悪魔を撃退し、約1週間後、皆の傷が完全に癒えたタイミングで健が声をかけてきた。
健「魔具を得たくはないか」
尊「魔具ぅ?」
朔弥「明が持ってたアレか?」
明は妖しく光る刀を見せた。
明「コイツは修羅刃だ。健が俺に課した課題、悪魔の「阿修羅」を倒して手に入れた」
健「悪魔には普通の武器は効かない。魔具を使う必要がある。魔具には3種類ある。1つ.人間の生み出した物が魔界に堕ち、魔力や悪魔が宿り、魔具となったもの、2つ.悪魔が相手の力を認め、魂を捧げ魔具へと変化したもの、3つ.悪魔が相手の力に屈服し、魂を奪われ魔具へと変化したものだ。」
繭「魔具はいずれも振るう者に一騎当千とも言える力を与えますが、魔具その物に認められぬ者が手にした時は、その者の魂を喰らい尽くすとされています。」
真璃亜「まあ要するにだ。生半可な覚悟じゃコイツらは扱えないってこったな」
健「俺たちの前で、貴様らの覚悟と力を示せ」
鏡夜「魔具と同じ力を発揮する武器を貸してやる。そいつを使って俺様達が連れてきた悪魔を倒しな」
それぞれ、特設闘技場にたどり着いた尊たち。
空間が開き,そこから悪魔が現れる。
尊VS『アグニ&ルドラ』
首がない赤と青の巨体をした鬼が現れた。手には鋸刃状の半月刀が備え付けられており、剣首部分にある頭部が声を発する。
尊「アグルド!お前らこんなところに居たのかよ」
アグニ『ああ。我等はRosetta十8の元にいた』
ルドラ『その日の夜にこの娘に連れて行かれた』
試験官の繭が尊にあの日の夜のことを謝罪する。
繭「すみません、勝手に持って行ってしまいました。尊さんが悪魔の力に囚われるかもしれないと思いまして」
尊「んー,まあ要するにこいつらに力を示して認めさせりゃいいわけだろ?俺、こういうの大好物だ」
アグニ『我等より強き者なら』
ルドラ『我等を扱い得る者なら』
アグニ&ルドラ『『今ここで,我等を超えてみせよ』』
繭「お喋りな彼等ですが、しっかり上級悪魔です。油断しないでくださいね。それでは、はじめ!」
朔弥VS絶対零度の魔女『オデット』
朔弥の前には白を基調としたドレスを見に纏った美しい魔女が現れていた。
朔弥「俺の相手はこいつか………」
オデット「ふーん,いい男じゃない。氷漬けにして飾ってあげようかしら」
雪華「むー!サクちゃんは渡さないよー!」
朔弥「おっと、先に雪華とオデットが戦いそうだ」
雪華「サクちゃん、がんばってねー!はじめーっ!」
優VSまどろみを支配するもの『クラーケン』
優の前にはイカのような、タコのような怪物が現れていた。
優「北欧神話の海の怪物……ですか」
鏡夜「そうだぜぇ。オマエの為に活きのいい奴を連れてきてやったぜ」
優「イカの捌き方は心得てませんが……今後みなみさんたちが悪魔に襲われた時に守れるように……僕はこの悪魔を超えます」
鏡夜「よく言ったぜ。始めなぁ!」
えみる「……イカさん大きいのです……」
ルールー「タコかもしれません」
あおい「どっちでも良くない!?」
みなみ「……優。頑張って。…でも無理はしないで」
みなみは優の無事と勝利を祈っていた…。
秀夫VS怒れる野獣『獅子猿』
秀夫の前には、首に刺さった大太刀が特徴的な、見上げんばかりの巨躯を持つ白猿が現れた。
秀夫「……獅子猿!?どうしてここに……」
豪「何かの拍子に魔界に落ちた個体でな、それをワシらが捕まえたんじゃ」
秀夫「このオーラ、魔界でより強くなったってことなのか?」
豪「うむ、力もスピードも桁違いじゃ」
秀夫「悪魔にひめちゃんたち襲われないためにも、こいつを超えないといけないな」
豪「準備は良いな?始め!」
琥珀VS魔空を総べる怪鳥『フェイアード』
琥珀の前に、ケツァルコアトルスのような姿の悪魔が現れた。
琥珀「ケツァルコアトルス!?」
陸「魔界の怪鳥だよ。こいつはとても凶暴で、食いしん坊だ。ひまりちゃんやみのりちゃんに目をつけているみたいだね。さあ、どうする?」
琥珀「………僕だって,守りたい人がいるんだ!逃げるわけにはいかないっ!」
陸「いい気迫だね。それじゃ、始め!」
蒼真VS魔に堕ちた無双鉄人『タロス』
蒼真の前に特撮かロボットアニメで出てきそうな姿をした悪魔が現れた。
蒼真「ドーラタロスに似てる気がする」
灯「残念ながら違うわ。魔界の金属が、たまたま魔界に落ちてきたロボットおもちゃを取り込んだのよ」
蒼真「ロボット怪獣はいくらか見てきたけど、なんか、こう…‥かっこいい」
灯「見惚れてたらパンチやビームで消し炭にされるわよ」
蒼真「そ、それは困る!さあや達が泣いちゃう……」
灯「だったら,やることは一つよね?」
蒼真「こいつを倒しますっ!」
灯「準備は良さそうね。始めっ!」
各々が自分の力を最大限発揮し、悪魔達を追い詰めていく。
尊「これが俺の全力だッ!!!」
尊は手にした刀にありったけのエネルギーを込め、アグニ,ルドラを同時に斬り伏せた。彼らの目には紅蓮の龍と共に突っ込む尊が見えた。
朔弥「チェックメイトだ!」
オデットは、朔弥の双剣乱舞により氷の盾ごと破壊され、地面に倒れ伏した。
優「お覚悟はよろしいですね?はあっ!」
優は盾をサーフボード代わりに、クラーケンの起こした波を乗り越えて片手剣で全ての触手を切り裂いた。
秀夫「首を落としても襲ってくる…‥なんてのは既に予習済みだよ!」
秀夫は、首と太刀を携えた獅子猿を今度こそ葬るべく、強烈な一撃を叩き込んだ。
琥珀「僕はもっと強くならなきゃいけないんだっ!みのりを、ひまりを…みんなを守るんだ!」
琥珀は全身全霊のライダーキックをフェイアードに叩き込んだ。
蒼真「これでどうだーっ!!」
蒼真は、剣に魔力を込めビームサーベルのようにし、タロスを一刀両断した。
ほぼ同時に、悪魔達は倒れ伏し、魔具へと姿を変えた。
健「……うむ、見事だ」
鏡夜「結果発表〜〜〜〜〜!!」
繭「おめでとうございます。みなさん,合格です!」
豪「ようやったのう!」
灯「一応上級悪魔なのだけれど、よく倒せたわね」
真璃亜「ヒャハハッ、これで晴れて魔具持ちってこった」
雪華「みんなすごいのー!」
陸「メンテナンスとかは鏡夜に頼むといい」
尊達はそれぞれの魔具をしばらく眺めていた…。が、尊は演武を披露した。
鏡夜「ダンテの旦那みたいなことしてるな」