主人公ガチ恋勢、悪役転生する〜TSしてでも勇者と結婚したいからバグを悪用しよう。メインヒロインなんかに渡すもんか! 作:丸尾裕作
なんで俺だけひどい目にあってばかりなんだろう?
まさか女の子になるなんて。
今、俺の家で女子会が行われていた。
なぜか俺の誕生日がやり直しである。
ちなみにボロボドスは俺が女の子になった後、恥ずかしそうにしてそそくさと帰ってしまった。
ジェイデンさんと、メアさんは申し訳なさそうに俺にペコペコと頭を下げていた。
なんか後ろめたいことでもあったのか?
「まずいですよ」
深刻な表情でミラ姫がそう告げた。
「思わぬ伏兵がこんなところにいたなんて」
なんのこと?
「こんな強力なライバルをほっと置くわけにいかないわ」
エリーナも頷いていた。
だからなんかだって!
「とにかくまずはアッシュ様を元に戻すにはどうするか考えましょう」
アリシアだけはまともだった。
「私の将来を邪魔はさせません」
なんかアリシアもエリーナとミラ姫側な気がする。
「あのブラッドハピネス教団の教祖、ローズグランの呪いを解くことね、族長には伝えたわ、エルフ全体で始末しようって」
「国家レベルで指名手配されていますが、王国騎士団には手出しがずっとできなかったんですよね。もう命じましたけど」
「教会にもブラッドハピネス教団の撲滅は依頼しました、私たちでできることしましょう」
みんな俺のことをこんなに思ってくれるなんて!
「めっちゃ行動早い! みんな俺のためにありがとう!」
『いえいえ、当然です。私たちのためですもありますから』
3人とも笑顔を俺に向けてくれる。
目が笑ってない気がするけど、気のせいだ。
きっと本気の証だ。
「ブラッドハピネス教団のローズグランを見つけたら問答無用で殴る許可も父からもらえましたので、次のお題に参りましょう」
「アッシュ様、ボロボドス様と今まで通りになりませんよ」
「ボロボドスに気軽なスキンシップはいけにいんだからねっ!」
「ボロボドスさんと女の子として接していくことになりますけど、変なことしちゃダメですよ」
3人ともいきなり捲し立ててきた。
「俺の心配してるんだよね? なんで、ボロホドスがここで出てくるの?」
ボロボドスはすごかった。
「分かってるんですか? ボロボドス様はアッシュ様のことが大好きなんですよ!」
ミラ姫が俺の目をじっと見つめ、そう言ってきた。
剣術もできるし、俺の憧れそのものだ。
あれ?
ボロボドスのことを考えると胸がドキドキする。
なんでだろう?
『はぁー』
3人とも大きなため息をついた。
「なんか俺体が熱い! どうしたんだろ」
「分かりました、エリーナ、アリシア、結論が出ました」
エリーナとアリシアも強く頷いた。
「抜け駆けは禁止です」
「乙女同盟、ここに成立です!」
『ローズグランをさっさとぶっ殺しましょう!』
やっぱり3人とも俺のことを本気で心配しているらしい。
俺って愛されてるんだなぁ。
俺が体が熱くなったのは、感激していただけなんだ。