ならっ!俺は人間をやめるぞ!ジョジョーッ!!はい、一般通過審判鳥です。
冷静に考えたら審判鳥だから元々人間じゃないわね。
でも俺は人間なんだ。誰が何を言おうと人間なんだ。
「あれ?この流れどこかで見たことがある気がするぞ」と気づいた勘のいい読者は粛清します。
はい。全然話変わるんですけど、実は今この前書きを空港で書いてます。
多分書き終わる頃には飛行機の中かな。
おで、旅行、楽しみ。
なにはともあれ注意!
この作品には
1:私のオリキャラ
2:雑な原作キャラクター再現
3:拙い文章
4:ロボトミーコーポレーションストーリーの勝手な解釈
5:死体、殺害描写
が含まれます
気をつけてね!
そんなの関係ねぇ!という方は最後まで読んでいただけるとありがたいです。
それではどうか、あなたの本が見つかりますように。
「あなた達、止まってください。」
妙に人間みてえな声が聞こえてくる。
「兄ちゃん。」
「気にすんな、フィン。聞こえない。俺たちは何も聞いてない。幻聴だ。」
「いいえ、幻聴ではありません。」
そいつはこちらに体を向けた。
「1分47秒の遅刻です。」
「…それくらいいいじゃ──」
「ダメです。」
言い訳無用ってか?
「こういった小さなミスが積み重なって、取り返しのつかない状況になるんですよ。」
「わーったよ、すまねえ。おら、フィン。お前も。」
「ご、ごめんなさい!」
だが、説教はその程度じゃ終わらなかった。
「あなた達に注意したいのは遅刻の件だけではありません。」
「え?」
「服装ですよ。」
「…この服、会社から支給されたもののはずだけど。」
「私の言い方が悪かったですね。あなた達の身だしなみです。」
「身だしなみ?」
「まずネクタイ、きちんと結んでください。あなたも、あなたも。」
そう言うと、そいつはフィンと俺を交互に指差した。
…もっとも、そいつは機械の箱からアームが生えてるような見た目だから、指って言っていいか怪しかったが。
「それに、襟が立っています。お二人ともです。グリフィンに至っては、第二ボタンを外しています。」
「おい、ちょっと待ってくれよ。お前どうして俺の名前を──」
「点数をつけるなら落第点ですね。オフィサー達の模範となるべきエージェントがこの体たらくとは、好ましくないと言えるでしょう。」
「…さっきから黙って聞いてりゃ、長々と文句並べやがって。」
思わず、そいつに向かって手が伸びかける。
「兄ちゃん!やめといた方がいいって!」
「そうですね。あなたが今やろうとしている行為を中断することを進言します。」
そいつは声色一つ変えずに言った。
「私が情報部門のセフィラ、イェソドです。私を破壊した場合、その交換費用の請求はあなたに行きますので、ご注意を。」
「…ちぇっ、この会社は気に入らねえやつばっかだな。」
「でしょうね。」
「あ?」
「私としては、あなたを採用するとアンジェラから聞いて、履歴書を見た時から疑問に思っていたのです。なぜ、あなたのような人物が私の部門に配属されるのだろうと。」
腹の底に、静かに怒りが溜まっていく。
「あなたの弟であるフィンは、あなたよりは理性的です。とりわけヨンキーは知性的に見えました。あなたとヨンキーの部門配属を交換していただくようにアンジェラに進言したのですが、断られてしまったので仕方なく妥協しました。」
頭に血が上る。
こいつ、やっぱり一発ぶん殴って──
「わかった!ありがとう!そこまででいいです!だから、ね!兄ちゃん、メインルーム行こう!」
俺が何かいうよりも先に、フィンが動く。
「…話はまだ終わっていませんが、いいでしょう。もうじき、あなた達にも管理人からの作業指示がくるはずです。それに、今後も私たちは会うことになるでしょうから。」
「…ああ、そん時はよろしくな。」
「こちらこそ。」
最悪の出会いってやつだった。
「兄ちゃん…あの…人?と問題を起こさない方がいいよ。」
「でもよ!あいつ鼻につくんだぜ!」
「わかるけど…」
そんな俺とフィンの間の喧嘩は、スピーカーから聞こえた声に遮られちまった。
「あー、職員グリフィン。T-01-54に本能作業を頼む。」
「あ?俺の記憶が確かなら、昨日アンジェラの野郎が幻想体の作業は全部フィンに任せていいっつってなかったか?」
「そうなのか?アンジェラから何も聞いていないが…まあ、何はともあれ幻想体の作業は単純だ。本能作業など、いわば餌やりをするだけ。心配するな。」
「はぁ…しゃーねーな。管理人様のいうことは絶対ってか。」
「ああ、そうだな。わかったなら頼むぞ。」
「へいへい。」
そう言って歩き出す。
「ねえねえ管理人さん、僕は?」
「お前は次だ。」
「はーい。」
なんていうフィンと管理人を後に、俺はT-01-54の収容室へと歩き出した。
存外、そこにはすぐ着いた。
丸窓の奥に見える、拘束衣に身を包まれたハゲた野郎。
あれが幻想体?随分と人間に似てるな。
そう考えつつ、扉を開けて収容室の中に入る。
「あー、よう。」
返答はない。
ただその男が震えて息を漏らす音が聞こえるだけ。
「返答はなし、か。まあいい。じゃ、これより本能作業を開始…ああ、クソ。グフに教わった通りに言ってみたが、堅苦しいのは面倒だな。」
俺はわざわざ図で書かれたメモから目線を移す。
「おいテメェ、さっさと終わらせるぞ。」
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「あー、これで終わりか?こんなんでいいのか?」
T-なんちゃらかんちゃら相手の本能作業は終わった。
こいつなんも食わなかったしぴくりとも動かなかったぞ?
いいのかこんなので?
ま、いいか。俺の知ったこっちゃねえ。
「ご苦労だった、職員グリフィン。次の指示までメインルームで待機してくれ。」
「わかったよ、管理人。ただ…あれで良かったのか?」
「ああ、十分だ。あれが敵対的な行動を見せなきゃ、成功だ。」
「ならいいけどよ。」
メインルームに向かって歩き出す途中、管理人が
「作業結果が悪くなければいいのか…」
とぼやくのを聞いた気がしたが、まあいい。
メインルームでは、フィンが暇そうな顔をして座って待っていた。
「あ!兄ちゃん!」
俺を見つけるなり飛びかかってくる。
当然避けた。
「おう、俺の帰還だ。」
「どうだった?あの、T-…なんとかの作業は?」
「余裕。」
「本当?」
「本当だ。」
嘘じゃねえ。あいつにゃ、危険のきの字もなかった。
「だから心配すんな、ちっとも怖くねえ。」
「よかった!てっきりすごい化け物なのかと思ってたよ!」
「…否定はできねえけどな。」
確かに、あいつからは異様な雰囲気が感じられた。
見た目は俺達みてえな人間だったが、妙に人間味がなかった。
「え?じゃあ怖いんじゃないの?」
「いや、俺たちなら恐るるに足らねえってやつだ。」
「ふーん。」
フィンは納得したような、してないような顔をしていた。
だが、話し込む前に更なる指示が飛んできた。
「職員フィン、T-01-54に抑圧作業をしてくれ。」
「あ!次は僕だって!」
「そりゃよかった、行ってこい。」
「うん!僕頑張るね!」
「おう、応援してるからな。」
「それじゃ!」
そう言ってフィンは駆けていった。
あいつ、実は俺よりアホなんじゃねえか?
ま、何はともあれこれで俺も少しの間、暇になったわけだ。
「なーにすっかな…」
グフに会いに行ってみるか?いや、そんな時間はねえ。
オフィサーとやらにちょっかいをかけてみるか?
…明日には死んでるかもしれねえ奴らだ。
一回きりのちょっかいなんて面白くねえ。
「はぁ…」
ため息が漏れる。
「どうした、職員グリフィン。暇なのか?」
スピーカーから声が降ってくる。
「ああ、そうだよ。なんかやることねえのか?」
「ふむ…コントロール部門のO-03-60に作業をしてみるか?」
「遠くねえか?フィンの作業が終わるのに間に合わねえぞ。」
「T-01-54の作業を全面的にフィンに任せればいいだろう。」
「ま、管理人がそう言うなら。」
「ならば職員グリフィン、O-03-60に愛着作業を。」
「仰せのままに。」
つーことでコントロール部門まで散歩だ。
途中でグフに挨拶でもするかな。
廊下を忙しなく行き来するオフィサー達。
…こいつらはなんかあったら最初に死ぬんだよな。
教えてやってもいい気がするが、そんな義理もねえし、俺はそこまでお人よしでもねえ。
自然とオフィサー達の噂話が聞こえてくる。
他人の話に聞き耳を立てるのは趣味じゃねえが、裏路地で生きてると五感が鋭くなるってもんだ。
「あの人が新しいエージェントなんだって…」
「裏路地出身なのにスカウト?一体何をしたんだか…」
へっ。
俺たちがお前らよりも優れてる、それだけだ。
「グスタフソンさんの方が立派に見えるし、作業もうまそうだよね…」
ま、まあそれは反論できねえな…
「でもグスタフソンさん今日元気ないね、どうしたんだろう。」
「…あまり触れないでやれ。」
「わっ!グリフィンさんいたんですか!」
肩を触られたオフィサーが飛び上がる。
「びっくりしましたよ!もう、やめてください!」
「ああ、すまねえな。」
逃げるようにそいつは走っていった。
まだまだ噂話は聞こえてくる。
「あのグリフィンってやつ、裏路地出身らしいな。」
なんだよ、どいつもこいつも同じことばっかじゃねえか。
ネタ切れか?
「あのフィンってチビもそうらしいぜ。」
「あいつ、本当にエージェントなのか?」
「アンジェラさんのミスじゃね?」
「その方がまだ可能性あるな!ははは!」
黙ってそいつらの背後に近づく。
「おい。」
ゆっくりと振り返るそいつらに向かって言葉を続ける。
「楽しそうに笑うじゃねえか。俺も混ぜてくれよ。」
そいつらの顔が固まる。
「なんだ、どうした?笑えよ。」
露骨に動揺してるサインだ。
裏路地にいりゃ嫌でも相手の心を読めるようになる。
「二度と、フィンのことをバカにすんな。次はねえと思え。」
それだけ言い残して、その場から立ち去る。
あんな阿呆どもフィンに比べたらクソほどの価値もねえくせに。
ま、あいつらにフィンの本当の実力がわかるわけもねえか。
これが格の差って──
突如、廊下が赤く染まりサイレンが鳴り響く。
「あ?急になん──」
「全職員に告ぐ。T-01-54が収容室を脱走した。オフィサーは情報部門第1廊下から退避するように。職員グスタフソン、グリフィンは現場に急行し鎮圧を開始せよ。職員フィンはすでに戦闘を開始している。」
は?
あのぴくりとも動かなかったあいつが脱走?嘘だろ?
それに、フィンが戦闘中?
クソッ。
「あの野郎!」
叫びつつ腰のホルスターからE.G.O.を引き抜き駆けだす。
早く助けに行かねえと──
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「全職員に告ぐ。T-01-54が収容室を脱走した。オフィサーは情報部門第1廊下から退避するように。職員グスタフソン、グリフィンは現場に急行し鎮圧を開始せよ。職員フィンはすでに戦闘を開始している。」
廊下が赤く染まり、スピーカーから音声が流れる。
その時、私は罰鳥に対する作業を終わらせたばかりだった。
背筋が冷たくなる。
そして、気がついたら体が動き出していた。
フィンは死なせられない。
私が死ぬな、って言ったのに。
退避するために廊下を走るオフィサーとは逆方向に走り抜ける。
エレベーターに入り、彼方の欠片を構える。
…このE.G.O.を見るだけであいつのことを思い出してしまう。
でも、そんなこと言ってられない。
過去に囚われてばかりだったら、それこそ二人に見限られちゃう。
それに…
「私が、二人を守らないと。」
頭についたいばらの冠が少し締め付けてきた気がした。
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「フィン!」
例の廊下にはすぐ着いた。
そんなに長いこと歩いてなかったからな。
「兄ちゃん!」
そこには頭が鉄の塊みてえになったT-なんちゃらと、そいつと戦闘を繰り広げるフィンがいた。
「大丈夫か!」
「大丈夫!でもこいつ、すっごい硬いんだ!」
「よし、二人で行くぞ!」
「うん!」
フィンと連携を取り始める。
二人でそいつを挟んで銃撃を加え続ける。
どうやらこいつ、動きはとろいようだ。
確かにこいつの頭突きは壁を粉砕するレベルの威力を持ってみてえだが、そんなにとろくちゃ当たらねえ。
だが──
「ああ、クソ。この銃全然威力ねえなあ!」
「だからって近づかない方がいいよ!安全に!」
フィンがそう言うならそうするが、にしても威力が低すぎる。
俺が殴った方が絶対早いぜ、これ。
「グリフィンさん!フィンさん!援護します!」
そこへオフィサーが乱入してくる。
「馬鹿野郎!おめえらの拳銃は俺たちのやつよりずっと威力が低いんだぞ!んなもんが通用するわけ──」
もう遅い。そいつは戦闘の最中に飛び込んでいた。
そして──
「えっ?」
あっという間に追い詰められた。
「クソッ!」
ありゃ勇気じゃねえ、向こう見ずなバカだ。
いくらお人好しじゃないとはいえ、俺だって目の前で誰かが死ぬのを黙って見過ごすほど冷徹でもねえ。
E.G.──拳銃であいつを撃つ。
「怯みもしねえぞ!」
「撃って!いいから撃って!」
だがいくら撃とうとやっぱり碌に効いてる気がしねえ。
モタモタしてるうちにあいつがオフィサーの間近まできちまった。
オフィサーは腰が抜けて動けねえようだ。
腑抜けが!
「おい!フィン!そろそろやべえぞ!」
「わかってる!わかってるけど!」
ああクソッ!
やっぱりこんな豆鉄砲じゃ到底止めらんねえ!
「あーもう!」
そう言って拳銃を捨ててあいつに駆け寄る。
そして──
「しゃらっ!くせえ!」
ガンッ!
パンチを一発打ち込む。
鉄を殴った時の甲高ぇ音が鳴り響く。
「───!!」
ちょっとは効いたようだ。
頭が凹みやがった!
「うし!おいフィン!やっぱり殴った方が早えぞ!」
「僕そんなにパンチ強くないよ!」
「じゃあおめえは後ろから援護しとけ!」
そうこうしてるうちに、オフィサーはそそくさと逃げていった。
腰抜かして逃げるくれえなら来んな!
「オラッ!」
一発殴るごとにそいつの動きがどんどん鈍くなる。
「兄ちゃん!」
「おう!」
フィンの援護も効果があるかはわかんねえが、ありがてえ。
どんどん二人で追い詰める。
そしてついに、その時が訪れる。
「そろそろしつこいぞてめえ!」
拳に身体中の力を集中させる。
「さっさと!」
大きく振りかぶり、そして──
「くたばりやがれ!」
振り下ろす。
見事に直撃!
そいつは身を捩り、もがいた後に少しずつ縮んで卵みてえになった。
「兄ちゃん!大丈夫!?」
「ああ、大丈夫だ。」
実際かすり傷程度しか負っちゃいない。
「おめえこそ大丈夫か?」
「うん!僕は全然大丈夫!」
「本当か?」
「本当!」
「無理すんじゃねえぞ。」
そこに、やっとあいつがやってくる。
「グリフィン!フィン!大丈夫!?」
「ああ、もう終わった。おめえ遅いんだよ!」
グフが扉を開けて廊下に駆け込んできた。
随分と急いできたみてぇだ。息が上がってやがる。
「僕は大丈夫だよ!グスタフソンさん!」
「言ったろ?俺たちを信じろって。」
そう言うと、グフは微笑んだ。
初めてこいつが笑うのを見たな。
そんで、その顔は…あー、気のせいのはずだ。
「よかった…本当によかった…」
「僕だって強いんだから!兄ちゃんはもっと強いし!」
「当然だ!」
もう一度、グフが微笑む。
…ぜってえ気のせいだ。
うん。そうに違いねえ。そのはずだ。
フィンが不思議そうにこちらを見る。
「兄ちゃん、顔赤いよ?」
「バカ!あんだけ動いたからだよ!ほらさっさと行くぞ!」
「えー?僕疲れたー。」
「職員フィン。申し訳ないがまだ業務終了時刻ではない。」
スピーカーから声が聞こえてきた。
「そして今回の事態は私の過失によって引き起こされた事故だ。被害は軽微だったが一歩間違えたら重篤な事態となり得ていた。本当に──」
「あー、わかりづれえ。」
「と言うと?」
「俺が悪かった、すまん。でいいんじゃねえか?」
スピーカーからも、隣にいる二人からも微かな笑い声が聞こえてくる。
「…そうか。そうだな。私が悪かった。申し訳ない。」
「いいんです、管理人さん。終わりよければすべてよしって奴です!」
そうして、俺たちはグフと別れの挨拶をして、帰路につく。
「ねえ、兄ちゃん。」
「ん?どうした?」
「やっぱり兄ちゃんさっき顔赤かったよね。もしかしてグス──」
「うるせえぞ!気のせいだ!」
フィンの言葉を遮ってメインルームに急ぐ。
「グリフィン、O-03-60に愛着作業を頼む。」
「はいはい、了解。」
まだ業務は終わらねえ。
1日空いてごめんね?
シンガポールめっちゃ楽しくて書けなかったの!
だから許せ(命令形)
何はともあれUA300突破!わーい!
わらわすっごい嬉しいわよ。
300突破記念で特別編とか書くか?って思ったけどどうしようかね
みんな読みたい?
それともストーリー進めた方がいい?
ま、特になんもコメントとか無かったら普通に進めるわよ。
何はともあれここまで読んでくれてありがとうございます!また次回も会おうな!