速すぎたSTONE!!~千空に従兄を投入した結果!! 作:石の上にも3泊
家畜動物餓死まで残り9日。
下水道ガス大爆発まで残り約3ヶ月後。
海外の原子力発電所メルトダウンから核爆発まで、いつ起きても不思議ではない!!
スーパーや精肉店のお肉や魚、多分もう手遅れ!!
東京都の埋め立て地や渋谷などの地下鉄が豊富な場所が水没まで推定3ヶ月!!
「やることが多いな...取り敢えず、この様子じゃ高速道路は使えんな。徒歩かDIO様みたいに歩道を車で行くか…いや、これも危ない。そもそも日中で登下校の人達が多い時間帯だった、歩道も石像まみれだしな」
翌日AM5時。千葉県の海沿いのホテル。
無事に宇宙飛行士+宇宙旅行者リリアンの6名を保護できた千郷であるが、相変わらずやることの多さにげんなりする。自分の経験から、恐らく石化現象は一種のコールドスリープ状態に近く…その上…解除された瞬間に臓器まで完全修復される治療着き。脳に最も近く太い神経で繋がってる眼球が眼軸ごと再生されたのだ。脳死状態も治るだろう。
そして千空達、石化された人々を見つけて…硝酸(もしかしたら硝石かコウモリのうんこ)をかけて復活出来るのなら復活させたい。千空達が居るのが東京ではなく、そこまで地下鉄が発達していない都会なら最悪数年単位で良かったかもしれない。だが、東京は成り立ちから約3ヶ月以内に…出来たらもっと速く千空を保護しなければならない。
「東京の今を作った先人の皆様。管理する人類が石になった今、軽く恨みます」
東京都は!!埋め立てなどで川を無くしたり!!海を埋め立てて作った町もあり!!更には地下鉄もいりくんでいる!!普段は管理する人達のお陰か快適に過ごせるのだが、その人達が居なくなった今…地下鉄に地下水が暴れ出てきて、老朽化した下水道ライフラインの寿命がマッハで削れていき、早かったら渋谷は湖になって、下水道ガス大爆発からの道路陥没などに繋がりかねない。
「たった7人で今すぐ東京の全人口を安全な場所に避難とか無理ゲー。しかも経済の中心だから関東圏全域から仕事で人が集まるし、観光でも人が集まるしもっと多い」
石像は一種のコールドスリープのようなもの。なので放置しても死ぬことはない、欠損がなければ。試した限りはないのだが、欠損した状態で石化が解ければあら不思議!!バラバラ遺体になっても可笑しくないのだ。
なので優先順位は今生きてる自分達7人の安全だろう。それが確実に守られる範囲で動かなければならないし、なにより千郷が試したように八丈島の人々のように、何かが足りなければ硝酸などだけでの復活は無理。他の人でも復活できる手段を探さなければならない。
「仕方ない。アイツを呼ぶか…絶対白夜達、ビックリするし。アイツの存在どころか
まだ電池が生きてるスマホを取り出して、千郷はとあるアプリを押す。その瞬間、人間の耳には聞こえない程の低い低周波の音が遠くまで響く。
同時刻。東京都 国立生物研究所。立ち入り禁止区域。
その生物は鳥類である。それも鳥類の食物連鎖の頂点に君臨する鷹類であり、体高は小学生の平均身長より高く、全長は驚異の150センチを超えて…もはやそこら辺のツキノワグマより遥かに大きい。全身が筋肉であり、超大型鳥類なのに上昇気流に頼らず上昇及びホバリングを可能とする鷲類が誇る筋肉量!!
脚部の握力は軽く200キロを越えており、これはその種族が補食する最大の鳥類 ジャイアントモアを確実に仕留める及び連れ去るための力である。
「ピャァァァァア!!」
その鳥は低周波での召集命令を受けて、雄叫びを上げる。そして、一瞬で飛び上がり…檻の扉を握力でねじ切り破壊して外に飛び出す。
「ピヨ…ギャァァァァァァァォォオオオ!」
同じ檻で保護観察調査されていた小さな飛べない鳥も一緒に脱走したのは内緒だ。
AM6時
「しかし…肉料理ばっかだな」
「腐ったらもったいないからな。肉を粗末にするのは屠殺された家畜の命を侮辱する行為だ」
ホテルのレストランを使って、7人で朝食タイム。しかし、間違いなくこの朝食で使わないといけない食材は出来るだけ使いたいので、電源の切れた冷蔵庫でまだ腐らずに残っていた肉類を使ったためか、朝から結構濃い料理ばかりである。
「一先ず…今後の予定だけど。千空達の保護、そんで人類の復活だっけか?
ただ、問題は多々ある。電気はほぼ使えない。ソーラー発電や手回し発電などで給電できるポータプル電源は使えるけどな。水道も数日以内に完全に止まるし、日本のインフラは優秀だが老朽化も進んでいる。都市部では近いうちに道路陥没や都市ガス爆発も間違いなく起きる。それと、スーパーとかに売られている生物は殆ど腐り始めて食べられない」
「今は冷蔵庫の発展とかで腐らないけど、それも止まってるしな。当然か」
「そして10日…いや今日から9日以内にほぼ全ての家畜が餓死する」
人類がほぼ全て石化した影響は余りにも大きすぎる。電気がポータプル電源などの例外は別だが使えなくなり、水道も数日以内に完全停止。ガスも止まっており、完全な都市ガスの所ならやがてガス爆発の危険もある。
地下鉄が豊富な場所では数ヶ月以内に水没する危険もあり、水没すればただでさえ老朽化した都市インフラの崩壊が早くなり、錆びた鉄骨が折れて建物も想定より早く壊れるかもしれない。そして、今から9日以内にほぼ全ての家畜と飼育下にある動物が餓死する。
「日本の食料は大半が輸入に頼ってる。海外まで直ぐに手が回らないから、日本以外の畜産動物は間違いなく全滅或いは脱走して野生化。俺達だって、日本全部の動物を助けるのは不可能。日本の石化問題をなんとかしても、深刻な食料危機は間違いない。石化問題を解決しても、その先に食べられず餓死なんてダメだろ」
「そうだよな…今まで当たり前に食べていたのは農家さんのお陰だ」
「だからこそ、石化された人間を元に戻せるようになったら、段階を踏みながら徐々に戻していくのが良いと思う。石化された人間は恐らくだが、コールドスリープに近い。完全に破壊されたり、風化して塵にならないかぎり死にはしない」
千郷のように何かの条件があって石化から戻るのは別だが、硝酸などをかけても元に戻らなかった中年達のように、他の人でも元に戻れる薬品を開発して日本中の人々を戻すとしよう。だが、その先に待つのは深刻な食料危機である。輸入品を提供する海外は石化中、国内の畜産動物は全てが餓死および脱走。農家さんも石化してたので、畑は大荒れ。国民全員が食べる食料が足らず、深刻な食料危機となるのだ。
「それじゃあ、家畜は誰を優先的に助けるんだい?」
白夜と対して歳の変わらないOr少し年下のヤコフが宇宙旅行者組を代表して、千郷に質問する。全ての家畜を助けるのは不可能。では優先的に助ける家畜は誰なのだろうか?
「そんなの決まってる」
どや顔で言う千郷。果たして誰なのだろうか?
「僕は馬か牛だと思うよ。欧州では食用以外に、農作業や運搬での助けになる。世界中が石化した今、使えるガソリンは今ある分だけだ。その後を考えると、大型草食動物の彼らだね」
シャミールの予想では馬か牛。食用だけでなく、農作業や運搬での助けにもなる。これはこれで有だろう。
「私はブタだと思うよ?ブタは生命力と繁殖力強いし、雑食でしょ?育てるだけなら放牧や残飯だけでいいしね」
ダリヤの予想ではブタ。ブタは古来より人が家畜として飼育しており、餌は究極なんでもいい。販売しないのなら放牧してるだけで広い食いして勝手に育つ。
「確かにアリだ。だけど、違う。答えは…カイコガだ!!」
「「「カイコガ?」」」
「はぁぁあ!?カイコガってあのカイコガか!?アレだろ…桑の葉っぱで育つ蛾だろ!?」
答えはカイコガだった。海外故か余りカイコガに馴染みがないリリアン達は首を傾げ、日本人故にカイコガを知っている白夜はツッコミながら叫んでしまった。
「いや、これ結構マジなんだけどな。じゃないと100億%人類が困る。シルク製の衣類やシーツを使ったことはある?ある人、手を挙げて。俺はある」
シルク、或いは絹糸と呼ばれる素材を用いた衣類やシーツなど。世界中にありふれており、さわり心地が良い代物だ。
「あるどころか、今も使ってるよ」
「私もです」
「私もだね」
リリアンとコニー、そして女性最年長のダリヤが手をあげる。
「僕も使ってるさ、シルクが使われた靴下は良いものだよ」
「ワシだってパジャマで使ってるよ」
「俺も有るぞ!!」
そして男連中のシャミール、ヤコフ、そして我らが白夜も手を上げた。これで7人、この場にいる人間全員がシルク製品を使ったことがあるのだ。
「俺達がカイコガを保護しなかったら、2度とシルクは手に入らないぞ。あれはカイコガの繭から取られた糸だからな」
「「「えっ?」」」
「マジかよぉぉ!?シルクってカイコガからできてんの!?」
「なんで白夜知らねぇーんだよ。よし、それじゃあ訳を話すぞ」
カイコガだけで人類が生きるのに必要な、衣食住の内、なんと衣食をカイコガだけで賄えるのだ。衣はもちろんシルクであり、食は幼虫とサナギを調理して食べる。なんと栄養は鶏卵の数倍以上であり、物凄い栄養を秘めている。
しかし、カイコガは人類と共に共存し過ぎたため、人類が居なければ生存できない哀れな家畜となったのだ。人類に桑の葉などを用意してもらわないと餓死するし、成虫は飛べない。飛べないどころか、交尾すると人間に助けてもらわないと雌雄が離れられないケースも有るのだ。
なのでカイコガは他の虫と違って人類石化のお陰で、絶滅寸前となっている。間違いなく海外のカイコガはこれで全滅であり、残すは日本の個体のみだ。
「てっこと。東京都近辺に業者が居たから、そこで保護するさ。OK?もちろん他の家畜も可能なら頑張るさ」
こうして最優先保護家畜はカイコガと決まった。
AM7時
「じゃあ、俺は職場に道具を取りに行くから。ちょっと待っててくれ。直ぐそこの博物館にバックヤードに行ってくる」
「道具?」
「対化物用にカートリッジ対応コンパウンドボウ、対プレデター&対人間用鈍器として俺の三八式歩兵小銃。後はクラフト用道具箱、そして対人間用決戦兵器の動態保存された日ノ本を守った先人達の武器だ」
人類がみんな石化した世界では何が起こるかわからない。そこで千郷は職場である民俗学と歴史の博物館…そのバックヤードに預けてる私物&第二次世界大戦後に動態保存された、対人間用決戦兵器を取りに行った。
えっ?狩猟用はともかく、対人間用はいるかって?考えてほしい。日本では偶然にも千郷が復活したが、海外でも同じように復活した人が居るかも知れない。その人がこれを機に世界征服とかに乗り出したら?念のためには念のためである。
AM7時15分
「たーいま」
「早!!てか、車も取ってきてくれたのか、サンキュー!!」
荷物を取りに行った千郷が白夜達と再合流。なんと、千郷は全員が乗れるように、4WDのハイエースを用意してきたのだ。四輪駆動のフルパワーで荒れたアスファルトの道もへっちゃらである!!
「ガソリンがある内は車の方が良いだろ?午後になる前に、千空見付けんぞ!!」
運転席から降りてきた千郷はそう告げる。たしかにガソリンが使えたら移動は車がベストである。
「それはそうだけど、今はナビ使えないんだよ?」
「そうだ。君がオジサンや千空の近所だとしても、普段使ってる道は石化騒動で使えないかも知れないんだぞ」
上からヤコフ、シャミールの言葉だ。2人の言うとおり、今はネットは文字通り使えない。そして石化騒動で多くの交通事故が発生し、使える道路も限られる。
「ふふふ…そんなことは100億も承知。だからこそ、ニュージーランド政府に消されかけた空の王者に調べて貰ったんだよ。車で行けるルートをな!!」
どや顔でそう言う千郷。その瞬間、空からマッハで何かが千郷の隣に降り立ち、その衝撃でコンクリートが砕ける。
その何かはツキノワグマの平均全長より大きく、強靭な脚は掴んだ獲物の骨を砕き決して離さない。巨大な翼、屈強な全身の筋肉は上昇気流を必要とせず、大空を支配し、ホバリングさえも可能とする。
「なんだ!?このバカでっかい鷹は!?」
「ポケモンみたい!!」
「でも…眼は可愛いかも…」
その正体は…
「ニュージーランド原産、ジャイアントモアが姿を消したことで、同じく姿を消した史上最強の空を飛ぶ脊椎動物!!絶滅種 ハーストイーグルだ!!」
「ピャァァァァア!!」
絶滅種 ハーストイーグル。史上最大の鳥ジャイアントモア唯一の捕食者であり、伝説の存在。ジャイアントモアの絶滅により姿を消したと言われる空の王者であり、最強の猛禽類である。
「ちょっとまってぇぇぇ!?なにこれ!?えっ!?お前、こんなの飼ってたの!?」
「ニュージーランド政府はコイツを消そうとしたからな。まあ、色々あって引き取った。因みに、俺に何かあったら千空が見ることになってる」
因みに白夜は初めて知ったハーストイーグルであった。
「ピヤ!」
「この子可愛い!!」
「毛がふさふさ…柔らかい!」
しかし、千郷に育てられたお陰か人が好きなのだろう。リリアンやコニーには甘えるような仕草を見せた。
そして白夜が触ろうとすると…
「ビャァァァア!!」
「なんで!?」
王の冠が出るように、頭から首の羽毛が一気に逆立ち、臨戦モードに突入した。
「あー、白夜は格下に見られたな。ピリカは男では俺と千空の言うことしか聞かんから」
「なんでなの!?てか、ニックネーム可愛すぎ!!」
因みにニックネームはピリカである。
「東京まで車で行くルートはピリカに調べてもらったから、大丈夫だ。それじゃあ、行こうぜ!!」
そして千郷達はハイエースに乗り込み、東京を目指した。
AM11時。千郷達は東京都の千空達が通う高校に到着。
「やっぱり、ここも石像ばっかだな」
「千空~!!」
校舎の中を進み、廊下で白衣姿の少年の石像が目につく。間違いない、千空だった。
「白夜落ち着け。とりあえず、硝酸から行くか…」
千郷は一先ず、千空の石像に硝酸をかける。すると…千空の石像が輝き、バラバラと石が崩れ落ちる。
「19時間32分4秒か。チサ兄、速かったな」
「だろ?俺も何故か希少がん治って、身体も文字通り元通りだ」
石化現象発生から19時間32分4秒。石神千空復活!!
千空復活し、次回は大樹と司が復活。
世界開拓…進める?
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日本が終わってから
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日本→アメリカ終わってから
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原発のないオセアニア編!!