私立桜華学園   作:北凍武人

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黒鋼学園VS桜華学園四天王

ゆかりと待ち合わせをしていたのだが、何故か来ない……。基本気まぐれなゆかりだが、デートには必ず来てくれるのだ。

 

「あれ、ゆかり遅いな……?」

 

尊の元にゆかりではなく不良が現れた。数十人規模だ。

 

「オレはヤロウにはモテたくないんだけどなぁ……。死にたいやつからかかってきな!」

 

数十分後……

 

不良を大方片づけた尊は

 

「黒鋼学園、か」

 

朔弥、明、秀夫と合流していた。

 

「お前らも?」

 

「ああ。……ゆりが攫われた」

 

「ももかが。」

 

「ひめちゃんも捕まっちまった。それに、蒼真と琥珀と優も彼女を攫われたらしい」

 

「……………盗まれたら盗み返す。今日の俺たちは騎士団じゃねえ、即席怪盗団だ」

 

「我ら思うゆえに我らありの?」

 

「喧嘩上等の?」

 

「それ氣志團!」

 

朔弥のツッコミが炸裂する……。

 

 

 

そんなこんなで乗り込んできた4人。

 

 

 

「お?カチコミだぞ!」

 

「4人……身の程知らずだな」

 

「センセ,ちょっと待ってろよ」

 

「………」

 

3年C組の教室にて、黒髪ロングの清楚な女性に絡んでいた不良達も校庭へ向かうことにしたようだ。

 

校庭では不良達………ではなく侵入者による蹂躙が行われていた。

 

「なんだこいつら強すぎる!」

 

「聞いたことあるぞ。桜華学園には4人の強い奴がいるって!」

 

青流の剣士

黒峰朔弥

 

静かなる武者

大塚秀夫

 

踊る狂戦士

御剣 明

 

声のデカイ人

庭瀬 尊

 

「おかしい!1人だけ扱いおかしいじゃろが!」

 

「ケッケッケ、合ってんじゃねぇか」

 

「間違いじゃねえな」

 

「うんうん」

 

明の言葉に朔弥や秀夫も納得しているようだ…

 

「味方して!?」

 

到着していた不良達のリーダー格、黒瀬竜也は尊達のコントに苛立っていた。

 

「………おいテメェら!いつまでもつまんねぇコントしてんじゃねえぞ!」

 

「じゃあ今からぶっ飛ばす」

 

「「「なに」」」

 

「ケッケッケ、超新塾かよ」

 

「お前らも乗るな!」

 

尊は黒瀬を挑発する。

 

「かかっておいでよ。それともなにか?怖いの?」

 

「テメェなんか怖かねぇ!テメェなんか……!ぶっ殺してやる!」

 

「やれるもんなら…やっ、てみ、なっ!!」

 

 

 

「いい憤怒の感情だ。いけ」

 

その時、屋上にいた謎の人物が空間を引き裂きそこから何かを出現させた。

 

「ぐわあああああああ!?」

 

黒瀬の体が膨れ上がり、屈強な鬼のような姿へと変えてしまった。

 

悪魔

オーガ

 

オーガと尊が静かに向きあう。と、突然黒鋼学園の方から、一本の刀が飛んできて尊の手元に収まった。

 

「ンナニコレ!?……まあ、俺に手ェ貸してくれるんなら……力借りるよ!」

 

尊は謎の刀を構える。

 

「全集中、お湯の呼吸……」

 

「待て待て待て!」

 

朔弥が慌てて止めに入る。

 

「あによ。……いいじゃん相手鬼なんだし?それに俺向こうじゃ水柱だし?」

 

「まあ確かにそうなんだけどさ?どっちかと言ったら炎柱じゃねえ?……まあ、声は水柱だろうけど…ってそうじゃねえよ!」

 

「ケッケッケ、丁度いいところに壺があるからこれ使うぜ」

 

「なんで不良校に壺!?あれか?カツアゲ代わりに売りつけるのか?」

 

「さーな。でも、いい武器になるんじゃねえ?」

 

明と秀夫は周りの一般不良達を叩き潰すことにした。

 

「俺、実は最近もう一つ魔具手に入れたんだ。そいつ試していいか」

 

「なに!?

 

「鬼神剣ラクシャーサ。さあ,踊ろうじゃねえか」

 

朔弥がラクシャーサを振るってオーガを翻弄し、機を見た尊の一撃がダメージを与える。

 

「ええいちょこまかと!」

 

「鬼さんこちらってか?」

 

尊と朔弥の立ち回りによりオーガをイラつかせていく……。

 

「グオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォ!!!」

 

そしてとうとうブチ切れた。

 

「なんかパワーアップしてない!?」

 

「怒りでパワーを溜めるタイプか!」

 

「ウラァァァァ!」

 

オーガは龍のようなエネルギー弾を放ってきた。

 

「ドラゴン!?

 

「いや、怒羅拳だ……」

 

 

「ま.当たらなきゃ意味ないんだけどなー」

 

朔弥の連撃がオーガにダメージを与え体制を崩す。

 

尊が刀を構えてオーガに迫る…。

 

「グ!?」

 

抜いて構えた刀を手放し、その手で強烈なパンチを叩き込んだ。

 

「やっぱ喧嘩は拳でしょうが!」

 

オーガは校舎に叩きつけられ、その衝撃で校舎が壊れてしまった。

 

「物理的に廃校になったね」

 

「「「!?!?」」」

 

「で、どうする?お前らが攫ってきた女の子達解放するか、ここで俺らにぶっ倒されるか」

 

「お、おい!女達を解放してやれ」

 

「おう………」

 

1人の指示で数名がゆかり達を閉じ込めている教室まで走って行った。

 

「全員無事なようだな。…変なことしてねぇよな?」

 

不良たちは朔弥の言葉にコクコクと頷く。

 

「桜華の生徒には2度と手を出すんじゃないよ」

 

尊の威圧たっぷりの言葉に不良たちは黙って従うしかなかった…。

 

**********

 

ゆかり達は無事救出された。事後処理はRosetta十8が引き受けてくれた。

 

黒鋼高校はオーガが叩きつけられたことで校舎が全壊したこと、灯等が働きかけたことで物理的にも社会的にも廃校となったのだった。

 

借金は庭瀬組がなんとかし、黒鋼学園で教鞭を取っていた蛯原うらら先生が転任してきた。

 

「あの人のことはもう忘れます。………ありがとうございました、庭瀬くん」

 

「いえいえ」

 

お礼を言われ照れながら返事をする尊を見てゆかりと繭は眉を顰めていた。

 

「デレデレしてるわね。鼻の下伸ばして」

 

「………不潔です」

 

「繭さん!?ゆかりさん!?」

 

謎の刀は尊のロッジの武器庫で静かに、妖しく光るのだった……




悪魔オーガ
対応する大罪 憤怒
黒鋼学園の番長、黒瀬竜也が悪魔に憑依され誕生した怪物。
赤鬼の姿をした悪魔で、怒りをパワーに還元する。オーガ自身にストレスがかかればかかる程その肉体は強化されていく。また、怒りの力を帯びた深紅の龍のようなエネルギーを放出・発散する技を持っており、放たれるエネルギー量は怒りによるパワーアップ量に比例する。
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