よって、投稿が遅れる。
証明終了………
エミヤの言うそれはあまりにも突拍子もないことだった。
目の前にいる少女が覇王の記憶だけではなく、聖王の記憶すらも持ちあわせている。
信じられない。
それが事実であるならば、歴史は大きく改変される。
「エミヤ………冗談が過ぎるぞ。それはあまりにも信じ難いものだ」
私はそう言って目の前の男を睨む。
「シグナム。申し訳ないが、史実と違うなどということは問題ではない。聖王のゆりかごを扱える可能性があるという話をしている」
その発言にその場にいたものが固まる。
史実と違うなどということは問題ではない。
問題なのは、今後どのようなことが起こり得るかということ。
エミヤの言う通りだ。歴史なんてものは過去のもの。
現在から未来にどんなことが起こり得るか。それに対して、どう対処していくか。
「エミヤンが、なぜそのことを知っているのかはあとで聞くとして、保護対象が2人に増えたということでええんやな」
「ああ、そうだ。そこで私はアインハルトの護衛につこうと思うのだが、良いか?」
「ええよ。まあ、それよりもアインちゃん連れてきたということは、他にも何かあるんやろ?」
「スカリエッティの狙いであろう聖王のゆりかごについてだ。記憶とはいえ、アインハルトが最も知っていることが多いと思ってな」
敵を知れば、それだけ有利に動くことが出来る。
それは時代が移り変わろうと変わらない事実。
「せやな。アインちゃん話してくれるか?」
はやての言葉にアインハルトは小さく頷き、記憶にあるそれを伝える………
会議が終了し、会議室には隊長である3名とエミヤだけが残る。
その空気は、重々しいと言えるだろう。
それだけにあの話は重いものだった。
「カリムに、連絡をとって聞いてみたけど、アインちゃんのことはわからなかった。いや、わからなかったというよりも、真実が隠蔽されとる。そんな感じやった。
エミヤン………やっぱり事実なんやろ」
はやてがの答えに肯定する。
事実だ。真実だ。なぜなら私自身がこの目で見てきたのだから………
しかし、その言葉は言うべきでないだろう。
それは、彼女たちに余計な負担を与えるだけ。
目の前にいる男が既に死んでいるはずの者だと誰が信じようか………いや、たぶん信じるのだろう。そういえば、シグナムたちも私と似たような存在だった。
ふむ、言うべきか、言わざるべきか………
「それにしても、エミヤンも大変やな。古代ベルカにこんなにも関わりがあるやなんて」
笑うはやてに私は苦笑いしか返すことができなかった。
今はまだ話すべきではないのかもしれない。
彼らとともに駆け抜けたあの戦乱の時代を………
その行く末を………