主人公ガチ恋勢、悪役転生する〜TSしてでも勇者と結婚したいからバグを悪用しよう。メインヒロインなんかに渡すもんか!   作:丸尾裕作

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第5話  主人公ガチ恋勢 メアから見ると?

 私、メア・ロドクルーンはブロン家に仕えるメイドですぅー。

 

 年齢の割に人生経験が豊かで、何気に私は秘密が多いんですよね。

 

 孤児院で育って中、暗殺集団に襲われて、ぶっ殺してきた中、ボロボドス様の元に仕えることになりました。

 

 あまりにハードな過去なので細かい説明は割愛します。

 

 そんな何もなかった私をボロボドス様はこう言って拾ってくださったのです。

 

「メアは俺様なものだ」

 

 きゃあー、まさかの俺様系。

 

 今ではふざけてそういえますけど、物ですらなかった私を物扱いしてくださったのはそれはもうとてもありがたかったのです。

 

 さて、ボロボドス様も大概ひどい生活を送っていました。

 

 私は父親から酷いことをされて、正直やさぐれでしょうがないかなぁと思っていました。

 

 しかしですよ、しかし。

 

 ご主人様は劇的に変わられました。

 

 メアを人間扱いしてくださるんです。

 

 あの赤い目の奥に眠る優しさを感じて、私はずきゅーんと胸を撃ち抜かれました。

 

 今の私にとって、命の恩人どころではありません、神そのものです。

 

 魔物みたいとボロボドス様のお父様は言いますけど、私は違うと思います。

 何かも魅力的です。

 

 これが恋ですね。

 愛と言った方がいいでしょうか。

 

 今の私の生活が激変しました。

 

 ボロボドス様は朝起きたらぽやぽやとしていて、あと5分と必ず言います。

 

 なので、必ず5分後にもう一度起こします。

 それでも、眠そうなとき、私が口を塞いじゃいますよというと必ず起きられてしまいます。

 

 私は朝に口付けをさせてもらえたことがありません。

 なんでですか?

 とても残念です。

 

 ボロボドス様はご飯は必ず最後に食べます。

 

 なので、私もご飯を最後に食べます。

 

 これが1番美味しくご飯を食べれる方法だそうです。

 

 理由はよくわかりませんが、ボロボドス様がおっしゃるので絶対なのですぅ。

 

 ボロボドス様は私の理解の及ばないことをやられることがありますが、私は横でずっと見ています。必ずすごいことが起こります。

 いつでもそうでしたので、あるじ様のやることなすこと全て意味があるのです。

 

 ボロボドス様を見てると、子宮がキュンキュンしちゃいます。

 子供は何人作りましょうか……。

 きゃー♡

 

 実は私、絵本作家なんです。

 

 魔法の鍛えていたら、描けるようになっちゃいました。

 生きるために必死なだけでしたが。

 おかげさまでお金もあります。

 

 実際は魔法を使えるための訓練でしかなかったんです。

 天才と言われるほどまでになり、周りに理解できなくて寂しかったんです。

 

 でもですよ!

 やっと私の領域に追いつく人がいました。

 

 それがボロボドス様です。

 

 私の妄想がさらに捗ります。

 私の想像しえない夢まで見せてくれるんですよ。

 

 もっと好きになっちゃいますぅー。

 

 恋する乙女は強いんですよぉ〜。

 もっと絵本も書けちゃいます!

 

 ただいいことばっかりじゃありません。

 

 ボロボドス様はモテそうなんですぅー。

 

 ご主人様のせいで「魔覚醒」していく女の子が増えていくんじゃないでしょうか。

 

 将来、ボロボドス様と結婚するのはこの私です。

 

 イケメン、強い、優しい。

 魔法できる、勉強もできる、剣術もできる。

 

 長所リストを作ったら1052個ありました。

 

 欠点は一つだけあります。

 

 朴念仁。

 

 アッシュ様が好きすぎるせいで自分が愛されることを想定してないからだろうと私は考えています。

 

 私から女性として愛されていることに本人が全く気づきそうにないのだけど、頑張ります。

 私がどんなにかわいいかを、わ・か・るまで、見せつけてやればいいだけのことです。

 

 ボロボドス様を完璧に幸せにできるのは小さい頃付き添ってきたこの私ですから。

 

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