ゆかりは、尊と紺色の髪の少女が歩いているのを目撃した。
「あれ?尊とれいか……?
ゆりはれいかと歩く朔弥を目撃していた。
「朔弥とれいか…?」
ももかはれいかと歩く明を目撃していた。
「あら?明くんの隣にいるのは、れいかちゃん?」
詩織はれいかと歩く健を目撃していた。
「あの子……健くんに惚れた子かしら?」
なおはれいかに、他の人と歩く姿を目撃したことを話していた。
「れいか、尊さんと歩いてなかった?朔弥さんと、明さんと、あと健さん」
「わたし、蒼真といましたが……」
他の生徒たちもみていたらしく,れいかが5人という話はあっという間に広まってしまった。
5つ子説、5股説など様々な噂話が浮上したが……
尊「蒼真んとこのれいか以外はこことは別の地球……まあ並行世界だな、そこから来たんだ」
尊が代表してことの経緯を話す。
・・・・・・・・
尊が歩いていると、地面に倒れている少女を発見する。
「……んん?」
髪色は紺色で、姫カットのストレートヘアの美少女であった。
「……いったんロッジに連れていこう」
ロッジで目を覚ました少女に尊が優しく声をかける。
「お,起きたみたいだね。名前、言えるかい?」
「……青木れいかです」
れいかは軽く周囲を見渡すと、
「私の知っている場所ではないようですね」
と、状況を察したようだった。
「…流石の洞察力と適応力。並行世界……マルチバース……いや多元地球ってやつか?元の世界に戻れるまではウチにいなよ」
「……ありがとうございます」
・・・・・・・・
「ってわけだ。まあ、納得はできないだろうが、5股ではないことだけは理解してくれな」
若干の圧を込めて言った尊の言葉に他の生徒たちは頷く他なかった。健、明、朔弥、蒼真も若干圧をかけていたのだ。
・・・・・・・・
れいかたちが馴染んできた頃……
尊、れいか、優、みなみ、繭、たまたま合流した陸が歩いていると、
突如時空に穴が空き、そこからジョーカーが現れる。
「あの傷……私の世界のジョーカーです」
すぐに、ジョーカーの穴という穴から黒い液体のようなものが流れ出て彼にまとわりつき、異形の姿へと変えていく。
「黒い絵の具……?」
「シンビオート?」
「あれは……ナイトメア」
「ナイトメア!?」
繭が前に出て解説する。
「魔帝が生み出した生体兵器です。魔帝が現世の侵攻の為に、心血を注いで完成させた魔界の生物兵器で、魔帝の命令をただ機械的に行う無機質な存在です。意思があるかは不明ですが……。その無限とも言える力を解放し続けると魔界の安定すら揺らぎかねない、かなり危険な悪魔です」
「あいつ、なんかヴェノムみたいなことしてないか?」
「シンビオートですよ」
「シンビオート!?ヴェノムじゃなくて?」
「……どっちも同じだよ」
尊と優が言い合いを始める……と思われたが陸がすかさずヴェノムとシンビオートは同一の存在と教えたことで一旦落ち着いたらしい。
「……ゼツ……ボウ……!!!アアアア!!」
「ジョーカーのやろう、なんか暴走してね?」
「止めるしかないですよ,兄さん」
「ん、そだな」
「私も参ります」
「一緒に行くわ」
エナジーナイト、フォースナイト、キュアビューティ、キュアマーメイドが並び立つ。
「オアアアアッ!!!」
ジョーカーのレイピアのような槍のような突き刺し攻撃を回避しそれぞれ攻撃を与えていく。
「カシオペイアの方が通りがいい……」
「ナイトメア由来の肉体ですからね…」
ビューティは一瞬の隙を見つけ、ビューティブリザードを放つ。マーメイドもアイスリップルで援護する。
「液体のような体なので凍らせて動きが止まると思いましたが……」
「一筋縄じゃ行かなそうね」
その時。他の4人のビューティが現れてビューティブリザードを放ったのだ。
「1人の力では弱くとも」
「5人集えば強力なものになります」
「ジョーカーの動き,とまりました!」
なんと、ジョーカーが凍りついてしまったのだ。
「今なら倒せるはずです!」
尊はスイーツセイバーに魔力を込め力強く振り下ろす。
「サンキュービューティ達!全てを切り裂く!獣覇業翔斬!」
尊渾身の一撃が凍りついたジョーカーに大打撃を与える。
だが、ナイトメア部分は抜けたもののジョーカーは残っていた。
「チッ、しぶといヤローだ」
「俺がやる」
健が駆けつけた。
「健………」
健が睨むと、途端にジョーカーが苦しみ出す。
「くぁwせdrftgyふじこlp ウギャアアアアア!?」
「ちょ、え、なにしたの……写輪眼?」
そして、ジョーカーを取り込んでしまった。
「俺の体内で永遠に焼き尽くされるといい」
兎にも角にも、れいかが加わった……