私立桜華学園   作:北凍武人

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16話 断ち切れ怨嗟の装

 

「うう………」

 

ウラメシイ……

 

「なんなんだ……」

 

クヤシイ……

 

ニクイ……

 

「ここは、プリキュア墓場!?」

 

カラダヲ、カシテ……カセ、カセカセカセカセカセカセカセカセェー!!

 

「うわ!?なにをするやめ……」

 

眠っている誠司に異変が起こる。そして………

 

ハイレタ。ハイレタハイレタハイレタ……

 

翌日。何者かが暴れていると連絡を受けた尊たちが駆けつけると、そこには鬼のような姿で暴れ回る誠司がいた。

 

ゼロ「よう誠司..随分と雰囲気変わっちまったなぁ...それが本当に正しいのか...俺が確かめてやるよ」

 

ナイト「おーおー、どーした?カに堕ちたか?」

 

誠司「..........」

 

ナイト「ケッケッケ、無視は酷いんじゃねぇか?誠司..いんや、少年A君よ!」

 

パラディオン「誠司...君に何があったか知らないけど..襲ってくるのなら遠慮はしない、本気でいくよ!」

 

健「話なら殴った後に聞いてやる。

貴様のようなガキには、口で説明しても伝わらんだろうからな」

 

真璃亜「いいぜ、Jitterbugでも、Folkでも、Waltzでも、テメエに合わせて踊ってやるよ」

 

灯「少しばかり遊んであげるわ、道を外れてまで…泡沫の強さにしがみついたアンタとね!!」

 

繭「年長者として、道を外れたならば引き戻さなければいけません」

 

Knightsが同時に構える。誠司はそれを見て完全に臨戦体制に入ったようでKnightsに襲いかかる。

 

「!!!」

 

誠司の攻撃を受け止めたのは尊だ。

 

尊「怒りは心を腐らせるって、誰かの師匠が言ってたぜ」

 

誠司「ナニガ………ワカル!ナニモデキナイクヤシサ!リカイデキルモノカ!」

 

尊「なにも、じゃねえだろ。……自分に出来ることを探す事を諦めんな。」

 

そこに、オウリュウとラブリーが駆けつける。

プリンセス、ハニー、フォーチュン、テンダーも少し遅れて駆けつけた。

 

「誠司!」

 

「鬼……!?」

 

「どーしよ秀夫さんん!?」

 

「怒りを止めるのは……深い愛だ」

 

ラブリーが飛び出し、誠司と打ち合う。

 

しばらく殴り合っていたが、ラブリーの攻撃がひたと止まる。

 

「誠司はブルーや幻影帝国への怒りで暴走したわけじゃない」

 

「ラブリー……」

 

「みんな!誠司を助けるの,手伝って!」

 

「「「うん!」」」

 

ハピネスチャージ組の浄化技、「イノセントプリフィケーション」にて正気を取り戻した誠司。

 

「うう,オレは……」

 

「誠司〜!!」

 

ラブリーが誠司に抱きついてきた。

 

「ちょ!みんなが見てるだろ!?」

 

誠司とラブリー……めぐみのイチャイチャを温かい目で見守る尊たち。その時、繭が何かに気づいたらしく、皆に警告する。

 

「皆さん!まだ終わってません!」

 

「レンアイ………許サヌ……ワタシタチハ禁止サレテイルノニ!」

 

そこには、プリキュアのようなナニカが立っていた。しかし、鬼か般若のような顔つきで、おどろおどろしい雰囲気を放っている。衣装もプリキュアらしからぬ不気味さだ。

 

秀夫「怒るポイントそこかよ!?……………って、怨霊!?」

 

鏡夜「怨念は滅びてねぇぞー」

 

尊「まだおんねん」

 

蒼真「言ってる場合ですか!」

 

朔弥「怨霊!?」

 

怨霊という言葉を聞き、朔弥はビクッとなってしまった……

 

健「……ふむ、どうやら、プリキュア墓場に閉じ込められていたプリキュアたちの絶望、怒り、憎しみ、怨念が一つにまとまったようだな」

 

陸「で、誠司を依代に選んだってわけだね」

 

秀夫「コイツをなんとかしない限り何度でも誠司を乗っ取るぞ。下手したら他の誰かも……」

 

尊「よし、オレが取り込む」

 

尊が前に出る。

 

「「「!?!?!?」」」

 

優「ちょ,何言ってるんですか兄さん!」

 

真璃亜「お前そう言ってダルイゼン取り込んでから調子崩してたろ!」

 

繭「そうです!体を張ることはありません!」

 

尊「……行き場のない怒りは誰かが受け止めなきゃなんねぇ。それなら、俺が全部受け止めるよ」

 

優と真璃亜、繭に止められるも、尊は意にも返さず、怨霊に挑むようだ。

 

尊「狂骨、招来」

 

「狂」の字が浮かぶと、尊の体は青い炎に包まれ、青い炎を持つゴーストライダーの姿に変化した。

 

優「ゴーストライダー!?」

 

朔弥「アイツいつの間に習得してたのか」

 

明「確か、石動の技だったか?」

 

尊「ヒデちゃん!」

 

秀夫「おう。………この始末は俺たちでつける」

 

尊と秀夫のコンビで怨念の集合体に挑むようだ。

 

怨念の集合体はプリキュアのような姿になり、2体に分裂して攻撃を仕掛けてきた。

 

「ふたりは怨霊ってか?」

 

「いいぜ,相手してやる」

 

4人がそれぞれ殴り合う。プリキュアたちの力と怨念を持って襲いかかる怨霊であるが、正しき心の持ち主である2人に少しずつ追い詰められていく。

 

一旦離れてマーブルスクリューのような破壊光線を繰り出すも、秀夫が攻撃をしっかり受け止め、その隙に尊が覇羽斬で怨霊を切り裂き、「オン」の掛け声で取りんだ。

 

攻撃を受け止めた代償に、獅子猿が変化した魔具「猿怒」が破損してしまい、消滅してしまった。

 

「無茶,させちまったかな」

 

その時、怨念の一部が残っており、腕を覆うように装備できる籠手型の魔具が現れた。

 

「これは………」

 

秀夫は新たな魔具「忍怨籠手(しおんごて)」を手に入れた。左腕に装着するタイプのようだ。

 

誠司は、右腕を覆うタイプの忍怨籠手を手に入れた。

 

「彼女等の無念、きちんと晴らしてやらないといけないな」

 

「その前に、誠司ちゃんにはやることがあるでしょ?」

 

「なんすか尊さん」

 

「めぐみちゃんと行って来なよ」

 

尊は2枚のチケットを渡す。

 

「「!?!?!?」」

 

「とっとと行ってこーい」

 

尊は、2人を強引にデートに行かせるのだった…

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