嬉しすぎる。
葛城による注意喚起に坂柳一派とのお話という、中々に濃い一日が終わって翌日。
『Sシステム』の裏を知らされてクラスにどんな変化があったかというと——特に何もなかった。
元々授業態度は良かったし、一週間も経てば10万ポイントによる浮かれもすっかりなくなる。なので急に生活の仕方を変えた、なんて生徒を少なくともオレは見つけられていない。
なのでこの調子でいけば来月になっても順風満帆な生活が出来そうだが、それはAクラスに限った話だ。
システムや学校、他学年や教師などのオレたちを取り巻く要素については大まかだが把握が済んだ。
なので次はそれよりも内側。Aクラス以外の他クラスにどんな人がいるかを知るターンに入る事にした。
「というわけで橋本くん、何か知らない?」
「いや、何が?」
放課後になり、今日はまだフリーだったらしい橋本を引き止める。別に長く拘束するつもりはないから、そんな顔しないで欲しい。
「他のクラスの情報を教えて欲しいなって。橋本くんなら知ってそうだなと思ったから」
「……いや、俺も他クラスについてはまだ噂くらいしか知らないぞ?」
「ならそれでもいいよ。それを取っ掛かりにして気になる人を見つけたら、橋本くんにも教えるからさ」
「んー……まぁ、そういう事ならいいか。……いいのか?」
やや悩んだ様子の橋本だったが、最終的には首を縦に振っていた。やはりギブアンドテイクは効果的なようだ。
「Aクラスの次に話す奴が多いのはBクラスだが、特に悪い話は聞かないな。
「一之瀬……そういえば水泳の時に名前聞いたかも」
ああいう時に言われた言葉は一字一句聞き逃さないようにしているのもあって、比較的すぐにその名は思い出せた。オレと引き合いに出されるという事は、まぁ容姿の整った子なんだろうな。
「一目見れば誰が一之瀬かはすぐに分かるさ。むしろ目立つ女子同士、話が合うんじゃないか?」
「なるほど、やっぱりそういう感じなんだね。なら他に目立つ人はいないの? 男子とかは?」
「俺の耳には入ってないが、もしかしてそういうのも探して……悪い、冗談だ。だからそんな目で俺を見ないでくれ」
そして男子はまだ目ぼしい人がいないときたか。
ならその一之瀬って女子がひとまずはBクラスのリーダーないし、中心人物と見ていいかもしれない。実際に足を運べば、他の気になる生徒も見つかるだろう。
「じゃあ次。Cクラスは?」
「CクラスはBクラスとは逆で、あまり良くない話を聞いたな。なんでも不良が多いらしく、もう喧嘩での地位争いが始まってるなんて話もある位だ。冗談みたいなムキムキのグラサン外国人もいたし、案外その噂も本当かもな」
「そういえば入学式でチラッと見た気がする。あの人Cクラスだったんだ」
新入生が一堂に介していた入学初日、オレと同じくらいの視線を集めていた生徒がいたような記憶が蘇る。オレとの体格差もあまり意味のない相手という意味では、覚えておくべきかもしれないな。
「特に
「Cクラス、そんなのばっかりなの?」
そして一之瀬に続いて名前が出たと言う事は、橋本的にもその龍園って奴は注目の人物なのだろう。
しかしそんな感じの生徒が多いかもしれないクラスなら、オレ一人で行くのは危険が伴うかもしれないな。どうしたものか。
「因みに橋本くんはそういうの、得意だったりする?」
「生憎とその方面は専門外だが、もしかしてボディガードをご所望か? そういうのは
「鬼頭くんもそんな感じなんだ。ワタシまだちゃんと話した事ないけど」
「そういや昨日も用事があるとかでいなかったな。でも悪い奴じゃないし、姫さんの仲間って事なら話くらいは聞いてくれると思うぜ」
ダメ元で尋ねてみたら、意外な人物の名前が出てきた。
鬼頭も坂柳派閥の一人である事は知っていたが、腕っぷしにも自信があるらしい。流石に一日二日の仲で了承してくれるとは思わないが、話しかける位はしてみよう。やや顔は怖いけど。
「じゃあ最後。Dクラスはどんな感じ?」
「Dクラスは……なんというか、カオスだな」
残る一クラスについて尋ねると、橋本は言い淀みながらにそう答えた。今聞いたCクラスよりも混沌とは、どういう事だ。
「まだ一週間しか経ってない筈なんだが、真面目に授業を聞いてる生徒が半分もいないらしい。先日もそれでDクラスの奴に愚痴られたばかりだから、間違いないだろうな」
「半分もいないんだ」
「それでなくても他学年の女子と遊び歩いている金髪の男子や、先輩と揉めかけた赤髪の男子の話を聞く位だ。不良品って呼ばれるのも分からない話じゃないだろ?」
「問題児が多そうなクラスって言われてたね、そう言えば」
以前に坂柳も言及していたのはそういう事だったらしい。それらが全て事実だとすれば、確かにクラスで序列があるという仮説にも頷ける。にしても偏りすぎてる気もするが。
「ただそういうヤバい奴らを纏めようとしてる、マトモな生徒もいるんだ。男子は
「良かった、普通の人もいるんだ」
追加情報で少しだけ胸をなで下ろしたが、逆に言えばそういったポジティブ情報がなかったCクラスは何なんだ。まだ噂の範疇とはいえ、やはり要警戒かもしれない。
あと櫛田という名前も水泳で聞いた事があるし、特定にはそこまで苦労しなさそうだ。
さて、橋本から貰える情報はこの辺りだろうな。
「ありがとう、大雑把には把握出来たから後は自分で調べてみるよ。何か分かったら伝えるから、連絡先を交換してもいい?」
「俺としては願ってもないんだが……その、いいのか?」
「うん。思ったより沢山話を聞けたし、そのお礼も兼ねてるから。駄目かな?」
「……いや、そういう事ならいいぜ」
オレが理由を教えると、遠慮がちだった橋本も端末を取り出した。
橋本がそんな反応をしたのは、オレが邪険に扱っていた事に彼も気付いているからだろう。あの日のランチから情報を広めたのがコイツだと思っている以上、それは間違っていない。
しかしここまでのやり取りからの予測だと、橋本も恐らく善人寄りだ。最後には自分の身を優先しそうな気もするが、それはオレにも言える事なので別にいいだろう。
あとオレを変な目で見る事も今のところはなかったのであれば、今回の情報の見返りとして連絡先を教えるくらいはするべきだと判断したのだ。見た目はチャラいから抵抗感がない訳ではないけど。
「今度はこういった話を抜きに誘ってもいいか? 前の学食で話した事を本当にしても、面白い気がしてな」
「西川さんや白石さんと考えてた事だね。ポイントとスケジュールに余裕がある時ならいいよ。皆でケヤキモールにでも行こうか」
「お、本当だな? ならそれまでにケヤキモールのいい店を探しておくぜ」
「なら期待しておくね。ワタシの方でも探してみるよ」
最後にそんなやり取りをして、オレは教室を出た。
背中に視線を感じるが、きっと橋本に声を掛けようとしていた他の女子からだろう。お借りしてごめんな。
しかしケヤキモールのいい店か。スパがあったら文句なしなんだが、果たしてあるんだろうか……?
そんな事を考えながら廊下を歩いて向かったのは、お隣のBクラスの教室だ。
放課後になって少し時間が経っているから人はまばらだが、別に中に入るわけじゃない。
廊下からざっとした雰囲気を知覚し、目を引くような人間がいないかを確かめる。見た目が全てとは言わないが、外見に顕れるその人の内面をざっくり探る位ならオレでも出来るしな。
「なぁ、アレって……」
「確か、この前の……」
しかしそうして廊下から眺めていれば、当然周囲の人からは怪しまれる。
なので程々にして次のクラスに行こうとして、オレはその視線に気付いた。
「——キミ、Aクラスの人だよね? ウチのクラスの子に何か用かな?」
教室の入口から少し離れた壁際に立っていたオレに、声を掛けてきたのは一人の女子生徒だ。
薄桃色の長い髪、快活で明るい声、そして目を引くのが服の上からでも分かるそのプロポーションだ。グラビアアイドルか何かだろうか、この子。
「ごめん、そういう訳じゃないんだ。お隣のクラスにどんな人がいるのかなって、ふと気になっただけだから」
「気になっただけって、本当に? 結構ガッツリ見てなかった?」
「うーん、そんなつもりはないんだけど……気に触ったならごめん、謝るよ」
言い訳の余地もない不審者だったのは事実なので、そう言われるのも無理はない。けれどコレばっかりは自分の目で見ないと分からないので他に手段がなかったのだ。次は変装でもしてこよう。
「別にそこまでして欲しい訳じゃないけど……つまり、ウチのクラスの人が気になったと?」
「まぁそんな感じ。折角同じ学年になったんだし、どんな人がいるのかなっていうのは気になるから」
「なるほど、それはそうかも。けどそれならまずは、自分の事を伝える事から始めるべきじゃないかな?」
そう言って指を上にピンと伸ばす少女だが、確かにその通りだ。この時点でオレが知りたい事は七割方分かった気もするが、彼女の親切に甘えて答える事にする。
「私はBクラスの
「ワタシは冬野氷華、Aクラス。名乗りが遅れてごめんね、一之瀬さん」
「冬野さんだね、宜しく! ずっと気になってたけど、やっと名前が分かったよ!」
自分の言った事を守るように先に名乗ってくれた彼女が、やはり噂に聞いた一之瀬さんだった。
終始責めるような口調ではなかった事からも、彼女の人の良さが滲み出ている様だ。これなら最初から教室に入って話しかけても良かったかもしれない。人もまばらではあるし。
「ワタシの事、気になってたの?」
「そりゃ気になってたよ! 今日ここに立ってた事もそうだけど、冬野さんって女子で唯一無二の格好してるからさ。凄く似合ってるけど、なんでだろうなって思ってたんだ」
「このズボンはただの趣味なんだけど、似合ってると言ってもらえるのは嬉しいかも。ありがと……ん?」
オレを見た誰もがまずは抱くだろう疑問を解消していると、ふと突き刺さるような視線を感じた。敵意とも言うソレの元を辿ると、一之瀬の後ろに誰かいた。
「帆波ちゃん……? その子、誰?」
「え? 今自己紹介したばかりの冬野さんだよ。千尋ちゃん、何かあった?」
「いや、ちょっとよく聞こえなかったんだけど……
「っ……!」
一之瀬は感じていないようだが、千尋と呼ばれたボブカットの女子からプレッシャーが発せられている。その矛先が何故かオレである事の理由が分からず、この程度のモノに思わず気圧されてしまった。
——理不尽だ。いやマジで経緯が分からない。
一之瀬との会話が彼女の敵意の原因のようだが、別におかしな点は何も…………あ、ひょっとしてアレか?
「勿論
「え、うん。そんな感じだね。千尋ちゃんも冬野さんの格好、気にならなかった?」
「……あー、そうだね! 確かに私でも同じように訊いてたかも! なるほどなるほど、納得だよ帆波ちゃん!」
オレと一之瀬が合わせてそう言うと、千尋と呼ばれた女子は途端に破顔して手を合わせた。どうやら誤解は解けたようだ。
因みに今のは『他の女に目を奪われた彼氏を見て何故かその女の方に怒りをぶつけてくる彼女』への対処パターンの応用である。何故それが通用したのかについては深く考えない事にした。
「それで、貴女は一之瀬さんの友達?」
「うん、そうだよ!
何やら安心したのか大きめの声で名乗ってくれた女子——白波は、そう言いつつも一之瀬の肩に手を置いていた。一之瀬が気にしてないならまぁいいか。
「一之瀬さんは友達が多そうというか、クラス全体の雰囲気が良さそうな気がするね」
「そりゃそうだよ、だって一之瀬さんだもの! 一之瀬さんを嫌いになる人なんていないからね!」
「千尋ちゃん、それはちょっと照れくさいというか言い過ぎだよ〜。でも皆と仲良くしたいっていうのは本当かな。同じ学校の人と楽しく過ごせるのなら、それに越した事はないし」
予め橋本から聞いていた事、そしてここまでにぼんやり感じていた印象を口にすると、それを証明するかのように二人がイチャつく。そちらの半分はお戯れに過ぎないとして、後半に聞こえた一之瀬の思いは恐らく本音だろう。
やはりBクラスは彼女を中心とした平和なクラスのようだ。
逆にいえばあまり闘争には向かなそうなので、そうなった時がやや心配になるが……今のオレが考えるべき事ではないな。
「それならワタシとも友達になって欲しいんだけど、どうかな一之瀬さん。この学校で楽しく過ごしたいっていうのは、ワタシも同じ気持ちなんだ」
「うん、勿論いいよ! 他のクラスの人とも仲良くしたかったし宜しくね、冬野さん」
「あ、それなら私も! 冬野さんだよね、よろしく!」
「じゃあ二人ともよろしくね。一之瀬さんに、白波さん」
ひとまずは人脈を繋いでおこうと思って提案すると、一之瀬はすんなりと受け止めてくれた。
続けて白波さんも立候補してきたので此方も了承し、ひとまずは目的を達成だ。だがそれなりに友好的であればオレとしてはいいので、白波はそんな警戒しなくていいからな。
「——歓談している所悪いんだが一之瀬。お前の用事はいいのか?」
「あ、そうだった! ありがとね、
そんな一応は女子三人で姦しいと言えなくもない空間に割って入った声で、一之瀬が手を打った。
教室から姿を見せたのは、やや鋭い目つきの男子だ。だが会話を邪魔しようという棘はなく、単に一之瀬への気遣いで声を掛けただけのように感じる。
そんな男子——後で神崎
「もしかして、どこかに行く途中だったりする?」
「うん、これから生徒会室に行って役員になれないか訊いてこようと思うんだ。この前のオリエンテーションにいた生徒会長みたいな、立派な人になれたらなって思ってさ」
「帆波ちゃんなら絶対大丈夫だって! 私も応援するからね!」
なるほど、一之瀬は生徒会に入りたいらしい。
生徒会についてはこの前遭遇した副会長の影響で調べるのを後回しにしているが、真面目そうな一之瀬もそう評するという事は、きっと会長は人柄や能力も確かな生徒なんだろう。そんな人物のいる組織で成長しようと目論む彼女もまた、良き人なのかなとオレは感じた。
「ならワタシはこの辺りでお暇するよ。また今度、話そうね」
「うん、またね冬野さん」
ならこれ以上邪魔するのも悪いかと思い、Bクラスの教室前から立ち去ろうとする。
オレの挨拶に合わせるように、一之瀬もまた軽く微笑んで手を振った。
「——そうだ一之瀬さん。生徒会に行くんだよね?」
けれどその姿をもう一度はっきりと見たオレは、その足を止めていた。
「そうだけど、何かあった? あ、もしかして冬野さんも生徒会に興味があったり?」
「いや、そういうわけじゃないけど一つだけ。——副会長さんには、気を付けてね」
「え?」
突然何を言い出すのかと、きょとんとした顔になる一之瀬。
そんな一動作すら愛らしく見える彼女は、善人なのだと思う。その善性や整った容姿が人を惹きつけるのは恐らく間違いない。少なくとも既に一人はその魅力にやられているようだし。
だからこそ先日の副会長に感じた違和感を、オレは伝えずにはいられなかった。
初手不審者だったオレとも友好的に接してくれた一之瀬へのお返しと、似た境遇に陥りやすい者からのせめてもの忠告を込めて。
「冬野と言ったか。その副会長とお前には、面識があるのか?」
「この前、少しだけ話す機会があってね。別に変な事を言われたわけじゃないけど、ワタシ的にはちょっと気になったから」
「気になったって、いまいちよく分からないんだけど……?」
「難しい話じゃないよ。要は一之瀬さん可愛いよねって話だから」
「……へっ!?」
神崎から訊かれたついでに、よく分かっていなさそうだった一之瀬へと簡潔に伝える。
急に照れたような声を上げた反応的にも、やっぱり忠告して正解だった気がしてきたな。
「冬野さん、それってどういう事……?」
「そのままの意味だよ、白波さん。少なくともワタシは副会長さんと話す時にやや身構えちゃったから、一之瀬さんも緊張しすぎないように気をつけてほしいなって」
「冬野、それはつまり……」
しかし具体的な証拠があるわけでもないのに、副会長の名誉を傷つけ過ぎるのもあまり良くはない。なので今出来る忠告はコレが限界だった。
だが彼女のクラスメイトにもこの事を伝えられただけマシだろう。意図が伝わったらしい神崎もまた善良そうだからな。
「ワタシの杞憂ならそれはそれでいいけど、何かあったら同じ生徒会で三年生の橘って先輩を頼ればいいと思う。あの人は生徒会に入る入らない関わらず、優しくしてくれる筈だから」
「えーっと、何となく話は分かったけど……冬野さん、どうしてそんなに詳しいの? まだ入学してすぐだし、生徒会に興味がある訳でもないんだよね?」
ひとまずは了承したらしい一之瀬だが、今度はその情報源が気になるらしい。
それくらいは別に隠す程の事じゃないので、素直に先日の事を話す。
「少し前に他学年の教室を見に行った事があって、その時に偶々会ったんだよ。もっとも、肝心の生徒会長さんとは会えてないんだけどね」
「他学年の教室を、見に行ったって……」
「どうして、そんな事を?」
「今日ここに来た理由と同じだよ。知らないよりかは知っておいた方がいいって言うのがワタシの持論でさ。この学校に於いては、その範囲がちょっと広かったってだけ」
「なる、ほど……?」
因みに対義語は『知らない方が幸せな事もある』になる為、オレはそういう地雷だと分かった上で踏んで苦しむタイプだ。或いは好奇心で死ぬ猫と言ってもいい。
なので白波と神崎の二人がよく分からずに首を傾げたのもおかしい事ではない。入学していきなり他学年の事まで知ろうとする人間に、共感出来る者は少数派だろう。
「——凄いね、冬野さんは。その為に動く事が出来る人なんだ」
だから一之瀬のその言葉には、オレも意表を突かれてしまった。
どうやら一之瀬も、橘先輩に並ぶレベルの善人であるらしい。
「……いや、ワタシはそういう性根ってだけだよ。さて、最後に変な事で引き止めちゃってごめんね。生徒会入り、ワタシも応援してるから」
「にゃはは、ありがとう! じゃあまたね、冬野さん」
しかしコレ以上引き止めるのは悪いと思い、今度こそとオレは背を向ける。そうして視界から外れるまで、彼女は微笑みながらに此方を見ていた。
Bクラスについて大まかに分かったので、短くはあるが実りのある時間だったと言える。
だからこそ、その一因となってくれた一之瀬の幸運を、オレは願わずにはいられなかった。
◇◆◇◆◇
「知らないよりかは知ってる方がマシ、かぁ」
「どうかしたか、一之瀬?」
「ううん、何でもない。それじゃあ二人とも、また後でね」
「うん、いってらっしゃい!」
☆一之瀬帆波
☆白波千尋?
☆神崎龍二
☆一之瀬帆波もまた、善人である。