ある日の休日、尊はリサイクルショップに向かっていた。
そこで、石突の部分に顔のような装飾のある2振りの鋸のような刀が目に入る。すると、顔の装飾に光が宿り、口のような部分が開いた。
赤い鋸『兄者、人間が来た』
青い鋸『おお、本当だ。久しぶりの人間だ』
剣が喋り出し、尊はビックリするも興味津々に見つめる。
尊「うおっ!?喋る剣!?電池の抜き忘れか?」
赤い鋸『電池?電池とはなんだ?』
青い鋸『電池というのはな、兄者…なんだったかの』
尊「機械を動かす道具だよ」
尊に教えられた赤い鋸は納得した様子だったが……
赤い鋸『なるほど。……我らは機械とやらではない。我の名はアグニ』
青い鋸『我の名はルドラ』
アグルド『『我ら兄弟、敵を討つ剣なり。』』
尊「俺は尊だ。うし、決めた。少し....5分くらい待っててくれ」
*******
尊「すみませーん。この剣って売り物だったりします?」
尊はリサイクルショップの店長に声をかける。
店長「お?買うのかい?いいけど、コレ急に喋り出すからお客さんがビビって店に近寄らなくなってしまってねぇ。外国の質屋から経由してここにきたんだが、ここ銃刀法とかあるだろ?どう処分しようか迷ってたんだ」
尊「その辺はうまくやるんで、大丈夫です」
店長「200円で良いよ。なんならタダでいい」
尊「!?」
店長「さっさと引き取って欲しいからねぇ」
尊は実質タダでアグニ&ルドラを貰い、中古の安めのギターを購入して店を出た。
アグニ『よろしくな尊』
ルドラ『よろしくな尊』
尊「アグニ、ルドラ、これからよろしくな」
昼飯時となり、尊が馴染みのラーメン屋に向かうとなんとカウンター席が埋まっており、さてどうしたものかと悩んでいると,ショートカットの,小柄な女の子が声をかけてきた。
???「………あ、あの、相席で良いのなら……ご一緒しませんか?」
尊「いいの?ありがとう。俺のことは気にしないで食べて」
女の子「は、はいっ」
*********
尊は醤油ラーメンを、女の子は味噌ラーメンを頼み、それぞれのタイミングで食べ始めた。
女の子「お先に失礼します」
尊「はーい。……何か急ぎの用事?」
女の子「え、ええ。少々…」
食事を終えた女の子は先に帰って行った。
尊「………ん?」
アグニ『まさかここに来るとはな』
ルドラ『おそらく気づかれたやもしれん』
尊「あれ,2人とも、どったの?」
アグニ『相席していた娘、ただの娘ではない』
ルドラ『我等と同じ匂いがする』
その夜。尊の部屋に少女が侵入し、アグニとルドラを手に取り、
女の子「貴方にはまだ早いです」
と,呟くと…。静かにゲートのようなものを潜り,姿を消した。
その日の朝。
尊「ない!なーいっ!!」
尊は、いつの間にかなくなっていた、アグニとルドラを探していた。
ゆかり「もう、どうしたの尊」
千棘「朝から騒がしいわねー」
紗雪「探し物ですか?」
春「昨日持って帰ってきた鋸?」
ゆかり、桐崎千棘、高社紗雪、奥村春が声をかけてきた。尊は彼女等と同棲しているのだ。
尊「そうなんだよー」
ゆかり達も協力して探すが、結局見つからなかった。
「みんなありがとな。飯いこうぜ」
「やったー!」
「そうね。お腹すいたし……」