「そーいや最近学生が闇バイトに手を染めてるらしいな」
「俺もこの前、紙袋を持って挙動不審になってやつを見たから、声かけたんだが、見事に黒だった」
朔弥から話を聞いた尊は、庭瀬組の傘下、深海組の組長に連絡を入れる。
「もしもし、深見さん」
「はい,若様」
「渋谷の闇バイトについて調べてくれ」
「ハッ」
灯が尊の携帯をすっと取り、深見に話しかけた。
「残念だけど,あなた達の出番はないわよ」
「なっ!?」
「すでに件の闇バイトのことは調べ上げたわ」
「マジか……深見組が動き出す前に…」
「情報の深見組とは言われるけど、まだまだね。」
「……む」
「闇バイトを斡旋しているのは「金城潤矢」。渋谷のクラブをアジトにしているようね。ストリートギャング…半グレみたいなものかしら」
「最近の学生の闇バイトもこいつが斡旋してるってことか」
「それに、東城会や近江連合、庭瀬組やらの名前も使っているようね」
「命知らずかよ!?」
「………ただ、どうも、あながち嘘でもなさそうなのよね。東城会系の組員も出入りしていたみたいよ」
「………五次団体とかその辺かな」
「おそらく。庭瀬組の中にも、現体制に不満を持つものは幾らかいる。こちらでも調査してみます」
「お願いします」
その時、蓮から連絡が来た。
「おう、おう……なんだって!?」
「どうしたんですか?」
「新島さんが金城に接触しようとしているみたい。ってか、もう接触しちまったみたいだ」
某クラブ
真はチンピラ達に追い詰められていた。
「新島さん!」
そこに辿りついた怪盗団と尊たち。
「尾けられやがったな?バカ!」
小太りの目つきの悪い男は、アタッシュケースを開けて隣にいる女に「この前のバッグ、あれいくら?」「300くらい?」「ほら」というやり取りをし、札束を譲る。
「こいつが金城潤矢、か」
「おれ、今、スッゲェイラついてんの。解る?金使うとストレス発散するの。隙間、見える?いらついて300万も空いちまった。埋めねぇといらつくんだよ。おれ、完璧主義者だから。」
「意味が解らんな。」
嫌悪感を見せる祐介を意に返さず、尊たちの写真を撮る金城。
「表情硬ったいなぁ。“未成年がクラブで乱痴気騒ぎ”。これ学校に送っていい?あ、酒と煙草も写ってるわ。お前らみたいなやつは俺の餌なの。警察に言ったら、お前らの家族から潰してやる。3週間だ、それまできっちり300万持ってこい。」
「んな無茶苦茶な!?」
「もうすぐ夏のボーナスだろ?パパとママにお願いすればすぐだ」
「……300万か。そんなはした金、くれてやるよ。すぐにでもな」
尊は配下である峯に連絡を取ろうとするが繭に止められる。
「いけません」
「なにすんだよ」
灯が繭の代わりに答える。
「ダメよ。こういう輩は一度お金を渡してしまえば骨の髄まで搾り取ってくるわ」
「く……」
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一旦金城のアジトを離れた尊たち。CANNON†BALLに集まり話し合うことに。
「300万をはした金って……」
真に驚かれる尊であるが、極道であることは伏せて話し始める。
「ウチ地主なんだよ…それなりに金あってさ。……ま、ただの見栄だけど」
蓮たちは銀行のようなパレスについて尊たちに共有した。
「あの銀行さえ何とかできればなぁ…。」
「銀行?」
「銀行・・・そうか!彼女大手柄だ!お前ら聞いてくれ!」
「どういう意味?」
「ワガハイたちはカネシロの標的になった!つまりカネシロの客ってことだ。特に彼女は上客なんじゃないか?」
「認知上で客になったことであの銀行内に入れるって,コト?」
尊の問いにモルガナは頷いた。そして作戦会議を立てることに。
その頃、明は話し合いに参加せず、いつになく鋭く殺気立った目付きの真璃亜に話しかけていた。
「どーした?真璃亜」
「…………金城の近くにいたゴツいやついたろ?アイツの魂の色を見たんだが、どこかで見たことある気がしてな」
「ゴツいやつ?」
「………A h……。二度と見たくなかった色によく似てる」