶にあるそれを伝える………

 

 

 

 

会議が終了し、会議室には隊長である3名とエミヤだけが残る。

その空気は、重々しいと言えるだろう。

それだけにあの話は重いものだった。

 

「カリムに、連絡をとって聞いてみたけど、アインちゃんのことはわからなかった。いや、わからなかったというよりも、真実が隠蔽されとる。そんな感じやった。

エミヤン………やっぱり事実なんやろ」

 

はやてがの答えに肯定する。

事実だ。真実だ。なぜなら私自身がこの目で見てきたのだから………

しかし、その言葉は言うべきでないだろう。

 

それは、彼女たちに余計な負担を与えるだけ。

目の前にいる男が既に死んでいるはずの者だと誰が信じようか………いや、たぶん信じるのだろう。そういえば、シグナムたちも私と似たような存在だった。

 

ふむ、言うべきか、言わざるべきか………

 

「それにしても、エミヤンも大変やな。古代ベルカにこんなにも関わりがあるやなんて」

 

笑うはやてに私は苦笑いしか返すことができなかった。

 

今はまだ話すべきではないのかもしれない。

彼らとともに駆け抜けたあの戦乱の時代を………

その行く末を………

 

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