弓兵の英雄譚   作:菊水餡子

35 / 35
一話からの人、久しぶりです。
途中からの人も久しぶりです。
えっとすいません。これで一応終わりとなるはずです。
遅れてすいません。


第35話

剣戟は、破壊を続ける。

聖王のゆりかごの内部でその戦いは続く。

 

剣が砕ける音、床が割れる音。

それが、一定のリズムを踏むことはない。

それでも、どこか音楽のように聴こえる。

 

鳴り止まぬ剣戟は、永遠に続くかのよう。

しかし、それは、突然途切れる。

 

「衛宮士郎。貴様、我を舐めているのか?」

 

怒気を含んだその声は、ボロボロのその部屋に響き渡る。

 

「私に、君をバカに出来るような技量がないことは分かり切っているだろう?」

そうエミヤは皮肉げに返す。

 

間違っても、エミヤシロウにそんな実力がないのは明らかだった。

それでも、なぜか噛み合わない。

どんなときでも、全力を尽くし、最善の策を作り出そうとするあの姿とはまるで違うのだ。

 

だからこそ、気持ち悪さを感じた。

目の前にいるエミヤシロウはエミヤシロウなのか?

 

分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からないだからこそ、底が見えず、恐ろしいのだ。

 

 

「貴様は誰だ?」

 

 

 

 

アーサー王………アルトリアはなぜこの場所にいるのかをずっと考えていた。

 

聖王のあの装置が原因であるのは、分かっている。

だが何故彼女が呼ばれたのか?

それも狂い切ったあの姿で………

動かした存在が狂っていたのか?

それとも彼女自身が狂ってしまったのか?

 

剣を交わすごとに感じるのは、彼女の剣の狂い。

狂気は人を狂わす。

それはどんな達人であろうといえること。

だからこそ彼女の剣をいなし、観察し続けた。

彼女を確実に仕留めるために。

「貴様は誰だ?」

彼女は激高し、そう叫ぶ。

その姿は、私の知っている彼女とは遠くかけ離れていた

 

「私は衛宮士郎だ。それ以外の誰でもない。それとも君には私が別の誰かに見えるのかね」

 

あくまで英霊エミヤとして、皮肉屋でどこまでも悪役に徹しきれない、それでも多くの人を救い、救われた男としてそう言う。

 

 

「貴様は私の鞘、そうであっただろう。だからこそ貴様ともう一度殺し合いを望んだのだ。

 だからこそ、だからこそ望んでこの世界へ呼ばれた」

 

悲痛ともいえる叫びが木霊する。

かつて最強と呼ばれた騎士の姿はそこにない。

あるのは狂気に駆られ、かつての縁ある男を殺そうとする化け物。

 

「さあ殺し合おう。それが私の唯一無二の願いだ」

 

「今の君はまるでバーサーカー…いや、ただの獣だな」

だからこそアルトリア、君をこの場で止める。

 

 

「さあ、来い。幻想を抱きし、化け物よ。錬鉄の英雄、この衛宮士郎が貴様を止めて見せよう」

 

 

剣に力を込める。体に力を込める。

体に感じるのは、純粋な殺気。

 

「いsんわやmk」

 

すでに言葉にならない叫び声をあげ、剣をふるう。

それは、竜巻。うねりをあげる剣は空を切る。

 

「悪いが、お前はここまでだ。アルトリア」

 

それは、錬鉄の英雄と呼ばれた私自身の力。

それは、弓兵としての力で無いのならば、剣士としての力でもない。ただどこまでも諦めを知らないしがない魔術使いとしての力。

 

「So as I pray, unlimited blade works.」

奴に気づかれないように、そう言い切った。

ああ、これはまさに祈りだ。世界に対する私自身の祈りだ。

私というモノが最期に辿り着いたあの世界がこの世界を塗り替えていく。

 

「最期の手向けだ。受け取れ」

残りの魔力を用いて、それを創り上げる。

月の聖杯戦争にて、私自身が使ったあの偽物を創造する。

 

人間の憧れを凝縮した神造兵器。

自らの身に余るそれを創り上げる。

 

「さよなら。アルトリア」

その言葉と共にその剣を振り下ろす。

それは、俺がアルトリアに憧れ、創り上げたもの。

偽物でありながら、どこまでも本物であろうとした俺自身を投影したもの。そうだ、この剣こそ、過去の自分自身だ。

 

「エクスカリバーイマージュ」

 

 

その輝きの通った先にはなにも残らない。

いや、ひとつ残った。それは今にも消えそうな亡霊。

 

「やはり、どこまでいっても貴方は衛宮士郎で在り続けたのですね。それでこそ私の愛した人です」

 

亡霊はそれだけを伝えると光の粒子となって消えていく。

 

「そうだな。アルトリア。私はどこまでいっても俺自身なんだ。過去を変えることが出来ない。ただの大馬鹿野郎のままだよ。そうか、もうそろそろ私という亡霊の消える時か………」

 

男は一人、何もなくなった荒野に立つ。

その世界は自らの内にある世界。誰も救えないと嘆いた男の墓地。

終着点として、またここに立つことになるとはな………

 

「皮肉なものだな」

 

何を願うわけでもなく、ただただ立ち、その時を待つのみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと、私たちがあの事件を解決してから幾つかの季節が過ぎ去りました。

狂った学者。ジェイル・スカリエッティは、狂ったまま狂い続けた末に、その身を滅ぼしたようで、突入した際には、その心は、精神は破壊され尽くされていました。

なぜそんな経緯になったのかは誰も知らない。知っているはずの人間もすでに壊れてしまったから。

ヴィヴィオは今では、私と一緒に暮らしています。彼女の記憶が、オリヴィエとしての記憶が戻った際………

「彼は、エミヤさんは………」

そう呟いた。ヴィヴィオにとってもヴィヴィオの中のオリヴィエにとっても彼は大切な人であった。そう感じざる負えなかった。

 

「彼は何者だったのだろう」

誰かのつぶやきは、皆の心を代弁したものであった。

あれから時間は経った。時間のみは過ぎ去った。

事件を解決したその功績は認められた。

機動六課は解散したが、皆それぞれの場所で歩み始めた。

だけど、彼はその中にいなかった。圧倒的な力を持ち、その身に余る使命を負い、自らの生命を簡単に天秤にかけ、誰かを救い、自らを正義の味方の成れの果てと称した男は、エミヤシロウという男は帰ってこなかった。

その遺体すら見つからなかったのだ。

 

 

あれから数年が経った。

時が経てば世界が変わる。世界が変われば、時の歩みを感じる。今巷を騒がせるのは、ある英雄譚。古代ベルカの物語。

 

闇に葬り去られたはずのある男の英雄譚。

それは、華やかなものではない。血生臭く、ただ戦場を生き続けた男の物語だ。敵も味方も関係なく救おうとし続けた大馬鹿者の物語。だけどそれは、優しい皮肉屋の物語。

 

物語に終わりはあるはずなのに、その物語に終わりはない。今も何処かで、その物語は続いている。

終わることのない地獄。それに挑み続けているはずだ。

それでもいつか彼は救われるだろうか。

誰かを救ったように彼も救われるのだろうか?

 

 

今だにあの赤を思い出す。あの荒野を夢に見る。そこに彼がいると錯覚してしまう。

いつか彼が帰ることを信じて。

いつか彼が報われることを祈って。

 

弓兵の英雄譚 完結

 




こっちが本編!タイガー道場!
「完結祝してカンパァァァァイ」

「「カンパァァァァイ」」
「と行きたいとこやけど、なんやねん!わたし最後のほう一切でとらんやん!なんでや?わたしヒロインやろヒロインやろ?ねぇ?ねぇ?ねぇ!!!作者仕事サボんな!わたしを出せーー!」


「まさにこれこそ、上げて落とす!最強の鉄板ネタ!?」
「師匠わたしも出てない。士郎の姉であるわたしが出てない!ひどい。作者のやつ、もう殺しちゃうんだから!やっちゃえバーサーカー!」

イ、イリヤさん?ヘラクレスは反則!ていうかもともと出れるわけでしょ!完全なのは世界なのに!

「それは二次創作のチート技とか、カレイドスコープでチョチョイノチョイ!ってやれるでしょ作者のバカ!」

「うわぁーん士郎のバカ!この冬木の美少女!藤村大河を出さないなんて!視聴率だだ下がりだよ。評価0続出だよ!」
「いや、待て藤ねぇ!そんなことしたら、ただでさえ1が多いのに、もっと評価が低くなるじゃないか。自重してくれ!!!」

「負、負、負、負、エミヤン?わたしどないしたらええやろ?もしかして爆発する?爆発しちゃう?それとも、アインハルトちゃんもっと出す?エミヤンのロリコン疑惑をロリコン確信にしちゃう?」

「病んだー!良いぞやっちゃえはやてちゃんわたしに変わって士郎にお仕置きしちゃえ!」

「いや、待てイリヤ!そこは、止めるべきところだ。うん、止めて事態の収拾に努めるべきところだ」

あれ?地獄絵図ってこんな感じなの?本編で、エミヤの戦いは終わらないって書いたけど、これ終わんじゃね?あれ?終わってしまうんじゃない?

「誰かわたしにネタキャラ以外の救いオー!ガオーー!」
そうして、吠えてる限りネタキャラしか来ない藤村大河は、土へと帰って行った!
「勝手に殺すな!なんでよ。若い時のポニテのわたしはかわいいって言うのに、今のわたしは誰も見てくれないの?ねぇねぇねぇねぇぇぇぇぇぇぇ!」

藤村大河は、狂化した。

パ、パーティは終わらない?

「ええい、なのはたちがいれば、ある程度は落ち着くはずだ。連れてくる」
「なぁに?アーチャー?どこに行くつもりなの?師匠であるわたしを差し置いて?」
「アーチャー!いや、士郎!お腹が空きました!」

赤い悪魔と腹ペコ王がログインしました。

「いや待て、凛。少し落ち着け………」
「やっぱり士郎は士郎なのよね………どこに行ってもフラグを立てちゃう。まああいつはわたしにゾッコンだし良いんだけど」
「やめろ凛。それ以上はネタ発言だ」
「士郎!お腹が減りました!」
「待てアルトリア!!!」
「あれ?エミヤ?なんでここにいるの?」
「そして、なぜここに白野がいるんだぁぁぁぁぁ!」
「あれ?凛もいる?」

事態は泥沼化。さて、今の内にまともなやつを連れてくるか………


「はやてちゃん!来たよぉぉぉってえぇぇぇぇぇ!」
そこに現れた白い悪魔の見たものは、白く燃え尽きた男。というかエミヤシロウであった………

「どうしたのなのは?ってえぇぇぇぇぇ!」
ピチピチエロお姉さんのフェイトさんの見たものは、白く燃え尽きた男上に座る赤い悪魔と本編でエミヤをボコボコにしたアルトリア(青)の姿。

「エミヤさん!」
本編ヒロインやろ?のアインハルトちゃんはシロウ気遣うが、完全に戦闘不能になっているエミヤさん。あっちも不能になっていないことを祈ります。

「「「なんなのこれ!?」」」

タイガー道場!パーティ編は終わらない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。